爆上戦隊ブンブンジャー Out of Misson~冒険者の卵~ 作:ゑりおっと
サンシータ、妾の中でケガレシア(ゴーオンジャー)とアチャ&コチャ(オーレンジャー)に並んで好きなコメディリリーフになったでおじゃる。
あと前作主人公のそっくりさんがゴジュウジャーを差し置いて前々作レッドに変身しているカオス…まさかウルトラに続いて戦隊で並行同位体、やるのか?ユニバース大戦とか言うてたし。
堤くんもギターとか「届ける」とか意外と「悲鳴を聞き逃す凄惨な体験も無く、内藤雷汰と合わずに普通の人生を送ったifの大也」とかがキャラコンセプトなのかもしれません。常夏首相も「嫌われなかった、嘘がつける桃井タロウ」らしいですし。
……と、サンシータ達の感想を言っている辺り、その辺りから書けずに放置したアホの作者は私です。
山奥の城
確かに倒した。攻撃は確実に、苦魔獣に当たった。……だというのにこれはどういうことだろうか。
「ハシラグルマー…?」
「なんだこの、パワーは…!」
それは確かにイターシャ自身が納車した苦魔獣に違いなかった。しかし、腕の柱は砕け、五本の指が揃った手が顕になり、右腕は砲門、左腕は鋏…さながら鍬形の顎のような腕甲になっていた。
顔も単純な石材の装飾染みた平坦な顔が書かれたものではなく、ギリシャ彫刻のように凛々しく整った顔に、赤と黄色のオッドアイに見えるファイアパターンが燃え盛る。
元々あったハシラグルマーの顔は縦に割れ、コリュスに見えるように張り付いていた。
そうして何より、この場に居る全員が動けなかった。それの発する重圧に。
黒い靄を纏っているかのように幻視した。ブンブンジャー達がこれまで戦って来た相手でも害意はあったが、これだけの闘志を燃やしたそれと対峙したことが無かった。それはサンシータ達も同様で、嘗ての上司にして、恩人でもあるマッドレックスとも、これまで見てきたどのならず者な同属とも違う
「―――――疾っ!」
「みんな避け―っっ!」
ブンレッドが仲間に警告をするのを中断し、チェンジャーのスイッチを押して背部のタイヤをバリアのように展開しながら、ブンブンハンドルのロッドで切り込む。
ブルーとオレンジが背後に倒れているピンクとブラック、そして渚を守るようにレッドの援護に出る。
しかし
「「「ぐわぁああああ!」」」
「皆っ!」「そんなっ!」
大きく弾き飛ばされた3人。一番近くにいたレッドは城の壁に叩きつけられ、援護に駆けつけた二人も大きく吹き飛ばされ、二人の方になだれ込み、3人の変身が解除される。
「一撃で?!どんだけ強いのあいつ!」
「よくも大也さん達をっ!」
〈バクアゲフィニッシュ!〉
ピンクとブラックが隙かさず必殺技を叩き込む。先程の戦いで相手にそこまでの防御力が無いことは分かっている。しかし…
「甘いわ!」
「「うわぁああああ!」」
「皆さんっ!」
飛ばした斬撃は苦魔獣に到達することなく、腕の砲門を薙ぎ、斬撃を振るった二人にそのまま返した。
倒れ伏すブンブンジャー達に駆け寄る渚。
それを見届け、役目は終わったと踵を返し、サンシータの方に歩み寄る苦魔獣。
「ではみなさん、次の特訓に行きましょう」
「ハシラ、グルマー…?」
「ああ、私、ハシラグルマー改めハーキュリーズグルマーと申します。以後、お見知りおきを。」
「なんだか分からねえけど…すっげぇ強くなってんじゃねぇか!」
「でも…訓練のことなんて私達、言っないような…」
「ギャーソリン集め、やりましょう」
「「「アッ、ハイ」」」
その身は機械のそれだったが、自分の身長よりも倍に近い高さから近寄られると、さすがのサンシータ達とはいえ、その迫力に口を
「で、ハーキュリーズグルマーさん、どうしてこっちに近づいているんで?」
「ちょっと、なんで蔓をパシンパシン鳴らしながら迫るのよ!なんか言って頂戴よ!」
「怖いカー!」
何故か配下であるはずの苦魔獣に気圧され、膝はガックガクだったサンシータ達だった。震えてその場から動けなかった彼等は、成す術もなく、城に巻き付いていた植物の蔓で3人は簀巻きにされた。
無抵抗の3人を脇に抱えるたハーキュリーズグルマーは、前傾姿勢を取り、その身一つでジェット機のような加速を発生させた。
・・・・・・
「大丈夫ですか!」
満身創痍で地面に投げ出された5人に駆け寄る渚。
あまりにも無力。プレシャスの悪用は防げたかもしれない事象であった上に、その責務を担っているサージェス所属の彼女に重くのしかかる。
また、駄目だった。自分は見ていることしか出来なかった。
その事実が肩に重く伸し掛かり、いつの間にか乾ききった草の上に座り込んでいた。
「けほっ…けほっ……私は、大丈夫だけど皆は?」
「自分もまだやれますっ!」
「それよりもあいつの行き先を…!」
土煙がまだ晴れない中、変身解除された5人がなんとか立ち上がる。その瞬間
バリィン!
とガラスが割れるような音が響く。刹那、シャーシロのブンブンチェンジャーに通信が入る
「…ブンブン!」
『急に繋がった!そっちでは一体何があったんだ?』
大也とシャーシロがブンドリオにこれまでの経緯を簡潔に話した。
『どおりでか…ごめん、皆!ダメージも残っているだろうけどその苦魔獣が物凄いスピードで街の方に向かっている!山の高度関係なしに一直線、すぐに向かえるか!』
「分かった、シャーシロ!」
「ああ…ブンブンカー、セット!」
ブンブン オフロード!
「悪路の踏破性能ならこいつが一番だ。」
空間に虹色の穴が開き、そこから青色の巨大なオフロードカー…ブンブンオフロードが現れ、広くなった広場にエンジンの重低音を響かせている。
「皆さん、行きましょう!」
「……渚さんは、どうする?」
「へ?」
茫然自失としていた彼女は、自分に声をかけられるとは思っていなかった。
「わ、私も行って良いんです、か?」
大也に話しかけられた渚は、戸惑いながらもそう返す
「え、行かないの?」
「……。」
言葉が詰まる。顔だけではなくあちこちに擦り傷を作り、普通の女性なら泣き言を言っていそうなものだが、彼女は臆することなく、むしろ無傷でただへたり込んでいる渚の顔を覗き込む。
足は―――動かない。人間大の異形が引き起こした森の破壊痕が嫌でも目に付く。けどもっと嫌なのは
「私に出来ることは、無いのかもしれませんが………………それでも、何もせずにここで止まっているのは違うっていうことは、確実です…!」
その言葉を聞いた届け屋達は、応える。
「うん、行こう!」
「事態は一刻を争う。行くぞ」
再変身したシャーシロが、ハンドルを握るオフロードが、街に向かってアクセルを踏んだ。
その様子を、2つのヘッドライトが覗いていたことには誰一人気づかずに。
・・・・・・
ブンドリオ「爆上戦隊、ブンブンジャー!」
錠「なんていうデタラメな強さだ!」
玄蕃「俺達だけじゃ…倒せない?」
(煙の中、ゆっくりとした足取りで倒れるブンブンジャーに近づくハーキュリーズグルマー)
渚「それは、その…!」
?「かわいい後輩達のためにも、一肌脱ぎますか!」
?「悪い癖、だ。」
(どこかに電話をする渚、そしてビルの上に立つボウケンブルーと、オレンジ色のサージェスジャケットを羽織った青年。)
カスタムC5『バクアゲ、GoGo!』
大也「日曜9時30分!」
(ブンブンクラッシクを持つダイボウケンドリル&ショベルと轟轟剣を持つブンブンジャーロボ)
□ハーキュリーズグルマー
ハシラグルマーに攻撃を与えることでプレシャスの力が開放された姿。元となった器物の持ち主の如く力持ちで美丈夫なフォルムに、知性を感じさせる言動へと進化した。「ハーキュリーズ」は「ヘラクレス」の英語読み。また、航空機…特に軍用輸送機のエンジンの名前にも使われているため、文字通り「格が違う」苦魔獣。
裏モチーフは特命戦隊ゴーバスターズのバスターヘラクレス。ボウケンジャー以降且つ二段合体変形するロボで「ヘラクレス」の名前が付いているのはこいつくらい。
ギリシャ神話モチーフ繋がりだとオリオンバトラーとかスーパーキュウレンオーも該当するが…聖◯戦争でオリオン呼び出せそうな聖遺物且つ危険なプレシャスが思いつかなかったので断念。サソリ毒だとオリオングルマーとかにならんだろうし…。