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今日ついに中間試験が開催される。予定通りに昨日、桔梗に過去問を配布させた。過去問をもらってからはクラスメイトのほとんどが自信とやる気に満ちていた。もちろんこれはあの3人も例外ではない。
ここ数日で例の3人の学力は少しづつではあるが確実に上がっているし勉強にも前向きな姿勢で頑張っていた。俺は最初補佐としてだったが最後の方はあいつらなりに頑張ってる姿勢が見れたので本腰入れて教えていた。あとはあいつら次第といったところだ。まぁ仮に赤点をとっても救済する手段はあるから一応大丈夫ではある。
「欠席者は無し、ちゃんと全員そろってるみたいだな」
朝、茶柱先生が相変わらず悪役っぽい笑みを浮かべながら教室に入ってくる。
「お前たち落ちこぼれにとって最初の関門がやってきたわけだが何か質問はあるか?」
「僕たちはこの数週間まじめに勉強をしてきました。このクラスでこのクラスで赤点を取る生徒はいないと思いますよ」
我らが勇者平田が堂々と宣言してくれた。
「随分と自信があるみたいだな」
1時間目は社会。もうすぐテストが配られるわけだがその前にやっておくことがある。高校に入ってからやり続けているサイコロで点数を決めるゲームだ。
「谷風君、まさかまたサイコロで点数を決めるつもりなの?」
「サイコロが机に置いてある時点でそう言うことよ」
「正気を疑うわ。赤点を取ったら退学なのよ。もし10と出たらあなたは10点を取るつもりなの?」
「流石に俺も退学する気はないから50以上が出るまでサイコロを振るよ。参考までに、この学校の赤点ラインは平均点割る2。つまり50点以上を取れば赤点の心配はいらない。これは覚えておいて損はないよ」
「あなた、いったいどこまで知っているの?」
「ただ、小テストの赤点が中途半端で気になっただけだよ」
「・・・・ひとまずはそう言うことにしておくわ」
「そこ2人静かにしろ。テストを配る。あと、谷風はサイコロをしまえ」
怒られてしまったためすぐにサイコロを振る。
59
一発で決まったのはいいが、なかなか難しいラインだな。サイコロをバッグにしまいテスト用紙が回ってくるのを待つ。
テスト用紙が全員にいきわたりしばし静寂が訪れる。
そして茶柱先生の開始の合図で一斉にテスト用紙を表にして解き始める。
この学校のテストは親切にも点数配分が書かれている。ただ今回の問題では計算してもきれいに59点を取ることはできない。つまりどこかの問題で△をもらい調整する必要がある。漢字ミスやひらがなで書いたり、これは教師陣によって△のラインは変わるから得策とは言えない。△を狙いに行くのは論述問題。こっちもこっちで難しいことには変わりないがまだ論述の方が狙いやすい。
そんなこんなで1時間目の社会に続き、国語、理科、数学と続く。当然といえば当然だが小テストよりも難易度は上がっている。ちなみに俺はゲームの公平性を規すために過去問は見ていない。
そして休み時間。勉強会を行っていたメンバーが集まる。
「楽勝だな!中間テストなんて!」
「俺120点取っちゃうかも」
どうやら池と山内は大丈夫のようだ。笑いながらも次の英語の過去問を持っていることから油断していないようで安心した。
「陽人君はどうだった?」
「手ごたえを感じているるよ。桔梗は?」
今までの全科目、すべて完璧に調整していると自信がある。授業中に観察した教師陣の性格などもすべて考慮したうえで回答を行っているからな。
「私も大丈夫だよ!そう言えば須藤君は?」
須藤の方を見るも英語の過去問を凝視していた。
「須藤、お前もしかして過去問やらなかったのか?」
「英語以外はやった。寝落ちしたんだよ」
イライラしながら須藤が答える。
休み時間は残りの10分弱のみ。英語は暗記科目であるのに加えある程度基礎を理解していないと解くのは難しい。
「須藤君、点数の振り分けが高い問題と答えの極力短いものを覚えましょう」
堀北の素早い判断で須藤の隣につき問題を仕分け始める。
そして10分という時間はあっという間にやってきてチャイムが鳴る。
「谷風君、あなたは事前に決まった点数を取れればいいのよね」
「言わんとしていることは分かる。須藤のため赤点のラインを下げたいんだな」
「ええ、私もなるべく低い点数を取るつもりよ。谷風君は50点を取ってもらえればいいわ」
「50点、それが今回のサイコロで出た数字ってことにしておくよ」
「助かるわ」
「気にするな。堀北さんがここまで頑張ったんだから俺もそれに協力するよ」
自分の席に戻り最後のテストが始まる。
50点はただただ解くだけでぴったり合う数字なのでわざわざ△を狙いに行く必要がなくて楽だった。
そして最後の科目である英語が終わり中間テストは幕を閉じた。
♢♢♢♢
「どうでした中間テストは?」
「ま、狙った点数は出せたと思うよ。有栖は?」
「流石ですね、私はもちろん満点ですよ。陽人君みたいにテストでゲームをする変人ではないので」
「変人って、中学の時に満点しかとってこなかったから満点を取るのに飽きたというか」
「その考え自体が変人だと思うのですが、それを抜きにしても彼女を3人も作ってる時点で変人には変わりないですよ」
「い、いやそれは俺から提案していないからノーカンということで」
「結局同意してる時点で同じですよ」
「そ、そうだ。有栖のクラスは赤点でそう?」
「露骨に話をそらしましたね。まぁいいです。私のクラスでは赤点を取る人はいないと思いますよ。ただ、退学をした時のペナルティーが気になるので誰か一人に赤点を取らせてみようかとも思いましたがさすがにやめておきました」
「さっらと怖いこと言うなよ」
「さすがに冗談ですよ。私のクラスより陽人君のクラスの方が危ないんじゃないですか?」
「一人危ない奴がいるけど何とかなるだろ」
原作通りならば問題ないといえるが俺が入っている時点でどこまで同じなのかわからない以上須藤の点数がよくなることもあればもっとひどくなることもある。
「他人事みたいに言いますね」
「クラスメイトとはいえ実際他人だし。それに赤点取った時の対処法もあるから1点や2点届かなかったくらいなら助けるよ」
「その口ぶりだと10点届かなかなかった時は助けないように聞こえますね」
「その時は見捨てるさ。ここ最近勉強を教えていた中で友情も少しは芽生えてたとは思うけど10点ともなると大量のポイントを手放すことになる。今後のことも考えて俺があいつに大量のポイントを払ってまで助ける筋合いはない」
「陽人君らしいですね。もし、私が退学になったらどうしますか?」
「決まってる。あらゆる手を使ってでも阻止するよ。そのためには手段を選ぶつもりはない。誰かを退学にしろって言われたら容赦なくするしポイントを持ってこいと言われたら周りからかき集める。大切な人たちのためならどこまでも非道になるよ」
俺は大切な人たちを守るためにはどこまでも非道になる。今回の場合もそうだ。須藤、あいつの身体能力は確かに今後役に立つ場面はある。だが仮に赤点に10点足りなかったとしよう。
10点もの点数をかうとしたら一体いくらかかる。俺は自分のポイントを多きく失ってまで須藤を助けることにメリットを感じない
「有栖が退学になったら寂しいし、こうして髪もとかしてあげられないしな。俺がもし退学になったら有栖は助けてくれるのか?」
「もちろん。私のすべてをもって助けますよ。陽人君が退学になったらお風呂上りに髪を乾かしてもらったり髪をとかしてもらえないので。もう陽人君なしの生活は考えられないのでその分の責任しっかりとってくださいね」
「そうだなその責任はしっかりとらないとな」
「言質とりましたから」
小悪魔的笑みを浮かべながらそう言われた。1年と少し前ならこれは小悪魔ではなく悪魔の笑みだっただろうが。
「何か今失礼なこと考えてました?」
「まさか。有栖は今日も可愛いなって」
「ならいいです」
♢♢♢♢
「これから中間テストの発表を行う」
そして生徒の一覧と点数が乗せられた白い髪が黒板へ張り出された。
「正直驚いた。お前たちがこんなに高得点をとれるとはな。数学、国語、社会は同率の1位満点が10人以上もいた」
各々テストの点数を見るなり大喜びをしている。斯く言う俺も狙った点数を1点の誤差なく取れたので心の中でガッツポーズしている。
そして一番肝心の須藤の点数だ。
英語だけ39点なものの他は60点前後とかなり須藤にしては高得点だ。こうなってくると俺の社会59点なわけだが須藤と同じ点数ということで周りから学力が須藤と同レベルと思われるかもしれない。次からはまともにやる必要があるみたいだ。
一つ気になっていたことがある。このクラスは20人、俺が入ったにもかかわらず原作と人数が同じつまり俺の知らない誰かが存在していなかったことになる。その消えた一人は果たしてどのくらい点数を取っていたのか。
その答えは茶柱先生が須藤の名前の上に赤線を引っ張ったことで明らかになった。
「須藤、残念ながらお前は赤点だ」
今回の英語の平均は計算したところ79.6それを2で割って39.8四捨五入で40点が赤点のライン。俺のかすかな記憶ではおそらく赤点のラインは変わっていない。つまり消えたもう一人も50点を取っていたことになる。これは果たして偶然なのか。運命がそうしているのか少し気にはなる。
結論として須藤は1点だけ足りなかったことになる。清隆にメッセージで予定通り実行すると送っておいた。
平田も堀北もなんとか須藤の赤点をどうにかしようと抗議したが全て無意味に終わってしまった。
「トイレに行ってくる」
俺は清隆が出て行ってからすこし時間をおいて教室を出ようとした。
「俺もトイレ」
そう言って教室を出たら堀北も着いてきた。
「あなたたちはこの状況を打開する策があるの?」
「あるからこうして廊下に出てきたんだ。気になるならついてきてもいいよ」
「言われずともついていくわ」
清隆がどのルートを通っていったかは知らないがおそらく職員室を目指したはずだ。
見つけた。
俺はあえて出て行かず話だけを聞く。
「このまま綾小路君に任せるつもり?」
「俺はこうしてるだけだから堀北さんの好きにするといい」
「・・・・しばらく様子を見るわ」
『須藤の英語の点数1点売ってください』
『私も点数を売ったことがないからな。そうだな、この場で10万ポイントを支払うなら売ってもいい』
『意地悪っすね』
ここのタイミングがベストだと思ったのか堀北も飛び出していった。
『私も出します』
10万は清隆でも出せる額ではあったが念のため堀北も行った感じだろ。
無事に須藤の1点を変えたのなら何よりだ。そして目的を終えた2人が戻ってくる。
「お疲れ、お二人さん」
「一つ聞きたいのだけど、谷風君はどうして出て行かなかったの?」
「聞いてただろ?1点を10万で売るっていうのは茶柱先生の裁量だった。10万っていうのは最初にもらったポイント数。俺は最初にSシステムを見抜いたことと口止め料として1000万ポイント貰っている。そんな奴が交渉しに行ったら1000万ポイントで売るって言われるのがオチだ」
「そう言うことだ、堀北。俺が交渉しに行き提示された額が予想以上に大きかったら陽人が俺にポイントを送る手はずになっていた。10万だったから特に問題はなかったがな」
「確かに・・・・茶柱先生ならそうする可能性は高いわね」
「さて、もうすぐ授業だし戻るか」
「そうだな」 「ええ」
こうして最初の中間テスト、退学者を出すことなく無事に終わらせることができた。
高評価お願いします!!!!
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