テストが終わり、桔梗の愚痴大会に付き合わされた翌日堀北主催勉強会に参加したメンバーで祝勝会を開くことになった。清隆の部屋で。
「乾杯!」
池が缶ジュースを取り叫ぶ。すでに昨日のこととはいえ昨日と同じくらい皆、開放感にあふれていた。
特に池、山内、須藤は特にはしゃいでる。彼らにしてはよくやったと思うし無理もないか。
「どうしたんだよ。綾小路そんな暗い顔して」
「いや、なんで俺の部屋なのかなと」
「俺の部屋は散らかってるし、山内も須藤も同じ。谷風は部屋に何もないって言ってたし。女の子の部屋に行くわけにもいかないだろ?いや、俺としては櫛田ちゃんの部屋とかがいいけどさ。にしても、綾小路の部屋凄いよな。ゲームとかいろいろ最新のものがそろってて。相当ポイントもかかっただろ」
「そうだな。大体50万ポイントくらいか。全部陽人とやるために揃えた」
「ご、50万いったいどこからそんなポイントが出てきたんだよ」
「なんか裏技でもあるのか!?俺にも教えてくれよ」
50万と聞いた瞬間池と山内がすごい勢いで食いつく。ポイント枯渇状態の人からしたら気にならない方がおかしいか。
「詳細は言えないが全て正攻法だ」
「ちぇ、教えてくんねのかよ」
山内がつまんなそうにつぶやく。
「そういえば、谷風の家には何もないって言ってたのになんで綾小路とゲームできんだ?もしかして嘘だったのか」
池にしては鋭いとこをついてきたな。
「いや、俺の部屋はこの隣だが本当に何もないぞ。何なら見て来てもいい。俺とするためっていうのはこの部屋でやってたんだよ。ほら、コントローラー二つあるだろ」
「確かに。そういうことか」
単純で助かった。この部屋にはゲーミングPCもあるからPCゲームも清隆とやっているがこの部屋で2人プレイはできない。清隆の性格、というか今までの経験からこの手のものを一人でやることはない。最も今では自分で新しいゲームをやって面白かったら俺に勧めてくるまでに成長しているが。
「そういえば櫛田ちゃんに聞きたいことがあるんだけどさ」
「何かな?」
「これ噂で聞いたんだけど、あくまで噂なんだけどさ、谷風と付き合ってるって本当なの?」
「あ、その噂俺も聞いたことある。俺も聞きたかったんだ」
「俺もクラスの連中がうわさしてたの聞いたぜ」
「なあ綾小路は聞いたことあるか?」
「確かに俺もよく二人でいるところ見るな。親しげに。それに二人は確か下の名前で呼び合ってたよな」
「言われてみればそうだ。そ、それでどうなんだよ櫛田ちゃん」
「お、俺も気になる」
「その噂、本当だよ。私と陽人君付き合ってるんだ」
「ま、まじか・・・・噓だといってくれ」
「なんで谷風なんかと。そ、そういえば谷風って今回のテスト何点だったんだよ」
「なんだ急に、社会が59、理科69、国語75、数学61、英語50だったな」
「国語以外俺より点数低いじゃねえか。櫛田ちゃんこんな勉強できないやつより俺の方がいいと思わない?」
「山内のやつ、櫛田ちゃん俺の方が勉強できるから俺と付き合ってよ」
なんだこいつらあまりのショックで頭がおかしくなったのか?
「え、えっと別に陽人君と付き合ってるのは勉強ができるかどうかじゃないんだけど」
「はぁ、あなたたち本当に馬鹿ね」
「なんだよ堀北。谷風より俺の方が点数高いのが事実だろ」
「勘違いしてるようだから言っておくけど谷風君はこの中の誰よりも勉強ができるわよ」
んー正直清隆に勝てるかは怪しいところ。
「思い出してみなさい。この前行われた小テストで誰が1位だったか」
「そんなの一々覚えてねえよ」
「えっと、確か陽人君だったよね」
「だったらおかしくないか?小テストで1位だった谷風がなんでこんなに点数低いんだよ」
「確かに、私もそれ気になってた。陽人君ならもっと高い点数取れるはずなのになんでかなって」
「カンニングしたんだろ?そうに決まってる」
「山内君、本当に言ってるの?教室には監視カメラがあるしそんなことはできない。仮にカンニングしてても必ず見つかってるはずよ」
「じゃあこの点数は何だって言うんだよ」
「お前ら社会のテストが始まる前茶柱先生が陽人にあるものをしまえって言ってたの覚えてるか?」
「確か・・・・サイコロだったかな。その時はテスト前で緊張しててわからなかったけどなんでサイコロを?」
「もうあなたから話したら谷風君」
「別に隠してるつもりもないからいいけど、この点数は俺がサイコロで出た数字をそのままとってるんだ。ただ英語は須藤を心配した堀北さんから50点取るように言われたからだが」
「そういうわけだからごめんね。二人とも」
そうやって現実を突きつけられた二人は今だ「嘘だー」と叫びまだワンチャンあるとか言っているがそんなものはないから潔く諦めろ。
別に本当に付き合ってるわけじゃないから他の人ならワンチャンあるがお前には残念ながらない。なぜなら昨日の愚痴大会の3分の1はお前らについてだったから。
「それでよ堀北。谷風が点数を50点にしてくれたって本当なのか」
「そうよ。平均点を下げるために谷風君に協力してもらったの。もし、彼がそれに応じてなかったら平均点はさらに上がっていたわ。今回は1点だからまだ救済できたってだけだから谷風君にも感謝しておくのね」
「谷風その、お前もありがとな」
「気にしなくていい」
「それにしても須藤君の退学どうやって取り消してもらえたの?」
「俺も気になってたんだよね。どんな魔法をお使いになったのでしょうか、堀北ちゃん!」
「さあ、覚えてないわね」
「うわ秘密!?」
少しオーバーリアクションを取りながらそう言った池。
「それより中間テストが終われば次は期末テスト難易度はさらに上がるし過去問も使えないからさらに勉強量が増えるから覚えておけよ」
「うわまじかよ。過去問使えないのかよ」
「当たり前よ。毎回過去問のような抜け道があったらあなたたちみたいな人は全く勉強をしなくなるでしょ」
過去問が次は使えない事実を聞かされ絶望の表情を浮かべる3人。
「また地獄のような勉強会が始まるのか・・・・最悪だ」
「そうならないように少しは今から勉強する気にはならないのか」
「ならない!」
知ってた。
「この学校ってホントよくわからないよね。クラス分けとかポイント制度とかさ」
「あーポイントなー。ポイント欲しいなー。綾小路ポイント余ってるなら分けてくれよー」
「流石に無理だ」
池、山内は既にポイントを使い切っているようで学校支給の無料品を使い凌いでいるらしい。
「流石にこれから先0ポイントっていうのはないはずだ。おそらく今回中間テストを乗り切ったことでポイントの支給は少ないがあると俺は考えている」
「谷風本当か!」
池と山内はそれを聞いて舞い上がる。いくら支給されるかなんて覚えていないが雀の涙程度は貰えるはずだ。
「谷風君、そう思う根拠は?」
舞い上がる2人とは逆に堀北は慎重だ。
「このまま0ポイントだと生徒自身のやる気は上がらず成績は下がる一方。流石に学校である以上それはないはずだ。ここで少しでもポイントを支給すればやる気が向上し期末試験も乗り切れるっていう話だ」
「確かにそう考えると十分に考えられるわね」
「あくまで俺の考えだけど。それよりせっかくの祝勝会なんだから日々のことは忘れて盛り上がろうぜ」
「陽人の言う通りだ。これだとただの作戦会議だ」
「それもそうだな!今日は楽しもうぜ」
♢♢♢♢
買ってきたお菓子やジュースを飲み食いしながら清隆の部屋にあるゲームをしながら盛り上がった。堀北はずっと本を読んでいたり、この学校にいる以上どうしても途中学校の話になったりといろいろあったがそれなりに楽しめた。
「そろそろ帰るかー」
「そうだなーもう遅いし」
「お前ら、帰る前に少しは片づけていけよ」
「お、俺はこれからゲームする予定があるから」
「俺も明日デートだから」
「朝練あるから」
『そういうことだからじゃあな』
山内よ、もっとマシな嘘つけよ。
「嵐のように去っていったな」
清隆はそうぼやきながら片付けを始めた。
「そうだね」
「清隆、俺も片付けるの手伝う」
「助かる。あいつら散らかすだけ散らかしてったからな」
「じゃあ私も手伝うね。堀北さんはどうする?」
「谷風君、あなたと少し話したいのだけどいいかしら?」
「ん?別にいいけど」
「だったら櫛田と俺で片づけしておくから二人は話してきていいぞ。櫛田もそれでいいか?」
「いいよ。あ、堀北さん私の彼氏に変なことしないでよね」
「そんなつもりはみじんもないから安心して」
「清隆片づけ手伝えなくてごめんな」
「その気持ちだけで十分だ」
「桔梗もありがとう」
「全然いいよ。気にしないで。じゃあね陽人君、また明日」
「また明日。じゃあ堀北さん行こうか」
「ええ」
さて、話とはなんなのか。なんとなく予想はできるけど。
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