ようこそ相棒と青春を送る教室に   作:Mr.不器用

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ストーカーをして許されるのは美女だけだ

「さて、佐倉早速作戦を伝える。数日なら大丈夫だが俺も常に佐倉と一緒に入れるわけじゃない。だからさっきも言ったように2日で解決する」

 

「は、はい」

 

「だがこれには一つ問題がある。この作戦は佐倉に怖い思いをさせることになるんだ。短期決戦で決着をつけるには現行犯しかない。本当なら別の誰かに佐倉に変装してもらうのがいいんだが今回の場合下手な変装だとバレるリスクがある」

 

「わ、私が囮になる・・・・ってことですよね」

 

「いや、やめた。佐倉に怖い思いをさせたら本末転倒だ。別の方法を「やります!」」

 

「やります。・・・・た、確かに怖いです。でも谷風君が私のために頑張ってくれてるのに私が頑張らないのは違うと思うんです。だから・・・・私にも頑張らせてください」

 

「わかった。これだけは約束しておく何があっても佐倉を助ける」

 

「お、お願いします」

 

「さて、まずは犯人の目星だ。なにか心当たりはあるか」

 

 佐倉はしばらく悩んだあと思い当たる節があったようだよ

 

「え、えっと、カメラをショッピングモールで買ったんです。その時の店員さんの目が怖かった、です」

 

「目が怖かった、か」

 

「はい、うまく表現できないんですけど。その人の目は他の人より・・・・怖くて」

 

「なるほどな。明日、その場所に行ってみるか。いいか佐倉?」

 

「は、はい」

 

「ちなみにさ、俺の目はどんな感じ?何か気になって」

 

「怖く・・・・ないです。むしろ温かくて・・・・頼りになる、感じがします」

 

「なら、なおのこと佐倉を守らないとな。佐倉、この2日間何も起こらないという保証はない家に帰るにしてもしばらくは友達の家に泊まった方がいいと思うんだが誰かいるか?」

 

「うぅ、い、いないです」

 

 な、なんか佐倉にダメージを与えたみたいな感じになってしまったがこちらに悪気はない。

 

「そうだな、桔梗の家だと多分佐倉が陽のオーラ耐えられないから堀北さんの家とかどうだ?俺が話を通しておくからさ」

 

「堀北さん・・・・ですか」

 

「ダメみたいだな」

 

「すみません。せっかく提案してくれたのに。その、堀北さんちょっと怖くて」

 

「それは分かる。そうなるとなーそうだな、Bクラスに一之瀬っていう子がいるんだけどその子優しいんだけどどうだ?多分佐倉とは初対面だけど親切にしてくれると思うぞ。陽のオーラは凄いが気遣いできるいい子だから佐倉も一緒にいて心地いいはずだ」

 

 なんか佐倉は人の目を見てその人の人物像を見るようなので桔梗だとブラックな一面を見てさらに怖がりそうなので、それなら陽のオーラが全開な帆波の方がまだいいだろう。

 

「わ、わかりました。お願い、してもいいですか?」

 

「佐倉の事情を話した方がスムーズに進むから話してもいいか?」

 

「は、はい」

 

 早速電話を掛ける。

 

『もしもし、陽人君どうしたの?今から帰ってくるとか?』

 

「ちょっと緊急事態でな。力を貸してほしい」

 

『もちろん。私にできることなら』

 

「今から話すのは他言無用で頼む」

 

『わかった』

 

「実はうちのクラスメイトがストーカー被害にあっていてな。2日で解決するつもり、だがそれまでに何も起こらない保証がないからな」

 

『なるほどね。つまりその2日間その子と一緒にいてあげればいいんだね』

 

「話が早くて助かる。頼めるか?」

 

『いいよ。そうなると今の家には無理だから最初にいた部屋に行くと思うんだけど家具とか全部こっちに移しちゃったんだよね』

 

「そうだよな。ちょっと聞いてみる。佐倉、お前の部屋に泊めてもらってもいいか?」

 

「は、はい大丈夫、です」

 

「帆波、悪いがその子の部屋に泊まってもらっていいか?布団とかは俺が運ぶから」

 

『うん。もちろん』

 

「あ、あの電話代わってもらってもいい、ですか?」

 

「いいよ」

 

「ありがとうございます。あ、あのDクラスのさ、佐倉愛里、です。よろしく、おねがいします」

 

『Bクラスの一之瀬帆波です!うん!よろしくね。佐倉さん。陽人君に言われた通りしっかり守るから』

 

「帆波、なんかあったらすぐに俺を呼べ。飛んでいくから」

 

『うん、大丈夫。なんかあれば助けてくれるって信じてるから』

 

「任せろ。じゃあ今から帰るから」

 

『うん、私も準備しておくね』

 

 電話を切って佐倉と寮に帰ることにする。

 

「じゃあ行くぞ。どうだった帆波と話してみて」

 

「や、優しい感じが・・・・しました」

 

「あ、あの・・・・ひとつ聞いてもいいですか?」

 

「ん?なんだ?」

 

「そ、その・・・・た、谷風君は一之瀬さんと・・・・お付き合い、してるんですか?」

 

 なんか鋭いな。佐倉ってこんなに鋭かったか?別にそんなイチャイチャした感じは出してないと思うのだが。

 

「なんで、そう、思ったんだ?」

 

「なんとなく、というか。電話の内容聞いていたら、仲のいい・・・・カップルみたい、だったので」

 

「仲はいいからそう思ったんだろ」

 

 たった少しの会話で見抜かれるんだからもしかしたら感がいいのかもな。もしこれから俺が知らない人物が現れたときは佐倉に聞いてみるのもいいかもしれない。勘というものはなかなか侮れないからな。

 

「そうなんですか?」

 

「中学時代からの仲だからな」

 

「なるほど・・・・」

 

「そろそろ行くぞ」

 

「は、はい」

♢♢♢♢

 

 翌日、俺らは佐倉がカメラを買ったというショッピングモールの中にある店に来た。

 

「佐倉、その店員はいるか?」

 

「は、はいあの人・・・・です」

 

 佐倉が指をさした方向にいる店員を見るといや、こんなこと言うのは非常に失礼だし人を、桔梗や有栖がいい例だが、見た目で判断してはいけないのはよく知っている。だがそれでもそいつの顔はなんか痴漢とかストーカーとかやりそうな顔なのである。

 

「よし、今日やるのはあの店員を煽ることだ。作戦はこうあの店に俺と佐倉がカップルっぽく入る。それだけだ」

 

「わ、わかりました。カップル、ぽくですね」

 

「今回はあいつの感情を爆発させたいから初々しいカップルじゃなくてイチャイチャカップルを装いたいがいいか?」

 

「は、はい!でも・・・・どうしたら」

 

「佐倉は腕を密着させて歩いてくれるだけでいい。あくまで外観を作れればいいからな。ただそれだと佐倉が恥ずかしいだろうからカメラの話でもして気を紛らわそうぜ。じゃあ行くぞ愛里」

 

「え?」

 

「苗字だと、怪しいから今だけは下の名前で呼ぼうかと思ったけどダメか?」

 

「い、いえ、わ、私もは、はる、はる」

 

「恥ずかしいなら無理しなくていいから」

 

「・・・・ごめんなさい」

 

 下の名前で呼び合うのは佐倉にとってはまだ難しいみたいだ。

 

「えっと、こんな、感じでいい・・・・ですか」

 

「ああ、それでいい」

 

 佐倉が腕に抱き着いてきた。こんなことを考えるのは彼女持ちとしても悪いし、真剣に付き合ってくれている佐倉にも悪いが大きいな、そして役得だと思ってしまった。

 

 頭を振りながらこの邪念をどうにかして祓う。

 

 少しずれてしまったが、ここまで密着していれば仲のいいカップルだと思ってくれるはずだ。あとはわざと聞こえるようにカップルっぽく会話すればいい。

 

「愛里、この前撮った写真はどうだった?」

 

「は、はい、よ、よかったです」

 

 流石、ストーカー店員この光景を見せられて既に怒りに感情を支配されているようだ。単純で助かる。

 

「それならよかった。俺の、可愛い愛里を撮るためだけにカメラ買ったからな」

 

「あ、ありがとうござい、ます」

 

 駄目だ。恥ずかしさのあまりなんか微妙に会話がずれてる。このまま行くとボロが出そうだ。まぁボロが出たところであのすでに怒りに満ちている店員には聞こえないと思うが。さらにここで増幅させよう。

 

「愛里、今日も愛里の家行っていいか?」

 

「え?そ、そのわ、私の家・・・・ですか?えっと、その、は、はい」

 

「よし、もう待てないから今すぐに行こ」

 

「は、はい」

 

 そして嫉妬で狂っている店員を置き去りにして店を出た。見た感じ店員は唇をかみながらプルプル震えてこちらを見ていた。ここまであからさまだと分かりやすくて助かる。

 

「私の家、なにもないですけどいい、ですか?」

 

 佐倉は恥ずかしそうに言ってくる。よっぽど恥ずかしかったのか演技とリアルがごちゃ混ぜになっているようだ。

 

「落ち着け。あんなのただの演技だろ」

 

「そ、そうなんですか?」

 

「ああ、おかげで明日当たり行動してくれそうだ。佐倉明日が本番だ。明日、今日と同じようにこの店に来てくれ、ただし一人で。店を軽く見回ったら店を出てくれそうするとおそらく釣れる」

 

 今日の店員の様子を見るに佐倉が一人で来ているのを見れば今日のことを問いただすべく追いかけてくるはずだ。ここまではいい、ここまでは。

 

「で、ここからがだ。頃合いを見て路地裏に入ってくれ。そうするとあいつが接触してくるはずだ。すぐに捕まえてもしらを切られる可能性があるから言い逃れができない証拠をつかむ必要がある。その間佐倉には怖い思いをさせることになる、本当にいいか?」

 

「だ、大丈夫です」

 

「じゃあまずはこれを渡しておく」

 

「これは?」

 

「カメラとボイスレコーダが付いた便利なペンだ。制服につけといてくれ。これで十分に録画出来たと思ったら俺が必ず助けに入るから安心してくれ」

 

 本当は護身用のアイテムを渡せればよかったのだが、見つからなかったしそもそも佐倉が使いこなせるとは思えない。

 

「わ、わかりました」

 

 やることは終わったので昨日同様、佐倉を寮まで送り届ける。そしてからスマホを取り出し電話を掛ける。もしもの時の保険というやつだ。

 

「清隆、悪を成敗してポイントを得るイベントがあるけどお前も乗るか?」

 

『面白そうなイベントだな。是非とも参加しよう』

 

 流石清隆、二つ返事で了承してくれた。

 

「詳細は明日伝える」

 

『了解した』

ヒロインについて

  • 増やしていくし、同棲もする
  • 増やすが、同棲はしない
  • 一部は同棲する
  • そもそも増やさない
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