清隆パパに話してから数日で手配が終わったらしく早くもここを出ることとなった。この間清隆と話す機会がなく何も伝えないままさることとなってしまったことに申し訳なく思うがまぁ仕方ない。
「うーん。娑婆の空気はうまいな」
多分生涯で言うことがないセリフを言えたので非常に満足である。ここからは車でこれから住む場所まで移動する。
「着きましたよ」
運転手にそう言われたのでお礼を言って車から降りる。
「ここがこれから1年間住む場所か」
流石清隆パパというべきか住む場所に提供されたのがタワマンである。一体家賃いくらなのだろうか。前世の俺が住んでいたアパートとは大違いである。俺の荷物なんて生まれた時からホワイトルームにいるのでそもそもない。一応最低限のものは用意してくれたらしい。早速オートロックを解除して中に入り部屋に向かう。部屋に向かう時にエントランスを見てみたがなかなかに豪華だった。
「よし、この部屋か」
渡された鍵の番号の部屋に行き中に入る。
「やば!めちゃくちゃ豪華だな」
部屋に入ってからの一言がこれである。十分すごいことが伝わっただろうか。さて、来週からついに入学式だ。今のうちに準備しておかないとな。
♢♢♢♢
1年生編
中学に入学してから数週間がたった。中学生生活で俺の目的は2つだ。まずは1位を取り続けることこれをしなくてはそもそも原作にすら行けない。そしてもう1つ、原作キャラに会いたい。これは無理かもしれないができるなら会って中学のうちから仲を深めておきたい。今まで言ってなかったが俺はよう実のキャラはほとんど好きなのだ。そんな好きなキャラがいる世界だ是非ともハーレムを作りたい。クズだと言われるかもしれないがこの12年間死ぬ気で頑張ったんだ。許してくれ。もちろんやるとしても相手との合意の上だが。
そんなことを考えながら階段を上がっていると上から大量の書類を抱えた女の子が降りてきている。フラついててかなり危ないなと見ていると案の定階段を踏み外し転び落ちそうになる。
すぐさまカバーに入り女の子が階段から落ちないように支える。流石に書類までは無理なので書類は無惨にも階段の下に散らばった。
「怪我はないですか?」
「す、すみません。助かりました」
今までは書類に隠れて見えなかったがこの紫色の髪にお団子ヘアー間違いない!俺のよう実でも最も好きな橘茜じゃないか。彼女は原作では3年生のため滅多に登場しないキャラで俺的にはすごい悲しかった。彼女は本作のヒロイン?である堀北鈴音の兄である堀北学に恋をしていたがそれは高校の話。今から頑張れば推しと付き合えるような最高の展開に持っていけるのではないだろうか?神は言っているやれと
「書類拾うの手伝います」
「ありがとうございます。助けてもらった上に手伝ってもらってしまって」
「気にしないでください。それにこのまま、また1人で運んで転んだら危ないですからね」
「うぅ・・・・」
今の言葉が聞いたのか少し凹んでしまった。話題を晒すために自己紹介をする。
「そういえばまだ自己紹介してませんでしたね。1年の谷風 陽人です」
「3年の橘 茜です」
「それでは橘先輩で良いですか?」
そう言った瞬間彼女の顔がパァって明るくなった。
「はい!大丈夫ですよ。よろしくお願いします谷風君」
「この書類はどこに持って行けば良いですか?」
「職員室です」
「それではいきましょうか」
書類を2人で職員室まで運んだ。
「ありがとうございました。手伝ってもらって。何かお礼をしなきゃですね。このままでは先輩としての威厳がなくなってしまいます」
これはチャンスだ。橘先輩と仲良くなるきっかけにつながる。
「そうですね。俺最近こっちに引っ越してきてまだ土地感覚がなくてですね、もし良ければこの街を案内してもらえませんか?」
「良いですよ!先輩に任せてください!」
こうして橘先輩との関係が始まった。そこから1年いろいろなことがあった。立場が逆になるが橘先輩の高校受験の勉強を見たり一緒に色々なとこに出かけたりなどかなり楽しい1年を送れた。もちろんその間俺は定期テスト、模試では1位である。そして時は進み卒業式。
「茜先輩。卒業おめでとうございます」
この1年で仲は深まり下の名前で呼ぶようになった。
「陽人君・・・・これから2年間会えなくなるんですね」
彼女は原作通り高度育成高等学校に進むことになった。ただ、一時期普通の高校に通うなんて言い出した時は流石に止めた。始まる前に少しでも原作を狂わせる訳にはいかない。でも流石に2年も会えなくなるのは少し寂しいが我慢するしかない。
「泣かないでくださいよ。2年後必ず俺も行きますから」
「泣いてなんかいないです!それより絶対ですからね。私、待ってますから。また2年後会った時に言いたいことがあるので覚悟しておいてください!」
目を手で拭いながら言っているため説得力がない。そこが可愛いのだが。
「何を言われるのか今のうちから楽しみですね。それを聞くためにも絶対に行きますよ」
「はい!」
♢♢♢♢
2年生編
約束通りあれから転校してまた別の学校に通うことになった。住む場所は前回と同じようなタワマンでまたしても1年間快適な生活が送れることが保証された。
あれからまた学校に通い始め原作キャラがいないか見て回ってみたが残念ながら今回はいなかった。
ある日、買い物帰りに公園を通っているとベンチに座ってる女の子がいた。何かあったみたいでかなり落ち込んでいる。流石に見てしまった以上放置なんてできないから話しかけてみることにした。
「ねぇ、君大丈夫?よければ話聞くよ」
「君は?」
「俺は谷風 陽人。さっき歩いてたら君がかなり落ち込んでるのが見えたからどうしたのかなって気になってさ。余計なおせっかいだったかな?」
「私は一之瀬帆波。話、聞いてもらっても良いかな?」
やっぱりどこかでみたかあると思ったらやっぱり一之瀬だった。悩みってことはやはりあれのことかな。
「私、万引きしちゃったんだ」
そこから一之瀬は話してくれた。母子家庭であること、妹のために万引きをしてしまったことを。
「何でだろ。見ず知らずの人にこんなこと言うなんて。でも何故だかあなたに話さなきゃて思ったの。これからどうしたら良いのかな私」
「一之瀬さん。まず、君がどんな理由であれ万引きをしたことには変わらない。その罪は消えることはないから一生背負っていかなくてはいけない」
「そう、だよね」
「罪は消えることはない。だからこそその罪を乗り越えなくてはいけないと思うんだ。その罪を抱えたまま生きていくのは辛い。だからこそしっかりとした形で償わなくてはいけない。一之瀬さんが勇気を出して俺に言ってくれたんだ力を貸すよ」
「でも、どうして?君には関係ないのに」
「1人の人が困っている助けるのはそれだけで十分だろ。それに君は妹の笑顔を見たかったんだろ?君がそんな顔して帰ったら本末転倒だよ。困った時は人を頼れ!誰かしら力を貸してくれるはずだから。少なくとも俺は力を貸してあげるから。さ、万引きした店に行って謝罪するよ。俺も一緒に謝るから」
あたふたしている一之瀬の手を引いてその店まで向かう。店に着くと店の人に事情を話してホワイトルーム直伝の土下座をした。その後代金を俺が払う形となり店員さんのご好意もあり何とか穏便に済ませることができた。
「えっと・・・・」
おそらく一之瀬は何を言って良いのかが分からないのだろう。謝罪なのか感謝なのか。
「はい。これ」
「受け取れないよ。ただでさえ迷惑かけたのに」
「気にするな。俺がやりたくてやっただけの話だから。あとこれは一之瀬さんに」
「な、何で?」
「罪を犯したらその分良いことをしなきゃね。これはこれから頑張れよの意味をこめて君にあげるよ」
「私にできるのかな?」
「じゃあまずは俺を助けてよ。俺最近この辺に引っ越してきたばかりで何も分からないからこの街のこと教えて欲しいな」
「そんなことで良いの?」
「良いんだよ。一之瀬さんにとっては大したことじゃないかも知らないけど俺からしたら大事なことだからさ。それで引き受けてもらえる?」
「もちろん!」
「じゃあよろしく一之瀬さん」
「よろしくね、谷風君」
こうして俺の2年生としての生活が幕を開けた。どうやら帆波とは同じ中学だったらしい。ここしばらく休んでいたようだ。それから帆波とはよく遊びに行ったり勉強したりする仲になった。帆波の家に行った時は帆波ママから万引きの件で謝罪を受けたが気にしなくて良いと言っておいた。そこから時はあっという間に過ぎ2年の終業式を迎えた。
「陽人君転校するんだね。寂しくなるね」
「1年後同じ高校で会おうよ。高度育成高等学校でさ」
「約束だからね。私も頑張るから。約束破ったら私どうなっちゃうか分からないよ?」
悪戯っぽく笑を浮かべながら言ってくるためドキッとしてしまった。
「お互い頑張ろう」
「本当は言いたいことあるんだけどそれは高校に上がるまで言わないでおくね」
「それを聞くためにもより一層頑張らなきゃな」
こうして2年生としての生活は終わった。
♢♢♢♢
3年生編
三年生となったためまたもや転校である。今回は今までとは違い居候になるらしい。1年間お世話になる家の前に着くと表札には坂柳と記載されているため一瞬で誰が出てくるのかは分かった。インターホンを押すと予想通りの人物が出てきた。
「君が谷風君だね。荷物は届いているからさ、入ってくれたまえ」
やはり出てきたのは坂柳パパ高度育成性高等学校の理事長を務めている人だ。
「私には君と同じ年齢の娘がいてね有栖というんだが、仲良くしてくれるとありがたい」
「そうなんですね。わかりました。同じ所に住んでいるのに仲良くなれないのは嫌ですもんね」
娘がいることを知っているなんて言えるわけがないので話を合わせておく。
「私はこれから仕事だから、娘をよろしく頼むね」
「わかりました」
それから有栖パパは仕事に出かけていったため早速リビングに行くと銀髪のかわいらしい女の子が座っていた。
「お久しぶりですね」
ここも初めて会ったかのように装っていく。
「どこかで会ったことがあったっけ?」
「気にしないでください。私が一方的に知っているだけなので。ホワイトルームに昔、父に連れられて見学に行ったときあなたを見かけたんです」
「なるほど」
「その時から私は証明したいのです。人工の天才は天然の天才には勝てないということを」
「勝負か、受けて立つよ。勝負方法はチェスでどう?もちろん先手は譲るよ」
「私の得意分野の上に先手まで譲られるなんて随分と自信があるようですね。その自信へし折ってあげますよ」
もちろん坂柳がチェスが得意なのは知っている。彼女を手なずけるにはこのくらいしないとダメだ。彼女はかわいらしい見た目をしているがよう実の中でも性格はかなり終わってる部類に入る。
さて、チェスの対局を始めたが、こんなにも対決が早くなるとは思っていなかった。高校に行くなりこいつとの衝突があるのはわかりきったことだった。だからあらかじめチェスを念入りに練習しておいたのだ。
「チェスなんてただの○×ゲームだ。チェックメイトこれでゲームセットだ」
「わ、私がここまで圧倒的に負けるなんて。もう一回です」
そこから果てしないほどの対局が続いた。結果はもちろん俺の全勝。
「有栖ちゃんまだやるの?」
「ちゃん付けはやめてください。呼び捨てでいいです。まだ、やります」
同じ家に住む以上苗字で呼ぶとややこしくなると思ったので下の名前で呼んでいる。有栖さんは違和感がすごいのでちゃん付けで呼んだら却下された。解せぬ。やっぱり諦めがかなり悪いようでいまだに終わらない。
「有栖は体も弱いみたいだし、今日はやめよう。そろそろご飯の時間だしさ。また明日ね」
「絶対ですよ!明日こそは勝ちますから!」
そこから1年間チェスを指す日々が続いた。チェスも繰り返していくたびに俺も何度か負けている。まだ勝ち越してはいるが。
そして1年間も過ごせば最初のころは敵意むき出しだった有栖も今ではかわいい女の子だ。有栖パパは結構仕事でいないことが多いらしくその分の反動として俺に甘えてくることが多くなった。
「陽人君食べさせてください」
そういって小さな口を開けている。有栖は疾患を抱えているため日常生活を送るのに俺がサポートしているのだがその結果がこれだ。
「自分で食べられるだろ」
「食べさせて欲しいです」
今度は上目遣いで言ってくる。この可愛さにあらがうことはできずに言われるがままに有栖の口にご飯を運ぶ。
「どうだ?おいしい?」
「はい、とても美味しいです」
ご飯は基本的に俺が作っている。家政婦さんもいるが、ただでさえ広い家で掃除とがが大変なため食事は俺が肩代わりしてあげている。
「それにしても、来週から高度育成高等学校ですね」
「有栖は楽しみ?」
「1年前まではどんな人がいるのか気になってましたが、今ではあなたがいるのでもう満足です」
「そっか」
「陽人君は楽しみですか?」
「楽しみだよ。相棒も来るし、約束した人もいるからね」
「女の人ですか?」
「相棒は清隆だよ。知ってるでしょ?」
「相棒はってことはその約束した人っていうのは女の人なんですね」
有栖の視線が痛い。
「沈黙は肯定と受け取ります。別にいいですよ、陽人君を独り占めにしようなんて思ってないですから。私を捨てないでいてくれればそれでいいので」
「捨てないよ。俺は有栖のそばにずっといるから」
「バカ」
顔を赤くしながら言ってくるのは反則である。
♢♢♢♢
それから1週間がたち、ついに高校に行くときになった。約束通りに俺は中学で1位を取り続けた。それはあくまでも前菜に過ぎない。メインはここからだ。学校までは有栖がバスで行きたいと言ったので今は有栖と手をつないでバス停に向かってる。
「車でもよかったのにどうしてバス?」
「せっかくなので高校生らしくバスにでも乗ろうかと思って。それにバスに乗るのは新入生だけですから陽人君は私のものだとアピールしておこうと思いまして」
なんともかわいらしい理由だったことに驚きである。話ている最中にバスが到着する。
「さて、姫様お手をどうぞ」
「ありがとうございます。私のナイト様」
バスに揺られること数十分。ついに到着する。
「クラス分け見てくるからここで待ってて」
「ありがとうございます」
早速クラス分けを見に行ってみるとやはり予想通りだった。有栖はAクラス、俺はDクラスだった。
さていま一度確認しよう。俺がいや俺らが自由になるには何とか退学にならないようにしなくてはいけない。さて、ゲームスタートだ。
ヒロインについて
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増やしていくし、同棲もする
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増やすが、同棲はしない
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一部は同棲する
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そもそも増やさない