カゲチヨ(中身転生者)のヒーローアカデミア 作:ベビーカステラ食べたい焼き
バング「本日はここまで。」
そう目の前の···大の字に仰向けになって倒れているカゲチヨに向けて言う。
本日も地獄だった。最近、あの体力作りが安定してきたからかドラゴンボールでお馴染みの重りをつけてやるようになった(亀の甲羅じゃないよ)。それに加えて型の練習も追加された。あ、あともう一つ。これはどっちかって言うと朗報。一応元ヒーロー(本人曰くヒーローやる前はやんちゃしてたそうだが)なのもあって個性の特訓も出来るようになった。やったぜ。
悲鳴をあげる体に鞭を打って立ち上がり
カゲチヨ「ありがとうございました。」ペコリ
着替えた後、道場を後にした。
山を下り、電車に乗って帰る。それだけだ。それだけの筈だったのに···。
ゴオオオオッ
ワ〜オ、スゴイホノオダナァ。
山火事だぁぁぁああああ!?!?。
あ、一応言っとくと俺、その山の中ナウ。
まだ、山全体に広がってないけど、速くここから離「ぁぁぁぁ!!」れ···今のは?。
声のした方に走ると、そこには小川に飛び込む火達磨の少年がいた。
ちょいちょいちょい!、俺まだ人命救助のやり方知らないんですけど!。とりあえず、引き上げてないと。
カゲチヨ「このぉー!?。」ズリズリ
「···ヒュー···ヒュー···。」
クソったれ!、中々引き上げられねぇ。そもそもどうする。救急車も消防車も電話がないから呼べないし、速くしないとこいつが死んじまう!。何かないか、助けられる方法!。
1つだけあるな。だけど···、ああもういいわ!。やってやる!!。
カゲチヨ「悪いな、後で文句でも何でも聞くから、我慢してくれよ!。」
そう言い俺はこいつの首と思われる部分に噛み付き、血を与えた。
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燈矢side
···ここは···?。俺···生きてる···?。
燈矢「···ここは···どこ?。」
その時チラリと見えた自分の手。
燈矢「···えっ?。」
それは何時も通りの、火傷の跡どころか怪我の跡一つない健康そうな手だった。それだけじゃない。あの時、確かに全身を炎に包まれたのにも関わらず、目立った怪我は一つもなかったのだった。
燈矢「何で?、あの時確かに俺は···。」
「目が覚めた様じゃの。」
声のした方を向けば、そこにはお爺さんと、たんこぶを作った年下の、焦凍と同い年の子がいた。そうだ、帰らなきゃ!。きっと心配してる。酷いことしたし、言ったし。お母さんたちにも謝って···お父さんに見てもらわなきゃ!。
俺は立ち上がろうとするも、直ぐに倒れてしまった。
「まだ、寝ておれ。傷は治ったとはいえ、疲労は取れておらん。安心せい、儂らはお主に何もせん。」
そう、優しく言ってきた。だけど···。
燈矢「でも、帰らなきゃ。俺、謝らないといけないんだ!。」ググッ
「なら、連絡をして迎えに来てもらおう。家の電話番号は覚えておるか?。」
ここまで言ってくれる上に、身体が動かないので、その提案をのむことにした。
「よし、なら儂は電話をかけてくる。それまでは看病しておれよ、影血夜。」
「分かりました。」
そしてこの部屋には俺と影血夜って子が残った。
気不味い。今まで夏君、冬美に愚痴ってたから、初対面の奴にどう話せばいいか···。
影血夜「えっと、身体は大丈夫?。その、疲れで動けない以外で痛い所とか···。」
向こうもこの空気に耐えられなかったのか、話しかけてきた。
燈矢「あ、ああ。痛みとかは全然。」
影血夜「そっか、良かった。···水とかは大丈夫?。あっ、あと俺の名前は影血夜。不死影血夜。」
燈矢「俺は轟燈矢。今はいいかな、ありがとう。」
いや、マジでキツイな。俺ってここまでコミュ障だったか?。
燈矢「あのさ、その···、頭のたんこぶどうしたんだ?。」
こんな事しか話が続けられねぇ。
影血夜「これはその···。君が全身火傷負ってて、息も小さかったから救急車じゃ間に合わないと思って、個性を使ったんだ。」
どうやら、身体を治してくれたのはこの子だったらしい。回復系の個性なのか。それも、あの大怪我を治せるレベルの。
影血夜「それで君をここに運んだ後、師匠···さっきのお爺さんね。師匠に何があったのか話したんだ。それで事態が事態だから仕方ないけど、勝手に個性を使ったこと、危険な目にあったことに対しての罰ってことでね。」アハハハ
影血夜「今度はこっちが聞いてもいい?。」
命の恩人なら、出来る範囲の事はしないとな。
影血夜「言いたくなかったら、無理して言わなくてもいいんだけど、あの山で何があったの?。」
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カゲチヨside
そう燈矢君に聞くと、とんでもない情報が出るわ出るわで、頭が痛くなってきた。
曰く、オールマイトを越える為に努力をしたが、超えられないと悟り、絶望した。
曰く、自身じゃ超えられないから自分の子供に野望を託す為、母親の家族を丸め込み、個性婚をした。
曰く、煽るだけ煽っといて、燈矢の個性と体質があってないと知ると、手の平返して諦めろと言ってきた。
曰く、自身が望んでいた個性を持った子供だけ見て、それ以外の子供は母親に任せてほったらかし。
カゲチヨ「それで個性を鍛えるのに使ってた山で泣いてた時に個性が暴発した、と。」
燈矢「···。」コクッ
いや、複雑過ぎるだろ。というか、燈矢の父親がエンデヴァーってのも驚きだけど、ことの原因がエンデヴァーってのも驚きだわ。
影血夜「とりあえず、燈矢君達はエンデヴァーに2、3発殴っていいと思う。」
いや、まぁ部外者だからいろいろと言えるけどそんな呆けた顔しなくても。···それにもう大丈夫だと思うし。
バング「親御さんは直ぐに来るとのことじゃ。···燈矢君で良かったかの?。」
燈矢「はい。」
バング「部外者である儂らが言ってもあれじゃが、親御さんとちゃんと話し合うことじゃ。(今ならまだ間に合うかもしれんしのぅ。)」
そう言うと俺を連れて部屋から出ていくのだった。