特殊性癖の戦国転生   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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1549年 南蛮船団 銃の改良

「ここがジパング···日ノ本ですか。ヤジロウの故郷の国でしたね」

 

「はい、ザビエル様。ただ私がこの国から出て数年が経過していまして、だいぶ風変わりしているようです」

 

「なに、たとえ領主が変わっていようとそこに住む人の営みまでは変わりません。ヤジロウ、日本への布教への協力を頼みましたよ」

 

「はい!」

 

 フランシスコ・ザビエル鹿児島に上陸し、半年かけて北上し、1550年に義植と面会することになるのだった。

 

 

 

 

 

 ザビエルを鹿児島に送り届けた商人は他の船団と合流し、南蛮商人達はキャラック船とジャンク船の混合船団は、約二十隻もの船団で博多に到達した。

 

 たまたま私が太宰府にいたので、南蛮の船団が博多に来ていると報告があり、博多にすっ飛んでいった。

 

『お久しぶりです日本国王様』

 

『おお、ずいぶんと多くの船で来たな。ようこそ日本へ』

 

 前に日本に来た通訳の明の商人と挨拶をし、その後南蛮人共挨拶をする。

 

 彼らは日本語を喋れないので明の商人に通訳をしてもらうが、貿易と長旅を癒したいとのことであった。

 

 博多商人達も交えて彼らとの交易の内容を決めていく。

 

 あちらが持ってきたのは私が前年に要望したベトナム付近の海岸の砂だったり、西洋の時計とかコンパス、地球儀、金銀、明と密貿易で入手した絹や火薬等であった。

 

『せっかくだ。船についている大砲を一門譲ってはくれないか? それをここでの滞在費代わりにしてやるが』

 

 と私が要望すると南蛮人達は話し合いをし、一門なら良いよと砲弾も何も無い本当に大砲と台座だけを渡してきた。

 

 まぁ砲弾は解析すれば大丈夫だろう。

 

 この時受け取った大砲はファルコネット砲と呼ばれるカルバリン砲が主流になりつつあった大砲の中では型落ちの部類だった。

 

 小型の大砲であるが、大砲は大砲だし、大きな大砲を運用できない日本にとってはこれくらいの大砲の方が扱いやすくてありがたい。

 

 交渉はやや難航したものの、無事に纏まり、胡椒類や砂糖や航海に必要な食料、真水、酒類を大量に買っていった。

 

『せっかくだこれを持っていきなさい』

 

 私はレモネードを渡した。

 

『なんですかこれ? ···うお! 甘酸っぱい!』

 

『レモン! レモン!』

 

 と南蛮人達というかヨーロッパではレモンが広まっていたのでレモンを知っていた。

 

『レモネードです。レモン果汁に蜂蜜を入れて飲みやすくした物になる。我が国では病気に効くとされていてな。また来てもらいたいからな』

 

 と樽に詰めたレモネードを贈った。

 

 

 

 

 

 

 

 貿易の交渉は一ヶ月近くかかったので、その間船員達を陸地で休ませる必要がある。

 

 大砲を譲って貰ったので、今回は大内家が彼らの滞在費を負担した。

 

 食事は柔らかいパンに鶏肉の丸焼きだったりトマトと豆のスープだったりとなるべく彼らの国に合わせた料理を振る舞った。

 

 特に鶏ときのこの炊き込みご飯は人気であり、ポルトガルに似たような郷土料理があるのだとか。

 

 あとはイワシの炭火焼は凄まじく喜ばれた。

 

 食事で喜ばれ、博多に作られた大衆浴場に案内するとローマの大衆浴場の伝説を知っている者が何名かいたためざわつかれた。

 

 ただ入浴に関しては度々教会が禁止してきた歴史(ペスト流行時に身体に水が入ることで病気も体内に入るのではとか湯気から病気が入るのではなどから大衆浴場が封鎖された)があったが、私が歓迎しているとして彼らは入浴したのだが

 

「これ石鹸じゃねーか!」

 

「え? 使い放題なの?」

 

「やべぇ! まじで金持ちの国じゃねぇか」

 

 ある程度の量が取れるようになったヤシの実からココナッツオイルを抽出し、それを石鹸に加工していた。

 

 山口や博多で流通が始まっており、船員達は色めき立った。

 

 この時代の船乗りは高価な石鹸こそが船旅で病気にならない手立てだと考えられており、効果の高い石鹸を求めていた。

 

 東南アジアでは石鹸が手に入らないし、密貿易中の中華でも入手困難、中継基地のマラッカで極少量が作られていたが必要量に足りていなかった。

 

 入浴を終えた船乗り達は石鹸をあるだけ売ってくれと言い、今後の輸出品に石鹸が加わった事は言うまでもない。

 

 そして最後は女である。

 

 女に飢えていた船乗り達は例え猿でも抱くと決めるほど禁欲生活を送っていたため、私が船乗り達に女を紹介すると言うと喜ばれた。

 

 勿論人造人間である。

 

 日本人の遺伝子しか現状手に入らなかった為に肌の色を白くするのに苦労したが、背丈の比較的高い白人風の人造人間を一人につき一人渡すと凄まじく喜ばれた。

 

 まぁ猿が出てくると思ったらちゃんと彼らの価値観で女性が出てきたのだからそれは嬉しいだろう。

 

 滞在中は彼女達を抱きまくり、中には彼女を買いたいという船乗りも現れた。

 

『買いたいは無理だな。ただ君がこの国に残ると言うなら歓迎するが?』

 

 と囁くと二十人ほどの若い船乗りが私の国で働きたいと言っていた。

 

 彼ら的には国を飛び出してここまで来たが、また国に戻る途中で命を落とすかもしれないし、国に戻りたければ別の船が船員を募集した時でも良い。

 

 それにこれだけ歓迎してくれるジパングこと日ノ本が一ヶ月の滞在で居心地が良いというのもあったかもしれない。

 

 まぁ見込みがありそうな者はこちらに引き込めという人造人間に命令していたのもあるが···

 

 中には日本語を覚えようとする者も現れていた。

 

 こうした一ヶ月の滞在で南蛮人達は日ノ本を重要貿易地点と再認識し、マラッカ総督に報告。

 

 マラッカ総督は宣教師の人数を増やして数十年かけて植民地化計画を練るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 まぁ残ると言っても後からやっぱり帰りたいとか働くやる気を失う者も出てくる。

 

 残った二十名中十七名は日本語を覚えて通訳をする者だったり、西洋料理をこの地で再現して商売しようと試みる者だったり、船大工だった者が自身の知識をフル活用して小型の西洋船の模型を作って日本人に西洋船の知識を教えたりしたのだが、残りの三人は働く気力を失っていたので

 

「「「アッアッアッアッ」」」

 

「ふむ、西洋人の遺伝子が欲しかったから精液を出す機械に改造したが···まぁ西洋人向けの娼婦を創るのに活用するくらいか?」

 

 薬物漬けにし、睾丸は頭程の大きさに膨らみ、男性器も彼らは三本目の足と言えるほど肥大化していた。

 

「まぁ人格を排出してしまったら生殖能力が消失してしまうからなぁ。薬物漬けにして人格を壊すしかなかったけどね」

 

 クククと私は笑いながら暗い地下室を後にするのだった。

 

 後々彼らから生み出された人造人間だったり、西洋人が滞在したときに交わった時に出来た子供は大内の外国人部隊として特殊な運用をされることになるのであった。

 

 

 

 

 

 台湾入植により九州勢力が戦闘する余力や火種は取り除き、南蛮貿易と日明貿易で経済活動もウハウハ、道作りや港の整備等で民衆にも金が回るし、流民と治安が安定したことで人口の爆発も起こっている。

 

 国力が反比例の様に上がっている。

 

 そして何より大砲の技術を手に入れられたことは大きい。

 

 従来型の火縄銃の量産は行われているが、更に先の研究も勿論行われていた。

 

 まず架空戦記などでおなじみの溝を掘ったライフル銃にするというのは戦国時代の工具や生産性の観点から非生産的である。

 

 その為ライフリングに近いポリゴナルライフリングという上から見ると銃口が八角形のになるようにする。

 

 火縄銃を製造する際に溝を棒ヤスリで整備する必要があるので、八角形の棒ヤスリを作れば同じ工程でポリゴナルライフリングをすることが可能である。

 

 これに弾丸をミニエー弾(弾丸の形のみ 本来の力を発揮する紙薬莢は蜜蝋は養蜂で手に入るが、牛や豚等の脂が必要で、どちらも大規模な繁殖がまだできていないため早合はできるがそれ以上はできていなかった)風にすることで弾丸の溝に火薬の爆風による発射においてガスが溝に食い込み、真っすぐ発射できるのだが、ポリゴナルライフリングではある程度の安定までで、ライフリングよりはバラけてしまう。

 

 それでも何もしていない火縄銃よりは真っ直ぐ飛ぶし、有効射程距離も火縄銃の80から100メートルから250メートルまで伸ばすことができた。

 

 現在フリントロック式の研究をしているが、数年は従来式の火縄銃で戦うしか無いだろう。

 

 大内家は常備兵に移行できた為に火縄銃や弩、弓を扱える兵が増えているし、練度も高まってきている。

 

 実践経験も菊池大乱を経験したことで不足は無いだろう。

 

「来年にも伊予の河野を攻め滅ぼす」

 

 本格的な侵攻準備を開始するのであった。

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