特殊性癖の戦国転生   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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1561年 貿易と人口爆発

 1561年、まだ一部地域では一揆が起きたり(三河等)と不安であったが、ひとまず戦乱が治まった為に前年から経済政策とか海外に魅力的な商品作りをしていたが、法令関連が落ち着いたので久しぶりに自由な時間を楽しんでいた。

 

「こう神様に願うとその作物の種とか種芋が袋に入った状態で枕元に届くんだよね」

 

「流石兄上だ! 神にも認められるとは!」

 

「今日持ってきたのはバナナの苗木だ。甘く柔らかい果実が実るぞ! 何より身体にめちゃくちゃ良いんだ!」

 

「ほほう! でもなんで大内領内で育てないんだ?」

 

「いや、台湾とかでは大規模に育ててるんだがな。信長なら珍しい果実が食べれるとなれば喜ばれるかなって思って」

 

「兄上!」

 

 信長は新しくコンクリート技術や安くなった畳をふんだんに使った新たな居城の名古屋城を建築している最中で、生活する部分が完成したので茶会をしたいですと言われたので尾張に来ていた。

 

 なんとも腰の軽い王である。

 

 ちなみに信長が使っているのは昔私が飯茶碗にしていた試作品の茶碗で、巡り巡って信長に届いたらしい。

 

 信長は色々な人が使ったことで茶の色が茶碗の内側を変色させ、それがまた味を感じると気に入っているらしい。

 

「そういえば株式会社の方はどうだ?」

 

「お陰で再来年には投資分を回収できそうだな。この城も作った資金も5から6年で埋められそうであるし」

 

「そういえば山城禁止令と多すぎる城や砦、関所の破壊命令を出すからそのつもりで」

 

「まぁ妥当だな。経済の邪魔だ」

 

「流石信長、わかってるねぇ」

 

「そういえば市は元気か?」

 

「元気だぞ。義望の子供を孕んだからな」

 

「本当か! それは目出度い!」

 

 義望の初子は近衛家の正室が男児を今年産んでいるので後継者問題は解決していた。

 

 義望も戦国時代を生き抜いた妖怪ジジイ達や様々な達人や知恵者を教育係にしたためか文武に優れる若者になっており、簡単な私の仕事の一部を任せていた。

 

「しかし、兄上は絶倫だな。子供今何人いるんだ?」

 

「かれこれ111名だな。男児が50名」

 

「すげぇ···あれだよな南蛮人も抱いたんだよな」

 

「ああ、3人ほど身請けしたな」

 

「やっぱり子供も髪の毛が黄色だったり肌が白かったりするのか?」

 

「だいぶ南蛮人···まぁ西洋人の遺伝子が強いがな」

 

「余も優秀ならば南蛮人の部下が欲しいのだが」

 

「優秀なのは難しいな。宗教的な問題もあるし、宗教を捨てているようなのは拷問されてどこか壊れてたりするし、何よりこっちも人手不足だからな。娼婦で良ければ送るが?」

 

「いや、それは嫁達に悪いからやめておく···話は変わるが全国に種籾や芋等を広めて確かに国力は増えるが力を付けた諸国に反乱を起こされるとは思わないのか?」

 

「まぁ戦乱の世の気風が抜けないうちは怪しいが、私が生きていれば問題ないだろう。孫もできたし、50歳になる頃には曾孫も出来ているかもな」

 

「兄上は長生きしそうですが」

 

「ああ、するつもりだ。あと50年は生きるぞ」

 

「そうなると80歳まで生きるつもりか? ···妖怪だな」

 

「毛利元就とかも60超えているのにまだ子供作っているくらいだし案外80くらいまでは食生活等を気をつければいけるものだぞ」

 

「余は人生50年と思っているのでそこまで長生きしなくても良いかな···そういえばキリスト教の敵国がやって来て揉めたと聞いたが」

 

「ああ、イスラム教のオスマン帝国な。中華に匹敵する国土を有する大国だ」

 

「そこが何故日本に?」

 

「ちょっと地図を出そうか」

 

 私は紙に簡単な世界地図を描くと、インドネシア辺りを指差し

 

「まずここら辺が東南アジアにおけるイスラム教の勢力で、マラッカがポルトガルの拠点···今はマカオもポルトガルの拠点で、キリスト教のポルトガルはマカオと台湾を経由して博多に到達するが、イスラム教の船は長距離を航海する能力が低いからルソン島(フィリピン北部)で基本交易している。今回はルソン島で日本の船に乗り換えて日ノ本に来た感じだな」

 

「で、インドネシア諸島のイスラム勢力はオスマン帝国と繋がっていて日ノ本との交易品をオスマン帝国に流し、日ノ本の品が有益だと思ったのだろうな」

 

「日ノ本は文化財は凄いけど科学技術···鉄砲等の武器類や機械類は遅れているからな。ほら」

 

 と私は懐中時計を差し出した。

 

「小さな時計だな」

 

「オスマン帝国はこんな小さな時計を作れるんだよ。あとはこれだな」

 

「これは?」

 

「望遠鏡。一応複製してこれは日ノ本で作った物だがな。これがあると航海がやりやすくなるんだよな」

 

「凄い技術力だな」

 

「まぁ日ノ本も戦乱で遅れた分は取り返すがな。それには知識人を増やす必要がある。文化では負けてないからその技術を応用すれば日ノ本の職人なら超えられるさ」

 

「なるほど···それが金をまた産むと」

 

「貿易を拡大してな」

 

 数年前からであるが明との貿易は鉄鉱石、石炭や各種鉱石類、染料、茶葉、茶器、漢方薬、紙等を輸入し、こちらからは塩、砂糖、蜂蜜、椎茸、真珠、干貝、銅、工芸品等を輸出し、日ノ本有利なレートなのは変わりないが、ちゃんと輸出入が成立していた。

 

 ただ絹の国産化や多種多様な作物を国内で生み出せることにより南蛮貿易(対ポルトガル貿易)は戦乱が終結したことで武器需要が激減し、西洋からはインド産の織物か、人、もしくは金銀等を輸入するようになっていた。

 

 こちらからは香辛料や砂糖、蜂蜜、真珠を輸出し、日ノ本が貿易黒字を出しており、奴隷貿易で連れてこられた人は主にルソン島開発に動員された。

 

 奴隷の種類は白人奴隷は異端認定された技術者か魔女認定された人達であり技術者は日ノ本本国で保護され、女性奴隷は北九州最大の娼婦街にて働かされた。

 

 インド人の技術者も同様に日ノ本本土で保護され、残りのインド人やアフリカ人は大半がルソン島に送られた。

 

 で、ルソン島で活発化しているイスラム圏との貿易は食料品の貿易が活発であり、日ノ本から米や小麦粉、あとは砂糖等の甘味類が輸出されガラス細工や革細工、絨毯や生ゴム等が取引された。

 

 全体的に貿易黒字であり、富が日ノ本に蓄積する環境が出来上がっていた。

 

 その得られた収入は現状国内の開発に当てられており、開発景気と呼ばれる好景気に数年前から突入していた。

 

 食料と収入が増えた事で人口も爆発。

 

 毎年人口増加率が2から3%ずつ増えていき、30年経たずに人口は倍になり、日本人は領土拡大を繰り返しながら増殖するのだった。

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