零崎人識の人間関係 匂宮出夢との追憶   作:忘旗かんばせ

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第十一話『トゥーレイトショーダウン』2

 

◆   ◆

 

「——思えばきっと、初めから失敗していたんだろうと思う」

 

 零崎人識は、どこか遠くを見つめている。

 

「俺が抱いていた友情だとか、感じていた親情だとか、そんなもんは全部、俺の勝手な思いでさ。出夢の方はきっと全然、そんなもんは求めてなかった。まるで必要じゃなくて、まるで見当違いで、何もかもが間違いだった」

 

 匂宮出夢にとって。

 きっとそんなものは、ただの迷惑だったのだろう。

 だから。

 だから結局——

 

「あいつは、人類最悪と、出会って」

 

 出会って、しまって。

 縁が合って、しまって。

 全てが、台無しになった。

 

「俺たちは決別することになった」

 

 匂宮出夢は。

 汀目俊樹の、クラスメイトを。

 一人残らず。

 一人も残さず。

 殺して。

 殺して。

 殺して。

 

 そうして——汀目俊樹ならぬ、零崎人識の——敵になった。

 

 どうしようもなく敵対して。

 どうしようもなく敵同士になって。

 どうしようもなく殺し合って——ようやく。

 それが本懐だったかのように、笑った。

 

「俺は間違えた」

 

 きっとその時、零崎人識は何かを失って。

 失ったまま、生きてきた。

 

「俺とあいつは、敵だった」

 

 最後には。

 それが初めから望まれていたかのように。

 敵同士に成り果てて——それが唯一の、絆になった。

 

「だから、俺があいつにしてやれることは、あと一つだ」

 

 今度こそ、果たす。

 できなかった全部を、くれてやる。

 

「——なんて、こんな話をあんたにしたところで、意味なんてないんだろうけどな」

 

 かはは——と。

 何かを諦めるように笑って、人識は口を閉ざす。

 彼が病院を抜け出した日から、一週間の時が立っていた。

 

 もはや見慣れたとさえ言っていい、無味乾燥極まる萩原子荻の研究室。向かい合う萩原(はぎはら)子荻(しおぎ)は、そんな零崎人識を見つめて、どこか、物悲しいような気持ちを抱いた。

 

 ——燃え尽きる寸前の蝋燭のようだ。

 萩原子荻は——そんなことを思う。

 

「……あなた、生きていますか?」

「かはは、死んでるように見えるかよ」

 

 見える。

 と、言ってしまっても良かったが。

 萩原子荻は、あえて沈黙を選んだ。

 

「俺はまだピンピンしてるぜ。今後がどうなるかなんて、わかりゃしねぇけどさ」

 

 とりあえず——

 

「あんたとの契約も、今日で詰めだ」

 

 人識は晴れやかに言った。

 

「恐寺単千代、綺楽院蘆景、匂宮入皆——人類最悪はまだ残ってっけど、あいつはどうも、こっちでなんかしようって気配じゃなさそうだからな……」

 

 まるで整理をするように、語る。

 ()()()()()()()()()()()、語る。

 

「多分もう、大丈夫だろう」

 

 そう言って眉尻を和らげる、零崎人識は。

 かつて見たどの時よりも、弱々しかった。

 

「少なくとも、あんたを脅かしかねない危険については、今日で全部——()()

 

 語る彼は、まるで生命力というものが感じられない。

 

 ありていに言えば、今にも死にそうだった。

 

 それは別段、何かの傷が原因というわけではない。

 致命傷を負っているわけでも、致死症を負っているわけでもない。

断片集(フラグメント)』との戦いでは、人識はかつてのどの戦いより深い疵を負ったけれど、けれど大きな傷は負わなくて。だからこの一週間の静養で、その傷は十分癒えていた。

 

 今の人識は健康体で。

 今の人識は正常で。

 ただ、単純に。

 順当に。

 当たり前のように——正当に。

 

 ——寿()()()()()()()()()()

 

「——」

 

 萩原子荻は悼むような沈黙を保つ。

 

 水枕三味の見立ては、間違いがなかった。

 萩原子荻の見立ても、間違いではなかった。

 

 ()()()()()()()()()()()

 

 話は聞いていた。

 遡っては『断片集(フラグメント)』との決戦。

 零崎人識がどのような戦いを経たのか。

 どのような力の使い方をしたのか。

 本人からだけでなく実口六からも、余すところなく聞き及んで、()()()()()()と直感した。

 

 人識の命はもう、救えない。

 彼は無茶を、しすぎていた。

 彼は限界を、越え過ぎていた。

 

 三味の言った、()()()()()()()()()()()()()——という言葉を受けて、その手配まで済ませるほどに、萩原子荻はその現実を、理解し尽くしてしまっていた。

 

 だから——黙り込むしか、ない。

 その様子を見て、人識は「かはは」、と笑う。

 いつも通りに、なんの気負いもなく。

 

「ま、これであとはあいつを殺して、それで終わりだ」

 

 零崎人識は、椅子から立ち上がる。

 彼は生きている。

 動いている。

 だというのに、こんなにも儚い。

 これが、人間の姿か。

 全てを使い果たした、人間の姿か——

 

「……皮肉なものですね」

 

 子荻はつぶやく。

 これが、零崎人識という男の末期か。

 あるいは末期ではなく。

 原初、と語るべきなのかもしれないけれど。

 

 零崎人識——殺人鬼。

 

 そのプロフィールは、大嘘だ。

 

 彼は徹頭徹尾、異常なほど普通の人間で。

 そんな普通の人間が、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 殺人鬼の、フリをしていた。

 彼が欠陥製品と呼ぶ、あの戯言遣いの鏡面だ。

 あれはたまたま普通の世界に生まれてしまった極限の異常だったけれど、零崎人識はその対極。たまたま異常な世界に生まれついてしまった極限の普通。

 

 当然、そんな人間が、まともに生きていられたはずがない。

 みにくいアヒルの子を例えに持ち出すまでもなく。

 あるいは、例えに持ち出すわけにも行かず。

 それは例えるならネズミがサメの群れの中で生きるようなもので。

 適応できるはずもない水の底で、無呼吸のまま泳ぎ続けてきたようなものだ。

 生まれてから——ずっと。

 

 そのためには、極限の()()が必要で。

 その代償が——寿命として、零崎人識に降りかかっている。

 それは、零崎として本当の意味で覚醒した今の彼であっても。

 もうすでに、取り返しがつかないほどに。

 

 だから——

 恐寺単千代との戦いが。

 綺楽院蘆景との戦いが。

 匂宮入皆との戦いが——

 彼の寿命を蝕んで。

 

 とうとう——それが尽きようとしている。

 

 ()()()()()()()()()

 己自身を燃やして——戦い尽くした。

 これは、ただそれの結果でしかない。

 

「……殺せるんですか」

 

 子荻は問う。

 人識は笑った。

 

「殺すしかないさ」

 

 殺すしか、ない。

 殺してやるしか、ない。

 零崎人識と匂宮出夢の間にある関係は——もう、その程度だ。

 

「あいつが死にたいと願ってるってんなら、せめてそれを叶えるよ」

 

 人識は扉に手をかけた。

 物語る彼の背中はあまりにも弱々しくて。

 きっと、これが最期になるだろうと思わせる。

 だからこそ——

 

「————情けない」

 

 背を向ける零崎人識に——萩原子荻はため息をついた。

 

「失望しますよ、零崎人識」

 

 もはや敬称さえもなく、侮蔑するように。

 萩原子荻はつぶやいた。

 

「ああ? そりゃどういう——」

「歯を()()()()()()

 

 振り返る零崎人識の頬に、萩原子荻は拳を叩きつけた。

 まるで理不尽な言葉を言い放ちながら、確固たる理由と信念のもとに暴力を振るい——零崎人識を、殴り飛ばした。

 

「ぐっ——あ」

 

 殴り飛ばされた人識は、そのまま受け身も取れず、床に叩きつけられた。

 

 今の人識は、もはやその程度。

 か弱い子女に殴り飛ばされ、受け身も取れずノックダウンするような惨状。

 そんな惨状の人識を——子荻は躊躇いもなく殴り飛ばした。

 

「嫌いなんじゃなかったんですか?」

「ああ?」

「そんな風に、適当に聞いた風なことを言って——()()()()()()()()

 

 あなたのことですよ、人識さん。

 萩原子荻は、真っ直ぐに、零崎人識を見つめている。

 

「あなたは諦めてる」

 

 その言葉に、人識はイラついたように舌打ちをする。

 

「あんたが、俺の何を知っているってんだよ」

「なんでもは知りません」

 

 ——知ってることだけ。

 なんて、誰かの決め台詞を言いながら。

 萩原子荻は、人識に言葉を告げる。

 

「女々しいんですよ、その態度」

 

 端的に言えば。

 

()()()()()()()

 

 萩原子荻は——

 ()()()()()

 

「寿命が尽きかけている。結構。過去に確執があった。結構。もう死んだはずの相手だ。結構。相手は死にたがっている。結構」

 

 ——()? ()()()

 

「それが、何を諦める理由になるっていうんですか?」

 

 その言葉に対して、人識はばつが悪そうにしかめ面を返す。

 

「その言葉はそっくりそのまま返させてもらうぜ。俺が一体、何を諦めているってんだよ」

()()()()()()()()()()()()()()

 

 許し難いとばかりに、萩原子荻は言った。

 

「あんたは知らねぇかもしんねぇけどよ。俺と出夢は、もう殺し合うくらいしか——」

「それが諦めてるっつってんですよ」

 

 ばしん、と。

 平手打ちが、人識の頬に飛ぶ。

 

「……かはは」

「そんな風に悟ったフリをして、わかったフリをして、()()()()()()()()、同情を誘おうったって、無駄ですよ」

 

 むかつくんです。

 萩原子荻は人識にいう。

 

「その誰かに助けてもらおうって態度が、むかつくんですよ、人識くん」

 

 あなたは——

 

「あなたは、甘ったれている」

 

 人間関係が、破綻して。

 殺し合うことしか、できなくなって。

 たったそれだけのことで、諦めている。

 

「失敗したのなら」

 

 人間関係を、過ったのなら。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 その言葉に。

 零崎人識は。

 助けを求めるように、顔を歪めた。

 

「あなたは、出夢さんに甘えていた。今も、甘えている。()()()()()()()()()()()()だなんて勝手に期待をして——()()()()()()()()()()()()()なんて勝手に決めつけて。あなたは匂宮出夢に、()()()()()()()()()()

 

 そんなだから——

 

「そんなだから、()()()()()()()()()()()()()

「うるせぇな」

 

 人識は。

 零崎人識は——

 怒っていた。

 生まれて、二度目に。

 本当の本気で、怒っていた。

 

「あんたに何がわかるんだよ。あんたが何を知ってるんだよ。俺のことなんか何にもわからねぇくせに。俺のことなんか何にもしらねぇくせに。そうやって外から適当にごちゃごちゃ文句だけはつけやがって、あんたが一体、()()()()()()()()()()()()()——」

「ほら見なさい」

 

 萩原子荻は。

 零崎人識の怒りを、切って捨てる。

 

「あなたはそうやって、誰かに何かをしてほしい。昔、闇口崩子に結構な啖呵を切ったそうですね。『俺は全然諦めてない——』でしたっけ? 『この零崎人識にはすっげぇ会いてぇ奴がいんだよ』『そいつに会えば——()()()()()()()()()んだから』——」

 

 それが——

 

「——甘えてるってんですよ!」

 

 萩原子荻は、悲鳴のように声を上げる。

 震える拳を握りしめて。

 必死になって、叫んでいる。

 

「誰かに『()()()()()()()()()()()()()』なんて——そんな甘ったれた根性が通じるか!」

 

 萩原子荻は叫ぶ。生まれて初めて——本気で、叫ぶ。

 

「あなたの境遇なんて知りません。あなたの苦痛なんて知りません。あなたの人生なんて知りません。匂宮出夢の境遇なんて知りません。匂宮出夢の苦痛なんて知りません。匂宮出夢の人生なんて知りません。あなたと匂宮出夢の関係なんて知りません。私はなんでもは知りません。知っていることしか——知らない」

 

 だからこそ——

 

「だからこそ、知っている。()()()()()()()()()()()()()

 

 あなたが、そうまで燃え尽きたのは。

 死の寸前まで、行き着いたのは。

 

()()()()()()()()()()()

 

 零崎人識は、頑張っていた。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()

 

「なのにどうして、素直にならない。なのにどうして、素直になれない。一言言やあいいんですよ。一言言わなきゃ伝わんないんですよ! わかってるはずだなんて、通じ合ってるはずだなんて、全部どうしようもない妄想で、叶いっこない空想で、そんなだから、そんなでしかいられなかったから、()()()()()()()()()()()()()!」

 

 ばーか、ばーか、()()()()

 

 もはや罵倒も説教も超えて、まるで小学生のいがみ合いのように、必死になって声を荒げる。

 

 そんな萩原子荻を、人識は知らない。

 こんな等身大の少女のような、萩原子荻は。

 こんな夢見る少女のような、萩原子荻は。

 零崎人識は、まるで知らない萩原子荻だった。

 

「あなたは結局、この後に及んで()()()()()()()()。昔ダメだったから、今回だってダメだろうって。諦めてるんだ! 昔勝負を仕掛けもしなかったのは自分のくせに、失ったのは自分のせいなのに、人類最悪に奪われたって、あいつさえいなきゃなんとかなったって、そんな妄想で逃げてるんだ!」

 

 どうして。

 どうして。

 どうして、どうして、どうして——

 

()()()()、『()()()()()()()()()()()()()()()()()()!」

 

 それは。

 それは零崎人識の胸中を、穿ち貫く一撃だった。

 

「言わなきゃ、伝わらないんですよ。どれだけ思ってたって、思ってるだけじゃ、思ってるだけのままなんだ。伝わってるはずの思いは伝わってなくて、通じてるはずの思いは通じてなくて、育んできたはずの絆は育まれてなくて、()()()()()()()()()()()()!」

 

 勝負することもできないまま。

 ()()()()()()()()()()と、一生後悔することになる。

 

「零崎人識! あなたは何をやっているんですか! ()()()()()()()()()()()()!」

 

 胸ぐらを掴み上げて、彼女は人識の目を覗き込む。

 眼が、涙に濡れている。

 

「失った、結構! 失敗した、結構! 死んでしまった、結構! ならば取り戻せ! それができるのは今だけだ!」

 

 吐き捨てるように。

 祈るように。

 萩原子荻は——必死になって、零崎人識に伝える。

 思いの丈を——伝える。

 

「何をぐずぐずしてるんですか! 降って湧いたチャンスでしょう? 二度とないはずだった好機でしょう? 今伝えなくてどうするんですか。胸に燻ったまま、一生抱えて生きていくんですか。燃え盛る虎に成り果ててでも、生きていけると言うんですか!」

 

 立ち上がれよ、零崎人識。

 

「まだ、()()()()()()()()()()()()()()()!」

 

 続いているのだ。

 零崎人識と、匂宮出夢の物語は。

 それが誰が望んでのことではないとしても。

 ()()()()()()()()()()()()、そんな予感を抱えながら。

 

「——傑作だよ」

 

 零崎人識は。

 立ち上がった。

 

 世界の全てに、色がつく。

 

 漆黒の安全靴にタイガーストライプのハーフパンツ。赤いジャケットに黒いタクティカルベスト。手には皮のハーフフィンガーグローブ。まだらに染めた銀の髪。片耳には三連ピアス。もう片耳には二つの携帯ストラップ。顔にはその半分を覆う巨大な刺青を刻み——

 

 その紅の瞳が。この世の全てに立ち向かうように、どこまでも不敵に輝いている。

 

「ああ、まったく——あんたの言うとおりだ」

 

 こんな諦念は。

 こんな諦観は。

 こんな低劣は——

 零崎人識には、まるで相応しくない結末だ。

 だから、彼は背筋を伸ばす。

 

「俺は、あいつに会いにいく」

 

 会いに行って——

 

「伝えるよ」

 

 返答は、もう必要ない。

 零崎人識は今度こそ——振り返らない。

 扉を閉めたドアの向こうで、萩原子荻が、微笑んでいる。

 それは何かの代償行為で。

 きっとここにも。

 一つの人間関係があったのだ。

 

「——待っていましたよ」

 

 大学を出た人識を待っていたのは——実口(みぐち)(むつ)だった。

 出会った時とは、ずいぶん違う衣装だったけれど、人識はすぐに彼に気付けた。

 

「よお、六くん、どうしたよ」

 

 不敵に笑う。

 弱々しさは、もうまるでない。

 その瞳は輝きに満ちて——

 零崎人識は、全盛期を迎えていた。

 その姿を見て——実口六は微笑む。

 どこか少し、寂しげに。

 

「——ハイセンス。全くあなたは本当に、素晴らしい人ですよ、人識さん」

 

 実口六は。

 鈍く輝く、金属製のアタッシェケースを一つ、携えていた。

 

「人識さん。少し、話せませんか?」

 

 彼はそれを握ったまま、人識に問いかける。

 

「いいけど、あんまし長くは取れねぇぜ」

「構いません。すぐに済みます」

 

 少し、向こうで話しましょう。六はそう誘って、人識を連れ立つ。足元は鼻緒までもが純白の下駄で、それが立てる硬質な音が、足音を立てない人識と対照的だった。

 

「人識さん」

 

 信号待ちの最中、六は人識に呼びかける。

 

「なんだよ」

 

 青から黄色、そして赤へ。びゅうびゅうと過ぎ去っていた車の流れが止まり、信号が切り替わる。

 

「私はね。結構、あなたのことが気に入ってしまいました」

 

 それこそ——

 

「あなたに死んで欲しくない、なんて、そんな我が儘を言ってしまいたくなるくらいに」

 

 けれど、それは。

 それだけは言えない。

 

「罪に塗れた、この私には」

 

 階段を下って。

 たどり着いたのは——鴨川の辺り。

 せせらぐ川面に映る陽の光が、きらきらと輝く。

 

 彼は。

 白無垢のような、和装に身を包んでいた。

 羽織袴はおろか下駄やその鼻緒さえも白い、純白の衣装。

 立ち位置は同じでありながら、その姿は出会った時とまるで違って。

 口元を覆うマスクとかけられた眼鏡だけが——出会ったその時と、変わらない。

 

「私は、あなたに告解しなければならない罪がある」

「告解しなければならない、罪?」

「ええ」

 

 六は微笑む。今まで見たどんな笑顔よりも優しく、柔らかく。

 

「私、ずっと嘘をついていたんです」

 

 ナンセンスにも。

 それは一つの秘密。

 たった一つにして、全てを偽る大きな嘘。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 言いながら——彼は、口元のマスクを外す。

 そこにいたのは——

 

「——え?」

 

 ()()()()()()()()

 

「私のイノセンスな名前は——罪口(つみぐち)無辜(むつみ)。『武器職人』の罪口無辜。『断片集(フラグメント)』闇口滅裂の——()()()です」

 






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