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第1話 転生
僕の名前は萩原海斗。
どこにでもいる仮面ライダー好きの大学生だ。
いやーそれにしても仮面ライダー・アウトサイダーズ、色々とカオスだけど盛り上がってるなあ…
続きが気になる!早く見たい!
「って…危ない!」
そう思いながら歩いていた時だった…
「危ない!!」
目の前の交差点に信号無視のトラックが突っ込んできた。
その直線上には1人の少女の姿がある、このままでは彼女の命が危ない!
そう思った僕の身体は自然と動いており、少女の身体を押し退けてトラックの車線上から押し出した。
だがその直後、僕の身体に鈍い衝撃が走る。
「兄ちゃん!大丈夫か!?」
僕…トラックに轢かれたのか…!?
身体がッ…!すごく痛い!
『確認しました。痛覚耐性獲得…成功しました。』
なんか変な声聞こえるし、頭おかしくなっちゃったのかな…?
クソッ…!まだ死にたくない…!
まだ仮面ライダーを見ていたいのに!
『確認しました。ユニークスキル『仮面ライダー』を獲得…成功しました。』
アウトサイダーズの続きも気になるのに…
『確認しました。ユニークスキル『アウトサイダー』を獲得…成功しました。』
あ、アウトサイダー?
『『仮面ライダー』と『アウトサイダー』を統合し、エクストラスキル『仮面ライダーアウトサイダーズ』を獲得…成功しました。』
『仮面ライダーアウトサイダーズのデータをラーニング。エクストラスキル『アーク』を獲得。』
ん、さっきまで聞こえていた幻聴の声が女の人から仮面ライダーゼロワンに出てきたアークに変わったんだけど…
『転生種族を
ヒューマギア!?なんか電気が必要そうな体だな…
壇黎斗だって充電で色々と苦労していたし…
『ラーニング完了。スキル『発電』『充電』『蓄電』『放電』を獲得。これらを統合してスキル『電気操作』を獲得…成功。』
あーなんか便利そうだけど、このまま死ぬのかな…
死ぬのは嫌だ…
『ラーニング完了。スキル『不死身』『自己修復』を獲得…成功。』
それに死んだ場合、僕の持ってるライダーのコレクションはどうしよう…
『ラーニング完了。スキル『
あー変な声聞こえるし、意識も遠のくしこのまま死ぬのかな…
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「ん…?ここは…?」
なんて思っていたら普通に生きていた。
なーんだ夢じゃないか。けど、ここどこだろう?
なんかいつの間にか森の中にいるし、こんなとこに来た覚えはないぞ…それになんか身体が固いような…?
「なんだこれ?」
頭の辺りに触ってみると、耳元になにか機械みたいなのが付いている。
「あそこに湖がある。行ってみよう…」
とりあえず、現在の僕の状況は恐らく遭難状態。
こういう時は水場に行くのが良いと聞くので、行ってみよう。
と言っても喉が渇くような感覚すらしないけど…
「って…ええ!?なにこれ!?」
水面を除くと僕の身体には大きな変化があった。
大まかな見た目や体格こそこれまでと変わらないけど、瞳は赤色に変化しており、耳にはヒューマギアが付けているヘッドセットの様な機械が付いている。それも赤く光っている。
『解。一度死んだ君の身体はヒューマギアの物へと変わった。』
あ!この声はさっきのアークじゃないか!
ていうかなんなんだこの声?
『解。これは君の持つスキル『仮面ライダーアウトサイダーズ』の効果だ。君にはエクストラスキルであるこの私『アーク』が宿っている。私が君がこの世界で生き抜けるようにサポートしよう。』
要するに、僕はトラックに轢かれてこの異世界に転生した。
そしてその時、"仮面ライダーアウトサイダーズ"というスキルとやらを獲得した。
それによってサポート役のアークが僕に宿ったという経緯だそうだ。
アークと言っても人類を滅ぼそうとしているあのアークとは違い、僕のサポートしてくれるそうだ。
まあ、そういうことなら少し安心だ。
『その気になれば人類を滅ぼせるが、その判断は君に任せよう。』
いや、しれっと怖いことを言うな!
それより、僕の身体がヒューマギアってことだけどこんな森の中で電力が切れたりしたら大変だ!
早く街にでも行って充電しないと!
『君には『電気操作』のスキルが宿っている。そのスキルを私が常時発動状態にしているから、君の身体では無尽蔵の電気が生み出され、供給されている。よってバッテリーが尽きることはない。』
手厚い!何て手厚いんだこのアークさん!
「とは言え、ここに来てすることも定まらないし、衣食住も探さないと…少し散策して人と出会わないと…」
ということで、まずはこの周囲を散策しながらアークとディスカッションだ!
「ところで、僕に与えられたスキルの"仮面ライダーアウトサイダーズ"っていうのは一体何なんだい?」
『解。それはアウトサイダーズと呼ばれる仮面ライダー達やその名に相応しき戦士たちの力を君自身に与えると言うものだ。その一部がこの私だ。だが、今はまだその多くの力が解放されていない。君自身が強くなることで多くのライダー達の力が解放されて君の物となるだろう。』
アウトサイダーズとなると、主役ライダー達の力は使えなさそうだが、ゲンムとかエボルとかの強力なライダーの力を使えるのかな!?なんなら、アウトサイダーの名に相応しいライダーってことは、ダークライダーとかも使えるのかな?
『そこに関しては未知数。ただし、強力な力を持つスキルであることは確かだ。』
僕に与えられたスキル、かなり期待できそうだ。
ここがどんな異世界なのかは知らないけどね。とりあえず、誰かに会いたい…
なんて思いながら歩いていたら第1村人発見…
「グルル…」
ただしそれは人間ではなく、熊だけど。
しかも結構大きいし頭には角が生えている。
そしてその化け物は、今にも僕を食ってしまおうとこちらを見ている。
(さて、どうしようか…)
『心配は無用だ。私の力を君も使うことができるはずだ。』
目の前に現れた熊の化け物の存在に死の恐怖を覚えるが、その不安は一瞬にして払拭された。
アークの言葉と共に僕の腰にアークドライバーゼロが出現したからだ。テレビでも見てきたあのライダーの変身アイテムがこの手にあるのだ。どんな敵にだって負ける気はしない。
「ほほう、早速試してみようか。アウトサイダーの力を!」
『アークライズ』
「変身!」
『オールゼロ!』
ベルト上部のスイッチを押すと、液体金属のようなものが僕の体を包みこみ、漆黒の仮面ライダーアークゼロの装甲を形成する。
『戦い方は、分かるだろう?』
「もちろん。」
何度テレビや映像で仮面ライダーアークゼロの戦いを見てきただろうか。大体のスペックや能力は把握している。
目の前にいる熊の魔物を倒すのに僕はアークゼロの持つ武器を生成する能力を使うことにした。
手をかざすと赤いレーザーが放たれて2丁のショットライザーを形成する。2つの銃を手に持てば引鉄を引き、熊の魔物の身体に弾丸を撃ち込んでいく。
「グルッ…!!」
厚い毛皮と肉体は弾丸を受け止め、体を貫通することこそ避けたもののダメージを負い熊の血が地面に垂れる。
だがすぐに熊は反撃に転じて大きな腕を僕に向けて振るうが、その攻撃は既に分かっていた。アークによる予測演算でその行動をすることは読めており、後ろに下がって回避しながらショットライザーから次々と弾丸を放つ。
『時間をかける必要もないだろう。さっさと終わらせよう。』
「OK」
アークにそう言われると、弾丸を受け怯んだ熊の魔物の脳目掛けて、掌から荷電粒子砲を撃つ。
掌から放たれた赤いレーザーは熊の頭部に生えた角と頭蓋骨、そして脳を貫通し、一瞬にして目の前の魔物を死に至らしめた。
『スキル『収集者』を発動。』
とその時だった。
熊の魔物の命が失われたかと思えば、そこから青白い球体のようなものが浮かび上がってきて僕の中に入っていく。
「これは一体…?」
『スキル『収集者』の効果だ。君は自身が命を奪った者の魂を貯蔵できる。そして、その魂から私の力でヒューマギアを作ることが出来る。ただし、1つの魂につき1体だけだ。』
なるほど…こうやって敵を倒していけばこっちの味方も増やせるのか。
なんか、仲間増やすためにわざわざ命を奪うのは嫌だけど…敵対してきた魔物とかは倒してしまっても良いかも知れない。
「さて、ヒューマギアを作るとしようか。アーク、力を貸してくれ。」
『どのヒューマギアを作る?』
「決まっているだろ?滅だ。」
アークゼロに変身した状態で手を翳すと、倒した熊の魔物の魂を材料としてヒューマギアの身体を生成する。物質ではないものが、このように物体になる原理はよく分からないけれども、早々に仲間が増やせるのは良いことだ。
「ここは…?どこだ?」
目の前で生成されるヒューマギアの姿が、滅に変わると彼は周囲を見回す。
『滅、目覚めたか…』
「この声は…アークか!?」
僕が変身したアークゼロの姿から、アークの声がしたからか滅は警戒した様子で身構える。
「大丈夫。安心して。僕達は人類の滅亡とかそういう怪しげなことは考えてないから。」
と、変身を解除してから滅に話しかけると、彼も少し安心した様子で警戒を解いてくれた。
それからは何故僕達が異世界にいるのかという話や、これから僕がどう活動していくかを話した。
そして、滅も自分のことを話してくれた。時系列的には仮面ライダーバルカン&バルキリーの後に気付けばここに再生成されたとのことだ。
「じゃあ、改めてだけど、僕に協力してくれるかな?」
「構わん。とは言え、ここがどういう世界か分からない。しっかり見る必要があるな。」
と言うことで、転生早々にアークと滅という強力な者達を仲間にできた僕は、未知の異世界で旅を始めるのであった。
ステータス 名前:萩原海斗
種族:ヒューマギア
称号:なし
魔法:なし
技能:『仮面ライダーアウトサイダーズ』
『アーク』
『電気操作』
『収集者』
『不死身』
『自己修復』
耐性:『痛覚耐性』