転生したらアウトサイダーだった件   作:夢野飛羽真

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カリュブディスとの戦いは詰め込みすぎた結果前後編に分かれました。
それと評価バーに遂に色が付きました!
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第17話 カリュブディス前編

「それじゃあ、ヨウムさん。こちらがレイドライザーになります。」

 

英雄としての旅に出るヨウムさんにレイドライザーとクラッシングバッファローのプログライズキーを渡す。こちらのレイドライザーは僕が改良を施し、悪意や恐怖を増幅する機能を取り除きより安全なものとなっている。

 

「おう!この武器もしっかりと宣伝させてもらうぜ。それじゃあ、またな!」

 

最初この地に来た時のヨウムさんはリムルさん達と反発しあっていたが、街の人々と触れ合う内に彼はリムルさんのことを認めるようになり、協力的になってくれた。

一度レイドライザーのデモンストレーションをした時もかなり好評だった。

 

「さて、僕達も戻ろうか。」

 

「そうだな。」

 

ヨウムさんを見送って街の方に戻ろうとした時だった。

 

『海斗、リムルから緊急の呼び出しだ。議事堂の会議室に来て欲しいとのことだ。』

 

「了解!」

 

アーク経由でリムルさんからの呼び出しがあり、僕らはすぐに議事堂の方に向かう。

そこには国の幹部達が集まっていて、そこにはドライアドのトレイニーさんの妹であるトライアという人物も来ていた。

 

「カリュブディスは遥かなる昔に生まれ、死と再生を繰り返しております。」

 

トライアさんからの報告というのは、カリュブディスという魔物が復活したというものであった。

魔王級に強いというその魔物は、死と再生を繰り返し、今回また復活してきたのだという。

 

「カリュブディスが復活したのなら、魔王以上の脅威となりますよ。何しろ魔王と違い、話が通じる相手ではないのです。」

 

「言ってみれば知恵無き魔物。固有能力のサモンモンスターでメガロドンというサメ型の魔物を召喚して暴れる、と伝説では伝えられています。」

 

フューズさんとベスターさんの話によると、カリュブディスは魔王級の力を有しているだけでなく知恵もなくただただ暴れているとのこと。魔王ミリムはリムルさんと友人になってるし、魔王カリオンも使者をこちらに送ってきていたが、そういう知恵も無い存在らしい。

おまけに空飛ぶサメも召喚してきているらしい。

 

「なんだそれ…オークロードより厄介なんじゃ…」

 

「状況は最悪です。召喚されたメガロドンはなぜか近くにあったレッサードラゴンの死体を依り代にした模様。その数20…」

 

「魔王並みの化物一体と、召喚された空飛ぶサメが20体。それは一体何の冗談だ…」

 

状況はかなり悪い方に行ってしまっている。

この前のオークロードの一件以上の危機がこの町に迫っていた。

 

「リムル様、どうなされます?」

 

「どうするって…」

 

「ふっふっふっ、何か重要なことを忘れてはいないか?」

 

さあ、どう対処しようかと思ったが、そういえば僕らには彼女が居た。

 

「カリュブディスごとき!この私の敵ではない!軽く私が捻ってやるのだ!!」

 

そう、こっちにはミリムが付いている。

彼女が居れば100人力、いや、10000人力と言えるだろう。

魔王であるミリムの力があればカリュブディスの危機は難なく乗り越えられるだろう。

 

「おお!その手があったか!」

 

「その様な訳には参りません。私達の街の問題ですので。」

 

こら!シオン!勝手に断るな!!

 

「ふぇ…だが…私のマブダ…」

 

「そうですよ、友達だからなんでも頼ろうとするのは間違いです。リムル様がどうしても困ったときは是非ともお力添えをお願いいたします。」

 

いや、ここ絶対謙虚な姿勢を見せる場面じゃないと思うんだけど…

 

「そうだぞ、ミリム…俺を信じろ…」

 

ミリムもかなり落ち込んでいるし、リムルさんも少し困っている。

 

「とは言え、リムルさん。カリュブディスによる侵攻はこの町の問題かもしれませんが、それは同時にこの森の問題です。こうしてドライアドのトライアさんも来ているわけですし、僕らアウトサイダーは森を守るために戦います。大同盟に参加する者達の義務ですから。」

 

僕らはシオンらに断られる前に、戦うと断言してしまうことにした。

リムルさんが心配、という理由もあるがそれ以上に恐ろしいのはこの戦いに参加できないとなった時に、僕が浅倉威やらデザストに殺されかねないということだ。

 

「ん!ならよろしく頼むぞ!カイト!」

 

「ええ、それに必要ですよね。空中戦の戦力。」

 

それに僕らは空中戦で優位に戦える能力を持っている。

きっとカリュブディス戦の役に立つだろう。

 

「よし!じゃあ早速戦力を準備しよう!カリュブディスを倒すために!」

 

「「「「おう!!」」」」

 

そして僕達は、カリュブディスと戦うための準備を開始する。

カリュブディスが首都リムルに達するまでの間に、戦力の編成が行われた。

リムルさん直属のゴブリンライダー、ゲルドらハイオーク軍団、キジン達、それとガビルらに加えて武装国家ドワルゴンのペガサスナイツ100騎という頼もしい戦力が集った。

 

「ダークウィング!ドラグレッダー!ドラグブラッカー!ブランウィング!ゴルトフェニックス!」

 

アウトサイダーに関しては今回、全員が揃っている。

僕、滅、デザスト、ブロンズドライブ、ブレン、それに黎斗さんと浅倉威だ。

彼らに加えて、空中戦向きのミラーモンスターを3体ほど召喚する。

 

「さて、君達も協力してもらうよ。」

 

さらに遠距離戦力として、ガシャコンバグヴァイザーからアランブラバグスターとリボルバグスター、それに空中戦力のバーニアバグスターを召喚する。ミラーワールドでの特訓の成果で、彼らはかなりレベルが上昇している。

 

「さて、僕達も…」

 

そして、僕らも戦うために腰に各々ベルトを巻いていく。

 

『START・YOUR・ENGINE!』

 

『ゴッドマキシマムマイティX!』

 

『マキシマムガシャット!』

 

『POISON!』

 

「「「「「変身!!!」」」」」

 

『BRAIN・THE・KAMEN RIDER!』

 

『ガッチャ―ン!フゥゥメェェツゥゥ!!』

 

『最上級の神の才能!クロトダーン!クロトダーン!ゴッドマキシマームX!』

 

『フォースライズ!スティングスコーピオン!Break Down…』

 

『アークライズ!オールゼロ…』

 

5人のライダーと2体の怪人からなる仮面ライダーアウトサイダーズ。

それに加えてミラーモンスターとバグスターという戦力が揃い、この森に迫る厄災と向かい合う。

 

「あれがカリュブディスとメガロドンですか…」

 

「空に居ようと関係ない!我々アウトサイダーの力を見せる時だ!」

 

ブロンズドライブがその一声で僕らを激励する。

 

「さあ、いこう!黎斗さん、作戦通りいくよ。」

 

「任せたまえ。さあ、神の力を見せてくれよう!」

 

『スーパーマイティメーカー!X!』

 

今回、黎斗さんにはゴッドマキシマムマイティXの力を使ってゲームフィールドを作るゲームを作成してもらった。その力で生成された床にデザストや滅達が乗り、床は空中へと上昇し彼らをメガロドンたちの下まで運んでいく。

 

「さあ、僕達も行こう!」

 

「ああ、来い。」

 

『アドベント』

 

僕は背中にダークウィングを背負い、王蛇はエビルダイバーに乗った状態でミラーモンスター達と共にメガロドンに向かっていく。

 

「イライラさせるなッ…!」

 

『ソードベント』

 

王蛇はベノサーベルを手に持ち、一体のメガロドンの上に飛び乗って刃を敵の身に突き立てる。

更にブランウィングとドラグブラッカーもメガロドンに突撃し、王蛇を援護する。

 

「ふぅん!ハァッ!!」

 

ミラーモンスター達の攻撃を受けて怯むメガロドンの頭部目掛けて、何度もベノサーベルを振るっていけば強固な外骨格が割れて血が溢れ出る。

そして、王蛇が乗るメガロドンは弱って地面まで落ちていく。

 

「僕も、負けてはいられないね!」

 

僕もその手に仮面ライダーナイトが使っていた槍型の武器、ウイングランサーを構えるとドラグレッダー、ゴルトフェニックスと共にメガロドンに向かっていく。

 

「いけ!」

 

手始めにゴルトフェニックスが先陣を切ってメガロドンに向かっていく。

自身よりも巨大なメガロドン相手だろうと関係なく何度か突撃していき、その巨大を揺るがす。

そんなゴルトフェニックスを援護するようにドラグレッダーがメガロドンに炎を放っていく。

 

『海斗、今だ。』

 

「了解ッ!」

 

ゴルトフェニックスとドラグレッダーが隙を作ってくれているうちに、僕はメガロドンの下に潜り込みその腹にウイングランサーを突き立てると、そのまままっすぐに進む。ウイングランサーの剣先はメガロドンの身を抉りながら進んでいき、1本の筋を作る。その裂け目からメガロドンの血が噴き出してくる。

 

「一丁上がり!」

 

ミラーモンスター達の協力もあり、メガロドンを一体倒せた。

さて、他の皆も上手くやれてるかな?

 

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「さて、ハクロウに教わった剣術を試すとしよう。」

 

ゲンムが生成した空飛ぶ床に乗り、空まで上昇した滅が1体のメガロドンと向かい合う。

その手には、日本刀が握られている。これは彼がクロベエから譲り受けたもので、名を滅豪と呼ぶ。

 

「…ッ!!」

 

滅が床から飛び上がり、メガロドンに向かっていくと鞘から刀を引き抜くと共にその刃を何度も振るう。

1秒の間に何度刀を振ったかは分からないし、誰にも目視で確かめることはできない。

だが、1つだけわかることはそこにはメガロドンが一瞬にして細切れとなり地面に肉塊となって地面に落ちていったという事実だ。

 

「怒りと憎しみが交じり合う、血生臭い腐った匂いだ!!」

 

続いて、デザストが別のメガロドンと対峙する。

愛刀グラッジデントの剣先を敵に向けるとともに、首から複数本のマフラーを伸ばして敵の巨体を拘束する。

 

「魚は大人しく、捌かれてろ!」

 

デザストのマフラーに引き寄せられ、メガロドンの身体が空飛ぶ床の上に乗ってしまう。

巨大な魚の様な姿のメガロドンがその上に乗れば、まな板の上に乗った魚の様にも見えてしまう。

 

「カラミティストライク」

 

そして、身動きを取れなくなったメガロドンに斬撃を浴びせていき、肉塊にしてしまう。

 

「さて、今日はこれを使うとするか…」

 

次にメガロドンと対峙するのは、アックスモードのオーソライズバスターを構えるブロンズドライブであった。

 

「喰らえ!」

 

自身に向けて一直線に突き進んで来るメガロドン。

そのカジキマグロの角に似た1本の角がブロンズドライブに迫って来る。

その角に向けてオーソライズバスターを振り下ろし、その硬い角を砕いてしまう。

 

「フンッ!」

 

さらに斧を腕に振り抜くと、メガロドンの頭部が上を向く。

 

「トドメだ!」

 

『パワー!』

 

その間にブロンズドライブはオーソライズバスターをガンモードにして、パンチングコングプログライズキーを装填する。

 

『バスターダスト!』

 

その銃口をメガロドンの開かれた口の中にねじ込み、大型のエネルギー弾をその体内に撃ち込む。

するとメガロドンの身体は膨張して破裂し、爆散する。

 

「彼も中々、やりますね。ですが私の方はもっとスマートに…」

 

その様子を、仮面ライダーブレンは他のメガロドンに乗りながら見ていた。

 

「さて、この毒であれば…おお、素晴らしいですね!」

 

ブレンが手から毒を出すと、その毒液はメガロドンを覆う外骨格を一瞬で溶かしてしまう。

 

「これで終わりです。」

 

外骨格を失い、露出した怪物の肉に向けて、ブレンが指を突き立てるとそこからまた毒が注入されていく。

 

「私の毒は優秀で、強力で…ってええ!?」

 

自らの力を自負しようとしていたところ、毒がすぐにメガロドンの身体に回って、苦しみながら地面へと落ちていく。それでバランスを崩したブレンは最後の1つを言えずに転倒してしまう。

 

「バグスターたちの成長も中々のものだな。」

 

一方、壇黎斗・神はバグスター達の指揮を担当していた。

空を飛ぶバーニアがメガロドンに迫り、ミサイル攻撃を浴びせていく。

さらに地上からはリボルの銃撃とアランブラの魔法弾がメガロドンに向けて放たれていく。

彼らの活躍もあって、メガロドンが1体命を落として爆散する。

 

「さて、私もやるとしよう!」

 

更に別の個体がこちらに近付いているのを確認すると、ゲンムは地面を蹴って飛び上がる。

ゴッドマキシマムマイティXの力で自身の脚力のステータスを上昇させる。

その状態でジャンプをするだけで、彼の身体は一気に空まで飛び上がる。

 

「受けてみよ!神の一撃を!」

 

そして、パンチ力のパラメータを上昇させてから、メガロドンを殴ればその1発だけでその首がもがれてしまう。

 

「流石は私の力だ!」

 

「皆上手くやってるね。さあ、後はアイツだけだ!」

 

「そうだな、いこう!」

 

アウトサイダー達とリムルの配下、ドワルゴンの援軍の活躍もあって残る敵はカリュブディスのみとなった。

リムルと海斗が並び立ち、残った敵を見据える。

 

「ん…あれは…?」

 

とその時だった、新たな飛行物体がカリュブディスの背後から現れる。

 

「あれは…ジャマトか!」

 

それは通称城ジャマト言われている存在だった。

アオウミウシの様な姿をしており、身体の至る所に和風の城の様なものが建っている。

さらに触手が身体中から生えており、その中から現れたポーンジャマトが地面に飛び降りていく。

 

「新しい敵か!?」

 

「ええ、アイツらは僕らアウトサイダーがやります!リムルさん達はカリュブディスを!」

 

「分かった!」

 

スラグフォートレスジャマトの出現に対し、海斗の判断は早かった。

自分達でジャマトを抑えて、カリュブディスはリムル陣営に任せることにして、脅威への対処を分担。

海斗は背中にダークウィングを付けて、再び空へ向かいスラグフォートレスジャマトに向かっていくのであった。




アウトサイダーの総力戦はまだまだ続く!
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