今回は短めですが楽しんでいってください。
第19話 僕らの会社
「皆、今日は集まってくれて感謝するよ。早速だけど色々と決めたいことがある。」
カリュブディスとの戦いを終えて、僕達アウトサイダーは拠点である砦の会議室に集まっていた。
滅はハクロウさんの下での修行を続けることにしたため、首都リムルに戻っているため、彼以外のメンバーがここに集まっている。因みにデザストは飽きてしまったのかこちらに戻ってきている。
「会議か…早く終わらせろよ。イライラさせるな。」
と、浅倉威が軽く恫喝してくるが気にせず続けていこう。
「とは言っても、決めることは1つだけですから。今現在、ヒューマギア1000体の量産が完了し、売り出していく準備が整っています。そこで、本格的に僕らで会社を作ってお金を稼いでいきつつ、この町を企業城下町として発展させていこうと考えています。なのでまずは必要になってくるものが1つあります。」
「必要なもの?」
ヒューマギアの量産を開始した時から、外貨を稼ぐために色々と準備をしてきた。
商品としては軍事用ヒューマギアとレイドライザーを売り出していく予定だ。商売ルートとしても自由組合のフューズさんと話し合って確保することに成功した。
だがあと一つだけ必要なものがあり、それについてデザストが問いかける。
「ええ、それは会社の名前です。」
商業を行う組織、即ち企業として必要なもの。
それは会社そのものを表す企業名だ。
「なんだ…そんなものか。」
「ふーん、興味ない。」
浅倉威とデザストはあまり興味無さげな様子だ。
まあ仕方ない。
ただ彼らにも、傭兵的な働きはしてもらおうと考えているけどね。
戦えるとなると喜んで参加してくれるはずだ。
「ハッハッハ!企業名と言うことなら私に任せてくれたまえ!」
無関心な彼らと違い、この話にノリノリな男が1人いた。
そう、壇黎斗・神である。彼が開発したバグスター達も今後他国に金で派兵することになるかもしれない。
生前社長をやっていた彼からすれば、僕らの企業作りはかなり興味のある話だろう。
「会社名は既に決めてある!」
「ほう、どんな会社名ですか?」
既に会社名も考えてくれているらしい。素晴らしい気合いの入れ具合だ。
「会社名は!幻夢コーポレーション・神!だ!」
「いや、アンタの要素しかないじゃないか!!」
黎斗さんの会社を作るならその名前で良いかも知れないが…生憎ここは皆の会社だ。
なのでその名前は却下させてもらおう。
「ならば!私に任せろ!」
とここで、ブロンズドライブが立ち上がり、彼が考えた会社名を発表してくれるそうだ。
すっかり、この活動にノリノリになってくれているのは有難い。
「会社名は…株式会社ゴルドドライブだ!!」
「アンタの名前じゃねーか!」
そう、それも生前の名前である。
今思えばここに居る人たち、自己主張が強い方々の集まりだった。
しかも、この世界に株式会社という概念はあるのだろうか…
「全く、なんであなたの名前なんですかね…仕方ありません。ここは私が…」
お、今度はブレンが何か考えて来てくれたみたいだ。
彼ならばきっとまともな名前を考えてくれているはずだ。
「それでは、発表します。会社名は…株式会社ハートです!」
「色んな意味で愛に溢れてるじゃねーか!」
完全にブレンの大好きなハートの影響を受けてしまっている。
こっちもこっちで、変な方向でおかしかった。
「デザストは何かいい案ある?」
「紅ショウガ!」
「あ、浅倉さんは…」
「鯖」
うん、この2人に関しては食べたいご飯を言ってるだけだ。
こうなれば、アウトサイダーのまとも枠であるアークさんに聞くとしよう。
『私は海斗自身が考える名が1番まとまりのあって相応しいものになると考える。』
結局は僕の肩に全てかかっているということか…
「と言っても、僕らが何かやるならこの名前しかないね…うん、それじゃあ会社の名前はアウトサイダーコーポレーションだ!」
僕らは仮面ライダーアウトサイダーズだ。
僕らの集団に何か名前を付けるなら、アウトサイダーと入れるのは必然かもしれない。
『良い名前だ。』
「それならばまあ、悪くないだろう。」
「私も賛成だ。」
何とか、僕の提案した名前は皆に受け入れられてこれからアウトサイダーコーポレーションを名乗って商業活動を開始していくこととなった。
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「さて、訓練は順調かな?」
「ええ、我々2人で見ていますから、それは当然ですよ。」
と言うことで僕は他国に派遣して傭兵家業をしてもらう予定の軍事用ヒューマギア1000体の様子を見に来た。
彼らの育成はブロンズドライブとブレンに任せてある。
何故浅倉威とかデザストみたいな戦闘向きの人が教官じゃないのかって?
理由は簡単だ。彼らなら貴重なヒューマギア達を壊しかねないからだ。
「それで、彼らの隊長は誰になるんだい?」
さて、彼らヒューマギア部隊の部隊長については、最初から隊長を務めるヒューマギアを作るのではなく、ラーニングの進行度合いやシンプルな強さ、能力値に関して他の者より秀でている個体を隊長にすることにしていた。
その選定はブロンズドライブに任せていた。
「ああ、しっかり選んでおいたぞ。さあ、こっちへ」
「オッス!バン・チョウタロウです!」
ブロンズドライブに連れられて、僕の前までやってきたのは気合いの入った若い男と言った印象のヒューマギアだ。
名前の通り少し番長っぽいイメージの見た目と中身だ。
戦う者のデータからそれぞれ様々な人格を作ってヒューマギア達に入れていったが、その中で最も優秀だったのは番長のデータから生まれた彼だった。
「戦闘力は勿論!カリスマ性や統率力も光るところがあった。」
「確かに、番長は10校ぐらい治めてたみたいな話も聞くし、率いる力はあるかもね。」
彼ならば1000体のヒューマギアを率いても問題は無さそうだ。真面目なリーダーという感じではないが、しっかりと仲間たちを鼓舞しつつ集団での戦いを頑張ってくれそうだ。
「じゃあ、彼らをそろそろ他国に売り出していこうと思う。既にフューズさんが根回しをしてくれているからね。商談が上手くいけば皆を派兵することになると思うよ。チョウタロウ、しっかりと頼むよ。」
「押忍!」
チョウタロウはしっかり気合も入っているし心配は要らないだろう。
さて、次は彼らの様子を見に行こう。
「黎斗さん!バグスター達の様子はどうだい?」
「ああ、彼らのレベルはかなり上がっているね。レベル50近くまで成長しているのは、ミラーワールドでの特訓の成果と言えるね。」
普段はミラーワールドで特訓を続けているバグスター達だが、今日は黎斗さんにその成長具合や現在の戦力をチェックしてもらっている。
「なるほどね…けど、レベル99ぐらいまでは上げたいね。よし、まだまだトレーニングを頑張ってもらおうか。」
「ああ、任せろ。」
今後彼らも派兵していく予定であれば、出来れば最高の状態で送り出したい。
それこそ最大レベルまで上げた状態で派遣をしていきたい。
そんな僕の激励の言葉に、グラファイトが応える。
「因みに黎斗さん。グラファイトのレベルは?」
「彼はレベル70まで上昇している。」
なるほど、1番成長しているのはグラファイトか。
まあ、彼の強さを考えれば納得ではある。
「じゃあ、彼が1番最初に他所に派遣することになりそうだね。」
「ああ、グラファイトであれば他国のどんな戦力も凌駕する可能性はあるだろう。」
レベル99まで上昇したグラファイトはかなり強くなるはずだ。
フューズさんのブルムンド王国やヨウムさんのファルムス王国に派遣すれば、その国内で1番の戦力になるだろう。魔王ミリムやカリオンの国ではどうなのか分からないが、もしかしたらあのフォビオよりは強いかも知れない。ドワルゴンに派遣した場合でもしっかり活躍してくれるだろう。
彼を派遣することになれば、大金での取引ができるかも知れない。
「まあ、戦力は充実してきているし僕らの会社も本格的に動かせそうだね。」
ヒューマギア部隊もバグスター達もかなり成長してきている。
彼らを派遣し、金を得るという僕らの商売も上手くいきそうだ。
さて、またリムルさんやフューズさんと連絡を取って、商談も進めていこうか。
バン・チョウタロウのモデルはフォーゼに出てきた番長介です。
彼を演じる黒石高広さんは本物のアウトサイダーなのでこういう形で出してみました!
ちょっと書籍版の方も今読み進めているので今後更新が遅れるかもです。