転生したらアウトサイダーだった件   作:夢野飛羽真

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第2話 拠点開発

僕が転生したこの世界、はっきり言って危険すぎる。 森を歩けば血に飢えた魔物達が次々と襲いかかってくる。

 

『ポイズン!』

 

「変身!」

 

『フォースライズ!スティングスコーピオン!Break down.』

 

今も豹の様な魔物が現れて僕達に襲い掛かってきたが、すぐに滅が対処する。

スティングスコーピオンプログライズキーと滅亡迅雷フォースライザーを使って仮面ライダー滅に変身して、アタッシュアローを構える。

 

「さあ、来い…」

 

豹の様な魔物が滅に飛び掛かって来るが、そこにタイミングを合わせて滅がアタッシュアローを振るえばその刃が豹の魔物を切り裂き、血を流した豹の魔物が地面を転がる。

 

「お見事…」

 

流石は仮面ライダー、強力な魔物相手でも一瞬で仕留めてしまう。

これで毒まで使えるのだから恐ろしい話だ…

僕自身もアークゼロの扱いに慣れてきて魔物の撃退なんかはスムーズにできている。魂もここ数日で10数個は集まったのでヒューマギア達を増やしていってもいいかもね。

けれども人に会うことは殆どなくて、しばらく宛もなく歩いていたけどようやく人のいた痕跡を見つけることができた。

 

「砦…?」

 

『解析開始。あれはもともと人間が使っていた軍事拠点だ。』

 

最近は森や湖と言った自然の物ばかり目にしてきていたが、久々に目にした建物は中世ヨーロッパ風の石造りの建物だ。小高い山の上に建つその建物は誰かが使っていた砦だろう。

元々ここら辺に誰か人がいたのだろうか?

 

「行ってみるか?」

 

「もちろん」

 

と、滅の問いかけに応えて山を登って砦に向かう。

山と言っても標高は250m程で登るのはそこまでしんどくない。

そもそもヒューマギアの身体になって電気操作でバッテリーも無限となれば疲労を感じることも休息が必要になることもない。因みに滅も僕の電気操作で電力は無限に供給され続けている。

とは言え、ずっと森を歩くのは精神的に疲れるのでここらで気分転換に山を登って砦探索だ。

 

「何年前の砦何だろう?」

 

『解析開始。この砦が作られたのは数百年前だ。しかしながら、腐食や建物の劣化はそこまで見られない。恐らく何らかの魔法が掛けられている。』

 

流石剣と魔法の世界と言うべきだろうか。

魔法によって建てられてからかなりの年月が経っていてもまだまだ使えるらしい。

と言うことは中に人がいる可能性もあるな。入って調べてみよう。

 

「滅、そっちはどうだい?」

 

「誰もいないな。」

 

早速屋内を調べてみたがそこには誰もいない。

机や椅子などの大型の家具こそ残っているが生活に使うような小道具はあまり残っていない。

しばらく誰かがここを砦として使っていたが、役目を終えて引き払ったのだろうか?

武具なんかもなくなっていたし、食料や水も勿論ない。

 

「とりあえずだけど、しばらくここを仮の拠点にしよう。」

 

「そうだな、海斗。一先ずここで今後の方針を話し合おう。」

 

ということで会議を行っていたと思われるテーブルの前にある椅子に腰掛ける。

これも木製の中々いい椅子だ。

 

「今は人を探しているところだが、拠点になりうる場所を見つけたのなら、まずはここを住める状況にするのはどうだ?」

 

と滅が提案してきた。

確かに現状歩き続けても人は見つけられないし、ここで方針を変えるのも得策だ。

 

『私も滅の意見に賛成だ。このまま無闇に歩き続けても人と出会える可能性は低い。』

 

「2人がそう言うなら、方針を変えよう。僕もこの砦を改装して設備を整えるのは悪くないと思うし…それに例えばだけど設備整えて乗り物なんて作れたら人探しも効率化できそうだし。」

 

ということで3人(?)の意見が一致して、しばらくやることはこの砦の改修作業になった。

まずは休憩やらをする居住区の整備だ。

 

「このベッドは、悪くないな。」

 

恐らくここを使っていた人々の寝室と思われる部屋を見つけたので、そのまま僕の寝室として使おう。まあヒューマギアになったから睡眠は不要なんだけど…

けどベッドの寝心地は悪くない。少し休みたい時には丁度いい。

 

「アーク、パソコン作れる?」

 

『可能だ。だが、何に使う?』

 

ネット環境においてコンピューターを作って何になるかと言われるが、1つ確認したいことがある。

 

「パソコンを使って今アークが持っている仮面ライダーのデータを確認したいんだ。もちろん、スマホとかでも構わない。」

 

『それならいいが、自分がヒューマギアであることを忘れていないか?』

 

とアークが言うと、僕の脳内に膨大なデータが流れ込んでくる。

仮面ライダーに関するデータが大量に、それも各ライダーに関する研究・開発のデータや設計図なんかも流れてくる。

 

「そっか、これがヒューマギアの体か…」

 

自分自身も1つのコンピューターであることをすっかり忘れていた。これならパソコンもスマホも必要無い。それにスマートグラスで映画を見る時みたいに目の前に映像を出して見ることもできる。どうやら初代仮面ライダー〜仮面ライダーギーツまでの全ての作品の映像が全て見れるようだ。(スーパー戦隊シリーズのおまけ付き)

 

「あ、じゃあここに多次元プリンターは作れる?」

 

ということで、ここにはパソコンの代わりに飛電インテリジェンスにあった多次元プリンターを作ってもらうことにした。

これでアイテムなどは作れるはずだ。

 

『可能だ。解析の結果この地下に魔素が流れている地脈がある。そこから魔素を吸収して材料を供給できるようにしよう。』

 

魔素はこの世界におけるエネルギー物質で、魔物達にとっては命の源だそうだ。その魔素を地下から吸収しプリンターでの生成物の材料にするそうだ。

 

「うん、それで頼むよ。それじゃあ作ろうか。」

 

早速作り始めるとなると、僕の腰にアークドライバーゼロが現れ、そこから赤いレーザーが放たれて巨大な箱を作り始める。

そこからは大変だった。大型の機械を作るからか流石に時間がかかってしまい僕は2時間ぐらい立ちっぱなしだった。

肉体がヒューマギアじゃなかったらキツかった。

 

「完成〜」

 

多次元プリンターが完成した後は、いよいよ新しい仲間を増やす時だ。今は10数個の魂を収集しているが、作成するのは1人だけで十分だろう。

今後に備えて貯めておくことも大事だ。

一気に多数のヒューマギアが必要になる可能性だってある。

 

「さて、アーク。誰を作ろうかな?」

 

『最適解は、この男だ。』

 

すると、腰に着けたアークドライバーゼロから紫色のヒューマギアプログライズキーが生成される。

 

「なるほど、中々良いチョイスだ。」

 

そのジョブキーを手にすると、多次元プリンターを起動させてヒューマギアの素体作成を開始する。アークに作ってもらっても良いけど、ヒューマギアの身体ぐらいの大きいものであればプリンターの方が早い。

 

「早速起動だ。」

 

『プレジデント:ダンクロト』

 

そのキーを完成したヒューマギアの素体にあるモジュールにかざすと、機械的だった姿から一気に人間の姿に変化する。

そう、あの男の姿に…

 

「私は不滅だァ!」

 

そう、檀黎斗である。アウトサイダーを象徴する仮面ライダーの1人でもあり、多くの強力な形態を持つ仮面ライダーゲンムの変身者だ。

 

「なんだ…?ここは?」

 

石造りの建物に、未来的な多次元プリンターという異質なこの部屋を見回す檀黎斗。

 

「ここはとある異世界です。ようこそ、檀黎斗さん。僕の名前は萩原海斗、よろしくお願いします。」

 

「私の名は檀黎斗・神だァ!!」

 

おっと、ヒューマギアの状態でも神を名乗る悪い癖は直っていない様子だ。

とはいえ、ここで再誕していくものたちは本編やその続編と同じ人格と言える状態だ。精々アークさんが優しいだけで、滅もこれまでの戦いの記憶は持っているし、檀黎斗がこの調子なのは仕方ないだろう。

 

『檀黎斗・神、何故我々が君を呼び出したか分かるかな?』

 

「決まっているだろう。私の神の才能の恩恵を受けるためだとね。さあ、アークも萩原海斗も私のゲームを楽しむがいい!」

 

「とは言っても、この世界でゲームなんてできるんだろうか…」

 

一先ず檀黎斗には、ここが異世界であることや生き残っていく上で仲間を増やしたり人と会いたいという旨を伝えた。

 

「ゲームのない世界か…問題は無い。この私の神の才能にかかれば!この世界にだってゲームを普及させることなど造作もない!」

 

と、彼自身この世界で生き抜くことに関しては自信がありそうだ。アークもいれば電気操作ができる僕もいる。異世界で檀黎斗と組んでゲームを普及させれば経済面では無双できる可能性がある。

 

「一先ず、あなたがゲームを作る環境などは僕達が保証します。なので、仲間になってもらえると嬉しいです。」

 

「良いだろう。神の恵みをありがたく受け取るがいい!」

 

一先ず、檀黎斗もすぐに仲間に加わってくれたので、さらに僕達の戦力は強くなった。これで森の魔物も怖くない。

ここの整備が終われば、また人を探す旅に出てもいいかもれない…

 

 

 

 

 

 

ステータス

名前:萩原海斗

種族:ヒューマギア

称号:なし

魔法:なし

技能:『仮面ライダーアウトサイダーズ』

『アーク』

『電気操作』

『収集者』

『不死身』

『自己修復』

耐性:『痛覚耐性』




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