転生したらアウトサイダーだった件   作:夢野飛羽真

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腰を痛めました…
最近忙しくて体が疲れてるので、アニメ版や書籍版を見返しつつ休憩します。



第28話 我らアウトサイダー

ハーベストフェスティバルの後、リムルさんの仲間達が目を覚まし、リムルさんが目を覚ましたのはそれから3日後だった。

それまでの間にまた訪問者が居た。それは魔王カリオンの部下であるユーラザニア三獣士だ。

どうやら魔王ミリムが突如裏切り、カリオンに宣戦布告した上でユーラザニアを襲撃、カリオンはミリムによって倒されてしまったらしい…

まさかあのミリムが裏切るとは思っていなかったが、今できることはユーラザニアの避難民を受け入れることだ。

リムルさん達に協力するために、僕は新たに最強匠親方を数名作って、居住区作りを手伝った。

この一件には魔王ミリムだけでなく、魔王フレイやクレイマンも絡んでいる可能性がある。リムルさん達と協力して対策を立てないと…

 

「さて、皆集まってくれてありがとう。バンノさんとブレンも長旅ご苦労様。」

 

「いえ、この程度造作もありません。」

 

街には三獣士だけでなくブロンズドライブとブレンも到着していた。

ファルムス王国の軍勢も退け、ノースフェリアの防衛もバグスターだけで担える状況だと判断して、今後のことを話し合うためにこちらに来てもらい、迎賓館の宴会場をお借りしてアウトサイダー全員に集まってもらった。この後はリムルさんが魔王になった祝いの宴があるのだけど、その前にここで話し合いをすることにした。

 

「で、話し合いってのはファルムス王国のことか?」

 

そして、この話し合いにはヨウムさん、ミュウランさん、グルーシスの3人も参加してもらっている。

 

「まあ、それも含めて色々と考えていかないといけないので、まずはお互いの紹介からしていきましょう。」

 

一先ず、今後共に戦っていく仲間達であるため、ヨウムさんにアウトサイダーのことを紹介し、アウトサイダーにもヨウムさんのことを紹介した。ヨウムさんにはアウトサイダーのことや仮面ライダーのことまである程度お伝えする。

 

「今後は彼と共に王になるということか?」

 

「ええ、そう言うことです。」

 

ブロンズドライブの質問に頷いて応える。

アウトサイダーの皆は僕がヨウムさんと組むことに関しては同意してくれているみたいで、皆ヨウムさんのことも認めてくれている。

 

「ということは、今からの話し合いはそのファルムス王国の領地を取ることに関してですかね?」

 

「うーん、とは言えファルムス王国の国盗りに関しては少し後になりそうなんだよね…先にやるべきことがある。」

 

「というと?」

 

ブレンからの質問に対し、僕はファルムス王国の国盗りをする前にするべきことがあると応える。

 

「ジュラの大森林の南側にいる4人の魔王達が何やら騒がしいらしいんだ。」

 

僕はユーラザニアの三獣士が齎した情報に関して改めてまとめ、皆に報告した。

 

「つまり、魔王ミリム、魔王フレイが敵に回ったかもしれないってことか…」

 

「それだけじゃないわ。恐らくクレイマンも裏で絡んでいるわ…」

 

状況を読み取ったヨウムさんの一言に、ミュウランさんが付け加える。

僕も、この一件にはクレイマンが絡んでいると考えられる。

謀略が好きで、ファルムス王国の一件にも関わっていると思われるクレイマンなら、ミリムの暴走に関わっている可能性がある。

 

「少なくとも3人の魔王が敵になっていると考えられる…正直魔王になったリムルさんでも対処が難しい…」

 

ミリムとクレイマン、フレイの領地はジュラの大森林の南側にあるのだが、今は彼女らの勢力の対処が最優先事項となる。強力な魔王ミリムが敵に回ったまま、他の土地に手を出すのはまあ…やるべきではないだろう。

 

「てことは、まずは3人の魔王と祭りができるってことか…」

 

「面白いじゃねえか!」

 

魔王3人が敵になるかもしれないということに、浅倉さんとデザストは何故かワクワクしている。

彼らはこれが通常運転なので致し方ない。

 

「お、おい…そんなこと言ってるけど大丈夫なのか?魔王ミリムだぞ!」

 

「大丈夫ですよ。僕達、アウトサイダーなので。」

 

僕自身も魔王を倒せるほどの力はあるが、黎斗さんや他の皆も相当な実力を持っている。それに、最後の1人のアウトサイダーも呼び出せば魔王達も怖くはない。

 

「それにヨウムさん、ミュウランさん、グルーシスさん、あなたたちも今日からアウトサイダーですよ。」

 

「俺達も!?」

 

「ええ、一緒に国を治める訳ですから当然です。僕らは一度道を踏み外した者も、邪の道を歩み続ける者もすべて受け入れる自由な組織です。僕らは互いに信じ合い、戦います。もし魔王達との戦いになっても僕らは絶対に勝つので、ヨウムさん、僕達を信じてください。」

 

「俺達もアウトサイダーねえ…」

 

「まあ、一緒に国作るなら当然だ。アウトサイダー皆で戦って、クレイマンも倒して、ファルムス王国も奪ってやろうぜ!」

 

「「おう!!」」

 

ファルムス王国を治める新体制として、ヨウムさん達を加えた新生アウトサイダーが結成された。

滅達もヨウムさんのことを既に信頼しており、彼の号令に応える。

新たな体制となった僕達は今後のファルムス王国に関することや魔王との戦いについてさらに話し合いを続けたのだった。

 

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さっきから洞窟の方から凄まじいオーラを感じるんだが、気のせいかな?

 

『解。この気配は暴風竜ヴェルドラのものだ。』

 

暴風竜ヴェルドラ?って確かこの世に4体しかいないという竜種の一種で、嘗てはこの森を守護していた存在らしい…僕が転生してくる少し前に消滅し、結果多くの魔物が活性化して弱い魔物が一時期淘汰されていた。

折角これからリムルさんが魔王になったことを祝う宴をしようと皆で準備をしていたんだけど、また事件か?リムルさんもちょうどその気配がした洞窟の方に向かっていたし、心配だ…

 

「やあ、皆!お待たせ!」

 

「おお!リムル様!ご無事でしたか!」

 

なんて思っていたが、すぐにリムルさんは戻って来た。

リムルさんの仲間達は広場に全員集まっていて、戻って来たリムルさんを出迎える。

そう言えば例の悪魔もディアブロと名付けられてリムルさんの配下に入っている。

 

「心配しましたぞ!突如暴風竜ヴェルドラ様の気配が復活したのを感じまして!」

 

「それについては、今から説明する!その前に!皆に紹介しておこう!」

 

リムルさんの隣には逞しい筋肉を晒す金髪高身長の男が意気揚々と言った表情で立っていた。

 

「こちら!ヴェルドラ君です!ちょっと人見知りだけど仲良くしてあげてください!」

 

ヴェルドラってあの…暴風竜ヴェルドラのことかな?

にわかには信じがたいし、先程感じたようなオーラも感じない。

何らかのジョークだろうかと思い、皆静まり返っている。

 

「あれ…?」

 

「ちょっと待て!我は人見知りなどではないぞ!我の下まで生きてたどり着けた者が少なかっただけなのだ!」

 

ただの友達って感じで伝説の竜ってイメージとは少し離れている気もする。

 

「トレイニーさん!」

 

なんてことを考えていたら、突然この場にトレイニーさんが現れる。

 

「我らが守護神ヴェルドラ様!ご復活を心よりお祝い申し上げます。」

 

「おお!ドライアドか…懐かしいな、我がジュラの森の管理ご苦労であった!」

 

「勿体ないお言葉です。精霊女王よりはぐれた私共姉妹を拾っていただいたご恩はこの程度で返しきれるものではございませんから。」

 

「気にするな!ワーッハッハッハ!!」

 

トレイニーさんがここまで言うってことは…彼は本当に暴風竜ヴェルドラなのか!?

この二人の会話を聞く感じ、この筋骨隆々男は正真正銘ヴェルドラなんだろう…

周りの皆も続々と驚きの表情を見せる。

 

「「「ハハー!!」」」

 

そして、リムルさん配下の魔物達は皆ヴェルドラに跪く。

 

「本物の暴風竜なの!?」

 

「嘘だろおい…」

 

「もう、何でもありだね。」

 

リムルさんは魔王ミリムとも友達になっちゃうし、自分も魔王になっちゃうし、暴風竜ヴェルドラを連れてくるし、本当にとんでもないことばっかりしてるなあ…

なんでも、リムルさんが封印されていたヴェルドラと盟友になり、その封印を解く手伝いをしていたらしい。

 

「で、コイツ強いのか?」

 

「祭りだあ…」

 

ってこら!そこの2人!すぐに喧嘩売るのやめなさい!

浅倉さんとデザストはこういう時危なっかしいが、まあ彼らもこの後の宴を楽しんでもらうとしよう。

 

「リムル様、それでは宴の準備が整っていますので…」

 

「ああ!」

 

と、シュナに呼びかけられてリムルさんが壇上に上がる。

 

「皆!色々大変なことがあったが、今日は全部忘れて!食べて!飲んで!楽しんでくれ!互いに生きてることを喜ぼう!!」

 

「「「おう!」」」

 

というリムルさんの音頭と共に僕らは乾杯し宴が始まった。

その宴は、祭りの様に盛り上がった。

 

「この飯は…鯖じゃねえ!」

 

「お!この肉美味いな!」

 

浅倉威とデザストは早速出された食事を楽しんでいる。

 

「さあ、神の恵みをありがたく受け取るがいい!!」

 

因みに、食事ができない黎斗さん達ヒューマギア組は配膳などの手伝いをしてくれている。

 

「これが酒ですか…まあ、悪くないですね。」

 

アークオルフェノクも気のジョッキを手に出されたお酒を楽しんでいる。

アウトサイダーの皆も宴を楽しんでくれている。さて、僕もヨウムさんと一杯やろうかな。

 

「って、ヨウムさん!?」

 

なんて思って、ヨウムさんとミュウランさん達の所に来たが、既にヨウムさんは酔いつぶれて地面に寝転がっている。その横でミュウランさんは平然と酒を飲み続けている。

恐らく2人で飲み比べをして、ミュウランさんが圧勝してしまったのだろう…

 

「な、なあ…海斗、これ食うか?」

 

「はい、リムルさん…って何ですかこの料理!?」

 

なんてことを思っていたらリムルさんに遭遇し、彼が着の皿を僕に渡してくる。

その中身は禍々しいという言葉に相応しく、紫色のドロドロとした物体だった。

 

「シオンの…料理?」

 

これは果たして料理と言えるのだろうか?

紫色のドロドロの液体に鳥が丸々1羽と野菜類が切られずに丸々一個入っている。

 

(アーク、成分分析…)

 

『解析…不能…』

 

解析不能ってそれ、食べていいのか…?

 

「あら、カイト様も私の料理を食べてくださるのですね!」

 

なんてことを思っていたらシオン本人が来た…

本人の前で断る訳にもいかない…仕方ない、シオンの快気祝いだ!

 

「え、ええ…それじゃあ、いただきます…」

 

リムルさんから器を受け取り、その中にある物体を襲る襲る口に運ぶ。

 

「ん…?美味しい!」

 

だが、その味は想像していたものとは程遠い美味しさだった。

 

「実は!シオンの新スキル料理人(サバクモノ)で料理するとその過程に関わらず味を確定できるんだ!」

 

「つまり、何をしようと美味しい料理を作れるってことですか?」

 

「そういうことだ!」

 

リムルさんが魔王になったことで、彼の部下の魔物達も新たなスキルを得たらしい。

シオンが得たものは料理に関するもの…かと思いきや結果を確定させれるとんでもないものであった。

 

「カイト様もよければおかわり食べますか?」

 

「いや…おかわりは…あ、そうだ皆!こっちに来てくれ!」

 

味はいいが見た目は悪いのでいっぱい食べる気にはならない。

僕はこの一皿だけいただき、後はアウトサイダーの皆に何とかしてもらおう…

まあ、そんなこんなで、宴は大盛況の中最後は酔いつぶれて眠りにつく者もあらわれていき幕を下ろした。さて、今後のテンペストに関しては、明日から離していくとしよう…




次回!会議回!お楽しみに!
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