今回はいよいよあのキャラが出てきますよ…!
「黎斗さん、開発の方はどうですか?」
「壇黎斗・神だァ!」
壇黎斗・神という名前も馬鹿にはできない。
彼は復活と同時に自分の中のコンピューターでプログラミングをしてしまい、強力なガシャットを2つも作り上げていた。
「デンジャラスゾンビガシャットに、ゴッドマキシマムマイティXガシャット…どちらも私の素晴らしい作品だ!」
黎斗・神がプログラムしたガシャットが、多次元プリンターによって作り出されていた。
「けど、このゲームって作るのかなり難しいんじゃ…?」
デンジャラスゾンビには死のデータが必要だし、ゴッドマキシマムマイティも使うのには天才ゲームクリエイターの力と天才ゲーマーの力の両方が必要だ。
「簡単な話だ。私の中にはこれまでの私自身の死のデータやバックアップのデータが備わっている!それぞれのゲームを作るのに必要なデータは既にある。それにこのヒューマギアの身体だと、プログラミングも私の意のまま!神の才能の前に不可能はない!」
黎斗さんとヒューマギアと言うのは案外相性が良いのかも知れない。
脳にパソコンやスマホが直接繋がっている上に、記憶領域もかなり広い。
更にインターネットこそないもののスキルのお陰でアークともつながっているので情報共有も可能だ。
『海斗、滅から伝言だ。』
お、ちょうどそんな話をしていたらアークから通信が入った。
「要件は?」
『偵察中にどうやら集落の様なものを見つけたらしい。座標も特定したそうだ。一先ずこちらに戻ってきて話したいそうだ。』
「了解、と滅に伝えておいてくれ。」
最近拠点にした砦周囲の地理がようやく分かってきた。
アークも色々と調べてくれて、今独自で地図も作っている。
僕らがいるのはジュラの大森林という場所で、魔物が多く住む自然豊かなと土地だ。
この拠点があるのは森林内でも北側の地域で、さらに北に行けばカナート山脈という山脈や武装国家ドワルゴンという大国があるらしい。ただここは1000年間無敗の軍を持ち、人口は1億人を超えるそうだ。魔物差別をしないとはいえ、こんな怪しげな僕ら3人が入国して、トラブルにでも巻き込まれたらどうなるか…
少し慎重に動かなくてはいけない。後この砦も元々ドワルゴンの物だったと考えられる。
「滅が見つけた集落か…どんなとこだろう。」
ドワルゴン関連の事情を含めて周辺地域や山の方に滅に偵察に行ってもらっていたが、どうやら新たな成果を得たそうだ。集落となるとドワルゴン関連か?それとも他の国関連か?一先ず話を聞いてみよう。
「俺が見つけた場所はここから南下し湖を超えた地域だ。近くに洞窟がある場所の平野部に建物が建ってきている。」
滅が戻ってきて拠点の会議室で話を聞いてみたところ、ここを南下したところにある森の開けた場所に少しずつ家などが建てられてきているらしい。
「どこの国の人達かとかは分かりそうだった?」
「そこまでは分からなかったが、あそこにいたのは人ではなく、魔物だった。」
「魔物が街づくりをしてたってことか…興味深い。」
どうやらその場にいたのは人間ではなく魔物だったそうだ。
種族によっては集落を作ることはあるだろうが、僕が出会ってきた魔物達のことを考えると、家づくりができるのか疑問だ。
『種族によっては人間並みの知性を持ち、家作りなどをする者もいる。北の大国ドワルゴンではドワーフという種族が繫栄しているそうだ。』
と、アークが追加で説明してくれる。
森の中にいる魔物に関して、僕がこれまで出会ってきた野生の獣の様な魔物だけでなく、人間の様に知性を持つ者もいるそうだ。
「なるほど…行ってみるのも面白そうだね。」
黎斗さんもその集落に関して興味があるそうだ。
「じゃあ、行ってみようか。」
と言うことで滅が言っていた村に行くことにした。
ここで多次元プリンターを作った理由を明かす時が来た。
「どう?滅?バイクの乗り心地は?」
「悪くない。」
僕と滅のバイクはゼロワンも使っているライズホッパーで、車体は多次元プリンターを使って作った。
「何故私のバイクは九条貴利矢なのだァ!」
ただし、黎斗さんのバイクは仮面ライダーレーザーの姿形をしている。
プロトガシャット仕様で色は白黒だが…
これは彼のライダーシステムに合わせた結果だ。
「さあ、行こう!」
自分を最後に倒した相手と同じ姿のバイクに不満を言う彼をよそに、早速バイクで出発した。
地面は舗装されていないが、流石仮面ライダーのバイクだ。土の道の上でも難なく走り、目的地を目指していく。
『この先はしばらく直進だ。』
ナビ役はアークがしてくれている。
滅と情報を共有して、彼の中でマップを作っているそうだ。
僕も目の前にマップを表示しながら走っていく。
「しかしながら、中々遠いね。」
『丸1日はかかる想定だ。』
「遠い場所だけど、よく見つけたね。」
「山の上から視覚を強化しながら辺りを見回したら見つけた。他にも国をいくつか見つけた。」
移動に丸1日かかるぐらい遠い距離の場所をよく見つけたなとは思うけど、流石ヒューマギアの視界だ。
しかしながら、僕達がいるジュラの大森林はかなり広そうだ。
その周りにもさらに広大な国が広がっているそうだ。
僕らのいる大陸は、ユーラシア大陸よりも広いかも知れない。
無尽蔵の電力と、暗所での視界補助を使って夜通し走って、目的の地に到着した。
「ここが例の場所か…とは言え、家はまだまだテントぐらいの感じか。」
目的地に到着すると、整備された区域に幾つか建物が建っていた。
建物と言ってもモンゴルにあるゲルのようなテントが並んでいた。
少し近くで見てみよう。
バイクから降りて、建物が並んでいる方に歩いていく。
「あ!ちょっと待ってください!」
街の入り口の方に近付いていくと、突然数体の狼が僕らの目の前に現れる。
よく見ると近くには緑色の肌の男達が現れる。見た目はファンタジーでよく見るゴブリンだが、ゴブリンにしては背が高い。
「君はここの門番かな?」
「ああ、ここに怪しい者を入れないように言われている。」
と赤いバンダナのゴブリンが言う。
しっかりと警備の役割を与えられた者もいるとは感心だ。しっかりと制度や役割分担がされているのだろう。それに狼に乗っているゴブリンもいて、正直な話僕が知ってるようなゴブリンよりも知性がある。
「どうしたんだ?リグル?」
とそのゴブリンの名を呼びながら大きなオオカミがやって来る。しかも角も生えてて星みたいなマークも付いている。
ただ声の主はこの狼ではなく、その上に乗っているスライムの様だ。
ん…?喋るスライム…?
『喋るスライム…そのデータは存在しない。』
アークでも知らない存在か…かなり特異な存在なのかもしれない。
「えっと~僕たちその、ここから少し離れた所に住んでて、この辺に街ができてるのが気になって見に来たって感じで…」
ただこのスライムか狼はかなり強そうだ。ここは彼らと話しておいた方が良い。もしかしたらここの上の者に通してもらえるかもしれない。
「なるほど…怪しそうな連中ではなさそうだな。とは言っても種族は…」
「僕らの種族は
一応僕ら3人は新種の魔族ということにしておいた。
人間かと言われると耳にモジュールも付いているし、機能面でも人間を超えている部分が多い。
ここは多種多様な魔族側に属することで、自分達の特殊な体を誤魔化すことができる。
「なんか、変わった種族だけど悪い奴じゃなさそうだし、良かったら見学でもしていってくれよ!」
「ありがとうございます!」
「けど、良いのかい?上の者に確認を取らなくて。」
狼の上に乗ったスライムが街を見学する許可をくれたが、黎斗が彼からの許可だけで問題ないか問いかける。
「大丈夫だ!なんせ俺がここのトップだからな!」
と言って狼の頭の上からスライムが飛び降りて地面に着地する。
この喋るスライムちょっと可愛い。
ていうか、スライムがここで街づくりをしてるのか…凄いな!
「マジすか…ま、まあ、よろしくお願いします。」
「喋るスライムが作る街か、興味深い。」
と言うことで喋るスライムに案内されながらこの町を見学していく。
お互いの自己紹介を挟みつつ、ここに居る魔族たちの話も聞く。
今いるのはホブゴブリン、黒狼、ドワーフの職人が数名、そしてリムルさん自身だ。
喋るスライムの名前はリムルと言い、彼が乗っている狼の名前はランガと言うそうだ。
そして僕達の名前を言うと、リムルは驚いた様子でこちらを見ていた。
その後はリムルさん、僕、黎斗さん、滅の4人で1つの建物に入っていく。
「さて、少し君達と話しておきたいんだけど、もしかして君達転生者?」
おっと、どうやらこのスライムは僕達の正体を見抜いたみたいだ!
ん~やっぱり馬鹿正直にどう見ても日本人みたいな名前を言ったのがまずかったか…その時にちょっと怪しまれたし、次は偽名を名乗ろう。
「ど、どうしてそれを…?」
「ふっふーん。教えてやろう。実は俺も転生者なんだ!」
おっと、これは驚いた。
まさかスライムも僕と同じく転生者だったらしい。
マジか…流石に元人間には見えないけど…
「なんなら元日本人だ!」
「おお!まさかここで同郷の人に会えるなんて…」
しかも僕と同じ日本人だと言うことには驚いた。
そこからはお互いの持っている情報の交換や、ここまでの経緯の話なんかをした。
リムルさん曰く、この世界に転生する際に種族まで変わった僕達はかなり特殊な存在らしい…
とは言え、今僕の隣にいる黎斗さんと滅の説明も中々難しい。
彼らは仮面ライダーの世界からの転生者でもあり、僕のスキルで生まれた存在でもある。
『解。ここは真実を言うべきだ。彼を相手に言い訳や嘘を並べるのは得策ではない。』
向こうは転生前、僕よりも年上だったそうだし、このように街の長にも上り詰めている方だ。
アークからも事実を言うべきだというアドバイスがあったので従うとしよう。
ここは滅達は転生者ではなく、僕のスキルでここに来た存在だと告げた。
「なるほど、君のスキルも面白そうだ!まあしばらくゆっくりしていってくれ!よろしくな!カイト!」
「ええ、お言葉に甘えて!」
ここの世界の人間に会うことはできなかったが、知能のある魔物達や自分と同じ転生者に出会うことができた。
しばらくここでゆっくりして、彼らと交流するとしよう…
ステータス
名前:萩原海斗
種族:ヒューマギア
称号:なし
魔法:なし
技能:『仮面ライダーアウトサイダーズ』
『アーク』
『電気操作』
『収集者』
『不死身』
『自己修復』
耐性:『痛覚耐性』
さて、時系列的にベニマル達がリムル達と出会っていない時期ですが、果たしてこの後はどんな出会いが待ってるのでしょうか?
お楽しみに!