転生したらアウトサイダーだった件   作:夢野飛羽真

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結構週末で書き進めることが出来ました!
皆さん応援ありがとうございます!
今回も楽しんでいってください!


第4話 もう1人の転生者

さて、リムルさんの村で一泊して今日はそのまま今日はこの村を見学だ。

僕達はこの世界に関して詳しくない部分も多い。

アークが調べられる情報と言っても大まかな部分だけで、細かいところまでは分からない。

そこで実際に魔物達と話してみたり、生態や生活に関して詳しく聞いたりして勉強中だ。

しかしながら、彼らは面白い生態を持っているみたいで、元々は名前を持たないらしい。だが、強い魔物に名付けをされることで進化を遂げるらしい。

ここにいる者達も元はゴブリンであったが、リムルさんに名前をつけられてホブゴブリンに進化したらしい。

名付けのシステムは中々面白そうなので試してみたい半面、多数の者や魔力が高い者に名付けをすると自分が魔素不足で動けなくなるそうだ。それはちょっと怖い。

 

「おーい!カイト!ちょっと来てくれ!」

 

次はドワーフの職人のカイジンさんのとこに行こうと思っていたけど、そこでリムルさんがやってきて僕を呼ぶ。

 

「どうしたんですか?」

 

「実はここに初めて人間が来たんだ!お前も会ってみるか?」

 

「勿論です!」

 

この世界に来て何日経つかなんてもう数えていないが、ようやく人間に会えるそうだ!

どんな人達か少し楽しみだ。

ということでリムルさんに案内されてテントに向かう。

 

「ちょ! お前! それは俺が狙ってた!!」

 

「ひどくないですか? それ、私が狙ってたお肉なんですけどぉ!」

 

「旦那方、こと、食事に関しては、譲れないんですよ!」

 

が、そのテントの方に近付くと何やら数名の男女が揉めているのが聞こえてきた。それに一緒に聞こえるのはお肉を焼く音、それにいい肉の匂いがする。この体じゃなければ喜んで食っていたが、生憎食事を必要としない機械の身体は飯を喉に通すこともできない。

 

「す、すいません。どうやら、荷物類を蟻どもに奪われたらしく…食事を用意してやったもので…」

 

リグルドさんというムキムキホブゴブリン曰く、この方達は食料などを失ってしまっていたらしく、数日程ご飯が食べれていなかったらしい。例え僕に食欲があってもお肉を分けてもらうのは少し気が引ける状態だ。

 

「いや、良いんじゃないか?むしろ、よく気付いたな! 困ってる者に親切にしてやるのは、良い事だぞ!」

 

「はは!! 今後とも、リムル様に迷惑をかけぬ様!精進したいと存じます!」

 

リグルドさんは旅人たちに食事を提供したことをリムルさんに褒めてもらって嬉しそうにしているが、少し堅苦しい感じもある。恐らく彼はかなり真面目なんだろう…

 

「お客人達、大した持て成しは出来んが、寛いでくれておりますかな? こちらが、我等の主、リムル様とそのご友人のカイト様である!」

 

「「「え?スライムが!?」」」

 

ということで僕らはリグルドさんの案内でテントに入っていく。ここにいる人々は男性が2名、女性が2名で、特に印象的なのは仮面を着けた女性だ。

他の3人はスライムのリムルさんがここの主であることに驚いているが、その仮面の女性は動じず食事を続けている。

 

「初めまして!俺はスライムのリムル。悪いスライムじゃないよ!」

 

「「ぶっ…!!!」」

 

少し懐かしいゲームのセリフに僕は思わず吹き出してしまうが、それは仮面の女性も同じであった。彼女とは笑いのツボが同じなのかもしれない。

 

「これは失礼しました! まさか魔物に助けて頂けるとも思っていませんでしたが、助かりました!」

 

「あ! 私たちは、人間の冒険者やってます! このお肉、とっても美味しいです! この3日、ずっと逃げ続けてて、まともな食事も摂れなくて…本当にありがとうございます!」

 

「どうも! 助かりやした。しかし、こんな所にホブゴブリンが村を建設中とは思いやせんでした。」

 

さて、後から聞いた話だが彼ら3人の名はカバル、ギド、エレンと言い自由組合のギルドに属しており、普段からこの3人でパーティーを組んで活動しているらしい。仮面の女性、シズさんは臨時メンバーだそうだ。彼らはギルドからの命令でこの近くにある洞窟の邪竜の反応が消えたため調査に来たそうだ。

 

「ま、ゆっくり食事でもして、終わったら話を聞かせてくれ!」

 

一先ず今は食事を続けてもらうことにしてテントを出た。

しかしながら、あの仮面のシズさんという女性…お茶を飲む所作といい彼女が正座で座っていたことと言い、どこか懐かしさを感じる。もしかして彼女も日本人?と思いたくなってしまう…

 

「なあ、カイト、もしかしてシズさんって…」

 

「リムルさんも同じこと考えてましたか?」

 

リムルさんも僕と同じことを考えているらしい。

テントを出て2人きりの時にそのことについて話してくれた

 

「あのネタが通じたからな…」

 

「多分ですけど…僕たちと同じ転生者で日本人の可能性がありますね。」

 

この世界の転生者、日本人が多い気がするがそこはあまり気にしないでおこう。

 

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「ちょっといいかな?」

 

その日の夕方、小高い丘で夕陽を見つめるシズさんの下に僕とリムルさんがやってくる。

 

「聞きたいことがあるんだけど、そのシズさんは日本…「スライムさん!」」

 

リムルさんが問いかけようとしたところ、途中でシズさんが明るい声色で声を発する。

 

「さっきのゲームのセリフでしょ?"悪いスライムじゃないよ"って?」

 

「そのセリフを知ってるってことはやっぱり…?」

 

「私はやったことないけど、同郷の子から聞いたことがあってね。」

 

「Oh!!」

 

僕の問いかけにシズさんが頷きつつ応える。

シズさんや僕らと同郷の人がまだこの世界にはいるかも知れないらしいが、シズさんに抱き上げられたリムルさんの身体が何とは言わないが柔らかい部位に当たってってリムルさんが嬉しそうにしている。

 

「スライムさんとカイトさんも日本から来たの?」

 

「「ああ!/はい!」」

 

「そっか、会えて嬉しいよ。」

 

とシズさんが仮面を取って笑顔を見せてくれる。

中々の美人だ。

 

「2人はどうしてこっちに?」

 

「俺は刺されて死んじゃってさ…」

 

「僕は車に轢かれてしまいまして…気付けばこの世界に。」

 

「そっか、2人は転生者なんだ。大変だったね。」

 

「シズさんは違うの?」

 

僕達は転生者ではあるが、どうやらシズさんは少し事情が違うらしく表情を曇らせてリムルさんの問いかけに応える。

 

「私は…召喚者だから…」

 

召喚者と言うと確か、30人以上の魔法使いで何日もかけて儀式を行い異世界から呼び出した存在らしい。

異世界からこちらの世界に来ると、その過程で強力な力を得ることが出来る様で召喚者も僕やリムルさん同様強力なスキルを持っているらしい。

アークさんが前に教えてくれた。

 

「シズさんはいつ頃召喚されたんだい?」

 

「ずっと昔、街が燃えて…炎に包まれて…」

 

「戦争?」

 

シズさんは戦時中の人だった様で、爆撃から逃げている最中にこの世界に召喚されたらしい。

そのことを話しているシズさんの表情は辛そうだった。

 

「そうだ!面白いものを見せてやろう!」

 

「面白いもの?」

 

その雰囲気を察したリムルさんが話題を変えようとすると、脳内に映像が流れ込んで来る。

 

(アーク、これは何?)

 

『解。リムルのスキル、思念伝達によって我々に共有された彼の記憶だ。』

 

と、そこに映っていたのはパソコンが置いてある1つの部屋だった。

その大画面には金髪の可愛らしいエルフが写っている。

 

「違う!そうじゃ!そうじゃない!」

 

そしてそのエルフの服が脱げていく。なんちゅーもん見せてんだ!リムルさん!

 

「リムルさん、あなたそんな趣味があったなんて…」

 

「ち、違うから!」

 

「けど、キレイだったよ?」

 

僕からしたら男ならだれもが通るようなエッチな画像ではあるが、戦前生まれのシズさんからすれば現代人の部屋の光景も、パソコンの存在も珍しいらしく、感心している様子だった。

 

「ナシナシナシナシ!!!こっちこっち!」

 

と次に映し出されたのは戦争を終えた直後の日本の写真であった。町が焼け野原になっている頃か…

そしてそこから写真が切り替わっていく。町が復興していき、文明が発展し、東京タワーが建っていく。新幹線も開通して、日本がどんどん発展していく様子を見せてくれる。

 

「すごい!ハガキでみたニューヨークの摩天楼のよう!」

 

「懐かしい…」

 

目の前にリムルさんが映し出した東京の夜景に、僕の眼からは思わず生暖かい液体が零れる。

この景色を見るのはどれぐらいぶりだろう…家族や友達、それに僕の好きだった日本やアニメそのすべてが懐かしい…まだ心残りはあるが、今はここで頑張るしかない。

 

「戦争が終わって、平和になったよ!街も経済も発展した!」

 

「そうなんだ。よかった…」

 

シズさんが生きていた時代から数十年が経って、僕らの暮らす平和な日本が作られた。

 

「俺はこっちの世界でも平和に暮らせる街を作っていきたいと思う!」

 

「素敵…そうなるといいね…」

 

リムルさんがこの世界でやろうとしていること、僕も是非手伝いたいな…

 

「!?」

 

とその時だった。シズさんが突然蹲る。

 

「シズさん!?」

 

「だ、大丈夫ですか!?」

 

「う、うん…」

 

長旅でシズさんも少し疲れているのだろうか?

なんてことを思っていたら、ドワーフのカイジンさんが僕達を呼んできたので町の方に戻る。

 

「リムルさん、僕もあなたの平和に暮らせる街作りを応援したいです。」

 

「おお!ありがとう!カイト達も協力してくれるなら心強い!」

 

僕達はどういう形で協力しようかな?

もう少し気軽にヒューマギアが作れたら労働力や戦力の増強に建築の手伝いなんかができるかも知れない。

とは言え、砦の方にも戻らないとな。

多次元プリンターやその材料となる魔素もあるから、あそこはあまり手放したくない…

さて、一先ずはこの地を楽しむとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ステータス

名前:萩原海斗

種族:ヒューマギア

称号:なし

魔法:なし

技能:『仮面ライダーアウトサイダーズ』

『アーク』

『電気操作』

『収集者』

『不死身』

『自己修復』

耐性:『痛覚耐性』

 




次回は本格的なアクションが描けそうなので楽しみです。
皆さんもお楽しみに~!
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