もう5話目でいよいよ本格的なバトルです。
楽しんでいってください!
シズさん達が街に来た翌日。
「もう皆さん、行ってしまうんですね。」
シズさんと3人のパーティーはもうこの村を出るらしい。
3人は自由組合への報告があり、シズさんもまたどこかへ旅に行くらしい。
「お、来た来た。」
「お待たせ~」
先に街の出口付近で黎斗さんと滅、リムルさん、リグルドさん、リグル、それに冒険者のギドさんとカバルさん達と一緒に待っていた。
「待ちくたびれたでヤンすよ。」
「ったく、女は支度が遅えよな。」
遅れてきたエレンさんとシズさんに、ギドさんとカバルさんは少し不満を漏らす。
まあ、女性は身だしなみに特に気を遣っているのでそこは仕方がない部分ではあるのだが…
「シズさん?」
だが、エレンさんの後ろを歩いていたシズさんが突然足を止める。
「ぎゃ、ぐぅああああああああ!!」
かと思いきや、突然苦しみ始めるシズさん。
「どうかしましたか!?」
「シズさん?」
「おい、どうしたんだ?」
「うあッ…!!」
もがき苦しんでいるシズさんのことを心配して、僕らは彼女の下に駆け寄る。
「ぎゃあああああああああ!!」
「これは…」
「離れた方が良い、カイト…」
絶叫するシズさんの仮面にヒビが入り、割れ目から赤い光が漏れ出る。
その様子を見て黎斗さんと滅が僕の前に立って、これ以上近付かないように止める。
「シズさん!シズさん!」
すると、シズさんが居た場所から炎の柱が上がり、空は黒い雲に覆われていく。
陽の光が遮られ、シズさんの身体が宙に浮かび上がっていく。
「伏せろ!」
そして、シズさんの身体から爆炎が放たれて、爆風で僕らは吹き飛ばされる。
先に滅が僕の前に立ってくれたおかげで、そこまでダメージはない。
「すまない、滅…」
「問題はない。」
「お、おい!なんだよこれ!?」
吹き飛ばされて尻もちをつく者もいるが、全員無事だ。
「シズさん!シズさん!」
宙に浮かぶシズさんの身体は爆炎に包まれていく。
「シズ…!シズエイザワ!?」
「シズエイザワって爆炎の支配者か!?」
と、冒険者たちはシズさんの正体について心当たりがあるらしい。
(シズエイザワって?)
『解。50年前から活躍している伝説の勇者だ。爆炎の支配者と呼ばれている。』
と、アークがすぐに情報を調べてくれる。
50年前から活躍している勇者って…戦前の生まれと言っていたし、結構なお年なんじゃ…?
ただ見た目は若々しかった、一体どういうことなんだ?
「リグルド!リグル!皆を避難させろ!」
「はは!承りました!」
リムルさんの命令で、リグルドさん達が周囲の村人たちを避難させるために走り出す。
一方で、シズさんを覆う炎はより大きくなって仮面が地面に落ちてくる。
そして、露になった彼女の眼は赤くなっており、流れる涙も炎で蒸発していく。
炎が大きくなったかと思えば、シズさんが消えて、その場に筋骨隆々で炎を纏う魔人の姿が現れる。
「炎の精霊…イフリート!」
「間違いないでやんす…シズさんは…」
「伝説の英雄…爆炎の支配者!」
恐らくシズさんは転生後、このイフリートを宿して爆炎の支配者と呼ばれるぐらいの活躍を果たしたのだろう。そして、数十年以上生きているのに見た目が若々しいのもこのイフリートの影響だろう。
「黎斗さん、滅、戦えるよね?」
「当然だ。」
「私は壇黎斗・神だ!神の才能を見せてやろう!」
僕の腰にはアークドライバーゼロが出現し、黎斗さんは腰にガシャコンバグヴァイザーを、滅は腰に滅亡迅雷フォースライザーを巻き付ける。
『デンジャラスゾンビ!』
『ポイズン!』
そしてそれぞれの変身アイテムを起動させる。
「「「変身」」」
2人は変身アイテムをドライバーに装填し、僕はアークドライバーゼロの上部にあるスイッチを押す。
『アークライズ』
『ガシャットォ!バグルアップ!』
『フォースライズ!』
『オールゼロ!』
『デンジャー!デンジャー!ジェノサイド!デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!』
『スティングスコーピオン!Break down.』
仮面ライダーアークゼロ、仮面ライダーゲンム・ゾンビゲーマーレベルX、仮面ライダー滅の3人のライダーが並び立つ。
「こ、こっちも姿が変わった!?」
「おおー!仮面ライダーか!」
冒険者の方々は驚いているが、リムルさんは仮面ライダーを知っているようで僕らの変身に感心している。
「ウオオオオオオオオオオ!」
だが、それに対抗するようにイフリートが雄叫びを上げれば5つの火柱が上がる。
その爆風を僕らは各々の武器を構えて防ぎ、冒険者たちもカバルさんの防御魔法で耐え忍んでいる。
「まずいな…部下まで召喚できるのか…」
『アレはサラマンダー、イフリートの臣下の精霊だ。』
5つの火柱から、サラマンダーと呼ばれる炎を纏う怪物が現れて、周囲を燃やしていく。
「お前達もさっさと逃げろよ!」
どんどん危険になっていく状況に、リムルさんが冒険者3人組に逃げるように言う。
「あの人が何で殺意をむき出しにしているか知らねえが!」
「俺達の仲間でやんすよ!」
「放っておけないわ!」
だが、彼らは引き下がる気はないそうだ。
敵が多い状況なので、頼もしいしありがたい。
そして早速、サラマンダーたちが僕ら目掛けて襲い掛かる。
『
その内の1体に向けて、冒険者のエレンさんが魔法で作った氷の槍が射出される。
そのままエレンさんがサラマンダーの1体に向けて氷の槍を次々と放っていく。
サラマンダーの内一体は冒険者3人組が引き受けてくれるので、僕らは残ったサラマンダーに対処していく。
「これは…当たらないようにしないと…!」
僕はアークの予測演算を頼りに、サラマンダーが飛ばしてくる火球を避けていく。
アタッシュショットガンを生成し、敵を撃っていくが弾丸がサラマンダーの身体の熱で溶かされて攻撃が効いていない。リムルさんも水の刃を放っているが敵の身体の前で蒸発してしまう。
「中々厄介だ…」
滅もサラマンダーからの攻撃を避けつつ、アタッシュアローで敵を射るがその攻撃も通じていない。
「ヴワッハッハッハ!神である私にはそのような攻撃!効くわけがない!」
一方、ゲンムは自身の不死性を活かして攻撃をその身に受けつつ前進していく。
リプログラミングで失われたはずの特性をしれっと取り返しているあたり、流石神と言える。
しかも、彼は自身の変身用以外にタドルクエストなどの9種類のプロトガシャットを作っており、ガシャコンソードとガシャコンマグナムを構えて突っ込んでいく。
『コ・チーン!』
氷を纏うガシャコンソードで火球を切りつけつつ、ガシャコンマグナムでサラマンダーたちを撃っていく。
「まだ来るぞ!」
だが、僕達だけで3体のサラマンダーを相手取っており、敵の放つ火球のラッシュに対して防戦一方となる。
なお、アークゼロの能力は優秀で、液体金属を使ったバリアを生成することで特にダメージを負うことなく、攻撃を切り抜けることが出来る。
「受けてみろ!神の一撃を!」
そして、デンジャラスゾンビの持つ不死性を生かしたゲンムが火球を受けつつもサラマンダーの眼前まで飛び上がり、ガシャコンソードで切りつけるが、すぐにサラマンダーによって地面に叩き付けられる。
それに、剣による攻撃はあまり効いていない様子であった。
「
このメンバーの中で、1番サラマンダーに有効打を与えれているのはエレンさんのアイシクルショットかも知れない。あの攻撃を受けたサラマンダーの腹部には氷の槍が刺さっていて、その個体は少し弱った様子を見せている。
『解。魔法攻撃は精霊に対して有効な攻撃手段だ。』
なるほど、僕らの武器での攻撃よりも魔法の方が彼らに有効なのか。
エレンさんの魔法が効いている理由はそう言うことであった。
「エレン!それ俺に向けて撃ってくれ!」
「ええ!?そんなこと言われても…!」
「頼む!早く!」
恐らくそのことにリムルさんも気が付いたのだろう。
何かを思いついた様子で、エレンさんに自分に向けて魔法を撃つように言う。
「後で文句言わないでくださいよ!
エレンさんの杖から放たれたアイシクルランスを、リムルさんが飲み込む。
「私の魔法が…」
「
エレンさんの魔法を飲み込んだリムルさんは、その魔法を自分の中で解析し、再現した。サラマンダーの周囲に氷の槍を作り出すと、それらが一気にサラマンダーに向かっていき、串刺しにする。これでサラマンダーを1体撃破するのに成功する。
「僕達も魔法、使いたいな…」
「そう言うことなら私に任せたまえ、神の恵みをありがたく受け取れ!」
残りのサラマンダーを倒すために僕らも魔法での攻撃をしたいなと考えていたら、黎斗さんが何かを思いついたらしく、腰についていたガシャコンバグヴァイザーを外して、ゲーマドライバーを装着する。
『ゴッドマキシマムマイティX!』
そして、仮面ライダーゲンムの中でも強力なあのガシャットを起動する。
「グレードビリオン…」
『マキシマムガシャット!』
神々しい音楽と共に、黎斗さんがそのガシャットをゲーマドライバーに装填する。
『不ー滅ー!!』
『最上級の神の才能!クロトダーン!クロトダーン!ゴッドマキシマームX!』
エグゼイドのマキシマムゲーマーレベル99をゲンムの様な黒と紫にした姿の戦士へと変身を遂げる。
「さあ、魔法を自由に扱い世界を救うゲームを君達に楽しんでもらうとしよう。」
『テンプテンションマジック!』
仮面ライダーゲンム・ゴッドマキシマムゲーマーレベルビリオンへと変身した黎斗さん。
このゲンムの恐るべき能力は、世界のあらゆる概念を変え、どんなゲームも自由に作り出してしまう能力だ。
そして、今回黎斗さんが作ってくれたのは魔法を自由に操るゲームだ。
魔法の杖が描かれたガシャットの様なものが僕と滅の手に収まる。
「じゃあ、こういうのはどうかな?」
僕が空に向けて魔法のガシャットを掲げると、天空から無数の雷が落ちてきて、3体のサラマンダーに直撃して地面に叩き落す。
「魔法での戦いか、興味深い。」
続いて滅が魔法のガシャットを起動させると、彼の周囲に風の刃が生成されてサラマンダーに向けて飛んでいく。
10以上の風の刃がサラマンダーの翼や腕を切り落とす。
「もう一丁!」
更に今度は、岩の塊をサラマンダーの上から落としていく。
その塊に挟まれて、身動きが取れなくなった3体のサラマンダーに対し、僕らはトドメを刺すべく、各々のベルトを操作する。
「亡き者となれ…」
『スティングディストピア!』
滅が右足にアシッドアナライズからの支管を集めると、岩に囚われたサラマンダーの一体に蹴りを撃ち込む。
「最高神の力、存分に味わうがいい!」
『ゴッドマキシマムクリティカルブレッシング!』
続いて別のサラマンダーに対し、ゲンムも右足にエネルギーを纏わせて飛び蹴りを放つ。
「これで終わりだ。」
そして僕もアークドライバー上部のボタン、アークローダーを押してから飛び上がり、黒いオーラを纏った右足を突き出して、残ったサラマンダーに飛び蹴りを放つ。
3人のライダーの技を受けた3体のサラマンダーは、爆散して消滅する。
「後一体だ!」
残るサラマンダーは1体だけだ。
このまま倒してしまおうと、サラマンダーとエレンさん達の方を見た時だった…
「こいつ!自爆を!」
サラマンダーが発光し始め、僕が彼らの前に辿り着く前に爆発してしまった。
「おい!大丈夫…!?じゃないな…」
僕らがエレンさん達の所に辿り着くと同時に、リムルさんも来たが、既に3人は爆発によってボロボロになって地面に倒れ伏している。
「ランガ!この3人を安全な場所へ!」
「しかし…」
「行け!」
リムルさんがランガにこの3人を連れて離脱するように言うが、ランガは少し不安そうだ。
「大丈夫だ。ランガ、僕達も付いている!滅はランガの手伝いを頼む。黎斗さんは僕と一緒にリムルさんの援護だ!」
「了解!/任せたまえ!」
3人組をランガと滅に任せてしまい、僕と黎斗さんとリムルさんで再びイフリートと向き合う。
「おっと、これは…」
サラマンダーの次は、イフリートの分身が無数に現れて僕らを取り囲む。
『テンプテンションマジック!』
「
だがすぐに、ゴッドマキシマムマイティXで作成されたゲームの力で生成した岩の塊と、リムルさんが作る氷の塊が一気に放たれて取り囲むイフリートの分身達を一掃する。
「しまった!」
「ウオオオオオオオオ!!」
だが、彼らは囮であった。
僕らの足元に赤い魔方陣が生成されて、そこから炎の柱が上がる。
油断した…!
「うわあああああああああ!!」
「熱い!熱いけど!」
炎でこのまま焼き尽くされるかと思いきや、僕とリムルさん、それに黎斗さんは特に焼かれてこのまま死んでしまうような様子はない。
体の防御力を上げてしまえる黎斗さんはともかく、なんで僕とリムルさんは無事なんだ?
『解。君自身は"自己修復"と"不死身"のスキルによってこの攻撃で死ぬことはない。焼かれる痛みも痛覚耐性で遮断されている。リムルにも熱耐性のスキルがあると考えられる。』
なるほど…そういえば僕、とんでもないスキル身に着けてるんだった!
不死身なうえに、自己修復で傷を治せてしまう。炎による熱さこそ感じるが痛みも遮断されているためか、この炎の中はちょっとしたサウナぐらいの感覚だ。
「今、何かしたのか?」
炎が消えてから、リムルさんはイフリートに自分が健在であることをアピールする。
「神の前にその様な攻撃は効かん!」
ゲンムがそう言うと手を翳し、魔法のゲームの力で鎖を生成してイフリートを拘束。
僕も魔法のガシャットを掲げて、追加の鎖を生成してイフリートの手足を縛る。
イフリートが口から放つ炎がリムルさんに直撃するが、それも効いていない様子だった。
「今だ!リムルさん!」
そして、膨張して水のドームの様になったリムルさんがイフリートの身体を一気に飲み込んでしまう。
『イフリートの反応の消滅を確認。』
するとすぐに、イフリートが現れた際に発生した黒い雲が消滅して地面が日差しに照らされる。
そして地面には、元のサイズに戻ったリムルさんと倒れているシズさんの姿がある。
「「シズさん!」」
そして僕達は、倒れるシズさんの下に駆け寄っていくのだった…
ステータス
名前:萩原海斗
種族:ヒューマギア
称号:なし
魔法:なし
技能:『仮面ライダーアウトサイダーズ』
『アーク』
『電気操作』
『収集者』
『不死身』
『自己修復』
耐性:『痛覚耐性』
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