彼らに待ち受ける新たな出会いとは?
リムルさん達の村から離れて1週間ぐらいが建った。
僕らが拠点としていた砦には特にダメージや襲撃の後こそなかったものの、流石に2週間ぐらい空けたままにしていたのはまずかった。
「と言うことで、アウトサイダー…というか仲間を増やしていきたいんだけど、改めて仲間にできるアウトサイダーについて教えて欲しい。」
リムルさんがホブゴブリンや牙狼族、ドワーフを仲間にしていたように、僕らも仲間を増やしておきたい。
『解。現時点でここに召喚できるライダーは6体。』
「その6体って言うのはどういう面子なんだい?」
仮面ライダーは大体300人ほど存在するが、現状呼び出せるアウトサイダーとこの場に居るライダーを合わせれば9体だけだ。意外と少ない。
『条件は3つ。1つは既に死んでいること、もう1つは1度でも悪の道を歩んだ経験があること、そしてアウトサイダーズとして命を取り戻した者だ。』
要するに、現状"仮面ライダーアウトサイダーズ"に出てきた戦士達で尚且つ死から復活を遂げたものか…
『ただし、3つ目の条件はいずれ変わる。君が新たなアウトサイダーを作っていくことになるだろう。』
つまり、今後の成長次第ではアウトサイダーの定義が広くなってさらに色んなライダーを呼び出せるってことか…ならエターナルとか呼びたいな。
『だが、現時点の我々の技術力では2体しか呼び出せない。』
「それは、どういうこと?」
『現状、電子的な魂やデータを持つ者であればヒューマギアの身体に入れることが出来る。だが、そうでない生物的な魂を持つ人間や"怪人"ではヒューマギアの肉体に収まることが出来ない。』
つまり、元々ヒューマギアの滅やコンピューター間を行き来できるバグスターの黎斗さんなどはヒューマギアの肉体で復活させることができるが、そうでない戦士達には人間やそれに合った怪人の肉体が必要らしい。ということは、現状復活させることができる者はあの2人だろう。
「じゃあ、手始めに呼び出せる2人を呼んでしまおうか。」
とは言え、人員を増やしていきたいので出し惜しみせずに残りの2人をヒューマギアの肉体で復活させてしまう。
『海斗、残りのアウトサイダーを集めるのに必要なものがある。私が壇黎斗に頼んで用意をしてもらおう。』
「ありがとう、アーク。それじゃあこっちも始めておくよ。」
どうやら、次なる手段をとるためにアークも黎斗さんと何かをするみたいだ。
一先ず、多次元プリンターで2体のヒューマギアの素体を生成していく。
「それじゃあ、頼むよ。アーク。」
そして、腰に巻いたアークドライバーゼロからコードを伸ばしヒューマギアの素体に接続する。
『甦れ、アウトサイダー』
そして、ヒューマギアの身体は戦士達へと変化していく。
1体は銅色の装甲を纏う戦士に、もう1体は緑色の服に眼鏡が特徴的な男性に変化する。
「やあ、私を呼んだのは君達か?」
そして、銅色の装甲を纏う戦士が起き上がりこちらに歩み寄る。
その姿は仮面ライダードライブや、彼と戦ったゴルドドライブを髣髴とさせる。
と言うより、ここにいるのはゴルドドライブ、もとい蛮野天十郎本人だ。
ゴルドドライブというよりは、ブロンズドライブだが…
「私を復活させるのは良いですが、彼と一緒に復活とはどういうことですか!?」
もう1人の男も起き上がりこちらに向かってくる。
蛮野天十郎によって作られた機械生命体ロイミュードの幹部の1人、ブレンである。
「今は1人でも多く仲間が必要なので2人共呼び出させてもらいました。」
「ほう、仲間か?私が君の仲間になるとでも?」
滅や黎斗さんと違いブロンズドライブは一筋縄ではいかなさそうだ。
『バンノ、久しいな。』
「おお!その声はアークか!」
(知り合いなのか?アーク?)
復活させたはいいけど、どうやって仲間に引き入れようかと悩んでいたら僕の意識がアークに切り替わる。
あ、そういえば蛮野は最後倒された後にネットの海を漂っててアークと意気投合したんだった。
『今我々は、未知なる異世界にいる。強大な敵も追いこの世界で、こちらの萩原海斗と共に暮らしているが生き抜くには更なる仲間が必要だ。そこで友である君に来てもらったのだ。』
「ほう、友人の頼みであれば仕方がない!協力してやろう!」
アークのお陰でブロンズドライブを仲間に引き入れることができた。
助かったよ、アークさん。
「海斗!私のことはゴルドドライブと呼んでくれ!」
「ゴールドではなくないか?」
「はい!よろしくお願いします。」
と、改めてブロンズドライブが握手を求めてきたので手を握り返すが、どう見てもゴールドではないことにその場に居合わせた滅からツッコミが入る。
「私は認めませんよ!彼がいるなら仲間にはなれません!」
と、今度はブレンがブロンズドライブ及び彼らを引き込んだ僕らに対して拒絶反応を示す。
「いやいや、実はブレンさんも一緒に復活させたのにはある理由があるんです。」
そう言いながら、僕はアークドライバーゼロを使ってタブレットを生成する。
「これはまず、僕からあなたへのプレゼントです。操作してみてください。」
強力な毒の力を持つブレンは戦闘面での活躍も期待されるが、僕はある役割も含めてブロンズドライブと共に復活させたのだ。
「仕方がありませんねえ…ありがたく受け取るとしましょう。それで、これをこうして…」
と早速ブレンがタブレットを操作すると、床に重いものが落ちた様な鈍い音が聞こえてきた。
その音の下はブロンズドライブの重厚な体であった。電源が切れたロボットの様に突如地面に倒れたのであった。
『ど、どういうことだ!?』
ブレンさんの持つタブレットに、青いロボットの顔の様なものが映し出される。
そう、蛮野の意識がブロンズドライブの肉体からタブレットに移ったのだ。
「彼がしてきたことの悪質性は十分理解しています。なので、セーフティ機能を付けておきました。その管理をあなたにお任せします。」
「そういうことなら、しっかり協力させてもらいますね。二ヒヒヒヒ…」
『な、何をする!』
アウトサイダーは悪いことをしてきたものが集まるが、その中でも特に黎斗さんとブロンズドライブは事件の元凶となった人物で危険なのは分かっている。黎斗さんはゲーム開発に打ち込むことで何とか発散できているが、ブロンズドライブはまだ信用しきれない。アークの友人と言ってもまだ危険人物だ。そこでセーフティを付けさせてもらった。
『セーフティを付けておく判断は私も正しいと思う。』
アークさん、本当に彼のこと友人と思ってるのかな?
「それではお2人共、よろしく頼みます。」
「ええ、こちらこそです。」
『ここから出せ!』
まあ、一先ず新しい仲間も2人増えたことだし、他のことも頑張っていこう。
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「それで、アークが黎斗さんに頼んでたものって…?」
「ああ、このガシャットだ。」
その後、黎斗さんと滅を集めてアウトサイダー達で会議室の机を囲んでいた。
そこでさっきアークが黎斗さんに作成を依頼していたものについて聞けば、彼が灰色の何も描かれていないガシャットを取り出す。
「このガシャットは?」
「まだ開発中のガシャットだ。このガシャットにはミラーワールドを再現したゲームを入れる予定だ。」
「ミラーワールド!?」
ミラーワールドと言えば仮面ライダー龍騎のバトルロワイアルの舞台だ。
ミラーモンスターや野心を持ったライダーが、鏡の中から人々を狙っているかも知れない世界だ。
そう簡単に開放していい世界ではない。
「安心したまえ。あくまでこれまでのミラーワールドに関する研究データを元にゲームの世界として再現するだけだ。出入り口もこのガシャットを挿入したバグヴァイザーだけになるように設定している。」
黎斗さんがゲームの世界という形で、安全に配慮しているなら良いが…
「けど、ミラーモンスターやライダー達はどうやって作るんだ?」
「そのことだが、これを見て欲しい。」
黎斗さんがガシャコンバグヴァイザーを手に持ち、銃口をこちらに突き出すとそこからオレンジ色の粒子が放たれる。その粒子が集まると人型のバグスターウイルスに変化する。
「既にバグスターウイルスの培養にも成功している。彼らがライダーやモンスターの役割を果たしてくれる。それにあのアウトサイダーも復活させられる。」
『ミラーワールドを作ることでその中にアウトサイダーを1人復活させることができる。それに、願いをかなえる力を持つオーディンのデッキを手に入れることで他のアウトサイダーの復活にも繋がる。』
アークがそう言うのであれば、アウトサイダーを集めるのに確実な手段なのは理解できる。
ミラーワールドの安全性に関しても黎斗さん達が保証してくれるはずだ…
けど、ミラーワールドから復活するアウトサイダーってかなり危険なんじゃ…
ぶっちゃけ言うとそこのブロンズドライブよりも危ない。
「今、私の方を見ていなかったか?」
「いいや、見てないですよ。」
おっと、無意識にブロンズドライブの方を見ていたのがバレてしまった。
『一先ず、新たなアウトサイダーの対策は私に任せてくれ。』
「アークさんがそう言うなら…とりあえず、黎斗さん。改めてミラーワールドの開発を頼みます。」
ただ、さらに力を付けるには必要なことだ。
黎斗さんにミラーワールドの開発を依頼し、今日は一度解散する。
さて、あの男と対峙する覚悟を決めておかないと…
ステータス
名前:萩原海斗
種族:ヒューマギア
称号:なし
魔法:なし
技能:『仮面ライダーアウトサイダーズ』
『アーク』
『電気操作』
『収集者』
『不死身』
『自己修復』
耐性:『痛覚耐性』
この数話でアウトサイダーの人数がかなり増えそうです。
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次回もお楽しみに!