転生したらアウトサイダーだった件   作:夢野飛羽真

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ミラーワールド編も後編に突入します。
新たなアウトサイダー、浅倉威がどうなるかお楽しみに!


第9話 鏡の世界 後編

このゲーム、中々しんどいな…

街中に居たらライダーやミラーモンスターが次々と現れて襲ってくる。

なんなら、ミラーモンスターの数が増えていくのに対して、こちらに向かってくるライダーが少なく、ライダー自体の討伐数はあまり稼げていない。

このゲームでは、13人のライダーを倒して頂点に立たなければクリアとはならない。

まだ僕と王蛇で5人しか倒していないが、ミラーワールドには既にシアゴーストが大量に湧き出てきており、僕らは徐々に劣勢に…とはならなかった。

 

「いいねえ。これ!」

 

僕はショットライザーを4つ生成し、ファンネルの様に自分の周囲に浮かせながら迫り来る敵に自動で弾丸を放っていく。近付く敵は僕がアタッシュカリバーで切り伏せていく。

ショットライザーでの銃撃がアークが演算して自動で行ってくれていることで、的確に敵を射抜いて敵を寄せ付けることなく撃破していく。

 

『ストライクベント』

 

一方、王蛇は戦闘の中でライアとガイを撃破してすぐに彼らの契約モンスターと契約。

ガイの使うメタルホーンを装備すれば、近くにやってきた敵を次々と殴り飛ばす。

 

「祭りだァ!」

 

怪人と共に襲い掛かってきたシザースにも、メタルホーンで覆われた右腕によるパンチを撃ち出して殴り飛ばす。盾を右手に装備したシザースに対し、馬乗りになってメタルホーンを振り下ろす。

鉄槌の様に振り下ろされるメタルホーンを纏う腕が、盾も粉砕し、胸部の装甲や仮面を何度も殴りつけられたシザースは粒子と化して消滅する。

 

「倒せたけど、キリがないな!」

 

「楽しい祭りは久々だ!だが、もっと強い奴に会わせろ!」

 

流石に雑魚ばかりの相手では彼も飽きてしまうだろう。

そろそろブロンズドライブの連絡が来てもいい頃だが…

 

(遅くなったな!見つけたぞ!例のモノを!)

 

(了解!)

 

なんてことを考えていたら、アーク経由でブロンズドライブから連絡が来た。

どうやら見つけた様だ。"裏技を使うためのものが"

 

『座標を送った。早速向かおう。』

 

「了解。浅倉さん!面白い獲物に会えるかもしれない!僕についてきてください!」

 

「仕方ねえな…」

 

荷電粒子砲を敵軍団に何発か放って、怯ませると王蛇と共にこの場を去る。

 

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「どこにいるんだ?そいつは…」

 

お互い変身を解除した状態でアークに座標を送ってもらった場所まで移動する。

この男の前で生身を晒すのは少しリスクがあるが、まあ僕だけ変身しているのも不自然だ。

信頼を得るためにも生身のままその場まで向かう。

 

「こっちだ!」

 

その場所に近付くと、ブロンズドライブが僕達を呼ぶ。

彼のいる元まで走っていくと、そこにはお目当てのものがあった。

 

「コアミラー!」

 

そこにあったのは、鏡でできた柱の様なものである。

ミラーワールドの核であり、モンスターを生み出すコアミラー。

黎斗さんの言う裏技は、このコアミラーを破壊することでゲームをクリアし、オーディンのデッキも手に入れれるとのことだ。

だが、ここも一筋縄ではいかなさそうで、先程のモンスター軍団ほどではないが、コアミラーから生み出された蜘蛛型のモンスター達と鳳凰型のモンスター、ガルドサンダー、ガルドストーム、ガルドミラージュという強豪モンスター3体がいるが、それだけではない。

 

「ここまで来たか。だが、無駄だ…」

 

このゲームのボスで僕のお目当て、仮面ライダーオーディンが現れた。

 

「「変身!」」

 

『アークライズ!』

 

『オールゼロ』

 

オーディンとモンスター達に存在を気付かれたとなると、僕と浅倉威はすぐにライダーへと変身。

ブロンズドライブ含めた3人で並び立ち臨戦体制を整える。

 

「それは使わせない!」

 

さあ、このまま戦闘だ!なんて思っていたらオーディンがある1枚のカードを使おうとしたので、荷電粒子砲で咄嗟にそれを撃ち落とす。

危ないところだった。アレはタイムベントのカードだ。僕らがここまでたどり着いた事実を無くそうとしていたが、そうはさせない。

 

「アイツは…俺がやる!」

 

『ソードベント』

 

ベノサーベルを構えた王蛇が、オーディンに興味を示したのか彼に挑んでいく。

さて、僕とブロンズドライブであの怪人達を倒してコアミラーを手に入れてしまおう。

 

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アークゼロとブロンズドライブがミラーモンスター達を対処していく中、王蛇がオーディンと刃を交える。

オーディンは2本の剣、ゴルトセイバーを構えて攻撃を防いでいくが、1本の剣だけを振るう王蛇に押され気味だ。

 

「ッ…!?」

 

王蛇が剣を振り下ろすが、そこにいたオーディンの姿が消え、金色の羽が舞う。

 

「あ…?」

 

オーディンは王蛇の後ろに瞬間移動し、ゴルトセイバーで切りつける。

 

「イライラするな…」

 

体を揺らしながらも、王蛇が振り向いてオーディンを睨みつける。

 

「八ッ…!」

 

そして、再びベノサーベルを振るって切りつけようとするが、オーディンはゴルトセイバーで防ぐ。

だが、両腕を上げて攻撃を防ぐことでオーディンの腹部に隙ができており、そこを狙い王蛇が前蹴りを撃ち込んで敵との距離を置く。

 

『ストライクベント』

 

さらに、鞭状の武器エビルウィップを装備して振るい、オーディンに打ち付ける。

 

『スチールベント』

 

「ほう…」

 

オーディンがカードをゴルトバイザーに挿入すると、王蛇が手に持っていたエビルウィップを盗み取る。

 

「面白いなあ…」

 

『コピーベント』

 

『スチールベント』

 

だがベノスネーカーだけでなく、エビルダイバーやメタルゲラスとも契約している王蛇の手数も多い。コピーベントを使うと先程オーディンが使ったスチールベントをコピーしてオーディンからあるカードを奪う。

 

「これは…面白そうだな…」

 

奪われたカードは黄金のカード、サバイブ・無限。

たった1度のスチールベントで、王蛇はオーディンの力を削いだだけでなく、自身を強化する最強の力を手にした。

彼の持つ杖型の召喚機ベノバイザーは銃剣型の武器ベノバイザーツバイへと変化する。

 

『サバイブ』

 

そして、サバイブ・無限のカードをベノバイザーツバイへと装填すると、彼の身体は黄金のアーマーに包まれて、仮面ライダー王蛇・サバイブへと変身を遂げる。

 

「ハアッ!」

 

ベノバイザーツバイから生える刃を振り回しつつ、オーディンに襲い掛かる王蛇。

2本のゴルトセイバーを構えるオーディンに対し、その刃を振るっていけば、その1撃が胸部装甲を切り裂く。その後の攻撃もオーディンは防ぎつつ、逆に王蛇を剣で切るが怯むことなく王蛇は攻撃を続ける。

切り合いの末に、互いの刃が敵の胸部装甲を捉え、両者ともに火花を散らすが、そこから次の攻撃へと移ったのは王蛇の方だった。怯んだ敵を何度もベノバイザーツバイの刃で切り付けていく。

 

「ッ…!」

 

攻撃に耐え切れずオーディンは瞬間移動を使って王蛇の背後に逃げるが、ベノバイザーツバイの刀身が蛇のように伸びてきてオーディンを締め上げていくと、そのまま彼の身体を地面に叩き落す。

 

『ファイナルベント』

 

そして、最後のカードがベノバイザーツバイに装填されると、サバイブの力で進化したベノスネーカーがバイクへと変化し、オーディンに突撃する。

 

「もっと楽しませろよ!」

 

突撃を喰らったオーディンにさらに追撃と言わんばかりに、腹部をベノバイザーツバイの刃で何度も突き刺す。

何度も刺した後、オーディンを蹴飛ばせばその身体が壁に激突し、オーディンが爆散。

そして地面にはオーディンのカードデッキが転がるのであった。

 

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「あっちも、終わったみたいだね。」

 

僕達が怪人を片付け終えた後、王蛇も丁度オーディンを仕留めたようで、地面に落ちたオーディンのカードデッキを拾い上げる。

 

「祭りは…こんなものか…?」

 

「いいや、ここからが本番さ。」

 

オーディンを倒してもなお、浅倉威は更なる闘争を求めている様だ。

このままゲームをクリアしてしまえば、またこの世界の中でライダーバトルを再開できるはずだ。

そう考えつつ、コアミラーに触れる。

 

(ねえ、アーク。このゲーム、僕の中に取り込めないかな?)

 

『スキル『収集者』を使えば可能だ。だが、その意図は?』

 

僕はこのゲームを攻略しつつ、あることを考えていた。

それ故に、このゲームやガシャットを僕自身に取り込んでしまいたくなった。

 

(恐れているのは、黎斗さんの才能の暴走だ。バグスターウイルスの培養にも成功して、こんな危険なミラーワールドまで生成した。オーディンも、あのシアゴースト軍団もこの世界から解き放たれたら危険だ。だからこそ、何かに備えてバグスターウイルスも取り込んでおきたいし、ミラーワールドの管理権限も持っておきたい。)

 

『考えたな。海斗。私もその考えに賛同だ。スキル『収集者』を使用するか?』

 

「ああ、使う。」

 

僕が頷くと、コアミラーから光が放たれて、僕達はその光に包まれるのであった。

 

『ミラーワールドロワイアルのガシャットを解析。ラーニング完了。スキル『鏡界ノ主(ミラーワールドマスター)』と『電脳細菌(バグスターウイルス)』を獲得。また、ミラーワールドから人間の遺伝子を確認し、獲得に成功。バグスターウイルスと人間の遺伝子を使って身体をアップデートするかい?』

 

「はい!お願いします。」

 

『萩原海斗の身体をヒューマギアⅡ型へアップデート…完了。』

 

アークのその声に応えた後、視界は真っ白な世界から皆がいる拠点の風景に戻っていた。

 

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「わ、私のガシャットが!」

 

壇黎斗・神達は海斗達がゲームを攻略していく様子を、アークが事前に作っていたスクリーンで観察していた。海斗がコアミラーに触れてゲームをクリアするところまでは見届けたものの、ガシャコンバグヴァイザーに挿入されていたガシャットが光の粒子となって海斗の身体に取り込まれる。

 

「こ、これは…?」

 

ガシャットを取り込み、光を放つ海斗の様子にブレンが恐る恐る問いかける。

 

『アップロード完了』

 

一瞬海斗の眼が開き、赤く光ったかと思えばその身体が起き上がる。

注目すべきは耳に付いているモジュールがヘッドホンの様なものから、イヤリング型の物に変わっていた。より人間に近い姿へと変化した。

 

「そ、その姿はッ…!?」

 

「黎斗さん、あなたのゲームからバグスターや人間の遺伝子を確認したのでガシャットを僕のスキル、『収集者』で吸収し、自分の力にさせてもらいました。」

 

「なるほど…まあ、私のゲームを気に入っていただけたのならなによりだ!」

 

海斗本人は黎斗を警戒して行ったことではあるが、黎斗本人はゲームの質が良く、彼に気に入られたのだと満足そうにしている。

 

「さて、新しいスキルも手に入れることができたし、また色々と試してみようかな。」

 

新たな力を手にした海斗は満足気な笑みを浮かべ、アウトサイダーの面々の方を見るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ステータス

名前:萩原海斗

種族:ヒューマギアⅡ型

称号:なし

魔法:なし

技能:『仮面ライダーアウトサイダーズ』

『アーク』

鏡界ノ主(ミラーワールドマスター)

電脳細菌(バグスターウイルス)

『電気操作』

『収集者』

『不死身』

『自己修復』

耐性:『痛覚耐性』




ミラーワールドのガシャットを取り込み強くなった海斗。
その新たなスキルは次回のお楽しみに!
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