ある日異世界に行った僕の話

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食欲と性欲

 

 

 

 人は何故、食べるのだろう。

 

 人は何故、増えるのだろう。

 

 ある日、目覚めると世界が変わっていた。

 

 「食事にしよう。」

 

 そう男が言うと女は、カーテンを閉じ家のドアに鍵をかけた。

 

 彼らにとって食事は、どうしても見られたく無いものらしい。

 

 だが、彼らは、そこらへんで、えっちなことをする。

 子供は全部で13人。

 男7人、女6人、内3人亡くなったらしい。

 僕にとっては食事は、そこらへんでするような事だし、

 えっちなことは、秘めてする事だ。

 

 世界が変わったと思ってから、もうずっとこうだ。

 

 最初は、冗談の類だと思った。

 

 しかし現実そうでは無いらしい。

 

 きっと、この世界ではおかしいのは、僕の方で周りはきっと正常なんだろう。

 

 病院に行った。 心の病院にだ。 

 

 医者に、話をしたところ

 「別に不思議な事ではありません。世界では、そう言った食癖もあると伺っております。何、心配するようなことではありませんぞ。かく言う私も、少し変わった食癖を持って居まして食べる時に、必ず・・・」

 

 

 話にならなかった。 やはりここでは彼らが正常なのだろう。

 

 病院を出た、そこらじゅうでえっちなことが行われている。

 それはどうも普通の事らしい。

 最初は、少しわくわくした。

 この変わった世界なら僕も、彼氏が出来るかもしれない。

 そう考えると少しだけど気が晴れたような気がしたんだ。

 だが彼らの事でどうしても理解出来ないことがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 彼らは、簡単に人を殺すのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 増える行為が当たり前に行われているからだろうか?

 

 代わりに減らす行為も簡単に行われている。

 

 イライラしたから、待ち合わせに遅れたから、恋敵だから、今日の天気が雨だから、寝坊したから、読んだ本が面白く無かったから、映画の封切りが近いから、恋人と喧嘩したから、ゲームが上手く行かないから、虫歯が出来たから、後輩にタメ口を使われたから、動画の読み込みが遅いから、時計の時間がズレていたから、えっちなことが上手くいかなかったから、ぬいぐるみの糸がほつれたから、洗濯物が生乾きだったから、

 

 僕には、さっぱり、全然、全く理解が出来ない。

 

 僕にとって命は尊いものだし、簡単には失いたくないし、失わせたくも無い。

 

 

 

 彼らは、命の総数が大事と考えている。

 

 僕は命そのものが大事だと考えている。

 

 多分、彼らとは根本的に分かりあうことは無いんだろう。

 大事な事が違えば、価値観も変わる。

 何もかも違えば異星人と話してる気分になる。

 

 僕はこの世界で1人だ。

 でも今日も、生きるし生きていたい。


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