夕方 喫茶リコリコ
和人「千束たち遅いな。そろそろ交代の時間なんだけど」
零次「珍しく手こずってんのかもな。外仕事で」
和人と零次が喋っていると、勢いよく喫茶リコリコの扉が開いた音がした。
千束「たっだいま~!」
和人「あ、おかえり千束」
零次「ん?千束ひとりか?たきなはどうした?」
千束「実はかくかくしかじかで・・・・」
事情説明中・・・・
和人「なるほど。護衛で依頼者の家に泊まるから、お泊まりセットを取りに帰ってきたってことだね」
千束「そういうこと~。というわけで、またいってきま~す」
和人「いってらっしゃい」
千束はすぐにお泊まりセットを持って、リコリコを出た。
零次「しゃあねえな。もうちょっと働くか」
和人「護衛なら仕方がないね」
ミカ「すまないな、ふたりとも」
零次「いいってことよ、先生」
ミカ「追加で悪いんだが、ちょっと買い出しに行ってくれないか?」
和人「じゃあ、僕が行ってきましょうか?」
ミカ「量が多いからな。零次と和人、ふたりで行ってきてくれ」
零次「了解、行こうぜ和人」
零次と和人もリコリコを出た。
零次「たしかに、これは量が多いな」
和人「見せて・・・・ホントだこの量は僕ひとりじゃ無理だね」
買い出しのメモを見ながら歩いていると
和人「銃声?」
零次「小さいけど銃声だな、すぐ近くからだ。行くぞ!」
ふたりは銃声のした方へ走る。すると、なにかから隠れている千束とたきなを見つけた。
和人「(只事じゃなさそうだ)千束!たきな!」
千束「和人!零次!どうしてここに?」
零次「そんなことはあとだ。なにがあった?」
千束「護衛対象の人が人質になっちゃって・・・・」
零次「おいおいマジかよ・・・・」
たきな「この距離からでも敵だけを射殺できます」
千束「いのちだいじに、だってば!」
零次「ここはオレと和人で・・・・とその前に、和人」
和人「わかってる。僕と零次は常に政府から監視されているのに
これ以上ジロジロ見られるなんて僕はとっても・・・・」
たきな(和人さん?急にどうしたの?)
不愉快だよ
和人が冷たい声で言った瞬間、和人の手から1本の投げナイフが放たれ、上空にいるドローンに刺さり墜落した。
たきな(上空のドローンをたった1本の投げナイフで!しかも正確に墜落させた!?)
零次「ナイスだ和人、次はオレが行くか」
千束「いのちだいじに、だよ零次!」
零次「わかってるって」
零次は隠れていた場所から出る。
零次の目の前には銃で撃たれてボロボロの車が停まっており、零次は両手を挙げた。
たきな「零次さん?まさか丸腰なんじゃ!?」
千束「零次は武器持ってないよ」
たきな「え?」
和人「すぐにわかるよ。零次が丸腰の理由と僕たちが危険人物と言われてることが」
零次「降参だ!だから人質を解放してくれ!」
「それはできねえな」
「さっき撃ってきたガキと一緒に死んでもらう」
サングラスをかけた男4人が車から降りてきて囲むように銃口を零次に向ける。
零次「どうしてもか?」
「わるいな無理だ」
「こっちも仕事なんでな」
零次「そうか・・・・じゃあ・・・・」
大怪我しても文句言うんじゃねえぞ
ドスのきいた声でそう放つと、4人の男は悪寒が走り一瞬だが動けなくなった。
その瞬間を見逃さなかった零次は、右足でアスファルトの地面をえぐりその塊をひとりの男に向かって蹴った。
「ぐああっ!」
その男の体にアスファルトの塊がぶつかり倒れる。
「な、なんだ!?」
残り3人の男は一瞬でパニックになった。
「お、おい、さっきのガキは・・・ぎゃああ!」
男は零次の回し蹴りを脇腹にくらい倒れる。残り2人
「このガキ・・・・ぐはああ!」
次の男は零次のフックを左頬にくらい倒れる。残り1人
「てめえよくも・・・・かはっ」
最後に残った男は銃口を零次に向けるが、時すでに遅し。
男は懐に入られ零次のボディーブローをくらった。
そして、その場で立っていたのは零次だけになった。
たきなはその光景を見てただ呆然としていた。
To be continued