Lisa: The Chaosful   作:〇〇総統

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ニコニコ使えなくて禁断症状ヤバいっす。

ほんへの文章めちゃくちゃくちゃになっちゃった…

わぁ…ぁ…(とちうで下書き消えてた)


ブラッドのふらり夜道旅③

「クックックッ……いやぁ、すみませんね奢って貰って」

 

「まぁ、お前があまりにもしつこいもんだから……」

 

現在日を跨ぐか跨がないかくらいの時刻。夜道を歩くブラッドと、黒服の姿があった。

 

コンビニで缶コーヒーを買い、2人並んで薄暗い、明かりが電灯や家から漏れでる光しかない道を歩く。

 

「しかし、新鮮ですね…私の誘いに乗って尚こうして隣に並んで話をする。ククッ…そういうところはリサさんとは似ていないですね」

 

「待て、お前リサを知っているのか?」

 

「えぇ、えぇ…勿論。存じてますとも」

 

そう笑いながら言う黒服に、ブラッドは更に警戒心をあげる…が、こんな時間に2人で歩いているのは確かに少々無防備ではあったと反省した。

 

自分で言うのもなんだが、オレイサ時代より人との距離感が近くなっている気がする。憑き物というか、本来の自分をさらけ出せるようになってきたというか…

 

「そうそう、今回はビジネスの話をしに来た訳ではないので…対価などは特に頂きません。いつもなら契約なり契約書なり出すのですが、あのリサさんが気に入っている人物がどういう人なのか見極めに来た…という感じですので」

 

「気に入ってるも何も、兄妹だからな」

 

「兄妹…?失礼、兄妹ではなく姉妹では?」

 

「いや、俺は元々男だったんだがいつの間にかこの身体になってな。一日過ごしてみたが、まだ違和感がある」

 

そう言うと、黒服は顔を抑えてブツブツと呟き始める。

 

「どういう事だ?この世界に影響されたのか?いや、そうしたらあれの説明がつかない…なら死?それとも精神に関係しているのか?いや、違う…なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?……………」

 

この瞬間、ブラッドは黒服という人物は形は違えどネルンと同じタイプ…話が長い奴だと確信した。

 

「お前、リサから聞いていないのか?知っているなら俺達の関係くらいはわかる筈だと思ったが…」

 

「………いえ、リサさんは決して家族関係については話をしてくれませんでした。それと私は彼女の実質育ての親に近しい存在である、と言うだけです」

 

「どういう事だ?」

 

「……一から説明しましょうか」

 


そうですね…私がリサさんと出会ったのは、彼女がまだ赤ん坊で捨てられていた所を私が見つけた…というのが最初の出会いです。

 

場所は…まぁ言わなくてもいいですか。誰かが手を差し伸べらなければ死ぬのは事実。どこで捨てられたのかは、さして問題では無い。

 

当時の私は、ヘイローがついた赤子をただの一研究対象としか認識していませんでした。彼女を拾い、私は彼女を元に神秘の研究を進めようとしました。

 

そう言うとブラッドさんの表情が険しいものになっていく。

 

「それで、お前はリサに何かしたのか?」

 

「ククッ…ここまで聞いて何かしたと思われるのは分かりますが、まだ話の途中ですよ?いいんですか?」

 

「…………チッ」

 

ブラッドが舌打ちをして続きを促す。

 

では続きを、彼女をコチラで受け入れ様々なことがありましたが、大体は特に話すようなこともなく早数年…我々の組織にある人物がやって来ました。

 

その人物は、我々に危害を加えない代わりに、自身の研究をさせろと言い、ゲマトリアとして加入しました。その時でしょうか、彼女が決定的に()()()()のは。

 

ある日、頭痛を訴える彼女に私は実験の副作用が出たのかと当時はそんな事を思いながら研究を進めていました。

 

おっと…胸ぐらを掴みかかる程あなたが怒りに燃えるのは分かりますが落ち着いてください。ですが頭痛を訴えた次の日、彼女は雰囲気…いや、存在が変わった…というより本来の自分を思い出したかのように振る舞い始めたのです。

 

当時の私は、その変わりように目を疑いました。そして、興味深いとも思い今まで行ってきた実験を全て中断し、彼女…リサさんとコミュニケーションを図ることにしました。

 

『お邪魔します』

 

『……貴方、誰?』

 

『なんとでもお呼びください。ククッ…』

 

『じゃあ、死神』

 

『死神……では、あなたの名前を答えて下さい』

 

『…………リサ。リサ・アームストロング』

 

『出身地は?』

 

『オレイサ』

 

その地名は、聞いたことがある。これ以上は言えないが、私は行ったことがないがこれもある人伝てにその地を知っていた。

 

だが、当時の私にはそれ以上でもそれ以下でもない情報で、この情報の真の重要性を理解していませんでした。

 

『あなたは、どこで捨てられていたのか分かりますか?』

 

『???捨てられた?私は死んだ。ここは死後の世界じゃないの?』

 

その答えが出た時の私の脳内では疑問で埋め尽くされました。私は彼女に名づけをしなかった。仮に呼ぶとしても番号で呼んでいたので、途端に私が知らぬ名前を呼び出した時は本当に好奇心が勝りました。

 

彼女をただの実験体にしておくには惜しい。そう思う程にリサさんは興味深い存在でした。

 

その日から、彼女に行ったのは実験ではなく学力テスト、倫理テスト、と基本的にリサさん自身を試す内容ばかり。そして、経過報告の為の血の採取、そして軽い戦闘訓練を定期的にやるくらいの生活でした。

 

リサさんが7歳程になった頃でしょうか。彼女をベアトリーチェ…あぁ、言ってしまいますが我々ゲマトリアのメンバーの1人です。…まぁそのベアトリーチェ預かりという事がほぼ決定となり、リサさんが過ごす日も僅か…という日にリサさん自身の話を聞いておこうと彼女と面と向かって話し合うことにしました。

 

『ククッ…調子はどうですか?』

 

『お前か…イイね。あの頃に比べれば全然マシだ』

 

リサさんは私が持ち出した書籍類を読んだ影響か、身近に女性がいなかったのが原因か、口調は女性のような口調はあまりしなくなった。

 

『そろそろ、あなたはここを出て行くことになるでしょう。なので最後にこうしてゆっくりお話でもしようと思いましてね?』

 

『お前が?明日は雨でも降るんじゃないか?まぁここにいると雨は見えないが』

 

『クククッ…それはすみませんね。我々もリスクは取りたくないのであなたを出せないのです』

 

『……まぁ、いいさ。絶望するほどの状況でもないからな。無理を強いられる事もなければ、嫌なことをされる訳でもない。まぁ、少し嫌な気分にはなるがな』

 

『それはすみません、ですがあなたに行っていることはそういう嫌な気分が付き物ですので可能な限り軽くはしてますがね……その絶望する状況…あなたに何があったのか聞きたいですね…本当に教えてくれないんですか?』

 

『無理だ』

 

『お厳しい。では前言っていたオレイサという場所について教えて貰いませんか?そしてあなたは何をやっていたのです?』

 

それはただ単に話題が欲しいだけに聞いた質問でした。

 

『オレイサ…か。私は外に出る事をあまり許されなかった。でも、子供達が友達を呼んで遊んでいて、私はその輪に入ることが出来なかった。主婦が浮気と不倫と夫の愚痴を吐き、男達は酒を飲み全て無関心に生きている。だから私を慰めてくれたのは育てた花だ。そして花を育てられるくらい自然が生えているいい場所ではあったな』

 

ここで、私がオレイサを知っていた理由…新たに入ってきたゲマトリアのメンバーに話が繋がる。

 

我々とて仲良しクラブを運営しているわけではない。入るにあたってどういった思想の持ち主か、そんなところも見る。だから彼が違う世界から来たというのはあの時から分かっていた。

 

『私は、オレイサを支配する存在……ここはオレイサ程では無いが、中々興味深い存在が集まっている、特に気になる点はない』

 

『ふむ、オレイサとはどういった場所で?』

 

『あの世界は完璧だ…女性は消え、緑の自然は残り僅かの素晴らしい世界だ……』

 

私はその話を狂人の戯言感覚で聞き流していた。だからこそオレイサにのみ目がいっているそいつは我々の邪魔はしないだろうと判断した。

 

ここが、私の犯したミスのひとつでしょう。あの狂人は、キヴォトスをありふれたひとつの実験場でしか認識していなかった。彼が行った実験というものは、最早実験など言えるものではなかった。

 

それに気がついたのが、リサさんが移動になる前日だった。

 

きっかけは、あの狂人とベアトリーチェが話し合っている場面。彼は自身の作品であると言った青色の薬…"ジョイ"と呼ばれる物を作り出しており、ベアトリーチェがそれを絶賛していたという事だ。

 

私は気になり、その薬の詳細を知る為に聞き…そしてすぐさま持ち物を全て取った状態で彼を追放しました。何せあのジョイという薬のせいでキヴォトスの路地裏や廃墟などの人目につかない場所で生徒だけでなく、他の住民、更にオートマタ達がジョイ中毒になっていたのだから。

 

更に、あの薬を利用した者が成り果てるジョイミュータントもアビドスの砂漠で発見された。

 

そうです、それがアレです。あなた達が施設で見たジョイミュータントです。

 

あの薬は、生徒の神秘を駄目にする。私はその事に腹を立てていた。無駄に消費していい存在ではない。

 

あの狂人はジョイミュータントがお気に入りと称していた、そのため私とは相容れない存在と断定した。他のメンバーも芸術とはかけ離れている。三文芝居よりもくだらない展開だと酷評でした。ベアトリーチェだけは戦闘面での損失がと騒いでいたが、だからと言って、これ以上あの薬を広げる訳にもいかなかった。

 

私はその後、早急にリサさんと接触を図り、彼女をこの場からいないことにする事に決めた。

 

ただし、これまでの記憶の大部分を忘れさせてもらうことにした。理由としてはベアトリーチェが接触してきた時に同じオレイサ出身の彼女を介して独自でジョイを生産する事を恐れたからだ。

 

こうして、リサさんを監視は付いているがある程度自由の身になった。

 


「これが、私のリサさんとの出会いから別れですね」

 

「……なぁ、そのオレイサから来たと言う狂人ってどんなやつなんだ?」

 

「…水玉模様のポンチョを着けた、目下から頭頂部まで存在しない老人のような男でしたよ」

 

私のように異形頭でした、と付け加えられる。

 

ブラッドは無言になる。水玉模様の老人…知らない訳では無い。だが知り合いという程でも無かった。行く先々でトランペットを吹くあの男…アイツなのだろうか…

 

気がつくと、ブラッドはリサの家に着いていた。

 

「おや、もう時間ですか」

 

「……お前がリサにやった事は到底許されることではないが、少なくとも、どんな理由であれリサを思って行動してくれた最後は感謝する」

 

「…………」

 

黒服が無言で踵を返す。

 

「…ひとつ、あなたに忠告を」

 

黒服がブラッドを見つめる。

 

「リサさんの神秘は、己の願いと世界を創る神秘です。くれぐれも丁重にしなければ、あなたも、我々も、全て消える可能性がありますので」

 

「…………」

 

「……それと、あなた自身について知りたかったら、是非我々に協力してくれると助かりますよ。何時でもお待ちしております」

 

そう言って黒服は暗い道に消えていった。

 

ブラッドは帰り、そして寝て、次の日の朝に起きた後テレビをつけた。

 

『先日、某所で施設を荒らした集団が依然逃亡中です。犯人の特徴は________』

 

なんか指名手配になっていた。

 


「ククッ…」

 

黒服が暗い道を1人歩く。電灯は点かなく光がついた家は全くなく、闇だけが視界を埋めつくしている。

 

「女性になった男性…ですか。彼らが特別なのでしょうかね?」

 

ブラッド達は元男性と言っていた。それについては本当なのだろう。

 

だが、オレイサからやってきた男性は数件報告があれど、女性…しかもヘイローを持った生徒としてやってきたのは()()()()()が初めてだった。

 

キヴォトスでは珍しい見たことの無い男性が現れる。そう言った騒動は、あの狂人を堺に起こるようになっていた。

 

だが、今の所確認されている男性は3件だけである。

 

1人はあの狂人。

1人はコチラに接触してきた若い金髪の男性

もう1人は…

 

「いえ…それより」

 

黒服は思考を変え、ブラッド達に焦点を向けた。

 

「ブラッドさんが来る時に、リサさんの神秘が反応し…それくらいしか思いつく方法が…もしくは、神の意思のような何かか?」

 

黒服は頭を悩ませるが、答えは出ない。

 

「……やはり、もっとサンプルを集めていただきましょうか」

 

そう言い、夜の道には黒服のコツコツという足音だけが響いた。




要約するとだね、リサは黒服に拾われた後ゲマ経由でアリウス行きだったのを中止にした経歴あるよってだけ。

2年ぶりにフォールガイズにハマった。メッチャ凝縮されててビビった
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