Lisa: The Chaosful   作:〇〇総統

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ハーメルンが落ちて一時期どうなるかと思った…暫く使えなかったら発狂してたぜ……。


ストーリー目線→もうやめてくれ。ゲーム目線→もっとくれ。

「戦闘終了です」

 

そう言って息を吐き、戦果を報告するのはゲヘナ学園、風紀委員会所属の火宮チナツだ。

 

「なんだか、戦闘がいつもよりやりやすかった気がします……」

 

「やっぱりそうよね?」

 

そう先程の戦闘を思い出しながら言うのはトリニティ自警団の守月スズミと、ミレニアムのセミナー早瀬ユウカ。お互いこれまで以上の戦闘パフォーマンスを披露できて驚いていた。

 

「先生の指揮のおかげで、普段よりずっと戦いやすかったです」

 

そう言うのは、正義実現委員会の羽川ハスミ。普段との戦闘との違いを実感したようだ。

 

「なるほど……これが先生の力……まぁ、連邦生徒会長が選んだ方だから当たり前か……」

 

「それでは次の戦闘もよろしくお願いします、先生」

 

そう言い、先生の指示の元目的地であるシャーレの部室まで向かう生徒4人と、"先生"と言われた人物。

 

すると、連邦生徒会から連絡が入り、ホログラムにより姿が映し出される。

 

連邦生徒会長代理の七神リンだ。

 

『今、この騒ぎを巻き起こした生徒の正体が判明しました』

 

一息おいて、その情報が出される。

 

『ワカモ。百鬼夜行連合学院で停学になった後、矯正局を脱獄した生徒です。似たような前科がいくつもある危険人物なので、気を付けてください』

 

ですが…と付け足しもされる。

 

『その騒ぎに乗じて、ある生徒も騒ぎを起こしています。本来なら関係ないのでしょうが、ここから最短距離となるとどうしてもその騒ぎと出くわしてしまいます。ですので、速やかにその場を通り抜けて下さい』

 

そう言われ、リンに言われた通りの道を通る。すると、何やら陽気な音のようなものが聞こえてくる。

 

『生徒の情報をお伝えしておきます』

 

そのBGMは、若者のパーティのような曲だ。

 

周りに生徒達がいたが、彼女達は踊ることなく膝をついて天を仰いでいる。まるで神を崇め称えるように。

 

「あぁ…我らが神…」

 

「どうか…どうか…どうか新たな供給を……」

 

『ガース。クロノススクールに無断で侵入し、自身の絵を報道に流し停学になった後、矯正局を脱獄した生徒です』

 

音が大きく、あまりよく聞こえないが頑張って聞き取る。

 

『厄介なのは、彼女が描いたイラストに心を奪われ信者となった者達です。あぁはならないよう気を付けてください』

 

警戒して信者と呼ばれた彼女達の前を通るが、不気味な程コチラを見ていない。そのまま無視してその場を通る。

 

「むむ!?そこのお前達!まさか今話題沸騰中である噂の先生とそのご一行だな!?」

 

突如、真上から声がかけられる。見るとビルからコチラを見下ろしている人物がいた。

 

長い髪とマントのような物をなびかせて、太陽を背にして立っている。恐らく、あれが件のガースという人物だろう。

 

「おおおおぉぉぉぉ!!!」

 

「私たちの神が降臨したぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「お願いします!男勝りな先輩!男勝りな先輩のあられもない姿下さい!!」

 

「にゅるにゅるしたものに巻かれて〜〜〜!!!」

 

「罵り!罵りを!!」

 

天を仰いでいた生徒達はその姿が現れた瞬間、堰を切ったように歓声と己の願いを叫ぶ。

 

「な、なんなのコイツら…」

 

「熱量だけで…ここら一帯を蒸し焼きに出来るほどの熱さを感じます…!」

 

「とにかく、邪魔をするならアイツをまず撃退しないと!」

 

ユウカがそう言うと、ビルの屋上から飛び降りるガース。スタッ…と華麗に着地を決め…

 

「あ……っ痛っ……」

 

足首をくじき、蹲っていた。

 

「"だ、大丈夫?"」

 

「あーまぁ大丈夫だろ!という訳で!!そこのお前!お前が先生って奴か!」

 

「"そうだけど……!……ッ"」

 

ガースが胸を張って先生と対峙する。が、先生はすぐに視線を逸らした。

 

先程は、太陽光が反射して上手く見えなかったが、ガースの姿は長い茶髪にローブ。どういう原理で動いているのか感情が分かるモノアイの仮面。そして過激な下着(しかも下のみ)しか着ていない、いわゆる露出狂のような姿をしていたのだ。

 

ある程度の大きさを持っている胸を晒け出してもなんとも思っていない。堂々としていた。

 

「な、なんでアンタ服を着てないのよ!?」

 

「んなもん知らん!」

 

ガースが腕を組み、堂々と言い放つ。

 

「知らないって…銃も持ってないのはどうかと思うのですが…」

 

「そもそも銃は使わん!!」

 

「銃を使わないって…どうやって生きてきたんですか?」

 

「んなもんそれで生きてけるんだからそれでいいだろ!!!」

 

「先生、目を逸らさないで早く指示を下さい」

 

「"ご、ごめんね?"」

 

「……いや待て?ふーーーむ?」

 

すると、ガースが組んだ腕を解き、顎に手を当ててユウカ達をジロジロと見始めた。

 

急に始まる全身視察に居心地が悪くなるユウカ達。

 

「……ふむ、この膨らみ…この背の高さ…足の太さ…線の細さ……ほう……」

 

「ちょ…ちょっと…さっきから何よ…」

 

「……………よし!!!」

 

ガースが満足したのか頷きながら後退する。そして先程と同じ場所に戻るとビシッと指をさして言った。

 

「お前達!そうとう溜め込んでるな!!?」

 

「な!?な、なんの話よ!!」

 

「!!?」

 

「…………」

 

「ぇ……えぇと……」

 

4人は心当たりがあるのか顔を赤くしたり動揺したりと反応は様々だ。

 

「勿論!性欲面の話だ!ふふふ……まさかこれ程までの逸材がまだまだいるとは…この世界も捨てたものではないな……!!」

 

「う、うるさいわね!アンタには関係ないでしょ!?」

 

ユウカがムキになって反論をする。だが、ガースの態度は飄々としており、チッチッチッ……と指を振った。

 

「分かってない、分かってないねお嬢ちゃん。どうやらお前は、自分が本当に望んだ物を知らない。理解していないようだな」

 

そう言って、パンツの中に手を突っ込む、ユウカ達は銃を突きつけて警戒するが取り出したるは……1本の鉛筆。

 

「お前の世界を…見せてやる」

 

そう言うと紙を取り出し踊りながら紙に鉛筆を走らせる。周りの信者も歓声をあげてガースの作品の完成を今か今かと待っていた。

 

その作業は早く終わり、絵を確認したガースは満足そうに頷く。

 

「終わりだ」

 

ニコニコしながらユウカに近づいて行くガース。ユウカは照準を定めるが、自分の心の声が撃つなと囁く。

 

なにかがおかしい…そう思うがガースが肩を組んで来た時から既にその思考は手遅れで……

 

「よく見ろ、これがお前の望んだ世界だ」

 

その絵を見て、ユウカは複雑な気分になり…自身の身体に疼きが発生していた……

 

「"ユウカ!?"」

 

「な…何この気持ち…絶対に普通の絵じゃないのに……まるで自分がこうなるのを望んでいるような……?こ、こんなの……計算出来るわけ……」

 

「おぉおおおおぉぉぉぉ!!」

 

「ガース様直々の絵!」

 

「いーなー!あの子いーなーー!!!」

 

「さて!お次は大きい君だね」

 

「……くっ!」

 

次に狙われたのはハスミ。ガースはまた踊りながら絵を描く。

 

「こうなったら…終わる前に……!」

 

ガースに向かって撃つが、それを信者達が受け止める。

 

「無礼者!お前は本当の自分に気がついてないだけだ!!」

 

「君も私達みたいに本当の自分を見つけようよ〜?我慢は毒だよ〜?」

 

「うひょぉ…あの子よく見たら私好みの子だよ…」

 

「終わりだ」

 

そうこうしてるうちに、ガースの絵が完成した。信者達が割れ、その道をガースが歩く。

 

「ほら、よく見るんだ…これが、あるべき姿だ」

 

ガースが絵をハスミに差し出す。

 

「見ちゃダメです!」

 

「止まって下さい!」

 

そんな静止の声も届かず…恐る恐るその紙を見る。

 

「………!!」

 

そのニコニコした仮面は、満足したように言った。

 

「君の成長を期待しているよ」

 

「……はぁ…はぁ…。ん、うぅ……」

 

ハスミがへたりこんで身体をよじらせる。銃を使わずに戦力が徐々に削られていくこの状況にチナツは危機感を感じていた。

 

銃を持っていない、暴行などを行っていないのに何故矯正局に入れられたのか最初は分からなかった。だが、今になってやっと理解出来た。

 

「さて、次は眼鏡ちゃんだな」

 

この人…色んな意味で危険すぎる!!

 

「……っと、君は他の子達より少し卑しい気持ちが見え隠れするね。すぐに終わったよ」

 

まるで自分は周りの子よりアレな子ですと言われてるように感じとても恥ずかしくなる。そんな自分の心を知ってか知らずかガースが目の前にやってきて手を差し出した。

 

「安心するんだ。誰も君を攻めやしない。恥ずかしくないんだ。さぁ、これを見て…」

 

そう言って、彼の絵を見て……

 

「"あぁ!チナツまで!"」

 

チナツが食い入るようにその絵を凝視している。もう頼れるのはスズミしかいない。

 

「任せて下さい、絶対にあんな風にはなりません」

 

数分後……

 

「…………っ///」

 

気づいたらたった一人のキヴォトス人に、銃を使わずに壊滅させられていた。

 

「……さて、残りは先生と言われたアンタだけだ」

 

ガースがゆっくりと先生に近づく。鉛筆を回しながら先生をジロジロと見つめ、その体を舐め回すように視線を張り巡らせていた。

 

「では、アンタの性癖も見せてもらおうか……」

 

そう言って、先生の目にガースが持つ絵が公開される……。

 

そこには、まるで写真のように自分が知らない名前、知らない生徒の姿を模した絵がズラリと並んでいた。

 

「"え?えぇと……"」

 

先生がガースの紙を受け取り、中身を見ていく……剣先ツルギ、美甘ネル、等と名前が書かれた上に、いかにも足を舐められそうな子、アウトローっぽい子と特徴的な女の子達が描かれている。レアリティが高そうな子の姿ばかりのその絵に先生は困惑しながらガースに差し出す。

 

「"この子…かな?"」

 

「ん?」

 

ガースが絵を受け取り、そして笑う。

 

「アッハッハ!!間違えた間違えた!これじゃなかったよ!失敬失敬!こっちだった!!」

 

そう言って、ガースはその紙をしまい他の紙を取り出した。間違いだったらしいが、それでもピンチなことには変わらない。

 

「"どうしてこんなことを!?"」

 

そう聞くと、ガースはきょとんとしてからフフフ…と笑う。

 

「簡単な話だ。俺は俺の世界を描きたいだけ。そこに先生だの人だの男だの女だの関係ない。俺は人が望むもの、必要とするもの、感じることを支配できる!!皆も真の自分に気づき、その欲望を得よう!!それが俺の存在理由だ!!」

 

語りに満足したガースは近づいてくる。いつの間にか信者の子に腕を捕まれ逃げられない!!

 

「さぁて……楽しみだよ。その純情がどう変化するのか……」

 

ゆっくり近づくガースに……

 

プァァァァァァーーーーー!!!!!

 

「…………え?」

 

という音と共にガースが大型トラックに轢かれた。

 

「が、ガース様がやられた!!」

 

「ガース様ーーーー!!」

 

「待て、私達もやられる可能性がある!」

 

「一旦待避ー!!ガース様どうか捕まらないでーーー!!」

 

信者の子達は蜘蛛の子を散らすように逃げていった。九死に一生とはこの事だろう。

 

「"!そ、そうだ!みんなを元に戻さないと!"」

 

先生はガースの絵によっておかしな雰囲気にされたみんなを正気に戻す為に動き回った。

 

「す、すみません先生!先生の前で私…あんな…あんなぁ…っ///」

 

「も、もうお嫁にいけません……」

 

「せ、先生…!私は決して卑しくなんかありませんからね!」

 

「すみません…少し、顔を見ないで貰えますか…」

 

ユウカとハスミが赤面し、チナツが弁明してスズミが照れ隠しでスタングレネードのピンを抜いていたので取り上げて遠くで爆発させておいた。

 

「"大丈夫だよ、気にしないからね。それより…"」

 

目の前の、ガースを轢いたトラックに注目する。

 

「あのマーク、もしやヘルナンデス運業?」

 

「え?あの最近ノリに乗ってる?」

 

「"知ってるの?"」

 

「最近の運搬業界でかなり強い会社です。荷物の被害率がかなり少ないと有名なのですが…」

 

「だとしたらそのトラックがここを通るのは尚更有り得ないですね…態々危険な所を通る訳がないですし」

 

すると、運転席と助手席からおかっぱ少女とちょんまげに纏めてある少女が降りてきた。

 

「……ちょっといいか?」

 

ちょんまげの少女が、スマホに映されている地図を見せてくる。

 

(???この人、なんかみた事が…)

 

ユウカはちょんまげ少女を見て、どこかで見た覚えがあるらしく記憶を頼りに誰か思い出そうとしていた。

 

「今どこら辺か分かるか??」

 

「え?えぇと今ここですけど…」

 

チナツが場所を指で示す。ちょんまげ少女はそうかそうかと頷きながらおかっぱ少女の肩を叩く。

 

「ほら見ろ、お前地図や口出しいらないとか言ったから任せたが間違ってるじゃねぇか」

 

「うるせぇ、俺は気ままに運転するのが好きなんだよ」

 

「頑固だな」

 

言い争いをしている2人は知り合いなのだろうが、仕草も雰囲気も少女らしくない…むしろおっさんを彷彿とさせるやり取りだ。

 

「あーマジで助かった。俺はスティッキーって呼んでくれ」

 

「"あぁ、どうも…"」

 

スティッキーと名乗った人物が握手を求めてきたので手を差し出してお互い握手した。その間、後ろでファーディがガースに接触をしていた。

 

「おぁー…いちち…全く、誰だ?」

 

「悪いな、邪魔だったからつい…な?……って、わかり易っガースかよ」

 

「あ?俺はお前を知らないが?なんで俺を知ってるんだ?」

 

「はぁ?テメー仮にも何日か一緒に旅した仲だろ?ファーディだ……やっぱ俺、男じゃねぇと分からねぇのかよ……」

 

ファーディの鬱スイッチが発動し、また泣き始める。ガースはそんなファーディの泣き顔をいい素材だと言いながら描き始める。もうそれはそれは地獄だった。

 

「"えっと…あれはいいの?"」

 

「気にすんな、発作みたいなもんだ。んじゃ助かった。ありがとう!おい行くぞファーディ!」

 

「クソ…」

 

スティッキーとファーディがトラックに乗り込み、すぐに発進させた。排気ガスと砂埃が吹き出てそのままものすごい勢いで道路を通っていく。

 

「あっ!待て!!ファーディ!お前に聞きたいことが沢山あるんだぞ!!」

 

轢かれた衝撃が消えたのか、ガースがファーディのトラックを走って追いかけに行った。

 

「な、なんだったんですかね…」

 

「"分からない…じゃあ急ごう"」

 

「先生、私少し思ったのですが…」

 

チナツが先程の地図を見せる。

 

「ここ、彼らと私達の目的地が近いんですよ。つまり…」

 

「乗せてもらえば、かなり時間短縮になった…と?」

 

チナツが頷く。

 

先生は溜息を吐いてから、屈伸震脚をして…

 

「"ごめん!待ってー!"」

 

急いでファーディのトラックを追いかけて行った。

 

だがその後すぐに息切れをおこしたので担いで貰った方が早かった。

 

これが、後に悪名轟くチーム"オレイサ"と先生の初邂逅だった。




このチュートリアルのガースイベ、星3キャラを選んで募集できるイベントとして作ってみました。多分向こうではガースをもっと出せとか、推しの性癖何ぞやって同人もめちゃくそ捗りそう。

クリスプ

後半で仲間になる為、仲間が多いと出番が非常に少なく、新たな技を覚えることも無い。だが、逆を返せば加入時点から既に強さが完成されているという事でもある。そして彼の技の数は3つと非常に少ないが、当たると燃える状態にする+剣士の為出血を付与できるホットカッター。バーディより安定感はないが、油まみれを付与できるウェットカッター。そして様々なデバフ(変な気持ち、恐怖、麻痺等)を付与するが外れやすい4回攻撃のミリオンカッターと、ギャンブル性が高いがダメージもデバフや状態異常撒きが可能となる。ただし、剣士特有の打たれ弱さがあるのであまり耐久には過信しないように。そのくせ他より狙われやすい傾向があるのは彼がリア充だからなのか…ならせめて体力3,000は欲しかった。

後これは最近気づいた出来事なんだけどな、トビーって…売れんねん。(しかも売価結構高い)
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