Lisa: The Chaosful   作:〇〇総統

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更新はまた1ヶ月後と言ったな?あれはちょっと嘘だ。実際はこの話が投稿されてからだ。

実はオリジナルの学園を出そうとしていい名前が思い浮かばなかった。


連邦捜査部S.C.H.A.L.E。特殊チーム【オレイサ】結成

シャーレの中に案内され、各々好きなところに座るか、もしくは立って話を聞いて貰うことになった。

 

「それで、どういうことか説明して貰いますからね!あの化け物について!」

 

「落ち着いて下さい。冷静な状態でなければ話を聞いても頭に入らないことなんて、ミレニアム生なら分かるはずでしょう?」

 

ユウカに軽く言いながらリンは端末を操作し、各々の携帯に情報を流し始めた。

 

「これか?リサ」

 

「そうだ」

 

ブラッドはまだ自分の端末を持っていなかったのでリサの端末を共有して見ることになった。

 

「皆さん、資料は行き届きましたか?」

 

そう言われ、画面に写っている情報を見る。

 

やれ確認されたジョイミュータントの姿の画像、その場の惨劇と色々書いてあるがブラッドはそれくらいしか分からなかった。

 

「この数千の学園で出来た学園都市キヴォトス。現在、そのキヴォトスは…はっきり申しますと、危機に瀕しています」

 

リンがそう宣言すると、端末の情報が更に変わっていく。

 

「現在、この化け物…あなた達の呼び方で言うならジョイミュータント…とでも言うべきこの生命体は…ゲヘナ、トリニティのみならず、過疎化した学園、廃校となった学園を除き全体で6割の学園で発見されています」

 

次に映されたのは、先程と同じようなジョイミュータントの写真。だが、そこにはブラッド達も知らない情報があった。

 

「このジョイミュータントは、キヴォトスに住む者であれば誰がなってもおかしくありません。生徒の皆さんのような人型のジョイミュータントが現れることもあれば、獣人の住民の皆さんが、まるで野生に戻り、更に肉体が発達をしていたり。生身がなければいいというものでも無い。オートマタの住民の皆さんも、まるで本能のままに動き出します」

 

次に映されたのは更に酷いものだ。

 

「これは…ある学園で起きた実際の現場の写真です。」

 

それは、今いるメンバーも知らない、ごくありふれたどこか別の学園で撮られた写真だ。

 

学校にある噴水をその大きな体で覆い尽くし、綺麗な水が吹き出していたであろうに、そこから出ているのは、その巨体に巡っていた鮮血が水のかわりに吹き出している。そんな写真だった。

 

更にその写真を歪に変えているのは、その噴水周りに死体が多く出来ていることだ。

 

絶望した顔で顎を割かれている生徒。頭がない死体。逆に体のど真ん中を開けられ、腕と足と頭しかない生徒。

 

まさに地獄絵図。この世のものとは思えない光景に、先生は思わず吐き出しそうになった。

 

「………ぅ…っ」

 

「酷い……」

 

「それだけではありません」

 

そして場面は次々と変わっていく。

 

元は柴犬であった筈の獣人は、足の筋肉が発達し、牙が更に鋭くなっており、こちらを睨みながら生徒の亡骸を貪っている写真。

 

元は周りと同じオートマタの体であった筈なのに、異常なまでに笑いながら改造に改造を施した体で嬉々として住民を襲う映像。

 

「と、このように各地で出現しては襲われる現状です。そして、ある程度予想はついているかと思われますが、これらの襲撃によって、廃校にならざるを得ない学園も少なくありません」

 

「"やっぱりか…"」

 

その事実を知り目を閉じ、黙祷する先生。ブラッド達はジョイミュータントの実害を知っている為、そこまで悲観的ではなかった。

 

「これを見せて俺達に同情を誘っているのか?今この地で何が起こっているのかある程度分かったが、俺達はどうすることも出来んぞ?」

 

「正直言わせてもらうが、コイツらはただの獣と同じだからなぁ…」

 

「オリーおじさんも、経営するにあたって存在は知ってたし、やっぱり…逃げられないんだなぁって思ってたけど、まぁどんまいとしか言えないしなぁ…」

 

ブラッド達のあまりに薄情な言葉にチナツは我慢できなかったのか、つい席を立ち上がってしまった。

 

「あなた達は!こんな光景見せられて何も思わないんですか!?」

 

「何も?…むしろ何か言うことでもあるのかね?これもこの地の歴史の1つ。我々極小数のメンバーが今の現状を変えられるのであれば是非その方法をご教授して頂きたいがね。そこの連邦生徒会のリンという方は、今の現状を打破できる方法に策は?」

 

ネルンがチナツの叫びを冷静に反論し、リンに意見を回す。

 

「……一応はあります、ですが今までは連絡を受けた地の捜査のみで、独自にジョイミュータントの研究も行っていますが…何も……」

 

「ふむ。となると…とことん詰んでいるな。受け身ばかりで、責任追及に上の組織の指示待ちのみで、独自で今の現状を打破しようとする者など極わずか。あとは自身の責務に手一杯と。各々が好き勝手にするせいで被害は更に拡大…こんなところかな?」

 

そうネルンが締めくくるとリンは目を丸くしていた。

 

「その通りです。なんと、まぁ素晴らしい把握能力…連邦生徒会にぜひ来て欲しい人材ですが…」

 

「ほほっ!遠慮しておくよ。こう見えてもしがない歴史家なのでね。あと自由に動ける今がちょうどいいのでな!」

 

ネルンが少し胸をはってブラッド達が拍手した。

 

「……そうですか。残念です」

 

「"でも凄いね。君達はなんでそんなにジョイミュータントについて知っているんだい?"」

 

先生のふとした質問に、テリーはニコニコとした笑顔で言った。

 

「そりゃあ、ジョイミュータントはオレイサで結構見たからね!」

 

「ほう……?」

 

「ばっ……!!」

 

「おっま……!」

 

「えっ?……あっ」

 

テリーの発言に、リンの眼鏡が光る。

オランが慌ててテリーの口を防ぐが、もう遅かった。ブラッド達は頭を抑えたり、ため息を吐いたりと若干諦めムードに入っていた。

 

「ばっか野郎!だから俺はテメーが嫌いだったんだよ!」

 

「…………(ため息)」

 

「こりゃもう終わりだ」

 

メンバーが言いたい放題に発言し、場はめちゃくちゃになった。ユウカ達は話についていけず視線を巡らせるだけで何も出来ない。

 

「今の話……もう少し詳しく聞かせて貰えないでしょうか…ブラッドさん」

 

「!?」

 

「当たり前ですよ?あなたがこのチームのリーダーでしょう?ついでに、あなたがどこから来たのか、そこのところも聞かせて貰いましょうか」

 

突然の指名に目を飛び出させるブラッド。更にまだ来て1週間も経っていない自分の身元確認もさせられた。

 

顔中に脂汗を垂らしまくり、かつてない程の危機に瀕したブラッドは、どうにかして声を出す。

 

「お…」

 

「お?」

 

「俺達は…元は…同じところに所属していた……」

 

ブラッドはあまり頭がいい方では無い。シャツを買って貰えない程虐待的な生活を受けていた為まともに学校にも通ってない。だが、場を凌ぐ為の()()()は得意だった。そうしなければ、更に苛烈な攻撃が来るからである。

 

「その場所が…オレイサだ、そこはここより酷いところで、ジョイミュータントも…多い…俺達は…そこで1つのチームとして…活動していた…」

 

少しずつ拙いながらも、言葉を話すブラッド。ありのまま話しても、自分達が元は男だなど証明する証拠もない。本当のことでありながら、適度に嘘を絡めて無い頭を振り絞って言葉を話す。

 

「その場所で到底住めないと感じた俺達は…ある理由を境にチームを解散…そして、各自転々と他の学園に移っていった…」

 

「そして、今また再びあなた達は集まっている。という訳ですか?」

 

「その認識で、構わない」

 

「先生と同じ外の世界から来た…という認識で構いませんか?」

 

ブラッドも少し慣れたのか、ちょっとずついつも通りの喋り方になっていった。

 

「少なくとも先生と言われるそいつが、オレイサにはいなかった筈。その外見だと俺達含めて他の奴らも、何よりクリント…今はまだ集まってない俺達の仲間が黙っちゃいないはずだ。それに外の世界とか自分にはさっぱりわからない」

 

「そうですか…」

 

リンが少し黙り、考え事をし、考えが纏まったのか口を開く。

 

「一応、そういうことにしておきましょう。では、次に先程現状を打破できると言っていたことについて話しておきます」

 

そして今度は先生の方を向く。

 

「先生、シャーレという組織がどういうものか説明致します」

 

シャーレとは所属関係なく部員を加入させることが出来る、権限こそあるが、特に何かをするという目的はない組織。

 

「先生、このシャーレの顧問であるあなたはキヴォトスにおける問題を解決することが出来る」

 

「"もしかして、私にジョイミュータントの問題を?"」

 

「はい。他の生徒の皆さんと協力し、少しづつではありますが減らしていく。そういう予定でした」

 

「"予定だった?"」

 

「はい」

 

そしてリンは再びブラッドの方に向き合う。

 

「ブラッドさん。あなた達チーム全員このシャーレ直属、それも新たに別部署で所属してみませんか?」

 

「「「「!!??」」」」

 

その言葉に場にいる全員が驚愕の表情をする。

 

「そ、それってアリなんですか!?こう色々と権限とか!」

 

ユウカが言うが、リンは澄ました顔で

 

「いつもならナシでしょう。ですが、彼女達の話を聞く限り我々よりジョイミュータントについて知っている様子でした。であるなら手伝って貰うのが吉でしょう」

 

と言った。次にハスミが

 

「ですが、問題行動を起こしてます!そんな方々がシャーレに所属するのは!」

 

「確かに、彼女達はお尋ね者です。ですが、希望する生徒を部員として加入させることができるので、もし先生が希望するのであればそんなものは些細な問題です」

 

若干投げやり気味な気がするが、そのまま間髪入れずにスズミが

 

「もし、ブラッドさん達が他部署だとしてシャーレの活動に支障は?」

 

「ありません。寧ろ手伝っても構いません」

 

そして最後にチナツ

 

「では、ブラッドさん達の元の所属はどうなるのでしょう?一応、ゲヘナ風紀委員として、ゲヘナの生徒である人がいるので聞いておかなければ」

 

「それに関しては、申し訳ありませんが元の所属から移動になってしまいます。ですが、それは彼女達が所属している部署のみですので安心してください」

 

そう締めくくり、またもや先生と向き合う。

 

「どうしますか先生?あとはあなたの決定のみです」

 

先生は考える素振りなく、ブラッド達チームの前に立つ。

 

「"どうか、手伝ってくれないかな?"」

 

ブラッド達は少し待ってくれと言い、全員集まり話し合った。

 

「どうする…」

 

ブラッドの本気で悩む声を初めとし、1人ずつ意見を言った。

 

リサの場合

 

「いいんじゃないか?お尋ね者じゃなくなるなら入って損はないだろ」

 

スティッキーの場合

 

「入っとけ。少なくとも今のお前にも、俺にも必要だろ」

 

テリーの場合

 

「まぁ…ブラッドと離れないなら…」

 

ネルンの場合

 

「ふむ…所属となるとあまり大々的な行動は控えた方がよろしいと思うが…もし今後我々が暴れるようなことがなければ利のある話だと思うぞ?」

 

フライの場合

 

「怪しいな…俺らだけにこの扱いは少しやりすぎだと思うが…」

 

オリーの場合

 

「オリーおじさんは匿ってくれるならどこでもいいよ!」

 

カープの場合

 

「いんじゃね」

 

ギースの場合

 

「あの子の処遇悪くないなら…」

 

ヤザンの場合

 

「シャーレの活動に猫探しもある!?入るぞ!」

 

ビーストボーンの場合

 

「b(親指立ててる)」

 

オランの場合

 

「まぁ、前よりは危なくないだろう」

 

ファーディの場合

 

「所属したら俺のトラックの保険とか出るのかね…」

 

ガースの場合

 

「まぁ、脱走した身からすれば願ったり叶ったりだが…」

 

「てかなんでお前までちゃっかり来てんだよガース」

 

フライがガースを指さしながら言う。

 

「えぇ!?いちゃダメ!?」

 

「……いや、別に好きにしたらいいが」

 

「あ、じゃあまたよろしく〜」

 

「「「「かっっっっる」」」」

 

ブラッドがそう言うと軽くガースが挨拶して再びガースがチーム入りした。

 

ガースが仲間になった!

 

「じゃあ、あとはお前だけだぞバケッツ」

 

ブラッドが隣にいたペンキ缶を被った少女に聞くと

 

【◎】b

 

とOKを出した。するとブラッドとリサとスティッキー以外のメンバーが一斉に口を揃えて言った。

 

「「「「お前いつ合流したんだ!!?」」」」

 

※13話「噂」で合流してます。

 

バケッツが仲間になっていた…?

 


「大所帯だが、よろしく」

 

「"こちらこそ、頼りにさせてもらうよ"」

 

こうして多数決でブラッド達のシャーレ直属の所属…別名チーム【オレイサ】の設立が決定した。

 

「"じゃあ、私はユウカ達を見送ってくるよ"」

 

「分かりました。では私は…」

 

リンが先生を見送り、【オレイサ】の面々とリンだけが残る。

 

何やら空気が変わったのを肌で感じたブラッドは嫌な予感がしたのか鳥肌が立つ。

 

ドンッ!!

 

そんな音とともに、各机に大量の書類が置かれていく。

 

「な、何かなこれは?」

 

オリーがいつもより数倍の汗を流しながら聞く。リンはにこりと笑いながら答えた。

 

「新たに設立されたので、それに関しての書類、事項が書かれたものなど多数ですが?」

 

更にこれらが終わっても連邦生徒会をもってしても処理できない量の書類が待っている。

 

ブラッド達は早速、入って後悔しそうになっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ様でした、先生。また何かあったらすぐに連絡してくださいね?」

 

「"ありがとう。みんなお疲れ様"」

 

「近いうちに、トリニティ総合学園に立ち寄ってください」

 

「ミレニアムサイエンススクールに来てくだされば、またお会いできますので!まぁ、もうシャーレに私たちのデータが記録されてますし、予定が開けば、手伝いに行きますので!」

 

「はい。私も今回の結果について風紀委員長に報告しに行きますので。ゲヘナ学園にいらっしゃった時は、ぜひ訪ねてください」

 

そう言って各々学園の帰路へと向かって行った。

 

「"さて…ん?"」

 

中に戻って早速作業を…と思い振り返るとすぐそばに小さな女の子と平均的な背格好の女の子が茂みにいた。

 

「"な、何してるのかな?"」

 

「ん?見て分からないか?」

 

視線の先には、あのジョイミュータントがいた。

 

「あいつを見張っているのさ、暴れられても困る」

 

小さい魚のヘアピンをつけた女の子が言う。

 

「まぁ、こちらから近づかなければ襲われることもないから」

 

結びを3つに分けた女の子が言った。

 

だが、仮にそうだとしても危険なことに変わりは無い。

 

「"中、入る?"」

 

「お、悪いねぇ」

 

「お言葉に甘えるよ」

 

先生がビル内に案内し、2人はそのままついて行った。

 

 

 

 

 

 

「………オオ…オ゛オ゛オ゛オオオォォォオォン……」

 

ジョイミュータントが誰もいなくなった道路でようやく身体を動かした。

 

向かう先は…シャーレのオフィス内。

 

何度か身体を入れこもうとするが、その巨体がビルの中に入ることはない。諦めたのか、入口近くで再びジョイミュータント は身体を丸めて眠りに入った。

 

「あ…ぁ………ホ…ホシ…ノ…ちゃ……ぁ………」




ネームドの犠牲は極力出すつもりはありません。まぁ…ほんへより他の物質で身体を蝕んだりはするかもしれませんが。

オラン

君設定だと射手なのになんでそんなに体力があるんだ?ってくらいアタッカー名乗ってるアタッカーより耐久力がある。TPアタッカーなので通常の運用は難しいが、お茶や芋酒ドカ買いしたり、ネルンと併用すると序盤からメイン火力として活躍してくれる。火属性攻撃と後に覚える毒攻撃も助かる…俺はジョイを使うプレイはあまりしないが、オランは連続攻撃も出来るので、ジョイ漬けにするとジョイの効果と相まってえげちーダメージを叩き出す。だが、俺はあるイベントを知っているのでこの戦法は好んで使いたくない。
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