Lisa: The Chaosful   作:〇〇総統

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実は初めて予約投稿ってのをやってみた。

こういうのって初めて出してからきちんと時間通りに来るのかドキドキするよね。


アビドス対策委員会VSカタカタヘルメット団VSどこの誰かさん

「ただいま」

 

「……た、た…たた、ただい、ま……」

 

未だに先生を大男が担ぎながら、獣耳の子がある部屋に入る。

 

「おかえり、シロコ先ぱ…い?」

 

「"お、お邪魔します…"」

 

「だ、誰っ!!?」

 

中にいた猫耳の子が騒ぎ出すと部屋にいた子達がこちらに目を向ける。

 

「わぁ!シロコちゃんとクロ君が遂に拉致してきました!」

 

「拉致!?シロコ先輩とクロさんが遂に犯罪を!?」

 

「違うよ、うちの学校に用があるんだって。クロ、下ろしてあげて」

 

クロと呼ばれた人物が、ゆっくりと先生を椅子に座らせる。

 

「"ありがとう"」

 

お礼を言うが、クロは離れない。寧ろソワソワと何か聞きたげな雰囲気だ。

 

「"えっと……どうかしたのかな?"」

 

「!……の、のの…の、のど…か、かわ、かわ…かわい…て……」

 

「"のど?あぁ、大丈夫だよ"」

 

ここまでの移動で喉が渇いてないか聞きたかったのだろう。貰った水で喉は潤っているので、先生は大丈夫という旨を答えた。

 

それを聞いて、クロは安心したのか部屋の隅まで下がる。

 

「"自己紹介をしようか、私はシャーレの顧問先生。君たちの救援要請に来た。よろしくね"」

 

そう言うと、全員がびっくりしたのか顔に出すものや、身体を飛びあがらせたりして驚きを顕にした。

 

「えぇっ!?まさか!?」

 

「あの連邦捜査部の、シャーレの先生!?」

 

「わあ☆支援要請が受理されたんですね!」

 

3人が手をとりあい喜んでいるのを見ていると、眼鏡の子が思い出したかのように言った。

 

「早くホシノ先輩にも知らせてあげないと!……ホシノ先輩は?」

 

「あぁ、委員長は隣の部屋で寝てるよ。最近また頭痛が酷くてあまり眠れてないんだって」

 

「そうですか……何とかしてあげたいんですが…私じゃ何も……」

 

「じゃあ、起こしに行ってくるね」

 

猫耳の子が部屋から出ていく。

 

「では、私達も自己紹介を。私達はアビドス対策委員会です。私は、委員会で書記とオペレーターを担当している1年の奥空アヤネです。さっきの子が、同じ1年の黒見セリカちゃん」

 

眼鏡の子がアヤネと名乗り、猫耳の子がセリカと紹介された。どうやら1年だそうだ。

 

「そして、2年の十六夜ノノミ先輩と、砂狼シロコ先輩」

 

「よろしくお願いします、先生〜!」

 

「私がシロコ。よろしく」

 

「そしてこちらが、アビドス対策委員会所属では無いんですが、全面的に協力してくれる砂狼クロさんです!」

 

「ん、私の自慢の()。私がお姉ちゃん」

 

シロコがむふーと鼻息を荒くして胸を張る。

 

クロは、紹介されたからなのか、先生を見て軽く手を挙げて挨拶した。

 

「"さっきもそうだったけど、クロは…余り喋らないんだね"」

 

先生がそう言うと、少し雰囲気が気まずくなった。

 

「あー、その……」

 

「ん、先生。クロは、喋るのが苦手なの」

 

「"そ、そうなんだ…ごめんね……"」

 

先生が申し訳なさそうにすると、クロは慌てた様子で手を振った。どうやら気にしてないらしい。

 

「それと、もうすぐで来ると思うんですが、3年の…」

 

 

 

 

「うへ〜…連邦捜査部からお客さんが来たってセリカちゃんから聞いたからきたよぉ〜…」

 

 

 

 

部屋の扉が開き、入ってきたのはピンクの長い髪をした小さな女の子だった。あまり眠れていないのか、とても濃い隈が目の下でハッキリとわかる。

 

「どうもぉ〜、おじさんは小鳥遊ホシノって言うんだ〜いやぁよろしく先生ぇ〜…ふぁぁ……」

 

ふわふわした雰囲気で、こちらまで脱力しそうな声で挨拶をするホシノにも挨拶をする。

 

「そうだ、先生!私は対策委員会1年の……」

 

「セリカちゃん、私が挨拶しといたから、もう先生は知ってるよ」

 

「なっ!?なっっ!!?」

 

セリカが顔を真っ赤にしてアヤネと交互に顔を見る。アヤネはクスクス笑うと、話を戻そうとする。尚、背後のBGMにはにゃーにゃー言うセリカのおまけ付きだ。

 

「先生も先の救援要請で知っていると思いますが、我が校は現在危機に晒されて……」

 

ダダダダダダダダッ!!!

 

すると外から、銃声が聞こえてきた。

 

「銃声!?」

 

「またカタカタヘルメット団の奴らね!!」

 

「あいつら…!性懲りも無く!!」

 

「皆さん!武器を持って!!学校を守りますよ!」

 

アヤネの号令で素早く準備するアビドス対策委員会。先生は荷物として持ってきていた弾薬や補給品を渡していく。

 

「"はい、ホシノ"」

 

「ありがとう〜せんせ……ッ!!?」

 

ホシノに弾薬を渡したが、ホシノは急に手が震えて脂汗を垂らしながらバラバラと手渡された弾薬を落としていき、頭に手を抑えていた。

 

「"ホシノ!?大丈夫!!?"」

 

「ホシノ先輩!?大丈夫ですか!?」

 

「んっ!?」

 

「はぁっ…はぁっ……ぁ…だ、大…丈夫」

 

ホシノはふらふらと立ち上がり、ゆっくりと出ていく。

 

「せ、先生…ちょっと…遅れるかも…頭痛薬、飲むからさ」

 

「"わ、わかった…"」

 

先生は、頷くしか無かった。

 

ホシノが出ていこうとするが、クロが扉の前に立ち塞がった。

 

「クロく〜ん…またぁ?ちょっとどいてよぉ…」

 

「……だ、だだ…だめ……」

 

おじさんの言うことが聞けないの?

 

少し、圧のある言い方でホシノがクロに言った。その声から全員が無言でホシノを見る。クロは身体を震わせ、少ししてから道を譲る。

 

「ごめんねぇ、怖かったよね?」

 

クロは、俯くだけで何も言わない。ホシノはゆっくりと重い足取りで出ていった。

 

「"えっと…今のは…"」

 

「…すみません、ホシノ先輩も普段はああいう態度はしないんです…」

 

「"大丈夫、きっと気分が優れないからむしゃくしゃしちゃったんでしょ?"」

 

「…だと、いいのですが…」

 

「……ホシノ先輩も気になるけど、今はヘルメット団が先!早くしないと入られちゃう!!」

 

「私がオペレーターをします、先生はこちらでサポートを!!」

 


先生の指示のおかげで、ヘルメット団はみるみるうちに撃退されて行った。

 

対策委員会の面々も、今までの戦闘より格段にやりやすい戦闘に何度目かの驚愕をした。

 

「凄い!今までより戦いやすい!!」

 

「どう動けばいいのか、分かりやすいね」

 

「はい!ノノミ、もっといきまーす☆!!」

 

特に分かりやすく活躍しているのはホシノで、彼女は他の子達よりも一歩も二歩も前に出て彼女達に攻撃が絶対に当たらないように代わりに自分が被弾している。

 

「うわぁぁぁぁぁ!!!」

 

「…………ん?今なにかしたかな?」

 

更に理不尽なのは、ホシノはシールドを持っているのだが、そのシールドを使わずに自分の腕だけで弾を受けても全くダメージを受けていないのだ。

 

まるで、痛みを感じていないかのように。

 

そんな風にアビドス対策委員会5人は人数不利すら踏み潰してヘルメット団を蹴散らしていく。

 

「ど、どういうことだよ!?」

 

「知らねぇって!あのシャーレの先生がアビドスについてるなんて!!」

 

「兵器は!?」

 

「もうないって!!」

 

流石にここで引くかと思われたが、まだ策があるらしく、未だに粘っていた。

 

「おい!誰かアイツ呼んでこい!」

 

「えぇ!?アイツ使いもんになるんスか!?」

 

「少しでも人員が欲しいんだよ!」

 

素早く1人がその場から離れ、リーダー格のヘルメットがくつくつ笑う。

 

「ふっふっふ…うちのチームメンバーじゃないのは残念だが、たまたま拉致したやつが腕っぷしが強い奴だったからな、この期に及んで利用させてもらうぞ!例えシャーレの先生の指揮があっても、圧倒的な暴力の前では_________」

 

長々と演説をしていたヘルメット団のリーダーは、突如後ろから大爆発と団員の叫び声が近づいて来ることに気がついた。

 

「……なん_________」

 

「トォォォォォビィィィィィィィーーーーーー!!!!!」

 

ものすごい勢いのまま迫真の顔でやってくる少女がいた。

 

肌の色は黒く髪も黒い、長い髪を笹団子ヘアーに纏めた少女だ。

 

その子は叫びながらこちらに向かって来て、途中ヘルメット団のリーダー格があまりの勢いに踏まれてしまう。

 

「ぐべっ!?」

 

「トビー!?トビーはどこだ!!?」

 

少女はキョロキョロと忙しなく視線を動かし、この場に居ないとわかったのか踏みつけていたリーダー格の首元を掴んでぶんぶん振り回す。

 

「おい!お前がここにいると言ったんだからいるはずだよなぁ!?もし居なかったら覚悟は出来てんだろうなぁ!!?あぁん!!!??」

 

「ま、待て!アイツらだ!アイツらが知ってる!!」

 

リーダー格が対策委員会に指差すと、少女は舌打ちをして乱暴にリーダー格を投げ飛ばす。

 

「……お前らだな……」

 

「えぇと……何が?」

 

ホシノが分からないといった感じで聞く。

 

「お前らがトビーを拉致したんだと聞いているんだ!!!」

 

覇気によって砂が吹き飛び、ホシノ達思わず砂に目がやられないよう顔を覆う。

 

「彼女は、何を言ってるんでしょう?」

 

「"……トビー?"」

 

「先生?知っているんですか?」

 

隣にいたアヤネが聞いてくる。先生は頷いて、現在シャーレに居候をしている存在について話した。

 

「では、その事を彼女に話せば」

 

「"うん、無駄な争いは避けられるかも"」

 

「分かりました、ではそのように……」

 

アヤネがオペレーターで連絡をしようとするが…

 

「さっきから君が言ってることなんか知らないよ」

 

「じゃあどこだァァァァ!!!トビー…………」

 

「うわ…さっきから怒ったり落ち込んだり…忙しいヤツ…」

 

「助けになりたいですけど…どんな人なのかも分かりませんし…」

 

「ん、でも…このまま帰って貰うのも……!!?」

 

突然、不意打ちで少女が距離を詰めてくる。近づかれたシロコは間一髪攻撃を避けて空中で一回転して後ずさる。

 

「もうお前らはいい…この奥に先生ってやつがいるんだろ?……そっちに聞いた方が早そうだァァ!!」

 

「みんな!鎮圧するよ!絶対に先生に近づけさせないで!」

 

少女が腰から引き抜いた6本の刀を振り回しながらアビドス高の校舎に近づいて行く。それを見たホシノがアヤネよりも早く指示を出して対抗した。

 

「あぁ!?ホシノ先輩!!?こ、このままじゃ節約できる弾薬が無駄にーー!?」

 

アヤネが通信をするが、戦いが過激になっていき、更には先程のヘルメット団よりも圧倒的に強く、ホシノを除いて他のメンバーが徐々に押されていく。余裕がなくなりまともに連絡を聞いて貰えなくなってしまっていた。

 

一方先生は、いち早くシャーレに…厳密にはリーダー格のブラッドに連絡したが繋がらない。

 

次にスティッキーに連絡すると、2コールで電話に出た。

 

「"もしもしスティッキー?ちょっといい__________"」

 

『おい!どの面下げて連絡しやがった!!!』

 

スティッキーの怒鳴り声に先生は身を縮こませる。確かに何の連絡もしてなかったので、怒られるのは当たり前だが、いくらなんでも怒りすぎな気がする。

 

「"ご、ごめんって…でも今は緊急事態…"」

 

『緊急事態だぁ!?こっちもこっちで緊急事態なんだよ!テメェ書類ほっぽり出して救援要請だなんて行きやがって!お前書類仕事やりたくないからって俺達に投げやがったな!!?』

 

「"そ、それは本当にごめん…でも、今はその話は後に…"」

 

『いーや、そうやって誤魔化そうったっていかねぇぞ、ブラッドが許しても俺は許さん。兎に角、そっちから連絡したなら1回ブラッドと変わってくれ』

 

「"え?ブラッドとは合流してないよ?"」

 

『は?じゃああいつら今どこにいるんだ?』

 


「ありがとうございました〜!」

 

リサが元気よく挨拶をする。

 

「よし!これ2番席に持ってってくれ!」

 

「はいはーい」

 

テリーが山盛りの具を乗せたラーメンを持っていく。

 

ここは柴関ラーメン。

 

ブラッド達、特に人前に出ても問題ないメンツがそこで働いていた。

 

「いやー!ブラッドちゃん達がここで働いてくれて助かるよ!」

 

「気にしないでくれ大将。それよりもほんとにすまなかったな、わざわざここで働かせてもらって」

 

「いいってことよ!あーいうのは誰にでもあることさ!!」

 

何があったのか説明しよう。

 

数日前、先生がシロコ達に拾われる前、先に着いてしまったブラッド達一団は、腹ごしらえとして柴関ラーメンで食事を行った。

 

当然、支払いはオリーのキャッシュレス。だったが、ここで事件が起こる。

 

なんと、オリーのカードが利用停止になっていたのである!!どうやら払い額が払われなくなりカードが停止されてしまったようだ。

 

そして、カードが使えなくなり、全員の所持金を合わせても支払額に届かない。それはマズイと思ったブラッドは、柴店長にどうにか働いて元を払うという交渉を行った。

 

柴店長はそれにOKを出し、ブラッド達はここで働いていた。しかもビーストボーンやガースなど、人前に出すべきでない人物や意思疎通があまり取れないメンバーは先生の探索に行くという作戦。

 

そんなこんなで数日前からここで働いているブラッド達は……

 

仕事中なので携帯を置いており、スティッキーと先生からの連絡に気が付かず…

 

先生探索に行っていたメンバーが柴関ラーメンに来るまで営業スマイルをしたまま働いていたのだった。




勘のいい読者は徐々にやばさに気がついていく話の展開です。洗練されたLisaプレイ済み読者は、この話もだが今まででもうどれだけ詰みなのかを理解してくれてて感想見てニヤニヤです。本当に読んでくれてありがとうございます(精一杯の感謝)





パーシー

公式からどうでもいい男として認知されてるが、性能はどうでもよくない性能をしている。とにかく平均的。回復は出来る。だが上位互換の技2つが下位互換と消費量が同じとかいうスペックぶり。更には体力も高い方と来たもんだ。大体中盤で必ず仲間になるという点においても無視できない存在。あと、これは俺の体感でしかないんだが、パーシーは他の仲間と違ってレベルが上がりやすい気がする。裏裏ボス討伐時点でほぼ全員Lv.50前後55未満なのに対してパーシーはぶっちぎって56である。あまり戦闘に出していないのに。マジでおかしいわコイツ。
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