Lisa: The Chaosful   作:〇〇総統

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ハロウィンに間に合いませんでしたわ。
でも書ききりたかったのでオーバータイムでも投稿!

という訳でここから一ヶ月間休み、もうひとつの作品であるドラゴンボールに集中します。ではまた一ヶ月後。


非日常狂気と日常狂気

アビドス高等学校

 

ここには、先生の同伴としてついて行ったシロコとノノミとは別に、学校に残ってメンバーがいた。

 

アヤネとセリカは、先程の戦闘の後始末を。クロは、気絶したホシノの看病をしていた。

 

対策委員会の教室で、アヤネとセリカが言葉を交わさず黙々と作業をしていた中、突然アヤネが喋りだした。

 

「セリカちゃん……」

 

「どうしたの、アヤネちゃん」

 

「……本当に、大丈夫かな…」

 

アヤネが呟くその内容は、色々な意味が含まれていた。

 

ヘルメット団のこと、借金のこと、そして……

 

「大丈夫って、ホシノ先輩のこと?」

 

「……うん」

 

アビドスに残った唯一の3年、ホシノのこと。

 

「ホシノ先輩のあの行動…先生についても…私…怖くて………何がなんなのか…」

 

自分の腕を抱いて身体を摩るアヤネ。寒くないのに妙な寒気が身体を這いずり回る。

 

「だ、大丈夫よ!先生はどうにかって感じだったけど…ホシノ先輩はそこまで傷は負ってなかったし…もしかしたら軽傷だから大丈夫ってだけで……」

 

「……違う」

 

「え?」

 

「私…聞いちゃった…ホシノ先輩が病院に行けなかった理由…」

 

「な、何____」

 

「ジョイ中毒だって」

 

「ジョ…ジョイ?」

 

セリカが聞いた事のない言葉に戸惑う。喜びを表す英語だというのは知っているが、他でジョイと呼ばれる物をセリカは知らなかった。

 

「詳しく聞いたの、ジョイがなんなのか、どういったことになるのか…」

 

アヤネが声を震わせながら、ジョイについて聞いた事を話した。

 

セリカは、心のどこかに大丈夫だという気持ちを持っていたが、話を聞いていくうちに徐々にその考えが消えていく。動悸が激しくなり、身体は冷えていく感覚があるのに熱がある。

 

心も体もぐちゃぐちゃだった。

 

ジョイ中毒者は、ジョイという薬物を使用した人の名称である。

 

ジョイを使用した人は、多幸感、幻覚と様々な効能がある。

 

そして、ジョイを使った人は……いつか、化け物へと生まれ変わる。

 

ここまで聞いて、セリカは声を震わせながら叫んだ。

 

「ば、バカじゃないの!?そんな薬、ホシノ先輩が使うわけ…」

 

「頭痛薬」

 

「!?」

 

そう、アヤネはジョイについて知ってしまい、そしてアビドスのメンバーで常に薬をし常飲しているホシノが、自分達を騙しながら薬を飲んでいたという考えに行き着いてしまった。

 

アヤネはゆっくりとセリカを見る。

 

目はハイライトを失い、黄色い目が泳いで焦点が定まらない。口は引き攣り、少しだけセリカを見た後視線をゆっくりと床に向けて自分で頭をくしゃくしゃと掻きながら座り込んでしまう。

 

「あ、頭がおかしくなりそう…もう、誰を信じればいいのか…クロさんは、いち早く異変に気がついてホシノ先輩を止めていたのに…私達は…あぁ…バカだバカだバカだ…なんでこんな事すぐに気が付かなかったんだろう…このままじゃ、借金返済も夢のまた夢…それどころか…」

 

アヤネはぶつぶつと独り言を呟く。セリカはアヤネの行動を見て1歩後ろに下がってしまった。

 

「狂っちゃった…アヤネちゃんが…」

 

イヤイヤと首を振りながら逃げるように学校から出る。

 

「これは夢これは夢これは夢これは夢これは夢…」

 

いつの間にか着いた自分の寝室でそのままベッドに入り込む。

 

どこで、狂ってしまったのだろう。

 

「これは夢だこれは夢だこれは夢だ…!」

 

先生が来たから?違う。ヘルメット団が来たから?違う。ヘルメット団のあの助っ人が来たから?違う。

 

「夢夢夢夢ゆめゆめゆめユメユメユメユメ!!!」

 

夢だと何度も自分に言い聞かせながらどこでおかしくなったのかを必死に思い出す。

 

『頭痛薬』

 

だが、どうしてもアヤネの言った頭痛薬に全ての結論が辿り着いてしまう。

 

「_______あっ」

 

脳がキャパオーバーを起こしたのか、セリカは意識を失った。

 

意識が落ちる直前だろうか、枕元に誰か立っていたような気がした。

 

空色の髪のアビドスの制服を着た人が。

 

これが、先生が救急に運ばれてからの話である。

 

アビドスは、決して浅くない傷痕が残った。

 


「ありがとねぇ!大将!セリカちゃん!」

 

柴関ラーメンでいつものように満足したお客が帰っていく。

 

あれからセリカは、バイトに勤しんでいた。

 

忙しくなったメンバーのかわりに少しでも頑張るのが自分に今できることなのだと考えて行動した。

 

シロコとノノミが代わる代わる先生の容態を確認しに行き、アヤネも落ち着きを取り戻していったのか、徐々に前のように明るくなっていった。

 

問題のホシノは、妙な動きをしないように全員で監視をしている。だが、あれから一度も使うような素振りは見せていない。

 

クロはそんな自分達を影から手助けしてくれている。

 

「……セリカ」

 

「もう、先輩もつけてって言ってるでしょ?」

 

「ごめん、セリカ先輩」

 

「よし!」

 

カウンターに身を乗り出して来たのは、最近バイトとして入ってきた"リサ"という子だ。

 

ある日一気に柴関ラーメンにバイトとして入ってきた中の1人で、バイト経験も無く初めてらしかったので少し教えてあげたら仲良くなったのだ。

 

よく一緒のシフトに入り、リサとの親交を深めた。それはもう他のアビドスのメンバーが見たら溺愛してるとも言えるくらいベタベタだった。

 

いつもアビドスではマスコットのような、末っ子のような立ち位置にいるので、お姉ちゃんぶれるのが嬉しいのか、単に慕ってくれている後輩が嬉しいのか、セリカにとってリサはアビドスの次に大切な子だった。

 

まるで妹のように可愛がっているリサがセリカを見るとどこか安心したような表情をした。

 

「……いつも通りだ」

 

「え?今日どこか変だった?」

 

キョロキョロと身体を見るがおかしな所が見つからない。リサは首を振った。

 

「そうじゃない、最近のセリカはどこか様子がおかしかった。私に何があったのかも話さないで、暗かったから」

 

「……ごめんね、これは本当にウチの学校の問題だから。まだ根本的な解決はしてないけど」

 

「ならいい、早く解決するといいな」

 

「……そういえば、リサってどこの学校に行ってるの?聞いた事なかったよね?」

 

「私?私は学校行ってないぞ?」

 

「え!?」

 

リサの発言にセリカは驚く、そしていつもより数倍は早い頭の回転を炸裂させた。

 

(リサが学校に行ってない?これってアビドスの人口を増やせるチャンス!?でも、学校の借金に巻き込むのも可哀想…それを伝えないで勧誘する?いやいや!ここまで私を慕ってくれているこの子を騙して連れていくなんて……!)

 

セリカが1人でうんうん悩んでいるのを首を傾げながら見るリサ。

 

それを微笑ましく見ている柴店長。

 

「あっはっは!セリカちゃん!冗談言っちゃいけないよ!」

 

「!……なによテリー、邪魔しないでちょうだい」

 

今回たまたまシフトが被ったテリーがちょっかいをかけてきたのでセリカもテリーと頭を打ちつけ睨み返す。

 

「リサちゃんはねぇ、僕達と同じチームなんだ。引き抜きはよくないと思うんだよねぇ?」

 

「あっそ、それは今関係ある?ないならいいんじゃない?」

 

この2人は犬猿の仲とも言うべき関係性で何か発展し合えばよく至近距離で睨み合う。最初は店で働いているみんながハラハラしながら見ていたが、今ではあぁ、いつものかと日常風景として楽しんでいた。

 

「テリー……聞いたことあるな…誰だったっけ?」

 

「パーシー食べるの遅すぎ〜!」

 

「おそーい」

 

「あぁ!ごめんごめん!ノゾミちゃんヒカリちゃん!じゃあ大将!また来るよ〜!」

 

お客が帰るのにも気が付かず、テリーとセリカの口喧嘩は激しくなっていく。

 

「てかねぇ!アンタリサのなんなのよ!」

 

「だからリサは僕の親友の妹だって言ってるでしょ!!」

 

「リサは私の妹よ!アンタにはあげないわ!」

 

「勝手に存在しない記憶をつくらないで!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうだぞ、勝手に人様の姉を名乗るな」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ブ、ブラッド!?」

 

テリーが驚いた表情をし、つられてセリカが振り向いた先には

 

「せ、先生!?」

 

「"やぁ"」

 

「と、あの時のヘルメット団の!?」

 

「…まぁ、誤解されるだろうなぁとは思っていたが……」

 

「…と、誰?」

 

振り向いた先には先生と、襲撃者だったクリスプ、それと初対面の人物だった。

 

「テリー、店で騒ぐのは迷惑だぞ?」

 

「うっ…」

 

少女に言われたのが意外とショックだったのか少し落ち込んだ表情を見せるテリー。

 

少女はセリカを視界に捉えると、ブラッドから歩み寄る。

 

茶色いポンチョを着た、髪の長い無表情の少女だ。どこかリサと似たような雰囲気を感じさせる。

 

「一応自己紹介からだ。俺はブラッド。リサの………まぁ血を分けた家族だ」

 

そう言って手を出したのは、本物の姉だった。

 

「あと、ここでも働いている。最近は働けなかったがな」

 

「えっ!?」

 

それと、自分の後輩でもあったらしい。




ブラッドのジョイの幻覚、仲間にはどう見えてたんだろうな。何もない空間をぶんぶん腕を振り回してたのか、にしては洞窟も広くなったりと不可解な点が多い……



そして、またRIGETさんからファンアートを頂いております!本当にありがとう…ありがとう…何度でも言いますぜ…ありがとうと…

ヘイローありネルン

【挿絵表示】


ヘイローなしネルン

【挿絵表示】


タイトル画面

【挿絵表示】


あといつの間にか不特定だけど作品紹介されてたの知った。びっくりした。




クイーン

実は裏裏ボス討伐と周回でかなり貢献度を上げて評価を上にした人。このキャラの唯一無二性を出すのは脅迫という技。この技使えばなんとお金を2倍にするという素晴らしい技なのです。スタン攻撃も持っているので当たれば強い。そう、当たれば。如何せん技を外しやすいものが多い。なので、ジョイ漬けにすれば、単体に大ダメージの連続攻撃を与えられる。連続攻撃だし、外れやすいからジョイを推奨するのはわかるがそれでいいのか?と思うだろう。焚火イベントは深いからキャラを知るとショックを受けるが、なんと彼、中毒者なんです。
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