「…それで、君達まだ懲りてないの?」
「ぐ…あぁ…っ」
真夜中の街灯のみが明かりを照らす夜道。テリーのみがその場に立っていた。
周りには、カタカタヘルメット団のメンバーが転がっている。
テリーがあの場から離れたのはそのカタカタヘルメット団がコチラを見て何やら話をしていたからだ。少し不審に思ったテリーがセリカ達と別れて盗み聞きをしていると、対策委員会のメンバーであるセリカを拉致する計画を耳にした。
そして、作戦を実行に移す前にテリー自身がヘルメット団のメンバーを制圧。そして作戦を事前に潰すことに成功していた。
「仕方ないから、病院には連絡しといてあげるね」
テリーがそう言って電話を見ると、着信が何十件も来ていて、不思議に思い折り返し電話をする事にした。
「……もしもし?」
『おい!お前どこほっつき歩いやがんだ!』
電話越しからスティッキーの怒鳴り声が聞こえてくる。咄嗟に耳から話して声が小さくなるまで待った。
「ちょっと、急にどうしたのさ?」
『バケッツが急いで連絡を入れてな、リサとアビドスの所のセリカって奴が攫われた』
「え!?」
『完全に失念してた…キヴォトス人の身体なら並大抵のことならどうにかなると驕った考えをしていたらこのザマだ…しかも、実行犯がオレイサの奴らだ。何されるか考えたくもねぇ…』
「それとっても大変じゃないか!!」
『お前、今日シフト同じだったよな?お前がいながらどうしてこんな事態になったんだ』
「ぼ、僕だってやることあったんだよ!前に倒したヘルメット団の奴らがこっち狙ってたの見つけたからちょっと牽制も兼ねてこっちから襲撃してさ!」
『あぁ?……あー、そうか…』
スティッキーが複雑な様子で答えに困っているようだ。どうやら本当に自分はどこかへ遊びに行ったと思われていたようだ。大変遺憾である。
「…ねぇ、ちょっとスティッキーの中の僕のイメージを1度聞いとかなきゃ気がすまない気分なんだけど」
『今は、そんな時間はない。1回ブラッド達と合流しろ。バケッツが現在進行形で奴らを追いかけてる』
「え!?それ僕だけ置いてかれない!?」
『知らん、自分でどうにかしてくれ』
その後一方的に伝えることだけ伝えられ電話を切られてしまうテリー、グループのモモトークにはバケッツから地図が送られており、全員がそこに向かっていることだけは理解出来た。
「と、兎に角…僕も後を追わないと……!」
ブラッド達と合流するより、自分もバケッツを追ってその場で合流した方が早そうだと思ったテリーは走り出そうとすると、遠くから車が走って来て自分の前で止まった。
「"テリー!"」
「え?先生!?」
車から先生が出てきて、テリーは驚愕の声を出す。
「な、なんでここに!?」
「"セリカちゃんが帰ってない中、ブラッド達がリサちゃん達が誘拐されたって情報を元にそのまま行っちゃったから追いかけてるんだ!"」
「とりあえず、早く乗ってください!!」
テリーはすぐに車に乗りこみ、アヤネが車を発進させる。全速力で走る車は砂埃を巻き上げながら人通りが少ない道を全速力で走り抜ける。
テリーはスティッキーから与えられた情報を元に先生と擦り合わせを行った。
「"オレイサの人が、ここに…?"」
先生が困惑と共に対策委員会に視線を向ける。それぞれ首を振っており知らないと言った。
「先生と同じような、それこそオートマタの人や獣人の人ではない人がキヴォトスにいるとは思えません…いや、1人は心当たりはあるんですが…」
ノノミの答えにシロコ達は頷く。それに加えてホシノが付け足すように言った。
「それに〜、おじさんもここに3年くらい居たけど、その過程で先生と同じような………姿形をした人とは会わなかったなぁ…」
ホシノの言葉に更に謎が深まっていく。何故今になって姿を現し始めたのか、何をしに来たのか聞いた方がいいだろう。
その旨をテリーに言うが、テリーは渋い顔をして首を横に振る。
「先生、それはダメだ」
「"え?"」
「僕らも含めて、オレイサは狂ったか諦めた奴しかいないんだ。まともに話は通じないよ。何のためにこんなことをしたのか、それもわかる」
「"それは、何のために?"」
「女がいるから」
テリーの言葉に車内の空気が凍る。テリーはこうなることは予想していたのか、それでも淡々と語り始めた。
「オレイサは文明も秩序もほぼ崩壊した土地でね、だからこそ諦めきれない奴は女を見つけ次第襲うんだよ。人間生命存続の危機には世継ぎを作って人口を増やして遺伝子を残そうとするからね。ついでに自分の欲望の捌け口にしようとするのもいる。そんな奴らがここに来れば、まず襲うのが定石だね」
テリーの言葉に対策委員会の面々の身体に悪寒が走る。
一刻も早くセリカ達を助けなければ…
車は更にスピードを上げる。
「因みに、先生も危険な可能性があるよ。ファーディが…ファーディの兄弟が、1度女として見立てられてレ〇プされた事があるから」
凡そまだ成人もしてない少女から口に出るはずもない言葉と、自身にも向けられるかもしれない欲望に先生の身体も強ばった。
ファーディのトラックの中、今空気は最悪だった。
奥に鎮座するブラッドが胡座をかきながら貧乏揺すりをしている。顔には陰がかかり見るからに不機嫌そうだ。
「あー…ブラッド」
「…………なんだ」
「いや、なんでもねぇ…」
オランが話かけるが、ブラッドから放たれる圧により会話が出来なかった。
1度、移動中にスティッキーから電話が来て、ブラッドに向かって『兎に角冷静になれ、お前が暴れれば救出に時間がかかるぞ』と釘を刺してはいるが、それでも時間の問題だ。いつブラッドが爆発してもおかしくなかった。
「……仕方ない」
そんな中、ヤザンが腰を上げて隅でどこかに電話をかける。
「……もしもし、俺だ」
ヤザンは返事をしながら会話を続ける。
「早速なんだが、依頼を頼めるか?…………あぁ、分かってる…………頼む、報酬は……そんなにか……ちょっと待ってろ」
ヤザンは1度電話から遠ざけ、周りのメンバーを集める。
「おい、今俺たち現ナマだけでどれくらいある?」
全員が話し合い、40万にも届かない金額があることが判明し、視線が厳しくなるヤザン。
「……もう少し安くならないか?………………あぁ、分割でどうにか……、あぁ、そうか………………いいのか!?」
ヤザンが大きな声を出し、何度もお礼を言う。そのまま電話を切ると、ブラッドから声をかけられた。
「……ヤザン、誰と電話していたんだ?」
「ブラッド、お前も知ってるだろう?俺の知り合いだよ」
この話書いてる時OFFがSwitchに来るわSteamに来るわ新ゾーンやら新キャラ来ると告知来るわで最近フリゲ達の供給が熱い。
ハービー
タンク並の耐久を持つデバッファー。相手にデバフ与える時ついでに切り傷作ったり出来るのでとにかく書類を投げつけまくれ。割と戦える方で、味方の中では珍しい水属性使い。消費量は多いが威力はバカにならない…が、注意すべきは燃える状態なども消してしまうこと。油まみれ編成とは正に水と油で相性最悪。あと、状態異常回復も持っているがあまり気にしないでいい。