あれから、目隠しをされてどこまで運ばれただろうか。どの道を通っているのか、何をされるのか分からない不安感を抱きながら、時折自分の身体をまさぐってこようとする手をどかしながら、自分の身を守っていた。
隣からリサの小さい悲鳴と下卑た笑いが聞こえた。セリカはどうにかしてリサの元へ行こうとするが、狭い車内と目隠し、そして不自由な手足の拘束により、むしろ男と身体を密着させてしまうことになった。
「へへ…積極的な子は大好物だぜ……」
「いやっ……!」
セリカは入らない力でどうにか抵抗し、男に力のない頭突きが当たる。
「………あ?」
男の不機嫌そうな声と共に車が止まる。担がれてそのまま少し歩き、突然降ろされて冷たく硬い床の上に落ちた。
「いっ……たぁ………」
手足を縛られ思うように動けないセリカの目隠しが外され、セリカのぼやけた視界が徐々に鮮明になっていく。
どこかのゴミ捨て場か、廃工場のような場所だ。周りは箱やドラム缶、鉄パイプしか置いておらず、奥には生活している場所と思われしランプの光がある。
そんなまだ情報が脳内で処理しきれていないセリカは突然の浮遊感を味わった。胸ぐらを男に掴まれており、男は無表情ながらもセリカをしっかりと見つめていた。
そんな男が突然、セリカの顔に平手打ちをした。
「きゃっ!……ぐっ…」
その衝撃のまま手を離され、セリカはまた地面に落ちる。軽い脳震盪を起こしたのか、世界がフラフラと揺れている感覚になる。
男がセリカの前に座り込み、グイグイとセリカの頭を地面にめり込ませるように押し付ける。
「自分の立場を弁えろよぉ?今のお前は俺たちの気分でどうとでもできるから……なぁっ!!」
「ぎゃっ……!!」
撫でるように頭をグリグリと押し付けた後、思い切り頭を叩きつける。頭から血が流れ、泣きそうになるがどうにか堪える。
だってここにいるのは自分だけでは無い。可愛い後輩がいるのだ。ここで自分が折れてしまってはダメだと心を奮い立たせてる。
「やめて!!」
そんな自分の元にリサが駆け寄って来た。そしてセリカを守るようにリサが男達の前に出る。
「お願いだ、セリカ先輩…彼女に何もしないで欲しい…」
「おいおいおいおい…お嬢ちゃん、俺たちを悪者みたいにするんじゃないよ」
「いや実際悪者だろ?こんなことしてる時点でな」
「へへ…確かに……」
男達が笑い声をあげながら逃げられないよう散開して2人を取り囲む。
「いいかお嬢ちゃん達、俺たちはな…よーーーやくクソみたいな野郎共のクソみたいな環境から出られたんだ」
「ここには、飯も、水も、住むところも、女も!なんでも揃ってんだ……少しくらい俺たちに分けてくれよ……なぁ……」
「ひひ……人助けだと思って、ね?」
「頼むよ、俺1度でいいから女に愛されてぇ……」
好き勝手に口にする自己中心的な欲求にセリカはつい反論しそうになるが、今ここで反論しても彼らを刺激するだけで、自分は更に酷い目にあってしまう。どうにかして自分は無理でも、リサだけは逃がせないかと抜け道を探す。
「ひっ!?」
「あぁ〜…いい匂いがする……あの汗臭い男の匂いとは大違いだぁ……」
服を脱がされ、肌と下着を晒されその体に群がられセリカの危険信号が鳴りっぱなしだ。
「や、やめなさいってば!こんな事してただじゃおかないわよ!!」
「無駄無駄、そんなに叫んでも誰も助けは来ねぇって!」
「リンカーン!シンディ!そしてランドーも誰もいねぇ!上位者による女の独り占めもねぇ!
男達の歓声に各々ズボンを脱ぎ始める。セリカの下着に手が掛けられそうになったその時…
「待って!私が代わりになる!」
リサがそう言った。男達の歓声も止みリサ1点にのみ向けられている。
「り、リサ…ダメだってそれは……」
「私が、彼女の分まで相手をするから、許して」
「ダメ!!」
「おっと黙ってな」
「リサァ!やめ……むがっ!」
セリカは猿轡を噛まされ、柱に拘束される。
リサはセリカを見ると、にこりと笑う。
「大丈夫、私…ちゃんとできるから……」
「むーー!むーーー!!」
(バカ!強がらなくていいから!!大丈夫ならなんで……)
リサが微かに震えているのをセリカは見逃さない。
(そんなに、泣きそうなの……)
「へへ、聞き分けがいい子は好きだぜ!じゃあ早速やってもらおうか…」
男達の毒牙がリサに向けられる。リサは拘束が解かれるとゆっくりと服を脱ぐ。
「サービスだ、お友達の勇姿を見届けようぜ」
そう言ってセリカがリサをずっと見れるように視線が固定される。
セリカの目から涙が溢れてくる。
(誰か……助けて…………)
セリカは涙でぐしゃぐしゃになった視界を閉じる。
パァーーーーン……
遠くからそんな音と共に、男の1人の手が撃ち抜かれた。
「ぎゃぁぁぁぁぁっ!!?」
男はのたうち回りながら手を押さえる。
「な、なんだぁ!?」
「どっからだ!?」
周りを警戒するが、誰もいない。
「後ろだよ?」
「!?」
入口から1番近い男が振り向くと、いつの間にか近くにいた女がトンッと背中を押す。
男の姿勢が前に崩れ、1歩。前に進むと、そこには爆弾が仕掛けられており、この場にいる全員にちょうど当たらないように仕掛けてあった爆弾が連鎖爆破し、入口や出口を塞ぐ。
「てめっ……!」
「あのガスもってこい!!」
「クソッ!どこだ!!盗まれた!!」
男達がガスを探すがガスがなく、苛立ちを隠さないようになった。
(な…なにが…)
セリカが急な出来事に驚いていると、猿轡が外され、自分を柱に繋いでいた拘束具が外れた。
「え?これっ______!?」
セリカが声を発しようとすると手で塞がれそのまま柱の影に連れていかれる。
その人物は、ペンキ缶を被った人物だった。
「だっ…誰よあん……!?」
ペンキ缶の人物が人差し指を顔の前に出して、静かにしろとジェスチャーをした。
壁が崩れ、月明かりが照らす夜。月を背後に4人の人物が降り立った。
「…ヤザンからの突然の連絡が依頼なのはびっくりしたけど、まさかここまで大事になりそうだった1件とはね」
「……アル様の害になりそうな人物達を今すぐにでも排除できる、依頼なので報酬もでる。一石二鳥ですね」
「くふふ〜これはまたアルちゃんが好きそうな展開かもね」
「……か弱い女子に狼藉を働こうとするあなた達には、天誅を下してあげるわ」
赤い髪の少女が男達を見下ろしながら、白髪の少女が後ろで投げた爆弾を起動させる。
爆風に髪をなびかせながら、ビシッと指を指して高らかに宣言する。
「便利屋68、依頼人の願いに答えて参上よ!」
今回もRIGETさんからたくさんのファンアートを貰っています。ありがとう……!!
リサ ヘイロー有
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ヘイロー無
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柴関バイト
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砂狼クロ
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シロコ&クロの 砂狼 姉弟
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ゲマトリアヤドー
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トランペット付き
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スーツver.
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まじで何度でもありがとうと言います。ありがとう…ありがとう……まさかクロやゲマヤドーまで描いて下さるとは思っていなかった……コメントや評価、ファンアートによって自分はモチベが上がってるので、来年からもどうぞよろしくお願いしますって感じです!
一応今年中にかけるとこは無理しない程度に進めますので、もう1本いけたら行く、かも??
クリント
ダイヤルコマンド使う系のキャラ。ダイヤルコマンドの攻撃力は他の奴らよりは期待できないが、コイツは他より実は使える。相手を転ばせられたり、盲目に出来たりとちょっとした火力とデバフを同時に与えられるキャラだ。でもお前もうちょっと安くなれよ500ってバカだろあの値段。