実はペットボトルのキャップより浅くてストローくらい狭い理由がありました。
誠にマヌケな理由なんですが、秋頃にハーメルンのログインパスワード忘れてしまって入れなくなってしまってたんですね。はい。
そして暫く入れないままこのくらいの時期になって急に脳内で思い出してやってみたら入れてしまいました。それからはもうちゃんとパスワード保存しましたし今後忘れる事はないでしょう多分きっとmaybe。
ブラックマーケットにある銀行の窓口前、そこに便利屋68の陸八魔アルは何故か差し出された大金を前に目を回していた。
ムツキ達社員は一緒に来ていない。1人だけだ。
(ほ、本当に貰っていいのかしら...)
目の前にある札束の山を受け取ればこれまでの活動の分を取り戻すよりも更にしばらく生活には困らないくらいある。
だが、アル自身無警戒に受け取る程幸せな頭をしてない。しかし目の前に差し出された大金は
一体、このお金は何処からやってきたのか。
それはセリカとリサが攫われた事件が終わった所まで巻き戻る。あの騒動の後、便利屋68に1つの依頼が舞い込んできた。
"アビドス高等学校を襲撃せよ"と。
最初はその依頼を突っぱねた。何故自分達が助けた者たちに近しい学校を襲撃しなければならないのか。態々
だが、アル達は心ではそう思っても生活というものがある。4人で生きていくには究極的に浪費を削ってもやはりお金が足りない。
そして何より裏社会で断ればどうなるのかも、アル達は知っているつもりだ。
心苦しいながらもその依頼を受けてしまった。
4人で襲撃するのも人数差があるので、各々日雇いの仕事で少量ながらも稼ぎに出て、どうにかして傭兵を雇い依頼を実行した。
『あ、あんた達!』
顔を覚えられていたセリカにはあの時助けてくれて、いい人だと思ったのに!結局金さえ入ればいいのか!と心にくることを言われ、アル自身も泣きそうになったが必死に心を殺して依頼を遂行しようとする。
相手はアビドス、他にもシャーレに所属しているブラッドの一味。あまり多く雇えなかった傭兵を数に入れても五分五分とはいかない戦力差だ。ブラッドのあの苛烈な攻撃を知っているからこそ敵に回したくない。
だが、ブラッドからの返事は意外なものだった。
『便利屋はあくまで依頼としてお前たちを襲っている。不義理はあっても、仕事は果たしている。何も責める要素がない。そうだろ?』
『でも……それは!』
ブラッド達がいる事も想定して動いていたが、運がいいのかブラッド達は我関せずといった感じでそう言い戦いに参加しなかったのが救いか。アビドスの面々に睨まれても何も感じてないかのように動かないブラッドは心臓に毛が生えてると思う。
リサはどっちに着けばいいのか分からず右往左往しているし、先日の依頼人であるヤザンは気まずいのか顔を俯かせていた。その他の面子は、ブラッドの意見に同意してるのか、それともただ従うつもりかリサをなだめたりこちらに攻撃してきた傭兵のみ迎撃してるだけに留めていた。
このまま攻めれば、どうにかなる。心苦しいが、ここで襲撃に成功しても彼女達は物理的に死ぬわけではない。
勝機はあった。彼女が現れなければ。
『.........何、してるのかな?』
重い足取りで歩いてくるのは小鳥遊ホシノ。充血した目をこちらに向けてきてたまたま目が合ったアルは背筋が凍り、すかさず無意識的に銃口を向けた。
『...ごめんなさい、でも私たちも生活があるの』
『うへ〜、セリカちゃんを助けてくれたのを手伝ってくれたのは感謝してるよ。でも...』
ホシノは近くに居た傭兵の腕を掴みあげて粘土のようにぐにゃりとあらぬ方向に曲げる。
傭兵が叫び声が聞こえるがホシノは視線をアルから離さずじっと見つめている。
『ここまでするのは、頂けないかな』
ホシノはニヤリと普段はしないような加虐めいた笑みを浮かべるとそのまま掴んだ傭兵を虐めるように力を加えていく。
『早く逃げた方がいいんじゃないかな?おじさんの好奇心が...君たちに行く前に、ね?』
まるで野生の獣に目をつけられた感覚。牙を剥いて唸り声をこちらに向けられたように思わず命の危険を感じ取ったアル達。傭兵達はその気配に蜘蛛の子を散らすように逃げ出し、腰が抜けたアルをムツキ達が引きづりながらも退散した。
逃げる途中、ブラッド達がホシノを押さえつけて捕まった傭兵の子を逃がしているのが見えたが、それどころではなかった。
こうしてアル達はアビドスからの信用も失い、依頼の達成も出来ないで全てを失った。かと思った。
"先の戦いで粗方理解出来た。協力感謝する"
依頼人側からそんな連絡が来た。
一体どこで監視していたのか分からない。それにやはり依頼人側も自分達が完壁に成し遂げるとは思っておらず、依頼完了時の報酬とまではいかないが、協力してくれたお礼として額は幾分か減った報酬が支払われるようになった。こうして便利屋68は報酬を手にすることが出来た。
心境は複雑ではあるが、いきなり大金を手にするのも管理に困るし、自分一人で決めるのも良くない。
「...持ちきれないから、これだけであとは後日...」
そして依頼の報酬をアルは悩んだ末、生活に困らないであろう分の札束1つを受け取りバッグに入れ、残りは後日改めてどうするか決める為保留の意を伝えると突然アラートがな鳴り始めた。
「え?嘘!?何!!?なんなのよ!」
突然の警報で身をかがめると、入口から、窓から、職員口から覆面を被った集団が現れた。
「ん!今すぐ金を出すべき!!」
2の刺繍がついた青い覆面を被った子が銃を突きつけて職員を脅す。
「邪魔するぞ」
黒いシンプルな覆面を付けた少女が職員達を威嚇しながら外で待機していたであろうメンバーに目配せで合図を送る。
10数人のメンバーがぞろぞろと中に入って来て金目の物を素早く持ち出し、まるで引越し作業のように中はもぬけの殻になっていく。
「あ…あばばばばば……」
そんな中突然の出来事に脳がフリーズしてお金を手に持ったまま立ち尽くしたアル。
「ん?ブラッド、あれ」
「ん?あぁ、成程な。そのままにしといてやれ」
「いいの?」
「いい。あれは俺達が求めてる物じゃないからな」
黒覆面の2人、リサとブラッドはそんな会話をするとすぐに他の部屋に入って行く。
残ったのは、部屋の真ん中で阿呆面とまるで「取ってください」と言ってるかのように札束を晒したアルが残されただけだった。
「………………はっ!?」
気が付くいたアルは、心の中で叫んだ。
(今…物凄いアウトローな場面を見逃した気がする…!?)
絶対そこじゃない。
一方、既に銀行から逃げ出した一同は、例のブツを手に入れてブラックマーケットの街を走り回っていた。
「も、もう脱いでもいいよね!?」
「まだだめだ。人目がつかない所まで走れ」
「ん、セリカ。体力が少し無いね。今度一緒に体力つけよう?」
騒がしく逃げてはいるが、マーケットガードなどにはバレていない。
何故なら、クイーンの従業員達が他所で騒ぎたてて少数人数を対処する人員が不足しているからだ。そして、封鎖地点を展開する時間も遅れが生じてしまった。
その為、比較的安全に逃げ出すことができた面々は目出し帽を取って成果を見ることにした。
クイーンがバッグいっぱいにつまった札束を数えている中、ブラッド達もある物を入手していた。
「ありましたね、集金記録」
ノノミが書類を軽く目で通して確認する。
「それに…お金も」
シロコがバッグの中を更に漁ると中から札束が出てきた。
「わわわ…本当にこんな大金どうするんです?わ、私だったらペロロ様のグッズに使うと思うんですけどね〜あはは…」
大金と、起こした自体で各々言葉が出ない中、どうにか雰囲気を明るくしようと冗談済ました感じで言うヒフミ。
「借金にあてればいいんじゃないのか?」
リサが純粋な疑問として答える。
「そ、そうよ!これだけあれば早く借金を返せるじゃない!」
セリカが興奮して言うが、他のメンバーは乗り気ではなかった。
「確かに、これを使えばすぐに借金を返せるかもしれないです。ですが、ホシノ先輩だったらこんな事望んでないと思います」
ノノミが言うが、納得気のいかないセリカは反論した。
「なんでですか!?もしかしたらここに私達が汗水流して稼いだ分があるかもしれないのに、そのまま手放すって言うんですか!?」
「…確かに、元々犯罪者のお金であって、私達が正しい使い方をした方がいいかもしれません」
「なら!」
「お金にも個人情報のようなものがあるのは知ってますよね?」
「え?は、はい…」
「私達は今回、成功しましたよね?ですけど、あちらも銀行が襲われて、はいそうですかで終わりにはしないハズです。もし私達がこのお金を使ったら襲ったのが私達って事がバレてしまう」
「た、確かに…」
「それに、もし今回の成功を機にまた同じような方法で返していったら、この先私達、倫理観の無いやり方に慣れてしまうと思うんです。「仕方ない」って思いながら平気な顔して犯罪に手を染める、あの人達みたいに」
「………」
「それに、昔私もホシノ先輩に言われました。ゴールドカードを使って借金を返せばいいのに断られちゃいましたしね…」
「ん、だからこのお金は私達は使わない。置いていこう」
「うわぁぁぁぁ!もどかしい!!勿体ない!!変な所でみんな真面目なんだからーー!!」
セリカの叫びで話は終わったと感じたのかクイーンが近づいてくる。
「取り敢えず、お疲れ様。あなた達この後どうするの?」
「ある地点に迎えのトラックが来る。そこで他の奴らと合流するつもりだ」
ブラッドはそう答えた後、少し考えてから話し出す。
「なぁ、お前も俺達の所についてこないか?」
「そうね、魅力的なお誘いだけど今はお断りするわ」
「そうか、理由を聞いていいか?」
「今に満足してるからよ。店もあるし、特に困った様子もない、それにあなた、あまり人数を増やしすぎるのも良くないわよ?あの頃のあなたじゃないのでしょう?」
「そりゃそうだな。だが困った時には連絡くらいは入れさせて貰うぞ?」
「それくらいがいい距離感ね、困ったら連絡頂戴?」
クイーンが握手を求めたのでブラッドも握手を返す。そのままシロコ達が持ってた現金の入ったバッグをサラッと回収して別れた。
「"じゃあ、早くトラックに急ごう"」
先生がそう言うと一同はそそくさとその場を後にしてファーディのトラックがいるであろう場所に向かった。
実は仕事も出張とか色々と忙しい。まぁ今月は俺イチオシのフェスがあるのでそちらをモチベに仕事します。
ジャック
特殊アタッカー。燃焼付与全体魔法攻撃のジャグリングを駆使して戦う。魔法のジャグリングが1番火力出た気がする。他にも空中浮遊で恐怖付与出来たりギャンブル性能高い魔法の帽子もできるが、基本ジャグリングして火の玉降らして燃やし尽くすのだ。SPもかなり多い方なので継戦能力も高い。ただしチームの中で唯一の子供なので体力が低いのはご愛嬌。