Lisa: The Chaosful   作:〇〇総統

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デカグラマトン編素晴らしかったですね。

あの話も組み合わせたいが、この話、一応構想としては最終章までのつもりなのでデカグラ編まで進められないのが悩みどころ。


強襲

スティッキーに電話が行く少し前…

 

ブラッド達、ブラックマーケットに行ったメンバーはアビドスに帰って来ると、そこには外で倒れたクロがいた。

 

「…!クロ!」

 

シロコが走りクロに近寄る。幸い怪我を負った様子はなかった。

 

「あっ!アヤネちゃん!」

 

セリカもアヤネが部屋で伸びているのを確認し、すぐさま起こしに行った。

 

「………ん、んん…ぁ?」

 

「よかった!目を覚ました!!」

 

2人は少し体を揺すると目を覚ました。アヤネはセリカに抱きつかれる。

 

だがクロは目を覚ますと、大きな体を縮こませて部屋の端に座り込んでしまった。

 

「クロ、何があったの?」

 

シロコが弟に優しく問いかける。クロはゆっくり自然体になり、シロコにしか聞けないくらいの声の小ささで話し出す。

 

「ん、成程。それでどうしたの?ふんふん…」

 

シロコは頷きながらことの顛末をクロから聞き出していく。

 

ある程度聞き終わったのかシロコは全員の向きに振り返る。

 

「みんな大変。ホシノ先輩が逃げ出した」

 

「「「ええっ!?」」」

 

「いつもの部屋でクロが見張りをしていたら突然奇襲されちゃったって。どうにか頑張って校門前まで粘ったけど無理だった。途中アヤネから連絡が無かったのも先にアヤネも襲われちゃったから」

 

「…はい、怪我とかさせられた訳じゃないんですけど…」

 

「…でもあのホシノ先輩が後輩ちゃん達を襲うなんて…考えられません…」

 

「…もう、時間が無いかも」

 

「先輩!そんな事言わないでください!まだ、そうと決まった訳じゃ…!」

 

「でも、アヤネが危害を加えられた。昔だったら有り得ない事」

 

周りに重い空気が漂う。

 

「…ホシノ先輩の行方を探します」

 

アヤネはすぐに起き上がるとドローンを操作しアビドス周辺の探索を行う。

 

「じゃあ、私は今回の情報を分けますね〜。少しでも分かりやすくなるように」

 

ノノミはアヤネの近くで今回のブラックマーケットで得た情報の整理を行う。

 

「…クロに無理はさせられない。その間私がここの警備をしてる」

 

シロコはクロを撫でてから部屋を出ていく。

 

「私は…ッ」

 

セリカは他に自分が何か出来ないか探すが、もう既に自分が出来そうなことはないと感じ言葉に詰まる。

 

そんなセリカに肩を置く人物が2人。

 

「なぁ、柴関行くか?」

 

「私も行くよ」

 

「ブラッド、リサちゃん…」

 

ブラッドとリサがセリカを誘う。

 

「悪いな先生、少し柴関に行ってくる」

 

『"うん、大丈夫だよ"』

 

ブラッドがそのままリサとセリカを連れて柴関に向かった。

 


「ハァ…」

 

「セリカちゃん、幸運が逃げてくぜ」

 

柴関ラーメンでセリカは溜息を吐いていた。

 

「だって大将…私だけ皆の役に立ててないんですって〜…」

 

「そりゃ大変だな、なんで立ててないって思うんだ?」

 

「だって…アヤネちゃんは情報面で引っ張りだこだし、ノノミ先輩はサポート能力凄いし、シロコ先輩だって戦闘強いし…」

 

「じゃあなんでウチで働いてんだい?」

 

「そりゃあ、お金必要だし…」

 

「そら、役に立ててんじゃねぇか」

 

「え?」

 

「必要だから稼ぎに来てんだろ?その考えを実際にやってるのは中々できねぇぜ?ほら、リサちゃん達も言ってやりな」

 

柴大将の言葉にブラッド達にも言葉が入る。

 

「なぁ…お前が役に立てないって思ってんなら、本当に役に立ててないのは俺たちだ」

 

「え?いやいや、ブラッド達は私達の手伝いをしてくれてるだけでもありがたいよ…」

 

「でもな、結局手に入れられたのはヘルメット共の証拠と、僅かな金と噂話。提案した俺達は結局現状をどうにか出来なかった」

 

「うん、私ももう少し協力出来たらよかったのに…」

 

「リサちゃんまで…」

 

2人が自分を責める理由なんてない。ここまで親身になって協力してくれているんだ。これ以上責められるとこっちが申し訳なくなってしまう。

 

「…わかった、わかったよ!2人の気持ちはわかったから!もううだうだ言わないから!」

 

セリカは吹っ切れたのかそう宣言する。するとブラッド達は先程とはうって変わっていい笑顔を見せた。ブラッドはほんのりと笑みを浮かべただけだが。

 

「そうか、そう言うならもうこれ以上言わないようにするか」

 

「ねー」

 

「あっアンタ達!まさかさっきの嘘だった!?」

 

「嘘じゃないぞ、気持ちはな」

 

ブラッドとリサは作戦が成功した子供のようにハイタッチをして笑う。そのブラッド達にしてやられたセリカは軽く猫パンチをお見舞いしてやった。

 

「……いいねぇ、若いってのは」

 

そんな3人を柴大将が和かに笑いながら見る。

 

「…あのー」

 

「あっ!アンタ達!ゲヘナの便利屋!!」

 

そんな中便利屋68が来店してきた。

 

「……アル様、本当にいいんですか?」

 

「いいのよ、皆で決めたことでしょう?」

 

「今度は何しに来たのよ?」

 

「安心してちょうだい?あなた達を襲うつもりはないの」

 

「あっ大将さん〜ラーメン1つ下さーい」

 

アルがテーブルの上に紙袋を置く。

 

「あっこれ心ばかりの品ですが…」

 

「えっあっ…ご親切にどうも……」

 

受け取ると本当に包装がされた菓子折りらしくセリカは戸惑いながらも受け取る。

 

「それと、これも…」

 

アルがそっと封筒を渡す。中身を確認すると中には万札が入っていた。

 

「ちょっと!こんなもの受け取れないって!」

 

「いいのよ、受け取ってちょうだい」

 

「どこかから盗んだとかじゃないわよね?」

 

「ちゃんと依頼完遂時に払われたお金よ」

 

「私達、迷惑かけちゃったしちょっとだけどお詫びをしに来たんだ」

 

「ま、色々お金かけすぎちゃってまた貧乏生活に逆戻りなんだけどね〜ふふふ」

 

「ちょっと!それは言わない約束でしょ!」

 

「本当だったら、ここのラーメンもしばらく4人で1つずつ食べても困らないくらいの収入があったんですけど、アル様はアビドスの皆さんが心配だったらしくて。正直あの依頼のあと、アル様悩んでましたし」

 

「ハルカ!?あなたちょっと端折り過ぎよ!?もっとこう…いい感じに言えなかったのかしら!?」

 

ハルカがやってきたラーメンを4等分にしながら言うとアルが慌てて訂正しようとする。

 

「…だったら、尚更このお金は受け取れない」

 

「………え?」

 

「情けからの施しは受けない。まぁアンタ達が利益だけのクズ野郎だったら今ここで殴ってたけど」

 

「そ、そう?」

 

「だからもし、私達に負い目があるなら…はい」

 

セリカは手を差し出す。

 

「これでいいでしょ?私もあなた達に対して何も言わない。これでいいでしょ?」

 

「…え、ええ!喜んで!」

 

2人は握手を交わす。するとセリカはずいっとアルに近づくする。

 

「ところでさ…あんたの会社ってアルバイト雇ってたりしない?」

 

「え?」

 

こうして、アルとセリカという奇妙な友情が生まれようとしていたその時…

 

ドゴォォォォォォォン!!

 

「んなっ!?」

 

「大将!」

 

「お前ら!頭を守れ!」

 

突如爆撃音がしたと思うと爆破と共に天井が崩れる。

 

ブラッドはリサと柴大将をテーブルの下に避難させた。セリカやアル達も素早く避難する。

 

ガラガラと店が崩れ見通しが良くなった。ブラッドは目を細めると遠くでこちらに向けて戦闘態勢に入っている集団を見つけた。

 

「………おい、あれお前達の関係者か?」

 

ブラッドは他のメンバーにそう伝えるとすぐに電話をかける。

 

電話の先は、テリー。

 

『やっほーブラッド、どうしたの?』

 

「なぁテリー、今から言う特徴にお前は見覚えがあるよな?」

 

ブラッドがテリーに連絡したのには理由がある。何故ならテリーから聞いたことがあるからだ。ブラッドはテリーに見える範囲で特徴を伝えた。

 

『ブラッド!!それゲヘナの風紀委員会だよ!なんでアビドスにいるの!?』

 

ブラッドが話し込んでいる間、アル達は混乱していた。

 

「え?………なっ!?」

 

「まさか風紀委員会!?」

 

「知り合い?」

 

「いや、知り合いっちゃ知り合いかな…悪い意味で」

 

「嘘でしょ!?私達最近目に付けられるようなことしてないわよ!?」

 

「あ、あれはゲヘナの風紀委員会…です。ゲヘナの治安維持組織で学園に在学してる生徒を取り締まっているんですが…」

 

「くふっ…私達は一応学園には大まかに言うと学費という名目でお金払って認められて活動してるんだよね…つい最近だけど」

 

「た、確かに身元不明の依頼受けちゃったけど…!それだけでここまでする!?」

 

アルが白目を剥いて慌てるがブラッドの一言で我に返る。

 

「一旦落ち着け、今ここでお前達が狙われているならどうする?逃げるか?」

 

「えっと…取り敢えず逃げ切ればあとはこっちでどうにかするわ」

 

「そうか、なら『ボガァァァァン!!』だがそれも難しいようだな!」

 

ブラッドはすぐに近くにいたリサに声をかける。

 

「リサ、柴大将を連れて避難してくれ」

 

「ブラッドはどうするの?」

 

「俺はアイツらを無力化する。セリカ、お前もやるぞ。テリー聞こえるか?お前は今すぐ先生と学校にいる全員を連れて援軍に来てくれ」

 

『わかった!』

 

テリーはそう言うとすぐに電話を切る。

 

「え!?な、なんで!?」

 

セリカが何故向かうのか分からないのか戸惑った声を出す。

 

「お前、ここは一応アビドスだぞ?なんでアビドスでゲヘナの組織が暴れているんだ?」

 

「!た、確かにこれは政治問題!こんなことあっちゃダメじゃない!」

 

セリカもようやくわかったのか戦意を滾らせる。

 

「待ってちょうだい、私達便利屋68もやるわ」

 

「逃げようと思ったけど、ちょっとその前に話を聞いてやるくらいの温情は与えてくれるってさ。社長が」

 

「委員長がいないからどうにかなると思ったんだよねー?アルちゃん?」

 

「う、うるさいわね!!」

 

アルの決意表明で便利屋も全員やる気ある顔に変わった。

 

「その前に、スティッキーにも連絡を入れよう」

 

用心に越したことはない。スティッキーにもゲヘナと抗争があるかもしれないことを話した後、ブラッド達はゲヘナ風紀委員に向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジョイジョイジョイ…

 

ジョイは心の奥底に…

 

この心の奥底に…

 

 

 

 

 

そして、その場面を更に遠くから見守る一団がいた。

 

 

 

ジョイジョイジョイ!

 

ジョイは心の奥底にィィ〜ッ

 

この心の奥底にィィ〜あるのさァァ〜ッ!!!

 

先頭に立つ()がそう歌いながらブラッド達が風紀委員会と戦う様子を見ていた。

 

ジョイは…

 

心の奥底に…

 

その男は待っていた。何かを待っていた。

 

「ボス…」

 

……例の人物は?

 

「今…出ました」

 

そうか………

 

 

 

………

 

……

 

 

 

 

ジョイジョイジョイ…

 

ジョイは心の奥底にィ…

 

心の奥底にィィッあるのさァァ〜ッ!!!

 

………出るぞ

 

男の号令1つで周りにいた()()()()()()は全員が一方向に狙いを定める。

 

男が先頭を駆け抜け、その後をついて行くように走るピンクの仮面集団。

 

狙うは、既に戦いが佳境に入ったブラッド達とゲヘナの風紀委員会の戦場。

 

ブラッド達に、危機が訪れようとしていた。




待たせたな、アイツの登場だよ。




















ビーストボーン

TPタンクデバッファー、麻痺、変な気持ちと豊富なデバフを付与できるし、鹿を持って自身が火力補助を担うことも出来る。それだけだと特に特徴はないが、どうやらビーストボーンは獣特攻がついてるらしく、獣系の敵に対して有利に立ち回れるとか?ジョイミュータントの扱いが獣系だったら大活躍なんだろうが、ちまちま貯めながら攻撃してもPKされるからもう少し技の消費TP少なくなって欲しかった。
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