Lisa: The Chaosful   作:〇〇総統

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これでもLisaの作品にしてはかなりマイルドに表現してると思うんすがね…だってこれもしLisaのバイオレンスさをそのままにすると…
絶対トリカスのいじめはいじめではすまないし、ゲーム開発部でユズか裏ではモモイ辺りがジョイ服用して平常心偽ってそうだし、アビドスなんかはヘルメット団が平気で爆薬使って対策委員会が中に居ようといなかろうと校舎爆発させたりしてそうだし…それくらい救いが無い世界なんす。


集まれ!元おっさん達

ブラッド達はタクシーで不良達を追いかけるクリスプを追って走っていた。だが、流石に足では車には追いつけないようで徐々に距離が離されていく。

 

「こんな時にファーディのトラックがあればな!」

 

「仕方ないし、多分ファーディはもう手を貸してくれないよ?」

 

それはブラッド自身も理解している。何せブラッドは彼の兄弟であるターディを殺しているのだ。ブラッドを止めるために来たファーディも兄弟の敵討ちも兼ねてブラッドを止めに来ていた。今更ここで再開してもはいそうですかと仲直り出来るはずがないのだ。

 

「だが、このままでは間に合わないぞ?どうするんだブラッド?」

 

走りながら全員で考えていると、あるものが目に入った。それは自転車売り場だった。

 

「なぁ、俺の店が全く上手くいってないのは知ってるがこれはあんまりじゃないか!?なんでこんな長話をするガキに絡まれんだよ!!おかげで客は更に寄り付かない!頼むからどっか行ってくれ!」

 

「その時、病院にいたそのガキから目を逸らすと受付にいたのはなんと俺のハイスクール時代のクラスメイトであるウィリー・ダンクだったんだ!彼に気づいた俺は声を掛けようとした、だが咄嗟に声が出なくなってしまってな、いや、あれはどっちかというと反射的に声をかけなかっただけかもしれん。その時、妻が丁度診察が終わったので俺は結局声を掛けずにその場を後にした。妻よ、安らかに眠れ。その時、帰り際に風に舞って飛んできたのは、なんと!俺の好きなクーポンだった!そうそう、クーポンと言えば……」

 

「新聞についてるクーポンだろ!!?もうその話は何度も聞いたって!!」

 

「すまない、その自転車を4台貰ってもいいか!?」

 

どうやら客と取り込み中だったようで、些か悪い気がしたが、猫の住民はまるで救世主を見るような目でブラッドを見ていた。

 

「きゃ…客だ!ほら、お前は散れ!ようこそお客さん!」

 

「話はいい。自転車をくれ。四台だ」

 

「は、はい!ただいま!」

 

店員は店の奥に入って行ったが、おちおち待ってもいられない、ブラッド達としてはすぐに追いかけたい。そこでブラッド達が取った行動とは…

 

「ふんっ!!」ブチブチィッ!!

 

「なぁ、金額これくらいか?」

 

「もうそれくらいでいいんじゃないか?」

 

「あ、店主が来る!」

 

テリーが見張り、急いでその場にあった自転車のチェーンをブラッドが千切り捨てて、リサが適当に10,000クレジット程のお金を打ち込みスティッキーが支払いを済ませ、4人は急いで自転車に乗って出ていった。

 

「あっ…」

 

「ほら、後ろ乗れ」

 

「あぁ、ありがとう」

 

少し遅れてしまい、リサが自転車に乗り遅れたが、スティッキーが少し椅子を開けて2人乗りでその場を後にした。

 

「……ほほっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おまたせしましたお客様……」

 

店員がやってきた時には、店には誰もおらず、自転車が四台盗まれた後だった。

 

「畜生!もう辞めてやるこんな仕事!!!」


 

ゲヘナから少し離れた地区、通りすがる人々もコチラを見てヒソヒソ話し合う。

 

それもそのはず、何せ道を走るのは…

 

電動自転車で2人乗りしているスティッキーとリサ。

 

子供用自転車に跨り必死に漕いでいるブラッド。

 

三輪車のテリー。

 

が、道路の真ん中を必死な顔で走っているからである。

 

「……流石に見失ったか…」

 

「どうするんだ?ブラッド」

 

「……仕方がない、諦めるか______」

 

「ホホッ!ここまで来て諦めるのかい?ブラッド」

 

ブラッドの後ろから声が聞こえ、振り向くとママチャリを漕ぎながら顎に手を当てている少女がいた。

 

「ネルンか?」

 

「そうとも!当代随一の歴史家、ネルン・グアンさ!また会えて嬉しいよ!ブラッド、だが残念だな、君はどうやら求めているものを見失ってしまったようだな。ふーむ、何やら人を探しているようだが、勿論私も探している、だがそれは_____」

 

「リサ、スティッキー、コイツはネルン。見ての通り話が長いやつだ。まともに聞くなよ、脳が死ぬ」

 

「酷いじゃないかブラッド、あんなに激しい夜を過ごした仲だと言うのに……むむ?そこにいるのはテリーか?」

 

「そうだよネルン、僕だよテリー______」

 

「やはりテリーか!もしやと思ったが、俺の勘はまだ捨てたもんじゃなかった!これはあの秋頃のスクラッチと同じくらいだ!そう、スーパーで買い物をし、態々大層なものを貰わせてくれないあのクソスクラッチ!時間のムダ!足の浪費!結局貰えるのは、トイレットペーパー1つというしょぼくれた景品!俺はあれが嫌いだ、だったらまだクーポンをくれた方がマシだ、にっくきデール・スプーナーにあのスクラッチをポストいっぱいに詰め込んでやりたかった。だがカミさんがそれを許さない、妻よ、安らかに眠れ。そのクレジットにどんな期待を_____」

 

「な?」

 

ブラッドの言う意味を嫌でも理解した。この男、危険すぎる…!

 

「ネルン、悪いがその話は後だ、俺達はクリスプを追っているんだが…どこへ行ったのか知らないのか?」

 

「なに?クリスプだと?アイツもここへ来ていたのか。という事はまたかつての仲間を集めているのかブラッドよ?」

 

「まぁそういう事だ」

 

「娘の後をここまで来てまだ諦めていないというのか?それは流石の俺でも非現実的だと思うがな?そもそも______」

 

「いや、バディについては今はいい。そもそも、メンバーを集めているのはバディ探しの為じゃない」

 

「ふむ?……詳しく聞こう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーーーーーーーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と、言うわけだ」

 

「ふむ、成程な。中々面白い考えだ。だがな、ここで1つ俺の自論について聞いてもらいたい」

 

どうせ話が途中で逸れた長話になるだろうとブラッドは半分聞き流す程度に留めてネルンに話を促した。

 

「何故、俺たちがここに来たのか、だ。もっと他のやつでも、それこそバラバラに誰かを呼んでも良かったハズなのに今の所ブラッド、君が会うのは君と関係のある人だけ。これは何か陰謀めいたものを感じないか?それにこの場所も不可解だ。ここキヴォトスは、俺たちがいたオレイサとはまるで似ても似つかぬ世界だ。荒廃し、女が居ない世界ではなく、文明が発達し、逆に男と呼べる生き物も居ない。性別という訳では無い。身体的特徴…そう、股間についてるビッグマグナムを生やした生き物が非常に少ない!ホホッ!だが、身体年齢が20近い女が社会的中心のこの世界で、どこから新世代の子が生まれ出でて来るのだろうか?男という個体が非常に少ないにも関わらず、ヘイローを持った子供達の存在が確認出来る。となるとあの犬猫、または機械人間達とまぐわっているのか?だとしたら俺は絶望だよ、妻のような平々凡々な女ではなく、妻よ、安らかに眠れ。メロンのようなものを持った美女を抱きたいのに、俺自身が女になっちまったら、俺は道歩くアイツらを煽情的に煽り、毛むくじゃらか、鉄臭いであろうアイツらのリトルジュニアを咥えるのか?そもそも______」

 

また話が脱線し、道路の真ん中に居たせいで渋滞が起こってしまいクラクションが鳴り響く。

 

「仕方がないよブラッド。オレイサと違って滅多に死ぬわけじゃないし、ゲヘナならまたどこかで会えるだろうしさ?」

 

テリーの言い分にある程度自分に納得をつけ、クリスプを追いかけ目的地の場所より離れてしまったであろうカートレース場にまで自転車で走って行くことになった。

 

「そしたら妻はなんて言ったと思う?『私の買ったジャムに何か文句があるのか!?』だと。俺はそのジャムを投げ捨て使わせたくなかったんだがそんな事をする前に俺は踏みとどまった。こんな事をすれば俺の今月給料の1部はパーだ。それでいいのかと。そんな事いい筈がない。だが、それでも______」

 

「おい!そこのクソアマ!早くどけ!」

 

「見えねーのかこの渋滞がよ!!」

 

クラクションと共に道路に並ぶ車は更に長蛇の列を作っていくのであった。

 


「地図によると、ここら辺だな」

 

リサがスマホを使い、開催場所に着いた所は工場跡地。そこには多くは無いが少なくはない程の人の集まりがあり、いかにコミュニティが繁栄しているかがわかる。

 

「中々盛り上がってるじゃないか」

 

「ホホッ!これも一重にフライによる熱意の賜物ってワケだ!まさかオレイサの辺境であるゴミ島の名物がここまでの_______」

 

「うぉ!?いつの間に!?」

 

置いてきたハズなのに気配すら感じさせない程自分達の近くにいた事に気がついてスティッキーは思わず声をあげた。そして驚いてもツッコんでも意味が無いことを悟ったので無視を決め込んだ。

 

ネルン・グアンが勝手に仲間になった!

 

「なぁ、ゴミ島の時はこれ程人は居なかったよな?」

 

「まぁゴミ島だったからね。少なくない人数いたけど全員やれるかとなるとそりゃやらない訳であの人数だったし」

 

「それで、ブラッドは参加するのか?俺は見てるだけでいいし、リサの嬢ちゃんは……」

 

「(ワクワク)」

 

「…やる気マンマンだな」

 

そう、実はリサは庭で花を育てたり、お茶会を開いたりと女子っぽい事をよくする子供。楽しそうな事には目がないのである。

 

「俺は参加しない。フライがいると当たりをつけてやってきたが、結局またフライと当たって勝っても八百長と騒がれそうだからな。今回は穏便に行きたい」

 

「勝ってる事前提なんだな」

 

「あ、みんな。丁度開会式だよ」

 

この大会になんかどっかの偉い人とかが出資している訳でもないので簡素な感じに終わった。

 

『えー、それではカートレース創設者であるフライ・ミネッツィさんのお言葉です』

 

「!?」

 

「えー!?」

 

選手側で参加しているかと思われたフライだったが、まさかの運営側に居て驚きを隠せないブラッドとテリー。

 

フライと呼ばれたボサボサの手入れがされていない長い髪の根暗そうな少女が壇上に乗りマイクを取る。

 

『えー、当初はここまでカートレースを拡げるのには、私の理解者であるオリバー・オリーブ・ニッケルズの投資と皆さんの熱意によってここまで来れたの事を感謝致します』

 

馴染みある名前も聞こえ、以外にもちゃんとした演説をしているなと、ブラッドが安心したのも束の間、途端フライのテンションがぶち飛んだ。

 

『そしてぇ!!この大会に来ているであろうブラッドォォ・アーームストロングルゥゥゥゥゥア!!前回の雪辱をここで晴らしてやる!オリーの奴がいたって事はテメェもいるって事だよなぁ!!?カートレースって文字見てぶっ飛んで来たってかぁ!?覚悟しやがれ卑怯者野郎が!次に勝つのはこの俺様だ!今度は小細工は通用しねぇぞ!完膚なきまでにボコボコにしてやるからな!!!』

 

そう言いマイクを投げ捨て壇上を降りたフライ。ブラッドは頭痛がするのか頭を抑えて首を振っている。

 

「フライの読み通りってワケだね」

 

「こりゃ一本取られたなブラッド。あそこまで言われちゃ参加せざるを得ないだろう?」

 

「いや?参加はしないぞ?……って、リサはどこだ?」

 

「んー?あの娘はあっちに行ったぞブラッド?それより、俺の話を聞いてくれる奴がいないんだがブラッド?1人の時間はいいんだがもう少し俺の話を聞いてくれる奴が______」

 

「あ、おいリサ。一人で何をしているんだ」

 

「ブラッド」

 

リサが妙にワクワクしている。手には紙が何枚かとゼッケンを持っていた。

 

「私は出場するぞ、カートレースに」

 

絶対面倒事になる、その予感がしてブラッドは無性に帰りたくなった。




そうだよ、リサ生存二次創作なんだからリサも活躍させればいいじゃないか!という考えが出てきてなんと、あのカートレースイベントにリサを参戦させます。頑張れフライ、兄妹に負けるか一矢報いてみせるのか!?
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