Blue"Fantasy"Archive~透き通るような"幻想"世界~ 作:八坂 義景
デカグラも預言者達も三姉妹も、神を目指し、その礎にならんとしていた割には誰もかれも人間臭さがあって感情移入しちまったぜ...
エピローグも感動ありネタありで良かった。ゲ開はやっぱりクソゲーメーカーだったよ...皆違って皆良い。だがそれが必ずしも調和にはならないんやなって()
結局ビナーは何なん?他に感化前が不明な預言者が居るけども、お前が一番謎なんだよマキちゃん好き好き蛇さんよォ...ホントお前何なんだ???
さて。補習授業部、二回目の試験後からです
~"補習授業部"合宿所 教室~
side-ミヤコ
「――――このように式を組めば、後は簡単に解けます」
「...あ、そっか...!ここを間違ってたから何度やっても...ま、まぁ私は気付いていたわ!一応確認したかっただけだから!...でも、説明は分かりやすかったわ。...あ、ありがとうミヤコ」
「――どういたしまして。力になれたなら幸いです。...昨日の二回目の試験では惜しい所まで得点を取れていました。確実に間違いを正していけば、三回目で確実に合格できるでしょう」
―――コハルさんのお礼に微笑みながら答える。設立当初のコハルさんだったら『本当は分かっていた』と言い訳してばかりで、こうしてお礼を述べる事はしなかっただろう。ハナコ先輩共々、得点向上と共に部内での関係も良好になりつつある。
―――昨日行われた二回目の試験では、ヒフミ先輩、アズサ先輩、キクリさんは余裕を持って合格。そして、プール掃除や『モモフレンズ』の布教がリフレッシュになったのか、コハルさんは五十八点、ハナコ先輩は五十三点と
二週間後には三回目の試験が実施される。そこで全員合格を成せなければ―――五人は退学となる。後がない厳しい状況だけど、不合格となった二人の士気は落ちていない。
「うーん...なぁヒフミ、ちょっといいか?」
「どうしましたか、アズサちゃん?」
「この古典の問題の解答なんだけど...これで間違いみたいなんだ。意味はあってた筈なんだけど...」
「ちょっと見せてください...うーん...確かに、意味的には同じように見えますが...私はこの正答の方で書いたんですよね。多分、正答と違う内容なのでバツになったんだと思いますが...」
―――そんなコハルさんのサポートをしている隣で、アズサ先輩がヒフミ先輩にアドバイスを求める会話が聞こえてチラリと見る。どうやら古典の大問の答えに疑義がある様で、しかし意味としては同義の解答を書いた様で、ヒフミ先輩と揃って首を傾げている。
「少し見せてくれますか?...ふむ...確かに、全体的に意味は合っているように見えますが――この単語、実はこんな意味も持っているんですよ。この意味の場合だと...ほら、アズサちゃんの解答が違って見えちゃいます♡」
「おぉ...そう言えばその単語にはその意味もあったな。頻出じゃなかったからあまり覚えていなかった。ありがとうハナコ」
「そういう意味の捉え方もできるんですね...凄いです、ハナコちゃん!」
そこにハナコ先輩が介入し、アズサ先輩の解答の傍にシャーペンで何かを書き込む。それを見た二人は驚き、感心した様に瞳を輝かせて謝意を述べる。
「ふふ、私なんかより二人が凄いですよ♡古典の大問中でも特に難しい――所謂
「そ、そんなことありませんよ...私は本当に偶然、似ていた練習問題を直近で解いていただけで...本当にハナコちゃんはすごいです」
「あぁ、ヒフミの言う通りだ。――古典についてはハナコのおかげで分かっている所があるからな。
「ふふ、そんなに褒められると恥ずかしくなっちゃいます♡...勉強は苦手ですが、本を読むのは好きですから。あまり流通してないおかげで現代語訳もされていない古典文学含め、
ハナコ先輩は謙遜する様に古典が得意な理由をそう挙げる。―――理由としては納得出来るものの、やはりハナコ先輩の振る舞いには違和感を感じてしまう。多くの本を読んでいれば読み方や意味は確かに自然と覚えているだろう。しかし―――現代語訳されているなら兎も角、当時そのままの古い文体をそのまま読む事は難しい筈だ。やはり、ハナコ先輩は―――
「――そう言えば、"先生"はまだ戻ってきていないな。今日は全員が間違った問題についての全体的な解説をやる筈だが...」
「確か、『シャーレ』の留守番組と情報共有を行っている筈ですが...結構時間が掛かっているんでしょうかねぇ」
―――キクリさんにアドバイスを掛け終えたサキがそう疑問を挙げると、教壇で書類を整理しているアヤ先輩がそう答えて首を傾げる。
~"補習授業部"合宿所 プールサイド~
side-"先生"
『――――報告は以上です』
「"――ありがとう、ユウカ。ハタテと二人だけで留守番させているのが申し訳なくなるね..."」
『"補習授業部"のサポートは長期間の活動でしょう?"教授"が顧問代行を務めていますし、相変わらず舞い込む依頼は多いですが、"当番"の方々とも協力して上手く運営しているので大丈夫ですよ。
...つい最近までの私の様に、"当番"で積極的にシャーレに来られるような方はいっそ正規部員に就いてほしいと時々思いますが。
―――プールサイドのビーチパラソルの下、『シッテムの箱』でのテレビ通話。『シャーレ』オフィスビルで留守を預かっているユウカからの報告を受け、謝意を述べるとユウカはそう謙遜した言葉を返し、愚痴る様に『シャーレ』正規部員の少なさへの不満を挙げる。
『シャーレ分室』の拡張だけではなく、より多くの正規の部員が居れば負担も減らせる。故に、公式サイトや『モモッター』でも正規部員の募集は掛けているものの、"当番"と正反対に応募者は居ない。単発バイト的な側面もある"当番"の方が気軽だからだろうか。
―――閑話休題。
「"部活動との兼務が厳しかったり、"当番"で充分だって娘も居るだろうし、強制はできないからね...気長に待つしかない。――さて、他に私に共有することはないかな?"」
『――あぁ、そうでした。"連邦生徒会長"より、"現在遂行中の依頼を終えたら、提案したいことがある"と言伝を預かっています』
「"
ユウカの言葉を受けて眉を上げる。―――時期、状況としては『エデン条約』絡みだろうか。どの様な内容にせよ、生徒が会いたいと言うなら応えねば。
『分かりました、
「"お願いするよ。――それじゃあ、引き続きビルの方は任せるよ"」
『了解しました。――"先生"も、"補習授業部"の皆さんへの指導、サポート頑張ってくださいね。アヤさん、ミヤコちゃん達にもよろしく伝えてください。それでは。失礼しました――』
ユウカが通話を切り、『シッテムの箱』のホーム画面へと戻る。
「"...つくづく、ユウカの加入のありがたさを実感するね。まだまだ正規部員は必要だけど...ビルを預けられるだけの能力が彼女にはある"」
『そうですね!ユウカさんの事務能力や財務能力はシャーレの運営をより円滑なものにしていますから!』
「"本当に大助かりだよ...財務は加入前より厳しくなったけど、それだけ私がお金にルーズだったってことだし――"」
「――あれ、"先生"?なんで外に...」
「"――ミカ?君こそどうしてここに..."」
―――横から声が聞こえて振り向けば、驚いた表情を浮かべたミカが立っていて、お互いに何故ここに居るのか尋ねる。今はミユが外の巡回を行っていた筈だけど...よく見れば、制服のスカートに垣根の葉っぱらしきものが幾つかくっ付いている。
「――二回目の試験の結果聞いてさ。次の三回目が最後――全員合格できなかったら
もう少ししたら、テンちゃんが
ミカはそう答えながらスカートの裾に付いていた垣根の葉っぱを落とし、『隣、失礼するね』と断って私の隣の椅子に座る。どうやらミユの巡回をすり抜けて忍び込んだ様だ。
―――閑話休題。
「――プール、綺麗になってるね。...この合宿所の下見は私が受け持っててさ。"補習授業部"発足前に掃除しておこうかなって考えてたんだけど、条約締結で皆忙しくてその暇がなくて...うん、ちゃんと綺麗なら景観的にもいいね。掃除は"補習授業部"の娘達が?」
「"そうだね。勉強漬けじゃ疲れるからって、部長のヒフミがリフレッシュを提案してね。総勢九人でやったおかげで短時間で終わったよ"」
プールの水面を眺めるミカの問に頷く。
「そっか。ナギちゃんが懇意にしてるだけあって、リーダーシップもあるんだねヒフミちゃんは。...そんな娘を、失敗したら退学になっちゃう部活に入れるなんてね。――"補習授業部"に仕込んだ
「"...
「あはは、誤魔化さなくても大丈夫だよ"先生"。――武闘派の"パテル分派"所属だけど、私はその
ミカの言葉に対してとぼけてみせるけど、ミカはクスリと笑ってそう返す。―――どうやら、彼女も"補習授業部"の設立時期の違和感からナギサが仕組んだ裏の目的に気付いている様だ。
「"...そっか。ナギサとは幼馴染で親友である君も気付ける位に、今の彼女は普段らしくないんだね。『シャーレ』としては裏の目的――部内に居るらしい、裏切り者の捜索には協力しないと明言しているよ。ヒフミ達にとって余計な重圧になってしまうし、裏切り者を見付けることは兎も角――無実の娘達すら纏めて排除するのはナギサにとっても良くないだろうから"」
「...私もそう思うよ。セイアちゃんのことがあったとは言え、本当にナギちゃんらしくないから。――あのさ、"先生"」
ミカは私の言葉に頷き、ふと私に向き直る。ピンク色を帯びた黄色い瞳がどこか不安そうに揺れる―――
「――"先生"は、
「"――勿論だよ。生徒の悩み、困り事、迷いに寄り添い、解決を目指す。教師は君達生徒を――子供を
子供は間違うものだ。大人になってしまうと、間違い一つで大問題になることもあるし、背負う責任も大きなものになってしまう。だから――子供である内に間違い、反省することで成長になる。...だから、その間違いを指摘して、且つどうしたら間違いを正せるか考える支えになるべき大人――教師が居るんだと私は考えているよ"」
「...そっか。うん。それなら一安心だよ。...本当に
ミカの問にそう答えると、彼女は安心した様に微笑みながら頷き、小さく何か呟く。
「"――そんな問を掛けるなら、ミカには何か悩みがあるのかな?"」
「...ううん、ただの確認だよ。『シャーレ』、"先生"について聞こえてくる、色々な噂の真偽を直接確かめたかっただけ。――じゃあ、もう一つ質問していいかな?」
「"どうぞ。答えられることなら答えよう"」
ミカは私に打ち明けたい悩みは無いと答え、もう一度質問していいかと確認して来て、私は素直に頷いて促す。
「――"先生"は、
「"――所謂
ミカは私の確認の問に頷く。―――人間の思想信条、感性は十人十色だ。誰かにとって良い事であっても、別の誰かにとっては悪い事である様に、
今現在締結間近の『エデン条約』でもそれは例外ではなく、『トリニティ』、『ゲヘナ』双方で反対派の
「"――結論を言えば、
とは言え――肯定するつもりはないけど、時には
――君の気分を悪くさせてしまうのは申し訳ないけど、セイアの襲撃は結果としてナギサが代わって締結を推し進めることになったからね"」
「...そっか...うん、そうだよね。成功さえすればいいけど、失敗したら全てを喪う...やっぱり、多数派に対しては平和的に逆らえないのかな」
「"――いや、
ミカは私の解答を聞いて目を伏せてそう言ちるけど、私はそう返す。―――そう、
「"私達は人間だ。どうしても間違い、欠点は出てしまう。それは条約も例外ではない。その間違い、問題点を指摘し、対案を提示すれば受け入れてもらえるかもしれないし...もしかしたら、
「...結ばれちゃっても、後から指摘、批判して改善を求める...そういうやり方もあるんだね。...でも...締結したところで
指摘や批判を行って改善を求める活動方法もあると説明すると、ミカはまた小さく何か呟きながら頷く。
「――ありがとう、"先生"。おかげで
「"どういたしまして。...君が何をしようとしているにせよ、君の助けになれたなら幸いだ"」
目を開いて謝意を述べるミカに微笑みながら答える。―――二つの質問の繋がりは兎も角、ミカに何かを決心させる要素になった様だ。ミカは椅子から立ち上がり―――
「じゃあ、用は済んだからこれで失礼するね。テンちゃんに見付かったら何て言われるか...巡回の娘には黙っててね?...っと、その前に。お礼に一つ大事なことを教えてあげる。
side-テンシ
「...あ、居ました...!」
「――まだ『シャーレ』ビルの留守番組と話し合っていたみたいね。案内ありがとう、ミユ。引き続き、合宿所の警備頑張ってね」
「...あ、ありがとうございます...では、失礼します...!」
―――合宿所の外の警備を受け持つミユと別れ、掃除されて綺麗になったプールサイドのビーチパラソルの下に足を向ける。
「――ごきげんよう、"先生"」
「"――やぁ、テンシ"」
―――"先生"の下に歩み寄り、挨拶を交わす。...妙だ。"補習授業部"の五人が
「突然の来訪、申し訳ないわ。――二回目の試験の結果は私も把握している。次――三回目の試験で
「"...なるほどね。――ついさっき、『シャーレ』ビルとの情報共有と今後についての話し合いが終わってね。これから予定していた補習授業を行うつもりだったんだ"」
"先生"はついさっきまで『シャーレ』ビルの留守番と話し合いをしていたと答える。ミユが言っていた通りだけど―――やはり、
「...だとしたら、丁度いいタイミングでの来訪になるわね。――
「"...君になら話しても大丈夫か。――実は、ちょっと前にミカが
「――ミカ...『パテルで話し合いがあるからパス』って言っていたけど、
誤魔化せないと観念したのか、苦笑する"先生"の種明かしに思わず呆れたため息を零す。―――朝の
その場ではミカが
「"――その反応を見るに、君とナギサにも黙っていたんだね"」
「――えぇ、その通りよ。...今までは"補習授業部"にあまり関心がない風に見せておいて、
「――"補習授業部"の様子見を
「"...何故、そう思ったのかな?"」
―――『隣、失礼するわね』と断り、"先生"の隣の椅子に座る。―――座面に残る
「ナギサが"補習授業部"設立を提案した時から今まで、ミカはナギサの決定に適当に賛意を示していたわ。さっきも言った通り、
――そんな彼女が、私やナギサに隠して"補習授業部"の下に
「"――流石、幼馴染にして親友と言うべきか。...君の言う通りだ。ミカは"補習授業部"の様子見はしないで、
―――"先生"は私の推理を聞いて微笑み、ミカの目的を明かす。どうやら"先生"に会うのが目的だった様だ。
「"先生"と、ね...最近のミカは彼女らしくない様子を見せることが度々あったわ。特に、セイアが襲われて
「"ふむ...あの問はその自責の念が絡んでいるのかな"」
「...良ければ、何を聞いたか教えてくれる?」
「"――私が生徒の味方であるか。少数派の存在についてどう思うか。この二つを聞いてきたね。その答えでミカは何か決心が付いたみたいだけど...まるで、
「
―――『...これで構成分校は全て調査し終わったわね』
―――『はい。...まさか、
―――『...転校に絡む書類は二人を手引きしたミカが自ら作成、
"先生"の答えを受け、イクとのやり取りを思い返しながら考え込む。
―――『白洲アズサ』、『旅籠ルイズ』。
大書庫で調べた『ヴァンダル分校』在籍時の学籍情報の書類は確かに正当なものだった。―――書類に使われていた紙の質が
―――『私は断固反対。あのゲヘナと握手なんて考えられない。仮にどうにか締結した所で、銃撃やらテロやらが絶えないゲヘナがちゃんと条約を守れるかも怪しいじゃん』
―――『確かに、ゲヘナの治安の悪さを考えれば、条約を結んだところで知ったことかと変わらず暴動を起こす者ばかりだろう。...だが、"連邦生徒会長"は
―――『ですが、例え強力な条約とならずとも、
―――『小さな足場でも、足を掛けられるなら壁を乗り越える一助となる、ということね。...それから、"連邦生徒会長"が挙げていた治安維持での協力だけでも大きな前進になるんじゃないかしら。――実際、ゲヘナの"温泉開発部"や"美食研究会"はここトリニティでもお構いなしに活動して問題を引き起こしていて、これまでは"正義実現委員会"が鎮圧を行ったり、"風紀委員会"が介入しようとしたりして散々揉めたでしょう?...これが改善されるだけでも大きな意義があると思うわ』
―――そもそも、ミカは『エデン条約』が"連邦生徒会"から提案された時点から声高に反対を表明していた。"パテル分派"そのものがゲヘナ嫌いが特に強い組織風土であり、代々"パテル分派"
しかし、"ティーパーティー"は"ホストリーダー"の主導、
―――自らの意思、意見に反して順調に進む『エデン条約』締結に向けた活動。恐らくミカの内心では不満が溜まっている事は察せられる。
―――分校に在籍していない生徒の引き入れや、"先生"に問うた内容を考えれば、ミカがやろうとしている事は―――
「"...何か思い当たることがあるのかな?"」
「...推測でしかないけどね。"先生"――」
椅子から立ち上がり、"先生"に向き直る―――
「――ミカと...
~『通功の古聖堂』地下 カタコンベ~
side-ミカ
「――また構造変わった?前に歩いた道の横にこんな崩れた所はなかった気がするけど...」
「前にも言ったでしょう?『カタコンベ』は不安定な空間なの。
―――零時が近い真夜中。工事が終わって足場が解体されつつある『通功の古聖堂』の地下に広がっている『カタコンベ』。アーチ構造の廊下の右手に真っ暗闇が広がる崩落部を見付け、私の前で先導して案内するルイズちゃんにそう尋ねるとそんな答えが返って来る。
―――『トリニティ』内に残されている歴史の記録を見れば、何度か
トリニティよりこの『カタコンベ』を多く利用しているであろうルイズちゃん
「――
「――うん。
―――ルイズちゃんの問を聞いて思考を止め、そう答える。"先生"に聞いた二つの質問に対する答えのお陰で決心は付いた。
―――
「...『シャーレ』の"先生"のことね。補習授業が忙しいのか私はまだお目にかかれたことはないけど...噂だけ聞いていても"
「そうだね..."先生"なら、間違いなく
私の言葉から誰の事かを示したのか察したルイズちゃんはそう言って微笑み、私も頷いて微笑む。
―――『...貴女が
―――性別と性格がちょっと違うだけで、"先生"と
私達みたいな
「――っと、ここが会合地点よ」
「ここも前と違う...本当に構造が変わってるんだね」
―――ルイズちゃんが嘗ては礼拝堂か何かだったらしい広い空間の真ん中で足を止めてそう告げ、私も足を止めて空間を見回す。
―――そもそも、こうしてルイズちゃんの案内でこんな所に来たのは、彼女を通して
「さて、時間的にはそろそろ――」
「――Plenitudo plenitudinum, et omnia plena.」
―――前方の壁の崩落した穴の闇の中でライトが点滅し、聞き覚えがある声が聞こえて来て、ルイズちゃんがすぐに
「――すまない、少し遅れてしまった。
―――合言葉を受けて暗闇から『錠前サオリ』達"アリウススクワッド"の四人が姿を現し、到着が遅れた理由を挙げる。大所帯という事は―――
「構造変化は『カタコンベ』の常でしょう?仕方ないわ。――"
「あぁ、そろそろ――」
「わーお...」
「――本当に大所帯ね」
―――暗闇から、白いコートの上に防弾ベストとポーチを装備し、ニーパッドとブーツを履いて[
「...久しぶりね、ルイズ、"ミカエル"」
「えぇ、久しぶりね『ユメコ』お姉様」
「こうして直接会うのはホントに久しぶりだね、『ユメコ』ちゃん」
整列が終わると、ウェーブが掛かった長い金髪の上にメイドプリムとヘッドセットを装備し、赤いワンピーススカートの上にエプロンと防弾ベストを装備し、その上に赤いロングコートを羽織り、赤いブーツを履いた、武装したメイドみたいな容姿の『アリウス』の"生徒会長"
「――久しぶりね、"ミカエル"――いえ、ミカ。
「――こちらこそ、
―――長い銀髪の左側頭部にサイドテールを結い上げ、白いノースリーブのタートルネックのインナーの上に白く縁取った赤いコートを羽織り、同様のデザインのロングスカートとブーツを履いた―――『アリウス』を纏めている
「えぇ、その通りよ。皆優秀であることは私が保証するわ。私が教えたことが
ということでアリウス本格登場です。今回はユメコと、アリウスを導く大人―――シンキの顔見せです。察せるとは思いますが、残る怪綺談勢もしっかり登場しますのでお楽しみに。
~登場生徒紹介~
名前:
所属校:アリウス分校
学年:三年生
部活動:アリウス生徒会 生徒会長代行
装備:HG(
名前:
卒業校:アリウス分校
役職:アリウス分校 校長
装備:HG(