Blue"Fantasy"Archive~透き通るような"幻想"世界~   作:八坂 義景

120 / 124
ライブ来たので初投稿です。イベントはまさかの山海経水着イベ『嵐過天晴』!水着門主様大人びてていい...黒い水着にサングラス、和傘は反則だろ...!EXムービー麗しや...
そしてピックアップ二人目はシュン姉さん!でっっっっ。メモロビ流石にエ駄死では???臨戦リオより攻めちゃってまぁ。そしてまさかのシュエリンも臨戦おじさん式で実装??!!メモロビまで用意してやがる...!EXムービーが可愛すぎる...!
イベントPVもルミやココナちゃんの水着もチラ見せ!しかもなんか新規生徒も...?!梅花園の幅を利かせている恐ろしい幼稚園児集団、雛鳥組...某国民的アニメの幼稚園児達を思い出す。
 そしてカイのミニスト!どんな掘り下げが来るか楽しみだ...!
 そしてYosterがコミケで物販は久しぶりじゃない?しかも社長発案、売り子までやる気は凄いな...皆水着えっっっっ。トリニティ、ミレニアム、百鬼夜行、SRT、ワイルドハント皆いい...

さて、調印式典続きです


File118.ET-23~調印式典②~

~聖堂街 空き家屋上~

side-カヨコ

 

「――来たわ。白と黒のリムジン...いよいよね」

「"課長"、見える?」

 

―――スマホで『通功の古聖堂』で行われている調印式典の中継映像を見ているジョオンの言葉を耳に入れ、"社長"の言葉を受けて双眼鏡で古聖堂を見る。確かに、大量の護衛車列を前後に従えた白と黒のリムジンが古聖堂前の広場に入る道路を通る様子が一瞬見え、主賓が到着するのだと察せられる。

 

「――車列を確認。一瞬だったけど大きなリムジンも見えたから、主賓が到着したみたい」

「そう、始まるというワケね...皆、周辺警戒という楽な仕事だけど、油断大敵!気を引き締めなさい!」

「...了解」

「はーい」

了解(りょーかい)

「は、はいアル様...!」

「り、了解...」

 

 私の報告に"社長"は鷹揚に頷き、私達を見回して意気軒昂に音頭を取る。しかし―――

 

「くふふ。まさか私達が『トリニティ』に入ることになるなんてね~。報酬に比べてやることは簡単だし」

「ほ、本当に()()()()()()()は起きるんでしょうか...?」

「...今のところ、怪しい動き、人は見えない...人っ子一人居ないよ」

 

 ムツキが気楽そうに、ハルカ、シオンが屋上から通りを見回しながら不安と戸惑いの表情を浮かべる。

 

―――『...トリニティで、調印式典中の周辺警戒?』

―――『そう!しかも我が"便利屋68"経営顧問でもあるシャーレの"先生"からで、大口の依頼よ!見なさいこの報酬額を!』

―――『...こりゃ凄い金額ね。最近の損失を補填してお釣りが出るわよ』

 

―――昨日、"社長"が上機嫌に依頼を快諾して()()()()()()嫌な予感を覚えつつ依頼内容を尋ねてみれば、まさかの"先生"からの依頼だった。これ自体は偶に"先生"が依頼という形で私達の()()()()を補ってくれる()()()の一環だから警戒してはいない。

 妙なのは―――依頼である"式典中の周辺警戒"という、比較的単純な仕事の割に()()()報酬だ。"先生"が私達を騙す様な()()()()では無いことはよく解っている。だからこそ、この依頼には()()()()をずっと感じている。

 現地入りの際検問では、調印式典で『ゲヘナ』の人間が大勢入って来ているおかげか()()()はされず、"先生"のからメールで送られた指示に従い、彼の名義で借りられていたこの空き家の屋上に陣取って依頼を遂行している。この順調さと、"社長"の楽観的な姿勢も相まって胸中に漂う()()()()をより強めている。だけど、出来る事は―――

 

「..."課長"。カヨコ」

「...!――どうしたの、ジョオン?」

 

―――おもむろにジョオンから声を掛けられて振り向けば、スマホに式典のライブ映像を映したまま持っていて、彼女が私を見つめる。

 

「いつにも増して()()()()ね。――やっぱり、()()()()を感じてるの?」

「...貴女も、ジョオン?」

「まーね。..."先生"が『()()()()()()』案件を持ち込む筈がないから、依頼そのものは信じてる。問題は...()()私達を動員する必要があるのか、よ。それも直接の護衛じゃなくてこんな周辺警戒で」

「...よかった。疑念を持っていたのは私だけじゃなかったんだ」

 

 ジョオンも私と似たような疑念を抱えていた様だ。その安心感からフッと息を吐いて微笑む。―――そうだ。何故『シャーレ』が、"先生"が私達"便利屋68"を動員したのかが不可解だ。

 "先生"と電話口で依頼を請けた"社長"曰く、『シャーレ』として式典の警備を強化したいという理由だったそうだけど、"先生"を直接護衛するのは"RABBIT小隊"に任せていて、私達はこうして会場から少し離れた所で周辺警戒を行うようにと指示されている。

 しかし、自治区のあちこちで"正義実現委員会"が巡回警備を行っていて、古聖堂周辺は装甲車両まで動員して厳重に警備している。その上で何故私達"便利屋68"の力が必要なのか。未だに分からないでいる。

 

「"先生"達と会った時にカヨコも確認してたけど、彼は何か理由は言ってなかったの?」

「..."『シャーレ』としても遊撃可能な戦力が欲しい"、とは言っていた。具体的にどんな脅威を警戒してるのかも聞いたけど、はぐらかされてね。

 警戒すべき対象が不明瞭なのは警備として問題だから、問い詰めようととしたんだけど...『"先生(クライアント)"を困らせるのはやめなさい』って"社長"に止められちゃってね」

 

―――『"カヨコの懸念、不安は分かるよ。本来なら君の言う通り、具体的に情報を明かすべきなんだけど...私が警戒しているものは下手に情報を広めると()()()()()()()()()んだ。それに、()()()()()()()可能性も否定できない。

――もし、私が警戒している()()()()()()()()時は、ちゃんと私が知り得る情報を共有すると約束するよ"』

 

―――"先生"はそう約束してくれたけど、それでも不満は払拭されていない。一体"先生"は何を警戒しているのだろうか。

 

「――まぁ、折角の大口依頼だしね。何事もなく式典が終わればそれでも良しよ。最近の不調で支出が多かったけど、それを補填して余りある額だしね」

「つくづく、"先生"には感謝してもしきれないね。"先生"が経営顧問になってくれたおかげで――」

 

ガコン...>

 

―――私の耳が、微かに何かが動く音を捉える。

 

「――どうしたの、カヨコ?」

「――何か音が聞こえた。何かが動いたような...」

「何ですって?!――"便利屋68"、周辺を確認しなさい!」

 

 私の言葉を聞いた"社長"の指示を受け、それぞれ各方向の屋上の端に立って路地た他の建物を見回して確認する。『通功の古聖堂』と広場が見えるとは言え、聖堂街の中心から離れた場所で、路地も裏路地、横道と言った感じで人の姿は見えない。そんな環境に似つかわしくない音...何かが起きている筈だ。

 

「――皆、何か見つかった?」

「...こっちは何も見当たらない」

「こっちも何も見えないわ」

「...何も見えない」

「こっちも何も見えないね~」

「わ、私の方も何も見当たりません...」

 

 "社長"の言葉に対して皆口を揃えて何も見当たらないと報告する。

 

「見逃しちゃったかしら...見つからなかったなら仕方ないわ。皆、警戒を強化しなさい!」

「「――了解」」

「はいは~い」

「わ、分かった...」

「わ、分かりましたアル様!」

 

 報告を受けた"社長"は警戒強化を指示し、皆に続いて頷いて改めて路地を見回す―――

 

 

 

 

「...危なかった。まさかこんな所に人が、それも見張りが居るなんて...」

「ミサキ、どうするの?」*1

「...迂回しよう。音もできる限り立てないように」

「「「「了解」」」」

 


~『通功の古聖堂』~

side-ナギサ

 

Order Arms(立て銃)!」

 

「――行きましょう」

「あぁ」

 

Present Arms(捧げ銃)!」

 

ワァァァァ...!

 

―――合図である。テンシさんの号令が聞こえセイアさんと共にリムジンを下車すると、一糸乱れぬ立て銃から捧げ銃への切り替えで出迎える"ソーサーナイツ"の面々と、広場に集まった大勢の観衆と歓声が私達を出迎える。

 

「...式典を優先して構内は全面休講としたとはいえ、随分集まったものだ。『トリニティ』外の生徒も多く見える」

「歴史的に対立してきた二校が歩み寄る――実態は治安維持協力ですが、それでも関心を持つ方が多いのでしょう」

 

Antreten(整列)!」

 

「っと、ゲヘナ(向こう)も出てくるようだ」

 

 歓声と観衆を見回してうるさそうに少し眉を顰めるセイアさんの言葉にそう返していると、私達『トリニティ』側の車列の向かい側に停車した『ゲヘナ』側の車列側に並ぶ"万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)"の儀仗兵達が議員の一人で、羽沼"議長"側近の一人であるイロハさんの号令を受けて整列する様子が見える。

 

Präsentiert das Gewehr(捧げ銃)!」

ガチャ...>

 

「――御機嫌よう、羽沼"議長"、緋色魔"副議長"、空崎"委員長"」

「――御機嫌よう、"万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)"の皆様」

「――キキッ。素晴らしい天気だな、百合園"ホストリーダー"、桐藤"首長(ホスト)"」

「――御機嫌よう。歴史的偉業を成すこの日を迎えられたことに心から感謝を」

「――式典を迎えられたことに感謝を」

 

 捧げ銃の号令を合図に『ゲヘナ』車列の中のリムジンの扉が開き、羽沼"議長"、緋色魔"副議長"、空崎"委員長"が下車してこちらに歩み寄り、お互いに挨拶を交わす。儀仗兵の後ろでは、これまでの協議にも出席していた"万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)"の主要人物達が並んでいる。

 

「――さて、会場へ向かうとしよう。"連邦生徒会長"、"先生"も待ち侘びているだろうからね」

「あぁ、そうしよう」

 

Slope Arms(肩に担え)!」

Gewehr über(肩に担え)!」

 

 羽沼"議長"が頷き、セイアさんがテンシさんに目配せすると彼女とイロハさんの合図が同時に響き、"ソーサーナイツ"、"万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)"儀仗兵が一斉に肩にライフルを担ぎ、私達の前後に並ぶ。

 

Slow March(ゆっくり進め)!」

Im Gleichschritt – Marsch(前へ進め)!」

 

 二人の合図で行進が始まり、同時に私達の前に並ぶ"ティーパーティー"、"万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)"双方の儀仗兵が捧げ銃と、校旗をはためかせて交差させてアーチを構築する。そして空へ白ハトの群れが飛び立ち、紙吹雪が舞い散り始める。

 

「――旗の交差なんて定番のような演出だが、こうして歩くと壮観なものだ」

「とは言え...各人対面している感情は、皆が皆歓迎しているとは言えないわね」

 

 緋色魔"副議長"がセイアさんの言葉に対してそう返して左右の儀仗兵を見回す。左右共に姿勢はピッシリと背筋を伸ばし、捧げ銃、校旗掲揚を保っている。しかし、各人の眼差し、表情はバラバラで、特に"ティーパーティー"側は()()()()()()()()()()()()を向けている者も少なくない。

 『ゲヘナ』側は多くが無関心そうに、今の役目を果たす事だけに集中している者が大半だけど、数名程が()()()()()()を"ティーパーティー"側に向けている。

 

「そうですね。...ですが、()()()()()()()眼差しを向け合っている方々も居ます。片手に収まる程度に僅かですが」

 

 しかし―――たった数人だけど、お互いに()()()()眼差しを向けている者も居る。片手に収まるだけとはいえ、『エデン条約』に好意的な者は確かに居るのだ。

 

「――そんな者達が大手を振って付き合えるようにする。『エデン条約』はその第一歩だ。苦労の果て、遂に調印式典まで至った。――成功させようではないか」

 

 セイアさんの隣を歩く羽沼"議長"がニヤリと笑って宣言する―――

 

「――ご機嫌よう、『トリニティ』"ティーパーティー"、『ゲヘナ』"万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)"の皆様。記念すべき今日、調印式典に立ち会える機会を創り上げた皆様に心より感謝申し上げますわ」

「"同じく、『エデン条約』という歴史的偉業を成し遂げる場に立ち会える機会を作ってくれた皆に心から感謝を"」

 

―――いつの間にかアーチを抜けて古聖堂正面出入口前の広場に着いていて、『SRT』の"FOX小隊、"RABBIT小隊"が一斉に敬礼して私達を出迎え、八雲"連邦生徒会長"、"先生"が肩を並べて微笑みながら謝意を述べる。

 

「こちらこそ、条約を提案し、()()()()はあったがこの日まで仲介役を果たしてくれた"連邦生徒会"、八雲"連邦生徒会長"に感謝する」

「キキッ、今日はキヴォトスでも末永く語り継がれる歴史的な一日となるだろう。――この日まで実現を目指して弛まぬ努力を重ねた"連邦生徒会"、そして『トリニティ』"ティーパーティー"に心から感謝する」

 

 セイアさんに続いた羽沼"議長"の言葉に胸がズキリと痛む。歴史的偉業を果たす場に立っている。それの実現に大きく貢献した実績は桐藤家の将来にもプラスになる。しかし―――

 

 

「――ですが、本番はこれからです。私達は仲介とお膳立てに過ぎませんから。さぁ、行きましょう」

「――あぁ、行くとしよう」

「――キキッ。遂に会場入りか...」

 

―――八雲"連邦生徒会長"に促されたセイアさん、羽沼"議長"に続いて歩き出し、正面出入口の大扉がゆっくりと開く様子を見ながら私も歩き出す。

 

「...(ミカさんもこの場に居たら。掛け替えのない幼馴染の親友皆でこの場に立てたらどれだけ幸せだったでしょうか)」

 

 私の前を歩くセイアさん。更にその先で列を導くテンシさんの背中を見ながら胸中でポツリと思う。きっとミカさんは今頃―――

 


~『ティーパーティー会館』敷地内 特別監獄~

side-ミカ

 

『遂に本会場、古聖堂内に両校の重鎮一同が入りました!ご覧下さい、正面最奥の巨大なステンドグラス!聖堂内を飾る両校校旗!各校特有の花々!正にトリニティ、ゲヘナ両校の融和を示すかのようです!』

 

「すごいなぁ...聖堂の修理とか内装はナギちゃん達に丸投げしてたから、こんな風に整備されてたんだ」

 

―――『クロノス』のライブ映像が『通功の古聖堂』内に切り替わり、リポーターの興奮した声が入る。聖堂内天井空間にある点検用通路の一角から見下ろすカメラが会場を広く捉えていて、初めて見た内装に感嘆を零す。

 その間にも、扉が開け放たれた正面出入口からナギちゃん達と『ゲヘナ』の面々が聖堂内に入って来る。先頭はテンちゃん達"ソーサーナイツ"で、会場に入って広く分散して分かれていき、テンちゃんは『トリニティ』側上座、"ホストリーダー"―――セイアちゃんの席の傍に付く。

 

『トリニティ"ティーパーティー"、百合園"ホストリーダー"、桐藤"首長(ホスト)"。ゲヘナ"万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)"羽沼"議長"、緋色魔"副議長"、空崎"風紀委員長"。両校生徒会長と最側近。そして、本条約締結を仲介された八雲"連邦生徒会長"と、来賓である連邦捜査部『シャーレ』顧問、"先生"が席に着きます』

 

 "万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)"の親衛隊っぽい娘達も『ゲヘナ』側に付くと、ナギちゃん達がそれぞれの席に着いていく。

 ナギちゃん達主賓、来賓席の更に外側には傍聴席が設置されていて、サクラコちゃん達"シスターフッド"、ミネ団長達"救護騎士団"、ツルギちゃん達"正義実現委員会"の役職持ちの姿も見える。『ゲヘナ』側の傍聴席にも"風紀委員会"や"万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)"らしき娘達が同様に座っている。

 

―――そして、司会席に"連邦生徒会"の制服を着た、背中に"正義実現委員会"特有のそれのような黒い翼を伸ばした長い金髪の娘が黄緑色の瞳を緊張で震わせながら登壇する様子が映し出される。

 

『そ、それでは只今よりエデン条約調印式典を開催いたします...!』

『司会進行は"連邦生徒会"、岩櫃アユム"調停室長"です』

 

 リポーターの紹介によれば式典の司会は『岩櫃アユム』なる娘の様で、表情は緊張で強張りながらも式典開催を宣言する。

 

『ほ、本式典は、トリニティ総合学園、ゲヘナ学園の二校間にて"エデン条約"の調印を執り行うものであります。

 "エデン条約"とは、両校間での治安維持協力を主目的とした条約であり、両校生徒会、治安維持組織より相互に人員を派遣して組織する"ETO(エデン条約機構)"を定義し、その運用について定めております。

 具体的な内容については既に両校間で合意が成されており、本式典にて条約の再確認、文書調印を行うこととなります。

 そ、それではまず始めに――トリニティ総合学園生徒会"ティーパーティー"首班、百合園セイア"ホストリーダー"より式典開催のご挨拶を頂きます。百合園"ホストリーダー"、ご登壇お願い致します!』

 

 『エデン条約』についての説明がなされ、続いて両校生徒会長による挨拶に移る。まずは式典開催側である『トリニティ』からで、セイアちゃんが立ち上がって大ステンドグラスを背にした演台に登壇する。

 カメラが演台に立つセイアちゃんにズームアップして画角の外になったけど、ナギちゃんは今頃心配しながら見ている事だろう。

 会場設備調整役の一人らしい"ティーパーティー"の娘がセイアちゃんに合わせて演台のマイクの高さ、角度を手早く調整し、調整を終えるとカーテシーで挨拶して静かに、足早にその場を離れる。

 

『――お集まりの皆様、ご機嫌よう。トリニティ総合学園三年生、生徒会"ティーパーティー"、現"ホストリーダー"百合園セイアだ。

 まず、本条約を提案し、今日(こんにち)まで仲介を果たしてくれた"連邦生徒会"と、本条約締結を推進してくれたゲヘナ学園"万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)"。そして、我が『トリニティ』の皆様に心より感謝申し上げる。

 各々の弛まぬ努力がなければ今日この日を、これまでの歴史を大きく変える偉業を成し遂げる日を迎えられなかっただろう。――本当に、ありがとう』

 

―――セイアちゃんが挨拶を始め、来賓席、『トリニティ』側、『ゲヘナ』側をそれぞれ見回す。

 

『――さて、お集まりの皆様も知っての通り、我がトリニティとゲヘナの間では百年単位の時間を通して対立関係にあった。トリニティ成立当初はゲヘナとの()()()()()が度々勃発していた程に対立関係が激しかったそうだが、時が経つに連れて過激な感情は理性により軟化していき、最近では"差別があるとは知らなかった"、"ゲヘナと仲良くしたい"という声が出る程だ。過去の人間からしたらさぞ理解できない変化だろう。――しかし逆に言えば、今が変革を成す最高の機会だとも言える。事実として、こうして式典を迎えているのだからね。

――故に、こうして条約調印に臨める機会を得られたことは大変喜ばしい。今は治安維持協力だけだが、本条約が将来の更なる関係改善、深化に繋がることを切に願う』

 

 セイアちゃんは挨拶を締め括り、一歩離れてカーテシーを取ると聖堂内に拍手が鳴り響き、セイアちゃんその中を降段して席に戻る。

 

『百合園"ホストリーダー"、ありがとうございました。――つ、続きまして。ゲヘナ学園生徒会"万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)"首班、羽沼マコト"議長よりご挨拶を頂きます。羽沼"議長"、ご登壇をお願い致します!』

 

 進行が進んで『ゲヘナ』からの挨拶に移り、司会に促された羽沼"議長"が席を立って不敵な、堂々とした表情で演台へと登壇し、調整役によりマイクの高さ、角度が合わせられた事を確認すると会釈する。

 

『――お集まりの皆様。私がゲヘナ学園生徒会"万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)"現"議長"羽沼マコトだ。百合園"ホストリーダー"が既に行ったが、私からもゲヘナ学園、"万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)"を代表し感謝を表したい。

 エデン条約の提案、締結の仲介を行った"連邦生徒会"と"連邦生徒会長"。エデン条約締結を推進したトリニティ総合学園生徒会"ティーパーティー"。そして、我がゲヘナにて条約締結に向け弛まぬ努力を重ねた"万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)"、"風紀委員会"に――心より感謝申し上げる』

 

 羽沼"議長"が挨拶を始め、言葉を切って会場をゆっくり見回す。

 

『――さて、百合園"ホストリーダー"が既に語ったが、トリニティとゲヘナは歴史的に対立関係にあった。今では全面戦争など起きない程に双方理性的ではあるが、自治区境界での不良、問題児鎮圧では判断が曖昧化しやすい地勢故に"正義実現委員会"、"風紀委員会"での衝突は度々起きている。幸い、双方組織内に理性的に交渉、折衝を行える者が居たおかげでこれまで衝突の大規模化は防がれたが――世代が変われば体制と共に運営思想も変わる。今現在運営している我々の手を離れた組織が強硬な対立に移行する可能性は否定できないだろう。

――エデン条約は、単なる治安維持協力を定義する条約ではない。両校生徒会、治安維持組織から人員を供出して組織する"ETO(エデン条約機構)"は両校自治区内で問題が起きた際に迅速に鎮圧部隊を送り込める即応性、柔軟性を確保すると共に――嘗ては対立していた学校の人間が協力して対応にあたることで意識改革を行うことも目的としている。

 組織内に協調の雰囲気が生まれてやがて組織風土となり、それが校内にも伝播してやがては...と、今は高望みではあるが将来的な関係改善、深化を本条約には期待している。

 少々長くなったが、本条約の締結により我がゲヘナとトリニティの関係改善の第一歩となり、その歩みが更なる関係改善、深化へ進むことを切に願う』

 

 羽沼"議長"が挨拶を締め括り、セイアちゃんと同じように拍手が鳴り響く中を降段して席に戻る。

 

「今も『ゲヘナ』は嫌いだけど、本当に『エデン条約』が今から締結されるって思うと...ちょっとワクワクするなぁ。私はこれを邪魔しようとしちゃったんだ...失敗しちゃったけど」

 

 自身の心の中に湧き上がる感情に自分で少し驚きながら紅茶を啜る。

―――ずっと対立して来た関係を、協調、協力へ変える。治安維持の即応性、柔軟性が改善された所で、"温泉開発部"とか"美食研究会"...『ゲヘナ』内外で()()()様な部活動が抑圧されるとは思えないけど、セイアちゃんや羽沼"議長"は『エデン条約』が将来的な更なる関係改善、深化に繋がる事を期待している。

 そういう娘達の努力で今を迎えていて、それを無に帰す事になりかねないクーデターを起こした事が申し訳なくなる。尤も、クーデターを決意した事に後悔は無いけど―――それでも心の中には()()()()がある。

 

「今の所何にも兆候はないけど...『アリウス』が諦めたとは思えない。あの人、シンキ先生は『アリウスを守る為』と言っていたけど...協力者()が居ないのに、一体何をするつもりなんだろう」

 

 ナギちゃん達には私が知っている事は全て話している。『トリニティ』の娘達に()()()攻撃されている『アリウス』を助け、『トリニティ』が()()()()()()を暴く為にクーデターを起こした。それで『アリウス』と『トリニティ』がどんな関係で繋がっていたのかも分かるかもしれない...失敗して鎮圧されて目論見は潰されちゃったけど。

 

『では、続きまして八雲(ユカリ)"連邦生徒会長"よりご挨拶を頂きます。八雲"連邦生徒会長"、ご登壇をお願い致します』

 

「...あれ、天気が悪くなってきてる。今日は式典に相応しい快晴の予報だった筈なのに...」

 

 ふと窓に目を向けると、準備の時は雲一つ無い快晴だったのに、黒々とした雨雲らしき分厚い雲が徐々に青空を覆いつつある空が見える―――

 


~『トリニティ』自治区内 ファミレス店内~

side-キクリ

 

「わぁ...!アズサちゃん見てください!『ペロロ』様ですよ!」

「おぉ...!私は『ウェーブキャット』だったぞ。『スカルマン』じゃなかったのは残念だが、これはこれで可愛いな...!」

 

―――私の向かい側に座っているヒフミさん、アズサさんの嬉しそうな声が聞こえて調印式典のライブ映像を映したスマホから目を上げると、お二方が注文したハンバーグセットのおまけとして付いてきた『モモフレンズ』のミニフィギュアの中身が分からないようにデザインされたビニール袋をお二方が開封していて、出てきたフィギュアを見て嬉しそうに瞳を輝かせる様子が見える。

 

「ふふ、よかったですね二人共♡」

「後は私達の結果次第ですね。こういった景品は同じものが出る可能性がありますが...」

「被ってもそのキャラクターが好きな方に譲ればいいですし、このコラボの期間にはまだ余裕があります!明日も行って同じものを注文すればいいんです!」

「美味しそうなセットだけど、同じものを食べ続けるのは飽きるんじゃ...」

 

 私の言葉にヒフミさんは笑顔を崩さずそう答え、コハルさんが苦笑いを浮かべる。

 

―――今日は『エデン条約』調印式典の決行日。会場には"シスターフッド"を代表してサクラコ様が列席していて、大聖堂ではサリエル様が留守を預かっている。側近としてサリエル様を手伝うつもりでいたけれど、朝にヒフミさんから『モモフレンズ』とのコラボイベントを開催しているファミレスへ誘われ、どちらを取るべきか悩んだ。

 

―――『折角の誘いだ。友人達と楽しんでくるといい。大聖堂の留守を守るとは言うが、いつも通りのことを進めるだけだからね。忠実で優秀なお前を突き放すつもりはないが、息抜き、プライベートの時間を取ることの意義、大切さは身に沁みて理解しているだろう?』

 

―――しかし、朝に大聖堂に顔を出してサリエル様に挨拶した際にそう諭され、こうして"補習授業部"で同じ一つ屋根の下で過ごした四人と共にこうしてファミレスに来ている。

 

「――お待たせしました。『モモフレンズ』コラボセットです」

「――ありがとうございます。...ハナコさん、コハルさん。どうぞ」

「あら、ありがとうございます♡」

「あ、ありがとうキクリ」

 

―――トリニティ(学内)生徒のアルバイトらしき店員が残る三人分のセットを運んできて、通路側に座る私がトレイを受け取ってハナコさん、コハルさんへと手渡し、最後に私のトレイを受け取る。

 ハンバーグ、ライス、サラダのよくあるセットだけど、ハンバーグに立てられたピックには『モモフレンズ』キャラクターが集合した旗が飾られていて、ヒフミさんとアズサさんが開封したフィギュアの袋も置かれている。

 袋は透視できない白いもので、コラボを示すロゴと黄色のラインで飾られているものの、ヒフミさんの『ペロロ』は黒いラインから、アズサさんの『ウェーブキャット』は私と同じ黄色のラインの袋からそれぞれ出ていて、袋の特徴から中身を類推する事も出来ない。

 

「さて、開封してみましょうか。――おぉ、『Mr.ニコライ』です」

「ふふ、()()()です♡――あら、『スカルマン』ですね」

「――これは...えっと...あ、そうだ。『アングリーアデリー』ね」

 

 袋の封を切って中身を取り出して結果を共有する。

 

「ダブりはなし!いい結果です!」

「ハナコ、この『ウェーブキャット』と交換しないか?」

「あら、交換と言わずに差し上げますよ♡大事にしてあげてくださいね」

「ヒフミ、『アングリーアデリー』要る?その...私はあまり興味ないし...も、勿論可愛いと思ってるわ!でも...私よりはヒフミの方が大事にするでしょ?」

「い、いいんですか?!では、ありがたく貰いますね。新しい子が増えます!」

 

 『モモフレンズ』に余り興味が無いハナコさんとコハルさんがそれぞれのフィギュアを譲る中、私は『Mr.ニコライ』のフィギュアを少し眺めてから自身のカバンに仕舞う。

 

『――八雲"連邦生徒会長"、ありがとうございました。続きまして、条約調印に移ります』

『さぁ、遂に式典のハイライトです!長きに渡る対立の歴史が大きく変わります!』

 

「――式典もいよいよハイライトみたいですね」

「そのようですね。無駄な引き伸ばしもなく粛々と...両校生徒会長の真面目さが伺えますね」

 

―――スマホのスピーカーから司会とリポーターの声が聞こえ、それを耳に入れたらしいハナコさんの言葉に頷いてスマホの画面を見る。

 条約締結を仲介した八雲"連邦生徒会長"の挨拶が終わったようで、設備調整役の方々が演台を二基に増やし、『エデン条約』の原本とペンがそれぞれ置かれる。

 

『――準備が整いました。...り、両校生徒会長は登壇をお願い致します!』

 

 司会を務めている"連邦生徒会"、岩櫃アユム"調停室長"の進行に合わせてセイア様、羽沼"議長"と、それぞれの介添役としてナギサ様、緋色魔"副議長"が席を立って登壇を始め、カメラのシャッター音やフラッシュが会場を支配していく。

 

『で、では...まず、各校原本へのサイン記名をお願い致します!』

 

―――登壇が終わり、岩櫃室長の進行に合わせてセイア様、羽沼"議長"がそれぞれペンを―――

 

 

『カタッ...』

 

「――あら?...キクリちゃん、気付きましたか?」

「...はい。()()()()()()()()()()()()()ね。それも――緊張で指を滑らせたもの()()()()。これは――」

 

―――ハナコさんも気付いた()()。それはカメラが映す演台に立つお二方も気付かれた様で、どちらも困惑した表情を浮かべながらも、改めてペンを取ろうと手を伸ばし―――

 

『ゴゴゴゴ...!』

『じ、地震...?!"気象部"から情報は?!...え...?!ど、どうやら地震発生の速報はないとのことです!ならこれは一体――』

 

―――()()()()()()()()()が聖堂内に響き始め、実況するリポーターが困惑した様に声をあげる。カメラは音と共に起きているのであろう揺れに戸惑いながら演台から離れるお二方と介添役、そして異変から護るべくテンシ様ら"ソーサーナイツ"が駆け寄る様子を映す。駆け寄る集団の中には"RABBIT小隊"の静止を振り切って駆け寄る"先生"の姿も―――

 

 

 

 

『バゴンッ...!』

 

「「――?!」」

 

―――演台の目の前の床が()()()()して開口部が開く。瓦礫の隙間からは()()()()()()()が見えて―――

 

『カラカラ...』

 

『ボシュゥッ...!』

 

『え、煙幕――ゲホッ...!こ、これは...まさか催涙ガス...?!ゲホッゲホッ...!

 

―――()()()()()()()()()()が聞こえた瞬間。白煙が一気に聖堂内に充満してカメラの映像も白煙に覆われ、リポーターの咳き込んだ苦しそうな声が催涙ガスだと告げる。

 

「な、何が起きてるの?!」

「わ、分かりません...!」

「...催涙ガスは群衆の無力化に使われるものだ。止まらない涙は視界を奪い、吸い込んだガスを吐こうと咳込めば動ける筈の身体も咳の動作で動けない。それも、こんな奇襲みたいに炸裂させるなら、次は――」

 

ダダダダ...!

『全員動くなッ!!』

 

―――店内のテレビも私のスマホと同様に式典のライブ映像を映していて、それを見ていたヒフミさん達が他の客と共に困惑している中、冷静に、しかし困惑しながらアズサさんが呟いた推察を遮る様に、白煙の中から銃声と凛とした声が聞こえる。

 

サァァァ...

 

「「「「「...?!」」」」」

『こ、これは一体...?!』

 

―――催涙ガスの白煙が晴れると、そこには()()()()()()が広がっていた。

 

『いいか、動くなよ!抵抗の素振りを見せれば、この要人達は()()()()()()ことになる!』

『『『『っ...』』』』

 

―――催涙ガス対策か、ガスマスクを装備した、白いコートやジャケットを纏い、武装した()()()()()()()が、セイア様やナギサ様達を()()()()()()()()()()()、銃口を向ける様子。そして―――

 

 

『"っ...!"』

 

『た、大変です!百合園"ホストリーダー"や羽沼"議長"、そして――シャーレの"先生"までもが制圧されています...!あの武装集団は一体...?!』

 

―――"先生"も武装集団に制圧されている姿が映り、会場内の"ソーサーナイツ"や"ティーパーティー"、"万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)"の方々も動けていない姿も画角の端に見える。強力な防御機能を搭載している『シッテムの箱』を持つとは言え、そもそも"先生"は私達より遥かに脆い()の人間。至近距離で銃口を向けられていては動けないだろう。

 

 

―――ガチャン...!

「...なんで...嘘だ...」

 

『それでいい。我々としても手荒なマネはしたくない。――今はただ、()()()()()を聞け。――そこのカメラ!しっかり映しておけ!このトリニティの連中では隠蔽も辞さないだろうからな』

 

―――私の向かい側で何かが倒れる音が聞こえて目を向けると、アズサさんの手元にあった水のグラスが倒れていて、少し残っていた水と共に氷がテーブルに転がる。それに気付いていないのか、アズサさんは店内のテレビを食い入るように見つめて震えた声を零す。震えた瞳は、目的を告げている、武装集団のリーダーらしき、黒い長髪に帽子を被り、口元を半面マスクで覆った人物に向けられている。

 

「...キクリちゃん」

「...えぇ。アズサさんのあの反応...恐らく、あの武装集団は――」

 

 ハナコさんの言葉に頷く。アズサさんの反応は紛れもなく()()()()()()それであり、画面で繰り広げられている行動はアズサも知らないものである様だ。

 

『――これより、()()()()()()()による声明発表を行う。()()トリニティの者はよく聞くがいい!』

『――小声で申し訳ありませんが、速報です...!現在、トリニティ自治区内各所で()()()()()()()()()()()()()()による暴動が発生している模様です!今、私の目の前で起きている事態との関連性は不明ですが...少なくとも無関係は有り得ないでしょう...!』

 

「...キクリちゃん、こちらを。本当に暴動が起きているみたいです」

「...!」

 

―――武装集団のリーダーらしき人物の宣言と、リポーターの小声での速報を聞きながら、ハナコさんが見せたスマホの画面を見る。『モモッター』のタイムラインで、"正義実現委員会"と銃火を交える、古聖堂内に居る武装集団と同様の装いの集団の姿を撮った動画が映っている。

 どうやら会場の外でも暴動が起きている様で、十中八九会場の事態に絡むものだろう。"正義実現委員会"や"トリニティ自警団"と言った、警備を担う治安維持組織を古聖堂に向けて動かせないようにする為だろうか。

 

『――さ、更に武装集団が増えています!しかしあの動きは一体...?!』

 

 その間にも聖堂内では、崩落で生じた開口部から更に武装集団が出て来て、()()()()()()()()整列する。赤いワンピースにメイドエプロン、更にハーネスと白いコートを装備した金髪のメイド装束の人物が姿を現し、周囲を見回すと開口部の傍で片膝を付いてガスマスクを装備した頭を下げる―――

 

 

『...お、()()...?!』

「...なっ...なんで...ここに来ているんだ...?!」

 

―――開口部から姿を現したのは、長い銀髪の側頭部に短いサイドテールを結い上げ、白いスリーブレスのタートルネックのインナーの上に白く縁取られた赤いロングコートを羽織り、同様の意匠のロングスカートと茶色のブーツを履いた、生徒とは異なる雰囲気を纏う()()()()()が姿を現し、リポーターも戸惑った様に声を零す。

 女性もガスマスクを装備していて、整列する武装集団の間の通り道を、メイド装束の人物を傍に伴いながら歩いて演台へと歩いていく。女性は演台に立つと、数秒聖堂内を見回してからガスマスクを外す―――

 

 

 

っ...そんな...!止めなきゃ...このままじゃ()()()が、皆が...!」

 

―――ガタッ...!

 

―――素顔が露になった瞬間、アズサさんが切羽詰まった表情を浮かべてスマホと[Et Omnia Vanitas(アサルトライフル)]を持って席を立ち、リュックサックは背負わずそのまま置き去りにして出入口に向かって小走りに走り出す。

 

「あ、アズサちゃん?!」

「きゃっ?!――き、急にどうしたのよアズサ?!」

「――追いかけましょう。このファミレスは先払いの食券方式だったのが幸いです」

「――はい。急ぎましょう」

 

 驚くヒフミさん、アズサさんの隣に居た為に少し突き飛ばされたコハルさんも慌てて荷物と銃を持って席を立ち、私もハナコさんと共にそれに続く―――

 

 

 

 

『――お集まりの皆様。私は"魔創シンキ"と申します。アリウス分校卒業生にして、今は同校の"校長"を務めている者です』

 

―――ファミレスを出る私達の背後、店内のテレビのスピーカーからそんな宣言が聞こえた。

 

―――to be continued―――

 

*1
ミサキが率いるアリウスモブ




ということで遂に襲撃です。

感想、評価、お気に入り、栞、ここすきは大歓迎です。作者が喜びでわっぴ~します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。