Blue"Fantasy"Archive~透き通るような"幻想"世界~ 作:八坂 義景
Code:Boxはあのシルエットが明らかになりましたね。ミライとはミレニアムらしい名前だ。しかし『疑似科学』とはそりゃミレニアムじゃあね。ミレニアム生一人一人の癖すら把握しているリオが思い出すのに時間を要する位に存在感も成果も無かったんやなって。ストーリーでやってた事を見るに、研究者というよりは商人や企業家に近い感性ねこの娘。そりゃリオ達とは相容れないわな。しかしその某ダ女神みたいな顔は覚えたぞ!
BSA...とんでもねぇトラッキングツールじゃねぇか。ヒマリがヴェリタスを立ち上げたのも納得だよコレ。自らの汚点だと認めて破棄する反省があって良かったマジで...
~"ゲーム開発部"部室~
side-ユメミ
「――ごめんなさいね。ちょっと野暮用を...って――」
―――リオとの話を終え、元々予定していた"ゲーム開発部"部室に顔を出してみると―――
「...これじゃ『TSC』の二の舞だよ、お姉ちゃん」
「えーなんでさ!こうやって奇をてらわなきゃ注目されないよ!」
「ただでさえ『TSC2』って――
「...あ、でも...この要素は...」
―――付箋や新作ハードやタイトルのチラシが乱雑に貼られたホワイトボードに無理矢理開けたスペースに、『Tales Saga Chronicles 2』とタイトルらしき名前を書いた下にコンセプトを書き連ねながら話し合うモモイ達の背中。
「――おっと、その隙は見逃しませんよ」
「なっ?!い、今のカウンター見抜いたのか?!」
「動体視力には自信がありますからね。――はいそこ、見えてますよ」
「うわーん!また撃墜されました!アヤが強すぎます!」
「あっという間に...これ程にゲームが上手い方だったとは」
―――『大乱戦ブレイクシスターズ*1』をプレイしているらしい、"RABBIT小隊"の娘達と"キヴォトス最速"で有名な『クロノス』"新聞部"『射命丸アヤ』らしき娘の背中。
「"――ユメミじゃないか。来るのが遅かったね"」
「ちょっと野暮用を済ませて来たの。こっちはこっちで進展があったようね?それに――"キヴォトス最速"の新聞記者までいつの間に居たなんて」
―――少し賑やかな部室で、見守る様に距離を取っている"先生"が私に気付き、掛けて来た問に答えながら後ろ手にドアを閉める。
「"そうだね。モモイ達は『ミレニアムプライス』に向けたゲームのタイトルを決めた所で、今は採用したいコンセプトとかシステムを話し合っている所だよ。アヤは
「――ちょっと"先生"!駄弁るくらい暇なら私達を...って、"教授"いつの間に?!」
「――モモイ?...おぉ!本当に"教授"が居ます!」
「――あやや、いつの間に。どうも、お邪魔してます。"文々。新聞"記者兼『シャーレ』"広報員"『射命丸アヤ』です。"教授"の噂はかねがね聞いていますよ」
"先生"に振り向いたモモイが私に気付いて声を上げると、アリス達も手を止めて私に顔を向け、アヤが自己紹介をする。
「こちらこそ、"キヴォトス最速"の新聞記者の活躍は噂に聞いてるわ。さて...野暮用を済ませてたら遅れたわ。――"先生"から大体は聞いたけど、進展があったみたいね?」
「そうだよ!私達は『ミレニアムプライス』に向けて『TSC2』を作ることにしたんだ!」
「とは言っても、まだタイトルと『TSC』と同じようにRPGで進めると決まっただけですが...」
「それでも前進したのは確かでしょう?開発も研究も一朝一夕にできるものではないしね」
ホワイトボードに書かれたタイトルとジャンルを見ながらミドリにそう返す。―――研究や開発は試行錯誤の繰り返しだ。そして実験や試験には時間を要する事もあったりして、どうしても時短が出来ない局面も現れる。
時間が掛かる事を言い訳にして結局サボっているのでは無意味だけど、ゲーム開発ではシナリオやイラスト、グラフィックと言った芸術的感性も絡んでくるからより時間が掛かるのは確かだ。でも―――"先生"が何か良い影響を与えたのだろう。ほんの少しとは言え、ゲーム開発が前進したのは良い事だ。
「――じゃあ、進展があったなら『G.Bible』はもういらないかしら?」
「そんなことはないよ!開発をより速く進める為にも必要だよ!今もRPGで進めることは決まったけどシステムとかシナリオは全然だし!」
「そりゃ話し合い始めて間もないからな。――だが、『G.Bible』は変わらず今の私達に必要だ。その中身の真偽は兎も角、な」
「お姉ちゃんの言う通り、もしかしたら『G.Bible』が私達のゲーム開発にプラスになるかもしれないので...やると決めた以上は、見つけ出したいです」
「み、皆の言う通り『G.Bible』があればもしかしたら...『TSC』以来のスランプを脱出できるかもしれないし...『廃墟』に行くのはやっぱり怖いけど、皆が行くなら"部長"として私も行かないと、ですから...」
敢えて『G.Bible』捜索継続の是非を問えば、予想通り必要だと答える。―――仮にこの娘達が『G.Bible』に頼らない選択肢を取ってもその意思を尊重するし、
「――なら良かったわ。
「――へ?
「――それ、結構凄いことなんじゃ...?」
「――おいおい、しれっと凄いことカミングアウトしたな」
「"――医務室の方で話は聞いたけど、本当に今まで
「――『廃墟』は"連邦生徒会"の管理下だろ?よく許可下りたな...」
「...医務室での話を聞いた身からすると、よく許可が下りましたね...」
"ゲーム開発部"の娘達の意思に頷き、リオから許可証を貰った事を明かすとモモイ達は目を点にして、"先生"達は苦笑したり呆れた表情を浮かべる。
「――あの"連邦生徒会"がよく許可を出しましたね。
「あぁ、そうだな。私達はごく最近潜入に同行し始めたばかりで"教授"に比べれば経験は浅いが――あそこは確かに危険な場所だ」
眉を上げるアヤの言葉にマリサが頷く。―――リオから請け負った
「"セミナー"が受ける
「――確かに、今まで行けなかった所にあるかもしれないしね。そんな許可を実現した"教授"の親友はすごい人なんだね!そうだよ!そんなことができる"教授"の親友なら私達の廃部も――」
「それは流石に無理でしょ。...ねぇマリサ。"教授"が親友と呼ぶ人って確か...」
「...偶に聞く噂じゃ二人居る筈だな。それで片方が...あぁ、そりゃ"連邦生徒会"から許可を取れるだろうなぁ」
"連邦生徒会"側の判断の推測を挙げつつ経緯を話すと、少し強欲なモモイにミドリがツッコみ、マリサと小声で何か話し合い、マリサは頷きながら納得した様に私を見る。―――リオと
「――さて。『廃墟』探索にあたって、
「問題?人手...は、私達が居るよね」
「うーむ...未探索区域が多過ぎることか?」
「...許可が適用される時期、とか?」
モモイ、マリサ、ミドリが問題点を挙げる。ミドリの問題点は残念ながら外れていて、モモイとマリサが挙げた問題点は確かに検討が必要だけど―――
「――はい!
「――正解よ、アリス」
―――元気に挙手したアリスの答えに微笑みながら頷く。
「"――
「そうだよ。アリスはゲーム用語によく例えるからね。でも、銃は貰ってるんだけど――」
「確かにアリスは
アリスはジャケットのポケットから[M17]を―――あげたその日から塗装もカスタムもされていない、グリップに『ミレニアム』校章だけをあつらえたものを取り出し、不満そうに頬を膨らませる。
―――"銃を持たない者は全裸で出歩く者より少ない"。そんなキヴォトスの銃社会は『ミレニアム』とて例外ではない。しかし―――『ミレニアム』生は何よりも自分の研究を優先する所がある為、銃の管理や訓練をおざなりにする娘が少なくない。そんな
「見た目からして持ってるだけ感が確かにあるな...カタログとか見せたり、ガンショップに行ったりはしたのか?」
「うん、色々見せたんだけど...どれもアリスちゃんのお眼鏡には適わなくて」
「誰かが持っているような銃ではダメなんです!勇者が持つべきはこの世で唯一――魔王を倒せる力を持つ聖剣ですから!」
「――とまぁ、こんな感じでな。銃を持たせない訳にもいかないから、"教授"を通して支給された
サキの問いにミドリが答え、続くアリスの真剣な表情での主張を聞いたマリサが少し困った様に眉を八の字に曲げる。―――『TSC』を始めとするRPGに特に強く影響を受けたらしいアリスは、この様に
「聖剣かー。アリスちゃん、具体的にはどんなものが欲しいの?」
「はい!アリスは"教授"が背負っている[レッドクロス・クライシス!]の様な装備が欲しいです!」
"RABBIT小隊"のモエがアリスに尋ねると、そう答えて私の背中の[レッドクロス・クライシス!]を見て目を輝かせる。
「"――そう言えば、ユメミが背負っている武器は他とは大きく違う見た目だね"」
「製造は依頼したけど、
「じ、
「す、すごい...!」
「――流石『ミレニアム』ですね。まさか銃火器を自力で開発するとは...」
「赤主体、大きな十字形のデザインは確かに"教授"によく似合ってるねー。しかも
"先生"の問に答えると"RABBIT小隊"の面々が驚いたり目を輝かせたりする。
―――今はサイドアームとして装備している[SOCOM Mk.23]が『ミレニアム』入学前からの相棒だったけど、何となく
―――『...その火力の組み合わせを、よく個人携行可能なサイズに落とし込めたわね。対人、対兵器をこなせる歩兵は大きな脅威になるわ』
―――『その頭脳をそんな自己満足の火器の設計開発に割く貴女は相変わらずですね...しかし、
―――[レッドクロス・クライシス!]のお披露目を
―――閑話休題。
「――で、そんなアリスが求める
「――
「――!アリス、ついに冒険に出られるんですね!」
私が言わんとする事を察したマリサの言葉に頷くと、アリスが嬉しそうに目を輝かせる。―――多分にゲームや
「えぇ、その通りよ。それで、アリスが望む
~『ミレニアムサイエンススクール』 技術棟~
side-"先生"
「――"部長"!!なんなのこの予算配分?!前期の予算をそっちで溶かしておいてまたこの額を...!」
「これは必要な経費なんだ
「だったらこの予算の三割は他に回して欲しいんだけどなぁ?!
―――『部活動エリア』を離れ、道中アヤが"当番に留守を任せっぱなしも良くないし、そろそろ『シャーレ』に戻る"と別れ、ユメミの案内で"ゲーム開発部"と"RABBIT小隊"の面々と共に"エンジニア部"の拠点だという『技術棟』に入ると、いきなり大きな声と落ち着いた声のやり取りが聞こえて来る。
ガトリングガンを二門載せた薄く紫色を帯びた白いロボットらしきの傍で工具を広げて作業中らしき―――紫色の長い髪、『ミレニアム』の制服の上にグレーのジャケットを羽織った、落ち着いた雰囲気を纏う三年生らしき娘に対し―――緑色のセミロングヘアの上に緑の迷彩柄の帽子を被り、頭上に
「――おや、随分と大所帯だね。しかも知らない顔がこんなにも..."エンジニア部"へようこそ。――ユメミは兎も角、マリサも来るなんて珍しい。遂に"ミニ八卦炉"の解析を認める気になってくれたのかい?」
「――き、"教授"?!それにマリサまで!」
「おぅ、久しぶりだなタカネ。相変わらず金勘定は大変そうだな。...そんなつもりはないし、無理矢理やるってなら――
用があるのは確かだが、私は
「そんなことをされては堪らないね。
「元"セミナー"、今は"エンジニア部"会計の『山城タカネ』だよ。よろしくね」
―――二人が私達に気付き、マリサを見て声を掛けるとそれぞれで異なる返事を返し、二人を紹介してくれる。どうやら彼女が元"エンジニア部"所属だったのは確かである様だ。
「"――"連邦捜査部"『シャーレ』顧問、"先生"だよ。よろしく"」
「――『シャーレ』指揮下、『SRT特殊学園』"RABBIT小隊"小隊長"RABBIT1"『月雪ミヤコ』です"」
「――同じく"RABBIT小隊"ポイントマン、"RABBIT2"『空井サキ』」
「――同じく"RABBIT小隊"オペレーター、"RABBIT3"『風倉モエ』。よろしくねー」
「――ら、"RABBIT小隊"スナイパー、"RABBIT4"『霞沢ミユ』、です...!」
―――マリサの紹介を受け、私達も自己紹介する。
「『シャーレ』か...『アビドス』での活躍の噂は勿論私達にも届いてるよ。――私達が『カイザーPMC』に提供した
「"――そう言えば、あの
ウタハの言葉で『アビドス』での『ビナー』討伐作戦で致命の一撃を与えた
「こちらこそ、お礼を言わせて欲しい。
ウタハも微笑み、お礼を返す。―――
「――さて、君達は
「その通り!私は"ゲーム開発部"シナリオライター、『才羽モモイ』!よろしくね!」
「...同じく"ゲーム開発部"イラストレーター、妹の『才羽ミドリ』です。お姉ちゃん共々、よろしくお願いします」
「げ、"ゲーム開発部"部長の『花岡ユズ』、です...よ、よろしくお願いします...!」
「"ゲーム開発部"期待の新人にして勇者を目指す者!『天童アリス』です!」
―――ウタハはモモイ達に目を向け、マリサを一目見て予想を立てるとモモイが頷いて自己紹介し、三人もそれに続く。
「――四人共、よろしく頼むよ。
「実際頼りになってるよ!危ないことになれば私達の前に立ってくれたり、私達の意思や決定も尊重してくれるし!」
「そうです!マリサはRPG序盤から同行してくれるベテランのように頼りになります!」
「そ、それだと途中で何か起きて離脱することになるんじゃ...」
「辞めるつもりはないから心配するな、ユズ。私は一応
「ふふ、部活動を移っても変わりないようだね、君は。――さて、
マリサの言葉を聞いたウタハは満足そうに頷き、用件を尋ねる。
「はい!アリスは今、勇者に相応しい聖剣を探しています!高名な鍛冶屋であれば見付かるかもしれないので、最初の探索クエストとしてここに来ました!」
「――要はワンオフの銃をアリスは求めてるんだ。それも、"教授"の[レッドクロス・クライシス!]みたいなヤツをな」
「――成程ね。[レッドクロス・クライシス!]のように設計製造を私達に依頼したいのかな?」
「それでは遅すぎます!アリス達は『G.Bible』捜索クエストがメインクエストなんです!これをクリアできなければ
「――アリスは
アリスの言葉をマリサが翻訳する。
「ふむ...銃火器は幾つかある筈だけど結構前に開発して以来だから、何処に置いたか分からないな。タカネ、君は知ってるかい?」
「
ウタハが顎に指を添えて考え込みながらタカネに尋ねると、呆れた様な表情を浮かべて知らないと答える。―――"エンジニア部"の予算はかなり大きいと言うから、タカネの反応や表情を見るに予算管理は本当に大変みたいだ。
「――なら、"エンジニア部"の紹介ついでに銃火器を探してアリスに試してもらおう。銃火器以外にも、きっと君達の興味を惹くものやゲーム開発のプラスに繋がるものがあるかもしれないしね」
「――!つまりフィールド探索ですね!」
ウタハの提案にアリスはまた目を輝かせる。―――『アビドス』でトオルも言っていたけど、"エンジニア部"は予算を多く取る分技術もあるらしいから、その産物を見たり触れたり出来るいい機会だろう。
「"
「――やぁやぁタカネ、"部長"から予算はぶん取れたかい...って、ひゅい?!知らない顔が沢山?!」
「――あら、確かに大所帯で、知らない顔が大勢ね」
―――『第二ガレージ』と銘打たれた自動ドアが開くと二人の生徒が出て来る。
―――一人は青い髪を赤い木の実の様なアクセサリーでツインテールで結い上げ、緑色のキャスケット帽を被り、頭上に
―――もう一人は紫色の長髪に白いヘアリボンを留め、頭上には
「――おや、ちょうどいいタイミングだね。
「そんな暇は...と言いたい所だけど、
「同じく二年生、『
二人の生徒―――リカコとニトリは自己紹介してウタハの提案を受け入れる。予算を多く取っていても、二人の様に
「私は[
「分かったわ。――軽く注意しておくわ。
「"当然のマナーではあるけど、新しい物、知らない物を見ると興奮で触りそうになったりするからね。気を付けるよ"」
ウタハは傍に鎮座するロボットを見て先に行く様にと促し、リカコが出発前に挙げた注意喚起に頷く。
「――じゃあ、まずは『第二ガレージ』に行くよ!ここ『技術棟』でも一番大きな施設だよ!」
―――ニトリが先頭を歩き出し、私達もついて行く―――
ということで、エンジニア部の登場でした。以外な事に中間層の二年生が居ない原作エンジニア部。絶対居るよなとにとり、ジェットパックから
そして原作では商売人だけど、山童という河童とほぼ同類の種族だからエンジニアの知見もありそう...と元"セミナー"所属だけど、"エンジニア部"の金庫番として転部したたかねも入れてみました。まぁ、エンジニア部にユウカみたいな予算に頭抱える娘が欲しかったとも言う()
次回、エンジニア部探索です。
~生徒紹介~
名前:
所属校:ミレニアムサイエンススクール
学年:二年生
部活動:エンジニア部
装備:RL(
名前:
所属校:ミレニアムサイエンススクール
学年:二年生
部活動:エンジニア部
装備:SMG(
名前:
所属校:ミレニアムサイエンススクール
学年:二年生
部活動:エンジニア部"会計"
装備:AR(