Blue"Fantasy"Archive~透き通るような"幻想"世界~ 作:八坂 義景
~"岡崎研究室" "教授"オフィス~
side-"先生"
「――――って仕様で進めようと思うけど..."先生"、アロナ、どうかしら?」
「"――実現できれば
『はい!スーパーAIであるアロナであれば
―――ユメミの説明を聞いた、机上に置いた"シッテムの箱"からホログラムを投影しているアロナが目を輝かせて頷く。
Prof.ユメミ
"先生"
時間取れるかしら
Prof.ユメミ
『シャーレ』の業務について提案したいことがあってね
研究室の私のオフィスに来れるかしら
Prof.ユメミ
あ、"シッテムの箱"は忘れずにね
―――『ゴールデンフリース号』での捕物騒動から五日経った今朝、『モモトーク』でユメミから彼女の研究室に来れないかと尋ねられた。ミヤコ達は依頼で朝から出払っていたけど、ハタテが『ミレニアム』で用事があるという事で、『シャーレ』にはアヤを留守に置き、"連邦生徒会"からヘリパイロットを借り、ハタテと共に『ミレニアム』に来て、彼女と分かれて"岡崎研究室"のユメミのオフィスに来ている。
「ふふ、ありがとう。――それじゃあ、この仕様で開発を進めるわ。他の仕事とか研究も同時並行で進めてるから少し時間がかかるけど、出来たら連絡するわ」
「"分かった、楽しみにしてるよ。...っと、思ったより早く終わっちゃったね"」
ユメミの言葉に頷き、スマホを見れば予定よりかなり時間が―――午前の半分、午後一杯が空いてしまった。『シャーレ』に関わる事だからと長く時間を取ったけど、ユメミの説明は分かりやすく、確認もすぐに終わってしまったからだろう。
ハタテから連絡は無い、まだ用事の途中だろう。どうしたものか...
「なら、『ミレニアム』を回ってみるのはどうかしら?"セミナー"、"エンジニア部"、"ヴェリタス"、"ゲーム開発部"...これら以外にも部活は沢山あるし、生徒達との交流も兼ねて、『シャーレ』の人脈を広げるいい機会じゃない?」
「"――確かに、ちょうどいい機会だね。でも、私自身『ミレニアム』の土地勘はあまりないけど..."」
「私はちょっと用事があるし...
ユメミはそう提案し、タブレットを取り出す―――
~"岡崎研究室" 正面玄関~
「――おぉ!アリスは"先生"とアリスのドッペルゲンガーにエンカウントしました!」
―――ユメミの指示で私のガイド役となった"岡崎研究室"所属の二年生『真神
「ドッペルゲンガーって...名前が被ってるだけでしょうに」
「名前被りは
「"どんな電波を...?それにしても――君が一人で居るなんて珍しいね、アリス"」
「モモイ達は部室でゲーム開発の最中です!アリスは手空きでやることがなかったので、探索クエストに繰り出しています!」
私の言葉にアリスはそう答える。以前受けたの依頼の後も、"ゲーム開発部"はサボらずゲーム開発を行っている様だ。
「"そっか。モモイ達がしっかり開発に打ち込んでいるならよかったよ"」
「はい!モモイが時々サボりそうになりますが、マリサが目を光らせてるおかげでサボりは少なくなっています!」
「面倒見がいいのは相変わらずね、マリサは。"エンジニア部"に居た時は悩んでいることが多かったし、"ゲーム開発部"は天職だったみたいね」
アリスの返事に対して
「
「
首を傾げるアリスの疑問に対して
「疎遠...だったら、マリサに会いに行きませんか?アリスは"ゲーム開発部"の
「気持ちは嬉しいけど...今は"先生"のガイド役を"教授"から任されてるの。"先生"は『ミレニアム』と関わりを持ってからまだ日も浅いしね」
「――!ならアリスも一緒に行きたいです!探索クエスト中ですが、アリスは
「ふむ..."先生"、どうする?是非は貴方に任せるわ」
「"――断る理由はないね。一緒に『ミレニアム』を見て回ろうか、アリス"」
「はい!ぱんぱかぱーん!勇者アリスはパーティーを結成しました!」
―――アリスと
~『ミレニアムサイエンススクール』構内 河川敷~
「――おや、アリス...が二人居ますね」
「おぉ!アリスはスミレ先輩とエンカウントしました!」
「――あら、スミレじゃない。相変わらずトレーニングに余念が無いわね」
「"君は...?"」
―――河川敷を歩いていると、スポーツウェアに身を包んだポニーテールの生徒が私達に気付いてランニングを止めてこちらに歩いて来る。スミレという、二人は見知っている生徒の様だけど―――
「――彼女は『乙花スミレ』、二年生よ。"トレーニング部"部長を務めてるの。専門は...まぁ、
「"運動好きなんだね。――私は"連邦捜査部『シャーレ』顧問、通称"先生"だよ。よろしくね、スミレ"」
「『シャーレ』...あぁ、"文々。新聞"のアヤさんが所属している"連邦生徒会"傘下の部活動でしたか。彼女には最近宣伝取材でお世話になりました。――初めまして、"先生"。『ミレニアムサイエンススクール』二年生、"トレーニング部"部長を務めております『乙花スミレ』です」
「
「スミレ先輩はすごいです!アリスが編入されるにあたって身体測定を担当してくれた時に、短距離走でも長距離走でもアリスと並走できる程の速さと持久力を見せてくれました!」
「ふふ、アリスちゃんがすごいんですよ。まさかあれ程の――
瞳を輝かせるアリスに対し、スミレは感心した様に頷く。―――スミレの話を聞くと、やはりアリスは
「おかげで、
「...筋肉優先は相変わらずみたいね、スミレ」
スミレが言葉を続けると
「
「アリス知ってます!スミレ先輩の考え方は脳筋というヤツです!」
「...失礼だけど、脳筋の表現が当てはまるから否定できないわね。それでいてやり方はしっかり健康科学に基づいてるから、
「――こうして新たな出会いを得られた縁です。お三方も一緒にランニング、どうですか?」
「"生徒の誘いだし...と言いたいけど、今は出会いや繋がりを広げる為にアリスと一緒に
「私は"先生"とアリス――
「...そう言った事情であれば仕方ありませんね。――"トレーニング部"は自らの身体的可能性を拓きたいと志す者全てに門戸を開いています。ご興味がありましたら、拠点である『トレーニングジム』までお越しください。では!」
スミレは"トレーニング部"を宣伝し、ポニーテールとジャケットを翻して走り出す。―――
「...脳筋な所はあるけど、インドア派が多い
「アリスはスミレ先輩と走るのは楽しいです!でも、モモイ達は何度誘っても
「"はは...多分モモイ達はすぐにへばっちゃうだろうね。行動力と体力は違うものだから"」
そんな会話を交わしながら、次なる出会いを期待して河川敷を歩き出す―――
~"特異現象捜査部"部室~
「――ここよ」
―――
―――『..."先生"は、"特異現象捜査部"と面識はある?あそこの活動方針と範囲を考えれば、シャーレとの繋がりがあればありがたいと思うの』
―――"特異現象捜査部"については、"ヴェリタス"を設立した『明星ヒマリ』なる生徒が引き抜かれる形で部長となった事は彼女達から聞いている。その話の中で、"特異現象捜査部"設立にあたって
「多分
「"――寒ッ...?!"」
「わぁ?!冷凍庫を開けた時のような冷たさです!」
―――ドアが開いたと同時に
「...あぁ、
「いや、こっちこそウチの『エイミ』が相変わらずで...で、後ろの二人がその会わせたい人?...なんか見たことある気がする生徒...と、その大人はもしかして...」
「"や、初めまして。"連邦捜査部"『シャーレ』顧問、"先生"だよ"」
「アリスは『天童アリス』です!"ゲーム開発部"の
「"先生"、アリス...あぁ、部長が言ってたっけ。――私は『
レンコは思い出したようにポンと手を鳴らし、自己紹介する。アリスについては兎も角、"特異現象捜査部"部長―――ヒマリはこちらを知っているらしい。キヴォトスでも屈指の腕前を持つハッカーらしいから、その技術で情報を集めていたのだろう。
そう言えば、"ゲーム開発部"からの依頼を受けて『ミレニアム』と関わりを持って以来、
「――初見さんなら、
「"お邪魔するよ"」
「お邪魔するわね」
「"特異現象捜査部"邂逅イベント開始です!」
―――レンコがドアを大きく開け、冷気がより強まる中で部室に入る。
「――皆、お客さんよ。部長が前に言ってた『天童アリス』って娘と、『シャーレ』の"先生"」
―――部室の天井には業務用のそれよりも一回り以上大きな冷暖房が据えられていて、静かながら
その下には楕円形のテーブルがあり、資料や何かのホログラム、タブレットやノートパソコンが乱雑に置かれている。そのテーブルを囲う椅子に座っている―――
「『シャーレ』...確か、"連邦生徒会"が最近立ち上げた
―――手元に黒い帽子を置いた、茶色のショートヘアの頭上に
「...部長が言ってた、"教授"が『廃墟』で見付けて連れてきた生徒がそんな名前だったわね。――初めまして。"特異現象捜査部"所属、二年生の『
―――手元にモブキャップ風の帽子を置いた、少しウェーブが掛かる金髪ショートヘア、頭上に
そして―――
「...『天童アリス』、『シャーレ』の"先生"...部長が興味を示してた存在だね。――一年生、"特異現象捜査部"の『
―――
体型も相俟って
「...ま、初見さんで且つ
「
アイスを食べるエイミを見ながら、レンコが苦笑、スミレコが心配そうな表情を浮かべて事情を説明する。―――エイミを改めて見れば、露出された肩や足にガーゼや湿布が貼られているのが分かる。傍に置いてある銃器も[
「暑ければ服を脱いで温度調整するのは誰もがやることなのに...それに、任務はすぐに終わる方がいいでしょ。それだけ私達ができることが増えるんだし」
「エイミの場合はそれ以上脱がれると困るのよ。いくら私達が頑丈だからって怪我していい理由にはならないし」
アイスを一口齧って飲み込み、口から離したエイミの言葉にレンコが言い返す。―――キヴォトスで過ごす住人は総じて銃撃や爆発に耐性があり、特にヘイローを持つ生徒はより頑丈で耐性も強い事はこれまでの活動で解っている。
でも、レンコの言う通り頑丈さを理由に負傷も厭わない行動を取るのは危険だ。効率の追求はリスクの増大に繋がる。大きな怪我を負ってしばらく動けなくなってしまえば、その期間中に出来た筈の事も出来なくなって結果として効率の低下に繋がる。
「退き時は弁えてるから、大事を起こすつもりはないよ。...でも先輩達の心配も分かるし、無茶はやっても無理はしないようにはする。――それで、"先生"とアリスは私達"特異現象捜査部"に挨拶に来ただけなのかな」
「"挨拶と、君達"特異現象捜査部"そのものについて知りたくてね。以前、"ヴェリタス"から"特異現象捜査部"の設立に
エイミの確認にそう答えると―――
「...そういや『シャーレ』の権限って...これはワンチャン...!聞きたいなら教えよう!現"セミナー会長"『調月リオ』の
「私達じゃなくて、実質
―――何か呟いたスミレコが茶色の瞳を輝かせ、そんな宣言をする。しかし、レンコは呆れた半目でスミレコを見ながらそんなツッコミを挙げる。
「レンコうるさい。――さて、私スミレコ、そしてレンコ、メリーは元から"特異現象捜査部"所属じゃなかったの。元々は"秘封倶楽部"っていう
"秘封倶楽部"の活動方針はズバリ――
スミレコはレンコのツッコミをピシャリと黙らせ、"秘封倶楽部"について説明する。活動方針は如何にも『ミレニアム』らしいものだ。
「私とメリーは元々無所属で、ぼんやりと"オカルト絡みの研究とかしたい"なーって考えてたら、スミ姉から誘われてね。部活動設立の最低人数は満たせなかったけど、廃部措置は取られないだけの成果はポツポツと出せてた」
「ですが...あれは本当に突然でした。――私達の部室にリオ会長が直接訪ねてきて、"特異現象捜査部"設立にあたり、"秘封倶楽部"を
レンコがメリーと共に"秘封倶楽部"に加入した経緯を話し、続けてメリーが状況の変化を説明する。―――これが、コタマが軽く流した
「あぁ、今でも思い出すとムカつく...!"特異現象捜査部"の活動方針が
スミレコはそう声を上げて私達に同意を求める。―――活動方針が似てる。つまりほぼ同じ活動を行う部活動を二つ並立させるよりは、一つに纏めた方が予算や決裁を考えればなるほど効率的だろう。
しかし、"セミナー会長"リオは設立しようとしている―――即ち活動実績が無い部活である"特異現象捜査部"に、"秘封倶楽部"を
「でも、リオ会長は"
私とメリー的には
レンコはそう説明してやれやれと頭を掻く。―――この経緯はヒマリが開発した[鏡]の没収経緯と似ている。現"セミナー会長"であるリオとは会えていないけど、感情や反感を考慮せず、効率や合理性を重視、追及する性格であることは推測出来る。研究者、エンジニアらしくはあるけど、ユメミと比べると誰もが抱く感情への考慮が薄い気がする。
ユメミは
―――閑話休題。
「実際、ヒマリ部長の頭脳、才能は"全知"の通りでしたし、エイミちゃんも極度の暑がりと効率主義に目を伏せれば優秀で、"秘封俱楽部"の時よりも多くの成果を出せるようになりました」
「"秘封俱楽部"で出してた成果もちゃんと汲んでくれたし、現場で動ける人員が四人居るからヒマリ部長も助かってるっぽいし、"特異現象捜査部"への合流は悪くないと思ってるわ。――説明はこんな所かな。"秘封俱楽部"の合流措置に思わない所がない訳じゃないけど、やりたいことはやれてるからあまり気にしてないわ」
「"なるほどね...ありがとう、よく分かったよ"」
レンコの言葉に頷き、お礼を言う。―――多少の不満、禍根はあるものの、部活動としては部員間の仲も良好で成果も出せている様だ。
「私は絶対忘れないからね!"特異現象捜査部"は
「――そのヒマリ部長は居ないの?普段は部室に籠って
「アリスも気になります!アリスの学籍を作ってくれた恩人なので、お礼と挨拶がしたいです!」
スミレコの言葉に対して
「部長は朝から出かけてるよ。何処に行ったかは私達も分からない。ただ――」
アイスを食べ終えたエイミが包装と棒を傍のゴミ箱に捨てながらヒマリは出かけていると答え―――
~『ミレニアム』構内のビル~
side-???
「――来たわね」
「――これで揃ったわね」
―――自動ドアが開き、車椅子を動かして入室すると、『ミレニアム』の夜景が一望出来る窓を背に、現"セミナー会長"にして"下水道を流れる水"であるリオと、"連邦生徒会"公認教師"教授"にして"洪水の濁流"であるユメミ。
―――
「この超天才清楚系病弱美少女ハッカーを態々自治区の隅っこにまで呼び出すとは...調査活動がなければ断っていましたよ」
そう愚痴を零しながら車椅子を動かして二人の下へと向かう。
―――今朝、『モモトーク』でリオから"
「朝にリオから呼び出しを受けて、こんな夜になってやっと全員集合になった辺り、相変わらずマイペースね、『ヒマリ』」
「それは貴女もでしょう、ユメミ。相変わらず"行けたら行く"と曖昧な返事を返して、来たのは夕方だったじゃない」
「こっちも仕事があるんですー。本分は生徒だけど、"教授"としてやるべきこともあるんだから」
ユメミの言葉に対し、リオが半目で睨んでツッコミを入れると、不満そうに頬を膨らませて言い返す。
「あら、
二人の下で車椅子を止めて微笑み、移動の道中で
―――道中暇だった事もあるけど、私が
"
―――ジェットパックらしき開発品の飛行試験を敢行したものの、制御系に不具合を起こして河に突っ込む様に落ちた"エンジニア部"のリカコを助けたり。
―――
―――お昼時には、ユウカとノアに出会して一緒に昼食を取ったものの、ノアが
カメラを通して眺めていると、
「...
「それはこちらもですよ。気まぐれ屋は貴女も大概でしょう?"澄み切った純正のミネラルウォーター"と"制御できない洪水の濁流"を一緒にして欲しくはありませんね」
―――ユメミの言葉に言い返す。やはり、彼女は私の行動と同じ事をやっていた様だ。ユメミと同様、私も
「――それ以上は不毛な議論よ。相変わらず、チヒロが聞いたら頭を抱えそうなやり取りね。...本題に入りましょう。貴女達を呼んだのは、『廃墟』で見付かったアンドロイド『AL-1S』――現在は我が『ミレニアム』一年生の生徒として編入されている『天童アリス』が
―――リオがそう会話を切り、傍の机にあるコンソールを操作して
―――彼女の生徒としての編入を請け負った私が、追認の対価としてユメミと共にリオから依頼されていた、"『天童アリス』の調査"。身体能力や人格、様々な面からのアプローチで調査を行った。道中での確認も経て
「貴女もやっと結論を出せたみたいね。――情報やデータは共有してるし、さっさと結論を挙げちゃいましょうか」
「そうですね。超天才美少女ハッカーである私の能力故に、暇ではありませんから」
「...そうね。『AL-1S』、『天童アリス』は――」
―――静寂が部屋に満ちる。
「――は?」
―――数秒後、我に返った私はリオに対してそんな声を零す。まさか、リオがそんな物騒な結論を出すとは予想外だ。
「――『廃墟』は"無名の司祭"達の時代の遺構の一つよ。私が集めたデータに散見された、"名も無き神々の王女"に関する情報と『AL-1S』の調査で分かった種々の特徴から――
「..."無名の司祭"、ですか...それに関する情報はリオ、貴女が詳しいことは把握していますが――そのような情報は私にも共有してもらいたかったですね。周囲に情報の共有を求め、しかし自身は情報を故意に隠す...だから"下水道に流れる水"なんですよ、貴女は」
「...謎の多い過去の存在の情報が拡散されたらどうなるか分からないわ。だったら、
リオを半目で睨んで情報の共有不足を指摘するけど、彼女は当然だと澄ました表情で反論する。―――『ミレニアム』に進学し、"セミナー"所属となった頃からリオはこうだ。合理性を追及し、その為にあらゆる情報、データを収集する癖に、
「"無名の司祭"に関しては私も調べてたけど...そこまで分かってたなら、ヒマリの言う通り共有して欲しかったわね。"三人寄れば文殊の知恵"――シングルコアよりもトリプルコアの方が演算はより高速で効率的よ」
「想定外の不具合で他二つのコアに影響が出てはあっという間に機能不全よ。だったら、一つのコアでできる限りの処理を可能にする方が効率的で――安全でしょう?」
「...はぁ...全く、リオは相変わらず...」
ユメミにも同様に反論し、ユメミは額に手を添えてため息を吐く。
「――兎に角。結論を違えたことは残念よ。『AL-1S』を調べていて、
「貴女こそ、彼女の学校生活を見ていなかったんですか?好奇心で周囲を振り回す所はありますが、生徒――後輩として見れば可愛いものでしょう?あのような人格が形成されている以上、貴女が考える脅威になるとは思えませんが」
「――感情は関係ないわ。『AL-1S』が持つ能力が
「...そうですか」
リオの結論が変わらない事を確信し、息を吐く。
「...なら、依頼も達成したことですし私達の協力関係もここまでですね。貴女が『天童アリス』を脅かすというのなら――」
「――は?」
―――赤く塗装された[
「...ごめんなさいね、ヒマリ。貴女が
「何を言って――」
「がっ...?!」
―――背後から誰かが私の後頭部を強打し、意識が薄れていく。
「ユメミ、どういうつもり...?!」
「――リオの言わんとすることも理解できる。だから...せめて私だけは貴女に――」
薄れゆく意識の中で、戸惑うリオと、
ということで、ミレニアム巡りで『特異現象捜査部』との邂逅でした。秘封俱楽部は原作での活動方針が特異現象捜査部と似ている所がある事。現状同捜査部がヒマリとエイミしか居らず、二年生で間を埋めたい事もあってこのような形になりました。
菫子は原作において高1ですが...蓮子と比べて年上っぽいし、明言されてないけど同姓だから蓮子のご先祖っぽいし...で、当作品では三年生、レンコの従姉となりました。
さて、ラストで察せるかと思いますが―――次回、パヴァーヌ二章本格突入です。
感想、評価、お気に入り、栞、ここすきは大歓迎です。作者が喜びでわっぴ~します。
~生徒紹介~
名前:
所属校:ミレニアムサイエンススクール
学年:三年生
部活動:特異現象捜査部(旧:秘封俱楽部)
役職:副部長(旧:秘封俱楽部会長)
装備:HG(
名前:
所属校:ミレニアムサイエンススクール
学年:二年生
部活動:特異現象捜査部(旧:秘封俱楽部部員)
装備:SR(
名前:
所属校:ミレニアムサイエンススクール
学年:二年生
部活動:特異現象捜査部(旧:秘封俱楽部部員)
装備:HG(