Blue"Fantasy"Archive~透き通るような"幻想"世界~ 作:八坂 義景
そしてフェス限でナギサ水着!思ったよりあるじゃん!水着も黒のセパレートで大人っぽい!そして外せねぇよなミカァ!思ったより落ち着いた可愛いデザインでいい...
イベPVはしれっとカスミとメグの水着が見えたしオチはなんだナギちゃん???そしてアニメPV最高過ぎんか???
そしてSPECIAL枠おつまみ実装おめでとう!!
前回のあらすじ:決戦前の道中で会話して回るシチュエーションっていいよね
~『エリドゥ』~
side-マリサ
「――クリア!」
「――クリア!」
―――作業員通路の階段から先行して地上に出たミヤコ達"RABBIT小隊"が敵影無しを報告する。
「"――よし、私達も出よう"」
「了解です」
「あぁ。...ここが...要塞都市『エリドゥ』か...」
"先生"、アヤに続いて地上へと出て、星空とキヴォトスのヘイローが見える夜空の下高層ビルが林立し、間を立体的に道路が走る大都市―――『エリドゥ』を見回す。
「わぁ...すごい大都市だね」
「大きい分、私達以外誰も居ないのが不気味だね...」
「こんな大都市をリオ会長一人で造り上げたってんだからすごいよな」
「えぇ、とんでもないスクープですよ。『ミレニアム』の予算を横領していたことも驚くべきことですが、これ程の都市を実現できるだけの額に増やしたというんですから、リオ会長の資産運用の才能は相当ですよ」
同じ様にビル群を見上げるモモイとミドリの言葉に頷き、アヤはスマホで写真を取りながらそう返す。
―――遂に『エリドゥ』に入った。この要塞都市の何処かにアリスとリオ会長、トキが居る筈だ。だが―――
「――で、どうやって
「私とハタテが飛べたらいいんですがねぇ。今頃ハッキングを試みている"ヴェリタス"の皆さんの首尾次第ですね」
ネル先輩が私が抱いていたものと同じ懸念を挙げ、写真を撮り終えたアヤが頭を掻きながらもどかしそうな表情を浮かべる。確かにアヤとハタテは自力で空を飛べるが、『エリドゥ』の対空システムが動く可能性もある。駅に残って点検用端末から侵入を試みている"ヴェリタス"のハッキングで迎撃システムを掌握出来れば二人も動ける筈だが、今はまだ無理だろう。
「空からの目がまだ使えない以上、地上を歩くしかないだろう。とは言え――目指す価値があるアテはあるけどね」
ウタハ部長がそう言って目を向けた先に同じ様に目を向けると―――
「――一際高いし、明らかに目立つデザインのビル...いや、タワーが見えるな」
「『ミレニアムタワー』みたいな、正に街の中心って感じだね」
「住みにくそうなデザインねぇ...モニュメントとしてはよく目立つけど」
―――上に向かって細くなっていく、住みにくそうなデザインの一際高いビルが見え、口々に印象を挙げる。
「...ウタハ、あのタワー?に
「リオが一人で造り上げた都市だ。システムは無人で稼働、維持できるようにしてあるだろう。そうなれば――
ウタハ部長の言葉に私含め皆納得した表情を浮かべる。―――これだけの規模の大都市を無人で運営、維持しようとするなら全体を統括するシステムが―――人間で言えば脳にあたるものが必要だろう。
「タワーのデザインは兎も角、あそこが中心だと分かる存在感は重要ね。攻撃された場合に目立つことは悪手だけど、
「"成程ね...よし、目指してみる価値は――"」
―――近くの電灯から青い光が放たれ、リオ会長のホログラムが姿を現し、私達は咄嗟に得物を構える。その隣で路面に擬態していたハッチが開き、トキがエレベーターでせり上がって来て私達に向けてカーテシーで挨拶して来た―――
side-"先生"
『――想定通りね。できれば的中してほしくなかった想定だけれど』
「――私達の侵入が想定通りなら、これから私達が取る行動も想定してるってことだな?」
「アリスは返してもらうよ、リオ会長!アリスは魔王なんかじゃない!アリスは勇者で――私達の大切な仲間だから!」
リオの言葉に対してマリサは眼差しを鋭くして言い返し、モモイは[
『...そう..."先生"、貴方なら
「"...確かにアリスが持つ力は危険だよ。リオ、君の意見、君がアリスに対して抱く恐怖も理解できる。でも――だからと言って一方的に脅威だと決めつけるのは違うと私は思う。誰にも言わず、一人で判断するのでは独り善がりだよ。人間には口が、耳があるじゃないか。君の意見を、意思を皆に明かして知恵や力を借りる選択もあった筈だ"」
リオの言葉にそう反論すると、彼女は
『...
「――それが独り善がりだって言ってんだろうが。自分だけで判断を完結させてんじゃねぇ。どうやら
―――目を開き、アリスを連行した時と変わらない言葉を告げるリオに対してネルが[
「――リオ。入学したばかりの時の君は、情報の共有を求められればしていた筈だ。...しかし"セミナー"入りしてからの君は、徹底的に自分が知った情報を伏せている。きっと余程の情報なんだろうね。確かにリスクの排除、軽減は必要だ。だが――そもそも、一人で全てをやろうとしている時点でリスクしかないよ。
だから...単にアリスを助け出すだけじゃない。――リオ、無理をやろうとしている君を止める。
続いてウタハも一歩進み出て、[
『――退くつもりはない、ということね』
「当たり前だよ!アリスを――仲間を取り返す為なら、相手が"セミナー会長"でも打ち倒す!」
「...『シャーレ』だけじゃありません。アリスちゃんのおかげで、"ゲーム開発部"は存続できました。だから...部長として、仲間として――アリスちゃんは、絶対助けます...!」
「...アリスちゃんは大切な仲間、です。『廃墟』で出逢って、一緒に『TSC2』を開発して...今までも、これからも...私達は、アリスちゃんと一緒に"ゲーム開発部"として活動します...!」
「――確かに[
リオの確認の言葉に対して"ゲーム開発部"の四人は揃って答える。
『――なら、こちらも目的を阻む障害は徹底的に排除するまでよ。トキ、侵入者との交戦を許可します』
「――イエス、マム」
ウィィン...
―――リオの命を受けたトキが[
「...はっ、いきなり大歓迎だな...!」
「どうせ後詰も充分に備えているでしょうね。でも――この程度で諦める理由にはならない」
「邪魔されるのは分かってたぜ。――だが、どれだけ出て来ようが全部吹っ飛ばす!」
「――"先生"、ご命令を」
―――しかし、皆怖気付いたり怯んだりする様子は一切なく、寧ろ意気軒昂に各々の得物を構え直す。ミヤコの言葉に私は頷き―――
「"――アリス救出作戦開始!第一目標、『エリドゥ』中心部タワー!敵の防衛戦を突破するよ!"」
「――リカ、君の出番だ!」
私の指示に全員が応え、続くウタハの合図で右手のビルの店頭シャッターが吹き飛び、[ふらわ~戦車]が爆煙を突き抜けて姿を現し、リカの声がスピーカーで響き渡る―――
side-カリン
「"まずはこのまま固まってタワーを目指す![ふらわ~戦車]を先頭に前進!"」
『敵の対戦車火器は最優先で破壊するのです![ふらわ~戦車]の装甲では一撃耐えられるかも怪しいのです!』
「――了解」
[ふらわ~戦車]を操るリカから通信が入り、[ホークアイ]を構えて左側のビルから突き出ているロケットランチャーのタレットを狙い撃つ。パッと見では外装として装甲も付いている様だけど、ロボットやドローン対策で多く持って来た[.55in(13.97mm)AP弾]に耐えられる程ではない様で、タレットがそのまま沈黙したのを確認しながらコッキングレバーを引いて次弾を薬室に装填する。
「待ちやがれ!」
「......!」
[ふらわ~戦車]の傍ではリーダーが吼えながら[ツインドラゴン]を構え、引き撃ちで私達を牽制するトキに向けて弾幕を張るも、トキの前にバリケードらしき壁が路面からせり上がって銃弾を防ぐ。
「っち...!リオの差し金か!」
「どうやら路面やビルに偽装して色々と防衛設備を格納しているみたいだね。しかしタレットは兎も角――」
「――九時の方角からロボット五体!」
「私がやるぜ!――弾幕はパワーだぜ!」
―――私の左側の背後で、ミヤコの通報を受けてマリサが[バレットシャワー・ブルーム]で弾幕を張り、
「――二時の方角からロボットとドローン合計十体!」
「私に任せてよ!――手が足りなければ増やせばいい!《のびーるアーム》!」
―――右側ではロボットとドローン十体程が現れるも、ニトリがバックパックからアーム二本を伸ばし、装備している[M249]二丁で弾幕を張って十体全てを倒す。
「――ロボット、ドローンは厄介ですね。個々の戦闘力は大したことはありませんが、あちらこちらから現れ、まとまった数で攻撃してこられると前進しにくいですね」
「あぁ。タレットは一度壊せばいいけど――」
―――アカネの言葉に頷きながら視界に別のロケットランチャータレットが現れた瞬間を収め、[ホークアイ]の銃口を向けて狙撃、破壊する。
「――この分だと、ロボットとドローンは後詰も沢山控えてるだろうね。長丁場を想定して予備弾薬は多く持ち込んでるけど、このペースで攻撃されては――」
『――こちらチヒロ!
『――こちらマガン!予想通り駅にもロボットやらドローンやらが来やがった!私とマキで迎撃してるが、現状ハッキングは三人しか取り掛かれねぇ状況だ!』
―――インカムにチヒロ先輩の報告と、銃声を背景にしたマガンの報告が続け様に入る。確か、ヒマリ部長は
「――あやや、拉致されているにも関わらず、私達に利となるものを残しているのは流石ヒマリさんですが...どうやら
「あぁ。流石にリオもハッキングは想定済みだったか。しかもシステム側だけでなく、戦闘面でもロボットやドローンをけしかけて来るとはね...『エリドゥ』の対空システム掌握が作戦上最優先だけど、これは厳しいね」
―――アヤの言葉にウタハが難しい表情を浮かべながら頷く。『エリドゥ』対空システムの掌握、無力化はアヤとハタテの本領発揮、そして"セミナー"からの増援部隊を呼び込む為に必要だ。それがすぐに出来ない状況となると―――
「"――アロナ、『エリドゥ』の全システムを調査できるかい?"」
『スーパーAIアロナにお任せ下さい!――システム侵入、各系統、ネットワーク探査――完了。って...す、凄いシステムです!系統が一つ失われても予備系統が即座に引き継ぎ、復旧までもたせる維持システムがこんなに綿密に...!これ程の規模を全てハッキングした場合は勿論、作戦上重要な対空システムの掌握と維持も行った場合――"先生"を
「これは...絵図で簡略化されていても分かる複雑さ。一部を掌握できた所で、予備システムがメインの奪還、復旧まで最低限維持できるのか」
―――今の所安全な[ふらわ~戦車]の後ろに付いて指揮を執っている"先生"がシッテムの箱を取り出し、
その横で[
『――そうだった、"先生"には
「"分かった!――アロナ、このデータをチヒロ達に送ったら、
『分かりました!――データ送信完了!現在地周辺の防衛設備にアクセス――掌握完了!陣地を構成、展開します!』
―――
「――こりゃいい!
「なんか見下ろしRPGとかで見るウェーブ戦みたいだね。でも、これであちこちから撃たれっぱなしのまま進む危険性はなくなる!」
陣地を見回してリーダーとモモイが嬉しそうに声をあげ、各々手近なバリケードの傍に移動して迎撃態勢を整える。足を止めて迎撃してからの前進になるから歩みは遅くなるけど、二人が言った様にあちこちから攻撃されながら進むよりはマシだろう。
「"――よし、ロボットやドローンを都度撃退しながら中央のタワーを目指すよ!"」
"先生"の号令一下、再び偽装ハッチから現れたロボットやドローンの迎撃を始める―――
side-"先生"
「――最後のドローン撃破!」
「よし、これで今の所はアイツだけだ!リオの懐刀をここで倒せりゃこの先は楽になる!」
―――ミヤコがドローンを撃墜し、ネルが前方で私達側と同様にバリケードや
「...!」
「っち...!」
しかしトキは軽やかな身のこなしで弾幕を躱し、隣のバリケード裏へと飛び込みカウンターで銃撃を浴びせて来てネルは身を伏せる。
―――私達の周辺の防衛設備をアロナにハッキングしてもらい、こちら側の陣地を構築してロボットやドローンを迎撃してから前進を繰り返して暫く経った。ロボットやドローンの迎撃、タレットの破壊は皆慣れてきたのかペースは早くなって来ている。
でも、トキは不利を悟るとすぐに後退し、途中からは私達と同じ様に陣地を構築して迎撃して来る様になった。恐らくリオを通して周辺の防衛設備を動かしているのだろうけど、こちらの進みは遅くなっている。チヒロ達が対空システムを掌握出来ていればこちらも動きを変えられるけど―――
『――こちらチヒロ!対空システムへの侵入路を構築して現在ハッキング中!でも防衛やカウンターが激しくて一進一退。マガンとマキも散発的に襲ってくるロボットやドローンを迎撃してるからこっちに加われないし、まだ時間が掛かる!』
「"――了解。そちらに誰か増援を送るかい?"」
『――こちらマガン!弾薬はまだ十分だし、妨害だけが目的なのか数も大したことはねぇ。今の所は大丈夫だ』
―――チヒロ、マガンからそれぞれ報告を受ける。変わらずリオ側は"ヴェリタス"からのハッキング防衛と妨害を続けている様だ。狙いを把握して重点的の防衛しつつ、人手を増やせないように攻撃を仕掛ける。厄介な状況だ。とは言え、大丈夫だと言うならこのまま任せよう。
「"分かった。でも、何かあったらすぐ連絡してね。――チヒロ達はまだ時間が掛かりそうだ"」
「恐らくリオ会長側も狙いに気付いて防衛と妨害を強化しているのでしょう」
「今の所は"セミナー"の増援を求める程ではないが...アヤとハタテの本領発揮ができないのは少し厳しいね」
「
通信を終え、ミヤコ、ウタハ、ユメミと情報を共有する。―――"キヴォトス最速"を謳うアヤの速さを信じたいけど、対策を徹底する性格のリオが相手ではどんな迎撃手段を講じてくるか分からない。だからこそ、対空システムを掌握、無力化して空の脅威を減らしたい所だけど―――
―――近くの電灯からホログラムが投影され、ホログラム姿のリオが現れ、そう言って私と"シッテムの箱"を見つめる。
「"――やろうと思えば、この『エリドゥ』のシステム全体の掌握、無力化も可能だよ"」
『――それは
『エリドゥ』システム全体の掌握も可能だと軽く脅してみるけど、リオは表情を変えずに反論する。既に"シッテムの箱"の存在と機能についてはある程度把握している様だ。
「"...そこまで把握済みか。流石リオというべきか..."」
「幼馴染で親友の私ですら知らない内に情報を集めているもの。...集めるだけなら兎も角、周囲に関わりそうな情報でも隠すことがあるから困っちゃうわ、全く...」
『...何度も言っているけど、リスクはできる限り排除、軽減すべきであり、しかし完全に排除することはできない。リスクが危険、脅威となり被害を被る状況になり得るのなら――被るのは一人だけであれば皆を救えるわ』
リオは私とユメミの言葉に対して目を伏せ、これまでと変わらない主張を挙げる。彼女の覚悟、意思は変わっていない様だ。
「――その独り善がりな意思は変えるつもりはねぇってことか。だったらこっちもお前の懐刀をぶっ飛ばして、
『――防衛手段がAMASやドローン、タレットだけだと思って?その程度では
「...君が言う
『――いいでしょう。性能試験としても丁度いい機会だしね。トキ――』
「...は?いきなり脱ぎ始めたぞアイツ?!一体何を――」
「銃を下ろせ、サキ。...リオがどんな手を披露するか、見てやろうじゃねぇか。ま、何が来ようとあたしらなら
<「...マリサ。ネル先輩ならフラグって折れるかな?」
<「『ミレニアム』最強の一角の先輩なら...いや、ゲームだと結構フラグ回収してたしどうだろうな...」
―――リオの宣言を受けたトキはおもむろに軽装のメイド服を脱ぎ始め、サキが[
「――中央のタワー頂部より飛翔体出現!」
「あれは...コンテナ?」
―――中央のタワーからコンテナらしき直方体の物体がロケットの噴射炎を引きながら飛び立ち、トキの背後へと降り立つ。
コンテナの扉が開き―――
『――パイロット搭乗確認。"
―――紺色の肩部装甲と、主砲らしき白く長い武装を備えた背部。ガトリング砲三門を備えた黒い大型マニピュレータ一対。白く大きな脚部装甲。所謂パワードスーツらしき武装を一瞥したトキはバックジャンプで真ん中のスペースへと身体を委ね、機体のバンドが自動でトキの身体を固定し、脚部装甲がトキの膝下を覆う様に固定する。トキはマニピュレータに併設されたトリガー付きの白い篭手のグリップを握り―――
私達が驚くのを他所に、背部から細いアームが紺色のバイザーをトキの目元に装着し、青い光のラインがバイザーに灯り、脚部からエンジン音が鳴り始めて[アビ・エシュフ]は空へと飛び上がり、トキはバイザー越しに私達を見下ろす。
「と、飛んだだと...?!」
「あやや、私とハタテは未だ飛べないというのに...」
「...まさかこんな兵器を隠していたなんてね。...でも、
「所謂パワードスーツの類か...見たところ武装は腕部のガトリングと、背中のアレは――」
『――こちらチヒロ!いきなり
「"――こちら"先生"。リオ側が新たな防衛兵器を出してきた!名前は[
―――チヒロからの通信に応えている最中。トキの宣言により背中の白い装甲に包まれた砲身がグルリと回転して展開され、黒い砲口に青い光が灯り始め―――
咄嗟に回避を指示するも、二門の砲口から青い光が迸り―――
~『エリドゥ』の何処か~
side-レンコ
―――ロックを解除したハッチを開け、頭だけ出して白いLED電灯が規則的に灯る廊下らしき空間を見回す。
「――敵影無し。上がって大丈夫よ。っと...」
下に顔を向けて声を掛け、ハッチを全開にして梯子を登って廊下に出て[
―――学校でアリス救出作戦組に『エリドゥ』に関する情報を共有し、スミ姉が合流してから私達は
救出作戦組は地下鉄を利用して潜入するつもりみたいだけど、私達が利用したのは
―――閑話休題。
「――っしょっと...ここが
「...本当に情報通りだね。流石部長...ほら、メリー先輩」
「ありがとう、エイミちゃん。っと...!」
―――スミ姉、エイミと続き、最後尾のメリーに対してエイミが手を取ってメリーを手伝って引き上げる様子を見届け、[
「――さて、と。これで『エリドゥ』に侵入できた。次は...エイミ、
「...これかな。"内部の適当な端末にアクセスしろ"、だってさ」
「端末...あそこ、点検用の制御端末っぽいのがあるわ」
スミ姉がエイミに尋ねると
「無人でも都市を維持できるようにしてるのに、人間用の端末があるのは流石リオねぇ。この場合ありがたいけど。じゃ、エイミ頼んだわよ」
「了解」
スミ姉がエイミに指示し、エイミはタブレット端末を片手に制御端末へと近付き、制御端末を起動する。タッチパネルに『E.R.I.D.U』と表示され、メニュー画面らしきものが映し出される。
「...ハッキング開始。侵入路策定――接続したら勝手に始まったね。潜入ルートに入った時と同じで
「流石部長ね。リオ会長に捕まることは想定済み。予め手は打っていたってことか...」
エイミがタブレットを操作すると制御端末のメニュー画面にノイズが走り、内部システムのコマンド画面が立ち上がって自動でコマンドが打ち込まれていく。エイミと共に関心したように頷く。
「――データ受信完了。これは...タワー内部のマップと、多分
―――数秒経って制御端末の画面が元のメニュー画面に戻り、エイミが私達にタブレットの画面を見せると、『エリドゥ』中央にあるタワーの内部構造を示すマップが映し出されていて、司令室らしき一際広い部屋の下の階層、ホールらしき空間に隣接する部屋に赤い点が灯っている。
「ここからだとちょっと長い道程だけど――次に目指すべき場所は決まりね」
スミ姉の言葉に三人揃って頷く。―――今頃『エリドゥ』内で始まっているアリス救出作戦による騒ぎはチャンスだ。別ルートで潜入した私達に気付く前に、部長の下に辿り着いて助け出す―――これが私達の作戦目標だ。
「じゃあ――"特異現象捜査部"、部長救出作戦を開始するわよ!」
スミ姉の号令一下、エイミを先頭に各々得物を構えて歩き出す―――
次回も引き続きエリドゥです。
感想、評価、お気に入り、栞、ここすきは大歓迎です。作者が喜びでわっぴ~します。