Blue"Fantasy"Archive~透き通るような"幻想"世界~ 作:八坂 義景
~『ミレニアムサイエンススクール』 個人寮~
side-マリサ
「...んぁ?......いい時間だな...」
―――目を覚まし、枕元のスマホを手に取って画面を点けると[06:07]と映り、未だ残る眠気に抗いながら上体を起こす。
「...くぁ...まさか日付を跨ぐとは思わなかったな...」
欠伸をしながらぼやき、ベッドから降りる。―――昨日の夜からモモイ、ミドリ、ユズ、アリスと最近トレンドのオンラインゲームのイベントに挑んでいたが、つい熱くなって気が付いたら日付を跨いでいた。休日だったら良かったが、今日は普通に授業と
「っくぅ...!今日もいい天気だぜ...!」
バルコニーに面する窓に近付けばセンサーが反応して開き、ビル街のシルエットの隙間から朝日が差し込んで私を照らす。伸びをしながら朝日を浴びて身体を目覚めさせる。
SWモモイ
皆、おはよー!
GDミドリ
おはよう、皆
DMユズ
皆おはよう
勇者アリス
おはようございます!
SWモモイ
大丈夫だよ!
いやー、昨日は楽しかったね!
勇者アリス
はい!
アリス、勇者として更に
レベルアップできた気がします!
GDミドリ
報酬も沢山ゲットできたし
今回はいいイベントだったね
DMユズ
そうだね
それで、あのイベントに絡んで
インスピレーションがでてきたんだ
SWモモイ
賛成!
GDミドリ
賛成。ユズちゃん、流石だね
勇者アリス
アリスも賛成です!
ホワイトボードを片付けて待ってますね!
「――皆起きれたみたいだな」
―――朝食、食後のコーヒーを済ませて歯を磨きながら"ゲーム開発部"グループトークで朝の挨拶と雑談を交わす。午後の活動方針も決まったのは僥倖だ。『TSC2』の『ミレニアムプライス』受賞のおかげで廃部は免れたが、それに胡坐を掻いて同じ轍を踏む訳にはいかない。
歯磨き、うがいを終えて鏡で髪を軽く整え、居間に戻ってベストを着てその上にジャケットを羽織り、机に置いてあるバッグを掴んで玄関に向かう。
「――よし、今日も一日頑張るぜ!」
肩にバッグを提げて玄関でブーツを履き、ドアを開けて外に出る―――
~『ミレニアムサイエンススクール』本校 第一食堂~
「――マリサ、相席いいかしら?」
「...んぐ?...あぁ、構わないぜユウカ」
―――今日は午前中だけの授業を終えた、少しばかり早い昼の食堂。スマホで最新ゲームタイトルの情報を見ながらハンバーガーを齧って咀嚼していると聞き慣れた声が相席を求めてきて、飲み込んで受け入れながら顔を上げるとユウカが塩ラーメンと水一杯を乗せたお盆をテーブルに置いて座る様子が見える。...ラーメンか。今日の夕飯は
―――閑話休題。
「――珍しいな。ユウカ一人か?」
「...コユキの
「...懲りないなアイツも」
ノア―――普段一緒に居るヤツが居ないのが珍しくて尋ねれば呆れたため息と共にそんな答えが返って来て、私も呆れてため息を就いてストローからコーラを啜る。
―――
人懐っこく先輩想いな性格で可愛い後輩だが...倫理観の低さを通した行動の出力は結果として問題行動と化す―――コユキの唯一にして大き過ぎる欠点だ。
「いただきます」と手を合わせ、箸で麺を摘んで啜るユウカの表情には呆れの他に疲労も見える。"セミナー会計"の仕事に加えて
「...説教はノアだけでいいのか?コユキは
ハンバーガーを飲み込み、コユキへの説教についての個人的な懸念を挙げる。―――ノアの
同じ様な出来事が重なると"またこの展開か"と慣れて来るものだ。そうなれば説教の言葉も頭に入らず、また問題行動を起こして説教を食らって...悪循環が出来上がりかねない。
「本当は私も一緒にお説教のつもりだったんだけど――今日は午後から『シャーレ』"当番"のシフトが入っているの。だからこうして早めのお昼を取ってるのよ」
「...お前もお前で相変わらずだな。一昨日丸一日"当番"だったってのに...先週辺り公表された『ミレニアム分室』でもいいんじゃないのか?」
私の懸念に対するユウカの答えを聞いて呆れを含んだ半目を返す。
―――一週間程前。『キヴォチューブ』の『シャーレ』公式アカウントがライブ配信を行い、『シャーレ』の活動円滑化や要請対応の効率化、人員の負担軽減を目的として"連邦生徒会公認教師"を責任者とする『シャーレ分室』設置と試験運用が発表された。
分室の役目は設置された学校向けの『シャーレ』窓口兼、周辺の中小校も含めた自地区限定での活動。責任者の教師には分室の人事権も与えられるらしい。
まずは『SRT』とここ『ミレニアム』に分室が設置され、試験運用での結果次第で改善を行い、次いで"先生"が直接他校の"連邦生徒会"公認教師と会談し、分室の追加設置の可否を判断するということになるらしい。
『ミレニアム』では配信終了後から"教授"が『"シャーレ"ミレニアム分室』の人員募集を始め、興味はあれど熾烈な"当番"シフト予約に勝てない連中が居たのか既にそこそこの人数が所属している。その中には―――
「――"教授"は何だかんだ言って分室を回せる筈よ。自信があるからこそ分室設置を受け入れたんでしょうし。...それに、"先生"への負担が減るからこそ、気が緩んで『シャーレ』予算の使い方も
「...おぅ、相変わらず"先生"を気にしてるってのはよく解った」
―――ユウカが箸で麺を摘んだまま自分の世界に入り始め、相変わらずだと呆れつつハンバーガーを頬張る。相変わらずユウカは"先生"の事が気になるらしい。とことん生徒第一で、
「――――という点から、"先生"には私が必要なのよ。分かった、マリサ?」
「はいはい、よーく分かったよ」
―――二、三分経ってユウカが自分の世界から戻って来て、適当によく分かったと返してハンバーガーの残りを口に放り込んで咀嚼し、コーラを啜って流し込む。
「なら結構。――マリサは『シャーレ』"当番"も、分室にも興味はないの?前者は相変わらずシフト予約は大変だけど、後者は身近で『シャーレ』に関われる組織よ。貴女なら充分活躍できると思うけど」
「...興味がない訳じゃないさ。ただ――
―――満足そうに頷き、冷めた麺を啜ったユウカが、逆に私は『シャーレ』の活動についてどう考えているのかと尋ねて来て、そう答えてポテトを三本程摘んで齧る。
―――
―――だからこそ、誰かが見守って
「――タカネを通して貴女がスランプに陥っているって聞いてて、"エンジニア部"から"ゲーム開発部"に転部するって聞いた時は不安だったのよ?貴女の加入で部活動設立の最低条件は満たせたけど、それでも一年生ばかりの部活動。一年
私の言葉を聞いて、ユウカは安心した表情を浮かべて私が"ゲーム開発部"に転部した時の心境を吐露する。"セミナー会計"としてのユウカは厳しいが、本人の性格は後輩想いで優しいんだと察せる。
「...コユキもそうだが、何だかんだ
「..."セミナー"としても
「...そりゃな。
ユウカは少し恥ずかしそうに頬を薄ら赤く染めて目を逸らし、私も同じだろうと反論されて私も苦笑して頷く。―――二年程度の猶予はあるが、
「――ごちそうさん。午後から部活動なんでな、そろそろ行くぜ」
「モモイ達にサボらず
「...時々思うんだが、お前
「はぁ?!は、
―――ポテトの残りを処理してコーラで流し込み、トレイを持って席を立ちながらユウカを茶化し、珍しい素っ頓狂な声を背に歩き出す―――
~部室棟 "ゲーム開発部"部室~
「――――って感じで、ローグライクのコンセプトで今回はゲームを作っていきたいんだけど...どう、かな?」
―――部室のホワイトボードにユズが書いたインスピレーションを見ながら、ユズの説明も脳内で反芻させながら考える。バトル中にランダムで、またバトルを終えた後確定でランダムにスキル、アイテムを選択取得できるローグライク―――初めてのジャンル且つ、ドットグラフィックで何処までやれるか未知数なコンセプトだ。だが―――
「――私はいいと思うぞ。ドットで何処までやれるか分からんが...挑戦するだけでもいい経験だ」
「初めてのジャンルだけど面白そう!私も賛成!」
「新規で描かないといけないグラフィックが多くなりそうだけど...面白そうだね」
「アリスも賛成です!新しいことへの挑戦はアリスのレベルアップにも繋がります!」
―――私の賛意を皮切りに皆口々に賛成の意見を挙げる。皆のやる気は充分ある様だ。
「...っ...皆...!――分かった。今回はローグライクで新しいタイトルを作ろう...!」
―――ユズは内心採用されるか不安だったのだろう。感極まったのか少し泣きそうな表情を浮かべるも飲み込む様に頷き、コンセプトを赤マーカーでグルリと囲む。
「コンセプトが決まったなら次は世界観とかストーリーだね!...と言っても、ジャンル的には簡潔に、掘り下げはフレーバーで匂わせる程度でいいと思うけど」
「この手のジャンルで無駄にストーリーを凝らすよりは、ランダム要素を広げた方がいいからな。だが、ある程度はシナジーのある組み合わせも必要だ。矛盾した性能しか出ないんじゃ楽しめないぜ」
「じゃあ、次は実装する要素を考えてみよっか!」
「はい!アリスにアイデアがあります!」
コンセプトはローグライクとすると決まり、モモイの音頭で実装する要素のアイデア出しに移る―――
「――――じゃあ、このスキルを入れるなら...こんなのはどう?」
「お、中々面白そうだな。だが...この組み合わせができると後がヌルゲー化しそうだな」
「じ、じゃあ...このスキルの取得をフラグにして発生率を下げて対策してみるのは、どうかな...?」
「それから、シナジー効果は小さいけど組み合わせられる代替スキルを加えるのもいいかも...」
「――皆、ちょっといいですか?」
―――ホワイトボードに次々とスキルやアイテムのアイデアが書き連ねられ、一部はシナジーを示す線で繋がれていく中、途中からスマホを見ていたアリスが割って入って来る。
「――どうした、アリス?途中からアイデア出ししなくなっていたが...」
「"教授"から『"シャーレ"ミレニアム分室』クエストの依頼です!自地区内のコンビニで強盗が発生!目標は"強盗犯の追跡と捕縛"です!ただ、アリス以外の分室所属人員は他の
アリスは"教授"と―――『"シャーレ"ミレニアム分室』責任者とやり取りしていた様で、アリスを通して私達に『シャーレ』への依頼の遂行を委託したいらしい。
―――"ゲーム開発部"の中では現状、アリスだけが『"シャーレ"ミレニアム分室』に所属している。『シャーレ分室』設置から一週間程度経ったが、舞い込む依頼は結構ある様でアリスは度々依頼遂行に出向いている。
アリスは『シャーレ分室』での活動報酬を貰うたびに"ゲーム開発部"予算に
―――閑話休題。
「うーん、今からかぁ...珍しくインスピレーションも湧いてきてるからこのチャンスは――」
「――
「――よし行こう!強盗犯なんてすぐに捕まえるよ!」
「...お姉ちゃん...」
「...現金なヤツだな。今に始まったことじゃないが」
―――しかし、"教授"は依頼を成功させた場合の報酬を用意しているらしく、難色を示していたモモイは一転瞳に"¥"を宿して委託を受けようと宣い、ミドリと揃って呆れた半目を向ける。
―――アリスに絡む一連の騒動が終わり、リオ会長が横領して増やしていた
―――『ま、まさか機材を新しくしただけで追加予算全部使っちゃうなんて...!でも機材更新もしたいし...新しいゲームも欲しいし...うぅ~!』
―――モモイは余った予算で新しいゲームを買う事を目論んでいた様で、機材更新による支出を見て
「...モモイ、お金が欲しいなら、今まで断っていたアリスのクエスト報酬をあげますよ?」
「あれはアリスが稼いだお金だからダメだよ!でも――アリスが挙げた『シャーレ分室』の依頼に協力すれば、それは
首を傾げるアリスにモモイはそう理由を挙げる。『シャーレ分室』からの依頼遂行による報酬を予算として加えるなんて現金な発想だが、アリスの『シャーレ分室』としての活動で得られた報酬を部の予算として断固として受け取らない良心があるのは幸いか。
―――閑話休題。
「――モモイの現金な発想は兎も角、請けてみてもいいかもな。自地区内ではあるが、活動を通して新たな経験、発見が得られるかもしれないしな」
私は皆を見回しながら賛意を挙げる。―――アリスが持ち込んだ
「...そうだね。依頼内容的に
「...し、正直
「やったー!これで追加予算ゲットだよ!」
「気が早いぞモモイ。...だが、その意気だ。前を向いてりゃきっと上手く行くさ。――ユズ、いい判断だ。私達はその意見を尊重するぜ」
「ん...あ、ありがとう...!」
ユズは少し不安そうに瞳を揺らすが、意を決した様に頷いて"部長"として決定を下す。モモイを窘めつつ、自発的に判断を下したユズを褒めながら頭を撫でる。
「じゃあ、準備して現地に向かおっか!」
「分かりました!アリスから"教授"にクエスト受注を伝えて、追加情報を貰えるなら貰っておきます!」
「情報はあればあるだけこっちの自由度も上がるからな。――
~モノレール駅『第二生徒寮区』駅前広場~
「――お待たせしました!『柴関ラーメン』レディース三つ、普通盛り二つです!」
「――お、来たな」
「おぉ、前回と変わらず美味しそうです!」
「...お、思ったより大きい...食べ切れる、と思うけど...」
「うわぁ...レディースで他のラーメン屋さんの普通サイズじゃん」
「...マリサとアリスちゃんの普通盛りで他のラーメン屋さんの大盛りに近いから、マリサのアドバイスに従って正解だったね...」
―――『柴関ラーメン』バイトのセリカが私達が注文したラーメンを持ってきてそれぞれの前に並べ、『柴関ラーメン』のそこらのラーメン屋よりもボリューム満点なラーメンを前に初見のモモイ、ミドリ、ユズが揃って驚いた表情を浮かべる。
「...初見さんは大体そんな反応になるわよねぇ。――マリサ先輩、新しいお客さんを連れてきてくれてありがとう。ネイトも新顔だって張り切って作ってくれたから、堪能してくれると嬉しいわ。――追加で注文がありましたらいつでも呼んでください!それではごゆっくり!」
三人の反応を見たセリカは目を細めて微笑み、私がモモイ達を誘った事に謝意を述べてその場を離れてキッチンカーに戻って行く様子を見送る。
「――さて、『シャーレ分室』からの依頼成功を祝うちょっとした祝勝会だ。皆頑張ったからな。
「わーい!マリサは太っ腹です!」
「やったー!ありがとマリサ!」
「あ、ありがとうマリサ...でも...私は、ラーメンだけでも充分かも」
「そうだね。このサイズでもお腹いっぱいになりそう...でも、ありがとうマリサ」
モモイ達を見回して改めて奢りを宣言し、モモイとアリスは純粋に喜び、ミドリとユズはラーメンだけで充分と言いながら謝意を述べながら手を合わせる―――
「――そう言えば、強盗犯は"ヘルメット団"の団員だったっぽいね」
「あぁ。チラッと見えたヘルメットのペイントは"びりびりヘルメット団"っぽかったな。『ミレニアム』に進学できなかったヤツが多くて、"ヘルメット団"の中でも機械に強い連中が多いって噂通り武装したドローンを繰り出して来たのには驚いたが...」
「ドローンの調子が悪かったのかすぐに落ちたおかげで、
―――モモイが麵を摘まみながら午後の『シャーレ分室』依頼遂行中の事を話題に挙げ、私も手を止めてそう答え、アリスが私が言わんとした言葉を引き継ぐ。
―――"教授"がアリスを通して参加を要請して来た『シャーレ分室』からの依頼は成功に終わった。強盗犯は"びりびりヘルメット団"らしき連中三人で、"教授"が移動手段として"助手"であるチユリが操る車を手配してくれたおかげで自治区外に逃がす前に追い付いて交戦。末端団員だったのか連携もバラバラで、アリスが言った通り連中が繰り出して来たドローンも戦闘開始前に不具合を起こしたのか落ちてしまい、人数もこちら側が優位だったこともあって損害は殆ど出さずに鎮圧、捕縛する事が出来た。
チユリが私達の依頼遂行を見届け、すぐ"教授"に報告を挙げたらしく報酬は既に振り込まれていて、モモイが買いたがっていた新作ゲームを全員分買っても余裕が残る額が"ゲーム開発部"口座に振り込まれていた。おかげでモモイも上機嫌だ。
「...ふぅ...アリスちゃんの[
「はい!...[
「...勇者に似合うサブ武器って何だろう?ずっと昔の『百鬼夜行』に居たっていう"侍"は刀の他にもう一本、脇差っていう短い刀を持っていたらしいけど...」
「勇者と言ったらメジャーなのは剣と盾だが...[
ラーメンを半分程食べて一息ついたミドリの言葉から話題はアリスのサブ武器に移り、勇者が持っていそうな武器についてそれぞれ意見を挙げ始める。しかし、皆勇者に似合うサブ武器が思い付かない。
「中々決まらないね...明日は休みだし、アリスちゃんのサブ武器――サイドアーム探しにでも行く?」
「...そうするか。開発期間も余裕はあるし、モモイが欲しがってるゲームを買いに行くついでにいいかもな」
「あ、じゃあさじゃあさ!せっかくだしマリサの部屋に泊まっていい?マリサの部屋は広いし、商業区に行くならこの辺りが近いしさ!」
「...い、いきなり過ぎない...?!」
「...急だな。ものはあるから受け入れはできるが...」
ミドリの提案に頷くと、モモイが瞳をキラキラ輝かせてそんな提案を挙げ、ユズが戸惑いながらモモイを見る。
―――『ミレニアム』進学時の入寮予約のタイミングが色々噛み合った結果、私の部屋は2LDKになっている為、実は一人で暮らすには少し広い。
"ゲーム開発部"に入って少し経った頃、ゲームセンターでモモイ達三人と遊んでいたら熱中し過ぎて深夜になってしまった事があった。やむを得ず私の部屋にモモイ達を泊まらせる事にしたが―――それにモモイが味をしめて私の寮があるこの辺りで長丁場の用事があると、私の部屋でのお泊まり会をせがむ様になった。この辺りはゲームセンターやパソコンショップ、大型ショッピングモールが近く、少し歩くだけで済む便利な立地でもあるからだ。
―――モモイ達はオンラインでも一緒に遊べるが、顔を突き合わせてローカルで遊ぶ携帯ゲームも、少し古いコンシューマ機をテレビに繋いで遊ぶゲームも悪くは無い。急な泊まりに備えてモモイ達の着替え、最低限の専用日用品は備えているから受け入れは可能だ。
「――!アリスも行きたいです!普段は部室ですが、違う部屋でマリサ、モモイ達と遊ぶのは未経験です!」
「――分かった。幸い明日は休み。アリスを加えてちょっとしたお泊まり会にするか。...部屋に着いてから改めて説明するが、家事の手伝いとか掃除は対価でやって貰うからな」
「勿論です!遊んだら片付ける――勇者なら当然の礼儀です!」
「やったー!ゲームで遊ぶ時間も欲しいし、早く食べちゃおう!」
「...マリサが大丈夫なら私から言うことはないよ。でも、アリスちゃんの着替えとか日用品はないから、コンビニで最低限買っておかないとね」
―――私が受け入れると頷くと、アリスも興味津々に手を挙げてお泊まり会に参加したいとせがみ、私が素直に受け入れると場が俄に騒がしくなり始め、各々止まっていた手を動かして残りのラーメンを食べ始める。
「...ユズは大丈夫か?知った仲とは言え、
「...うん。マリサの部屋なら、大丈夫」
「...そうか。大丈夫ならいい。――アリスの
ユズに確認を取るが、私の部屋から大丈夫だと答える。その問いに頷き、ニッと笑う。―――私達が来る以前、
―――
ということでマリサのメモロビでした。ミレニアムの面々との関わりメインだったので、どこかでマリサの幼少期掘り下げはするかも?
次回は赤と十字架が似合うあの生徒です。
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