とある神器持ちの異世界旅行日記   作:ウメ種

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ツンツン? ツンツン……ツンツン?


リリカル8(魔女日記)

 L月T日

 

 何を言いだすかと思えば。

 ……すべてが終わったら、温泉に行こうなどと、上代徹が言い出した。

 すべてが終わったら、私達は赤の他人――そもそも、文字通り住む世界が違うというのに。

 能天気な男だ。

 ――温泉、か。

 すべてが終わったら。

 すべてが、最良の形で終結したら。

 そんな夢を願ってもいいのだろうか?

 私が。

 全てを――自分すら、アリシアと同じ姿をした存在すら犠牲にしている私が。

 リニスすら……最後の家族すら、捨てた私が。

 ……下らない夢だ。

 私は。

 私は、アリシアを幸せにしたい。

 何もしてあげられなかった。

 仕事に追われ、何も残せなかった。何も残らなかった。

 だから私は。

 私の願いは、ただ一つ。

 ママ、と。

 もう一度、呼んでほしい。ただそれだけでいい。

 夢は、必要無い。

 

 

 

 L月U日

 

 昨日、下らない事を考えた。

 それもこれも、あの能天気な男が悪い。

 私とあの失敗作の仲を取り持とうとしている。

 言葉で、態度で、簡単に判る。

 あの子はアリシアではない。

 私が愛したい娘ではない。

 私を「母さん」と呼ぶあの少女は――最初から、失敗作なのだ。

 ああ、忌々しい。

 こういう時は飲むに限る。

 嫌な事を忘れる為に。現実から逃げる為に。

 ――私は弱い。

 何かに縋らなければ、生きる事すらできない。

 アリシアに、酒に、誰かに。

 

 

 

 L月V日

 

 あの失敗作を褒めてやったら、愚かしいほどに喜んでいた。

 「母さん」、「母さん」と――忌々しい。

 違う。そうじゃない。そうじゃ

 

 そもそも、アレはフェイトで、アリシアではない。

 比べる事が、間違っているのではないか。

 このままでは、また私は絶望に沈む。

 肉体が死ぬ前に、精神が死ぬ。

 ――どうして私が、フェイトにアリシアという名前を付けなかったか思い出せ。

 初めて私を呼んだ時、母さんと呼ばれた痛みを思い出せ。

 私は、アリシア以外を求めてはいけない。

 それ以外を求め、認めてしまったら――。

 何故、そんな事を思うのか。

 そんな事――とうの昔に理解していたはずなのに。

 ……あの男だ。あの男が、下らない夢物語を語るから。

 その夢物語を……確かにあの時、あの瞬間、私は悪くないと思ってしまったから。

 

 

 

 L月W日

 

 失敗作とヴァーリ達が『時の庭園』に戻ってきている。

 確保した三つの『ジュエルシード』を私に渡す為に。

 私がどういう人間か理解しているはずなのに。

 物心がついた時からずっと、私は変わらなかった。

 変わらず――あの失敗作を拒絶し続けた。

 なのにまだ、あの失敗作は私を「母さん」と呼び続けている。

 違う。

 私が欲しいのは「母さん」ではなく、「ママ」なのに――。

 

 

 

 L月Y日

 

 上代徹が、お風呂を用意した。それはいい。いつもの事だ。

 だが、あの失敗作と私を同じお風呂に入れようとした。

 ……判り易い。

 どうしてあの連中は、あの失敗作にああまで肩入れするのか。

 憐みか、同情か、それともそれ以外の感情か。

 理解に苦しむ。

 悪魔だろうに。赤の他人だろうに。

 悪魔なら、もっと悪魔らしく振舞えと言いたい。

 私はあの失敗作を愛せない。

 それは、あれが失敗作だからだ。

 アリシアではなく、フェイトだからだ。

 

 

 

 L月Z日

 

 本当に、あの男は下らない事をする。

 今日の朝食に、細工されていた。

 細工といっても、害の無いものだが。

 ……懐かしい味だった。

 リニス。

 アリシアのペット――私の使い魔。

 彼女の味がした。

 アレも、私の使い魔なのに、私の言う事を聞かない事が多かった。

 余計な事ばかり言う。邪魔ばかりした。

 ――嫌な事を思いだした。

 本当に、忌々しい。

 そして何より……何も考えず、美味いと感じた自分が忌々しい。

 

 

 

 L月!日

 

 判りやすいのだ。あの男は、感情が顔に出る。

 あのニヤけた顔を見れば、何を考えているかなどすぐに判る。

 それに、あの失敗作とあの男では、味も、見栄えも、何もかもが違う。

 腹いせに「フェイトの料理の方が綺麗だった」と言ってやると、落ち込んでいた。

 ざまあみろ。

 今晩は、随分と手抜きをしていたが。

 栄養など考えず、手軽な料理を作ってきた。

 「手抜き」だというと、「勘弁してくれ」と言っていた。

 ……思った以上に打たれ弱いみたいだ。変な男だ。

 これに懲りたら、下らない事に時間を割くのは止めてほしいものだ。

 

 

 

 L月#日

 

 『時空管理局』が、現れた。

 狙いは間違いなく『ジュエルシード』だろう。

 兵藤一誠が拘束に反撃してしまったと言っていた。

 恐らく敵対行動ととられただろう。

 それと、上代徹からも『時空管理局』の事を聞かれた。

 なるほど、あの男の世界には管理局は存在していないのか。

 どうやら本当に、どこかの次元世界ではなく、完全な異なる世界からの来訪者なのか。

 疑っていたわけではないが、確信に変わった。

 『虚数空間』の先に、その何処かに、私が目指している場所はある。

 ――ここからだ。

 私は、アルハザードへ渡る。

 死者蘇生の秘術。もしくは、過去への渡航。

 アリシア……もうすぐよ。もうすぐ、

 

 

 

 L月$日

 

 ヴァーリ達が、私を疑っている。

 いや、最初から疑っていたのは確かだ。

 ただ、確信を得た。管理局と接触して、『ジュエルシード』の危険性に気付いた。

 そんな所だろう。

 もう遅い。貴方達はフェイトを見捨てる事が出来るかしら? 優しい悪魔。

 賭けだ。

 利用する悪魔に潰されるか、管理局に潰されるか――願いを叶えるか。

 

 

 

 L月%日

 

 上代徹に『時空管理局』の事を説明した。

 私の主観が強い説明になったが、まぁ、問題は無いだろう。

 ただ――あの黒い少女。

 あの視線が忘れられない。

 私の心の奥まで見据えているような、深く昏い――黒い瞳。

 大丈夫だ。

 私は……アリシアを蘇らせる為なら、あのバケモノすら利用してみせる。

 

 

 

 M月A日

 

 あの子はどんな気持ちで戦っているのだろうか?

 バルディッシュを壊して、無茶をして、傷付いて……それでも、私の為にと言う。

 「母さん」、「母さん」――と。

 私は決して、貴方を認めない。認められない。

 フェイト。貴女はフェイト。アリシアではない。私の娘ではない。娘の形をした別人だ。

 愛してなどいない。愛などどこにも無い。

 だから、リニスを使って戦い方を教えた。

 愛する娘を戦場に送る母など居るものか。

 犯罪の片棒を担がせようとする母など居るものか。

 ……何故、そんな簡単な事にも気付かない。

 馬鹿な子。愚かな子。哀れな子。

 

 

 

 M月B日

 

 眠い。

 徹夜なんか、するものじゃない。

 上代徹はニヤニヤと笑っているし。

 今度また、魔法の訓練をしてやろう。長生きには、運動も必要だ。

 ……眠い。

 徹夜までしてバルディッシュを修理したのだ。

 結果を出しなさい、フェイト。

 

 

 

 M月D日

  

 上代徹とオーフィスが、甘い物を食べたいと言っていた。

 作れ。

 ……作れないと言われたが、私にどうしろと。

 これでも、アリシアを失ってから、料理などした事が無い。昔は出来たが。

 甘い菓子の作り方なんて、覚えていない。

 覚えているのは、魔法の術式と、デバイスの知識だけ。

 ――本当に、変な事を言いだす男。

 

 

 

 M月E日

 

 偶には、甘い物も悪くない。

 久しぶりのシュークリームは、とても美味しかった。

 ……溜息しか出ない。

 私は何をしているのか。

 自己嫌悪の海に沈みたい。

 沈んで、浮かんでこなければいいのに……。

 

 あの男が関わると、碌な事が無い。

 忌々しい。

 

 

 

 M月F日

 

 『ジュエルシード』集めの方法は、ヴァーリ達に任せている。

 私が口を出すより、連中の方が戦い慣れているだろう。

 勘ではあるが――組織とも戦い慣れている。そんな気がする。

 管理局の事を黙っていた事に怒ってはいたが、管理局と敵対する事には怒っていなかった。

 理由としてはそれだけだが……不思議と、信じられる気がする。

 

 それと最近、上代徹が妙に主夫染みてきている。

 『時の庭園』の掃除、一日三食の食事の準備に慣れてきた、とも言える。

 言うと、複雑そうな顔をしていたが。

 ……本当によく判らない男だ。

 悪魔やドラゴンも理解できないが、あの男もよく判らない。

 

 

 

 M月G日

 

 『ジュエルシード』の五つ目、六つ目を確保した。

 これでまた、私の目的に一歩近づけた。

 管理局も確保に動いているだろうが、見つけたらヴァーリ達が奪いに動く。

 いくら管理局の精鋭だろうと、あの悪魔達に勝てるとは思わない。

 それこそエースかストライカー級の魔導師が必要になる。

 管理外世界に、それほどの戦力があるとも思えない。

 あとは、管理局が見付けた『ジュエルシード』を私達が回収するだけでいい。

 簡単だ。時間もかからない。

 むしろ、管理局が人海戦術で探してくれるなら、ヴァーリ達が捜すよりも早く見つけるだろう。

 

 『ジュエルシード』を集め終ったら、この関係も終わる。

 私はアルハザードへ、上代徹達は元の世界へ。

 その後の事など、知った事ではない。

 管理局が『ジュエルシード』をどうするかも、興味が無い。

 アリシアを蘇らせる。

 あの子に与えてあげられなかった幸せを――。

 フェイトとアルフは……。

 どうでもいい事か。

 『ジュエルシード』を集め終ったら、私達の関係も終わる。

 

 

 

 M月H日

 

 家族とは何か。

 あの男にも家族が居る。

 ヴァーリ達悪魔を友と呼び、オーフィスのような規格外を家族だという。

 血の繋がりも何も無い、赤の他人でも家族になれる。

 血の繋がりがあっても、家族にはなれない。

 その違いは何か。

 ――傍に居てくれて、寂しさを感じない。

 それが、あの男の家族の定義。

 偶に出る名前はきっと、あの男の傍に居て、寂しさを感じさせない存在。家族の名前なのだろう。

 私にとってはアリシアだ。

 私の心の支え。

 あの子を蘇らせる……あの子に幸せを与えたい。

 それだけが、私が今日まで生きてきた理由だ。

 誰が傍に居たかなどどうでもいい。

 寂しさよりも苛立ちを感じた――それも、関係無い。

 フェイトは私を家族だと思っているのだろう。

 あの子は、アリシアの失敗作だ。アリシアではない。だが、フェイトだ。

 ……アリシアではないが、一つの命ではある。

 

 あの男に話を聞かなければ良かった。

 『ジュエルシード』集めが問題無く進んでいる所為で、気が緩んでいる。

 アリシア以外の事を考える余裕など、私には無いのに。

 フェイトの事を考える余裕は、私には無い。

 だから――上代徹達がフェイトの事をどう思おうが、私はフェイトを受け入れる事が出来ない。

 アリシアとフェイト。私はもう選んでいる。

 ……善意の押し売りは迷惑だ。

 私は、両方に手を伸ばせるほど器用ではない。

 仕事とアリシア。私は以前、仕事を選んだ。

 だから今度こそ、アリシアを手放さない。必ずだ。

 

 

 

 M月I日

 

 今日もまた、新たに『ジュエルシード』を二つ確保した。

 私の目標に、少しずつ、だが確実に近付いている。

 最近は体調も良い。

 身体が軽くすら感じる時がある。

 大丈夫。

 必ず辿り着く。辿り着ける。

 ――アリシア、待っていて。

 ママが必ず、貴女を幸せにしてみせるから。今度こそ。

 

 上代徹が、管理局に事情を説明したら、と言っていた。

 冗談にしては笑えない。

 どこまで本気なのか……それとも、落とし所を私に言ったつもりか。

 ここまで来て退けるものか。

 私はアルハザードへと辿り着く。

 次元世界を支配する管理局と敵対してでも。

 ――もう退けない。

 私は、私の手で、アリシアを蘇らせる。

 ……上代徹が、どうして悪魔達に慕われているのか、理解できた気がする。

 だが、私は受け入れない。

 もう、アリシアが私の全てなのだ。アリシアだけが……。

 

 

 

 M月J日

 

 この関係ももう少しの間だと思うと、名残惜しい気持ちがある。

 美味とは言えないが、食べ慣れた食事も、だ。

 おそらく、数的に今日見付けた海底の『ジュエルシード』が最後だろう。

 私の計算でも、今確保している『ジュエルシード』と海底の分を合わせれば、『虚数空間』を安定させられるはずだ。

 

 残り僅かだと思うと、あの男の料理も悪くないように思える。不思議なものだ。

 今日は味付けが濃かったが。

 そう言うと、自分で作れと言われた。

 昔は出来たのだ。アリシアに、作ってあげていた。

 もう、料理の作り方など、手順など、忘れてしまった。

 ……きっと、アリシアを蘇らせても、元には戻れない。

 幸せとは何だろう。

 私はアリシアを蘇らせて、幸せにしてあげたい。

 あの時してあげられなかった事を、沢山してあげたい。

 でも――あの時してあげた事を、する事が出来ない。

 判っている。判っていた。

 結末が近付くと、余裕が生まれる。

 余裕は、気付きたくない事まで気付かせてくれるのか。

 

 ……上代徹。貴方の料理は美味しいわ。

 絶対に口にはしないが。

 

 

 

 M月K日

 

 今日、『ジュエルシード』が新たに二つ手に入った。

 これで残り二つ。

 

 オーフィスから、フェイトをどうするのか聞かれた。

 私がアルハザードへ――『虚数空間』の先へ渡り、上代徹達は元の世界に帰る。

 残されるフェイトとアルフは、と。

 管理局に保護されるか、自分達の力だけで生きていくか。

 知った事ではない。

 アレは、私が望んだモノではない。

 人形だ。

 アリシアの形をした人形。

 失敗作。だから、知った事ではない。

 

 ――あの、感情を写さない瞳は苦手だ。

 まるで、私の心を見透かしているかのようで。

 私は、アリシアを選ぶ。フェイトではない。

 それだけだ。

 今までと同じだ。

 

 

 

 M月M日

 

 「母さん」、「母さん」と――あの失敗作は私を呼ぶ。

 物心ついた時から、ずっと。

 何度も、何度も、呼んでいた。

 私を――母親と。

 憎かった。

 辛かった。

 悲しかった。

 ……五歳になった時、思い知らされた。

 アレは、アリシアではない。アリシアの形をした、別の何かだと。

 だから拒絶した。

 怖かった。

 アレを受け入れたら、私はアリシアを忘れてしまう。

 そんな気がしたから。

 

 ――フェイト。

 アリシアを失って絶望した。

 絶望しても、死ぬ事が出来なかった。

 そして見付けた……一つの光は、貴女だった。

 フェイト。

 アリシアの紛い物。

 でも、私の傍に居てくれたのは貴女。

 悲しい時、辛い時、寂しい時――私の傍に居たのは貴女。

 だから――そうね。

 生きる場所を、用意してあげる。

 それが、最後に貴女に贈る物。

 私は、アルハザードに行くわ。貴女を置いて。

 

 

 

 M月N日

 

 フェイトに、全てを伝えた。

 管理局――戦艦アースラへも、同様の映像を送った。

 さぞかし同情を得られる内容だったはずだ。

 フェイト。

 アリシアの紛い物。失敗作。出来損ない。……誰からも愛されない、ただの廃棄物。

 それでいい。

 『時空管理局』の頭が腐っていても、その末端までは腐っていない事を信じよう。

 私はね、フェイト。

 貴女が大嫌いだった。

 アリシアの顔を、声を、仕草を真似た別人。

 視界に写るだけで苛々した。

 その声を聞くだけで、気が狂いそうだった。

 傍に寄られるだけで、殺意が湧いた。

 それは本当。

 でもね――それでも傍に居てくれたのはアナタ。

 この日記が貴女の手元に残らない事を祈ります。

 ……神など信じていないのに、何に祈りましょうか。

 そうね――丁度良いから、あのデタラメで規格外の、バケモノという言葉すら相応しくないオーフィスというドラゴンにでも祈りましょうか。

 祈るわ。

 この日記帳が、貴女の手に渡らない事を。

 

 

 ありがとう。

 貴女ともう会えないと思うと、少しだけ寂しいわ。

 フェイト。

 これからは、フェイト・テスタロッサではなく、フェイトとして生きなさい。

 生きて――私なんかよりもずっと幸せになりなさい。

 それが私の願いです。

 『ジュエルシード』には願いません。

 歪まず、真っ直ぐに、貴女が成長してくれる事を、願います。

 リニス。ごめんなさい。

 こんな事なら、貴女の言葉にもっと耳を傾けるべきでした。

 ……間違っていたのは、私だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 *月*日

 

 今日、母さんの日記帳を、管理局の人から渡されました。

 内緒にしておくように言われた理由が判りました。

 アレから随分時間が経ったけど、母さんの日記帳、私に届きました。

 オーフィスは、私の友達は、最高の神様のようです。

 母さんの祈りと願い事は叶えてくれなかったけど、素敵な贈り物を私に届けてくれたから。

 懐かしいです。

 ヴァーリお兄ちゃん、イッセーさん、徹さん。オーフィス。

 『時の庭園』で別れた時が最後です。また会いたいです。

 偶に、あの時間は夢だったのかも、と思う時がありました。

 でも、この日記に書かれているなら、やっぱり本当の事なんだと信じます。

 母さんはあの後、管理局の人達にヴァーリお兄ちゃん達の事を言うなと言いました。

 ヴァーリお兄ちゃん達は良い人なのに、管理局では次元犯罪者扱いです。

 それも、過去に類を見ない、最悪の犯罪者だと皆が言っています。

 そんな事無いのに。

 でも、そう言えば言うほど、皆は私が騙されていると言います。

 悲しかったです。母さんも、家の外では同じ事を言っていたから。

 少し、母さんを嫌いになりそうでした。

 ……でも、嫌いにならなくて良かったです。

 母さんも、私と同じ気持ちですか? アリシアと同じ気持ちですか? アルフと同じ気持ちですか?

 ヴァーリお兄ちゃん達を、信じていますか?

 だと、嬉しいです。

 言葉にしてくれないと判りません。

 徹さんが言ってました。母さんは不器用で鈍感だと。そうだと思います。

 

 私は、フェイト・テスタロッサです。

 母さんの娘。アリシアの妹。

 フェイト・テスタロッサは幸せです。

 母さんの娘で良かったと思っています。

 

 

 

 PS どうして『虚数空間』に落ちた時、私の手を取ってくれたの?

    アリシアを選んだと日記に書いているのに、どうしてフェイトの手を取ったの?

    何時か答えを教えてください。

    『ジュエルシード』には頼りません。

    歪んだ答えは必要無いから。

    真っ直ぐな、母さんの言葉で伝えてほしいです。

    願います。祈ります。

    オーフィス。もし居るなら、ヴァーリお兄ちゃんの世界の神様。優しい悪魔さん。

    私のお願いを聞いてください。

 

 

 

 

 PS 私も、大きなドラゴンの背中に乗ってみたいです。

 




あえて書かないスタイル。
フェイトちゃんは天使。
主人公は、後ろに(笑)が付く宿命。……あ、ピンクのひか――
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