偽救世主未満が行くブルーアーカイブ   作:N_box

1 / 9
プロローグ

 

 

 

ーーー前略

 

 

俺氏、ブルーアーカイブの「先生」になりました!

 

 

 

 

 

 

 

 

流石に省きすぎなので少し説明をしよう。

 

前世、そう前世だ。前世で俺は普通のブルアカをプレイしていた一般人だった。

 

そんで不幸なことに死ぬ様な目にあって、あーこれ死んだなーとか思ってたらいつのまにかキヴォトス、というかサンクトゥムタワーにいた。

 

不思議には思ったもののブルアカの他にもゲームだのラノベだの二次創作なんかも含めてサブカル沼に浸かってた俺は「ブルアカ世界に転生したのか……しかも先生として」と、七神リンちゃんを目にした瞬間に理解することができた。

 

それを理解したら話は簡単。ゲームのプロローグの事を終え無事シャーレに就任した。

 

 

……正直シッテムの箱を起動するまで内心ドキドキだったのは内緒だ。

 

 

そんなこんなで名実共に「先生」となった俺はキヴォトスで過ごしているのである。

 

そしてシャーレとして生徒たちと交流したり、入ってくる仕事をこなしている内に奥空アヤネーーつまりはアビドスから手紙が来たのだ。

 

ゲームのストーリーアビドス編の開始である。

 

さぁ色々な意味で欠かす事のできないこの案件、頑張って取り組んでいきましょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………ざっけんじゃねえよクソが。ブルーアーカイブだぞ?ブルーアーカイブ。見た目のいいGTAとも言われる治安ゴミのクソ世界だぞ?実際治安はゴミだ。

 

しかも世界が崩壊するような案件がいくつも眠っているような世界。

「奇跡」を連発して「先生」がようやく救える世界。

 

そんな世界に「先生」じゃない俺が先生として転生だ?ふざけんじゃねえ。いわゆるチート能力、それもかなりのものを得てはいるがこの程度で世界が救えるとでも?

 

 

 

 

 

 

……転生ものの作品に触れていて、思っていたことがある。

 

 

チート。いいよなチート。

 

夢想した。無双した。夢の世界で。都合のいい世界で。

 

 

でも、でもさ?ちょっと考えてみてくれよ。

 

チートを得て、未来予知にも等しい知識を得て、それで何ができる?

 

 

実行可能なことではなくて、実際にできること。俺のようなどうしようもない人間が実際にできること。

 

弱くて、醜くて、人に誇れるようなものがない俺みたいな人間は何ができる?

 

 

動かないことを環境のせいにし続けてきた愚か者に何ができる?

 

 

 

 

 

俺は、転生しただけで「何か」になった気でいる馬鹿なキャラクターが嫌いだ。

 

 

 

大嫌いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あぁ、ああ、ぁぁ。

 

 

……………やってやるよ。

 

 

俺が「先生」を、「主人公(ヒーロー)」を、「救世主」を。

 

与えられたものも、そうでないものも、全てを使って演じきってやる。

 

 

 

………たとえこの力がこの世界を壊す可能性があるとしても。

 

 

 

ああ、このチートを俺に与えた存在がいるとするなら言っておきたいことが一つある。どうせ転生させた存在と同じだろうが。

 

この力の元になった世界に転生させなかったことは感謝してやる。

 

皮肉だがな。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。