偽救世主未満が行くブルーアーカイブ   作:N_box

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一話/黒見セリカ

 

ーーアビドス自治区

 

 

 

アビドスの自治区は馬鹿みたいに広いことが描写されていた。

特に準備もせずに行った原作における「先生」は何日も遭難した末に砂狼シロコに拾われてようやくアビドス高等学校にたどり着いた。

 

正直初見だと何言ってんの?という話であり地図見ろよというもっともな対策案もある。

 

 

結論から言おう。こりゃ遭難するわ。

 

 

最寄りの駅までは乗り換えで問題無かったがそこからがヤバい。

とりあえず学校は見えない。誘導の標識も無い。

見渡す限りの住宅街でよくよく見れば人がいない。コンクリートジャングルだ。

地図にろくな情報も載ってないし……

 

困ったらその辺の人に聞けばいいだろという考えで行ったら地獄を見ただろう。

 

しかも目的地が「本館」じゃないしな。

 

そんな原作での失敗を元に予め調べておいたので特に迷う事なくアビドス高等学校に着いた。

 

原作のように遭難することも考えたが流石にわかっていながらやるのは無理だと考えた。そもそもシロコが何処にいるかとかわかんないし原作完全トレースなんて真似も不可能だし。

 

用は遭難によって起こること、ホシノに舐められればいいのである。頼りなさそうとかそんな感じに。

 

……できるか?いやでもやるしかないし……行かない選択肢も無かったし……

 

まあとりあえず行けばええねん。最悪舐められることは必須フラグでは無いだろうし他のとこでバランス取ればOKでしょ。

 

 

 

ごめんくださーい

 

 

 

………

 

 

 

……特に反応が無い。正面門で大声を出したつもりだが聞こえていないのだろうか。

 

ホシノは昼寝をしているかもしれないが他の対策委員会メンバーはどうしているのだろう。

 

確認をする意味でも中に入る。

 

 

 

アビドス高校の人たちどこですかー

 

 

 

結構大きめの声を出しても反応は無い。これは留守だろうか。

 

校舎内を歩き回ること数分、対策委員会の部屋を発見した。

 

居ないだろうが一応ノック、反応が無かったので入ったところ当然の様に誰も居ない。

 

ただ人が使っている形跡はあるので本当にただ留守にしているだけの様だ。学校に留守という表現を使うのはおかしな気もするが。

 

鍵もかけてなかったし不用心だなぁ…

 

しょうがない、一旦出直すか。そう思いながら部屋を出るとちょうど帰って来たらしい1人の生徒と目が合った。

 

紺、黒髪の猫耳赤目の少女。黒見セリカだ。とはいえまだ自分は彼女の名前を知らないはずなので変なことを言うわけにはいかない。

 

まあ別に変なことをしなくても、

 

 

 

「ど、」

 

 

 

ん?

 

 

 

「泥棒ーーー!!」

 

 

 

あ、これやべえな。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「申し訳ありません。ご足労頂いたのにこちらの不手際でこんなことを起こしてしまって」

 

「あー、うん。私にも悪いところはあったから、そろそろ頭を上げてください」

 

 

 

奥空アヤネが頭を下げて謝罪の言葉を述べている。ついでに隣ではセリカが頭を下げさせられている。

泥棒と勘違いされて攻撃されたわけだがそこは別にいい。ある程度原作の「先生」と合わせようとしたせいで色々とすっ飛ばしたものがあったことも確かだし、特別問題も無い。

 

 

 

「そ、そう言われましても、こちらが救援を求めた立場なのに……」

 

「うへー、いいじゃんアヤネちゃん。そっちの人も問題ないって言ってるんだからさ」

 

 

 

小鳥遊ホシノから助け舟が出された。俺が言っても堂々巡りになりそうだったのでありがたい。

 

 

 

「いいよね?えっと…「大人」の人」

 

「ちょっ…ホシノ先輩」

 

「ええ、大丈夫ですよ」

 

 

 

さて、それじゃあ自己紹介でもするべきかな。

 

 

 

「それでは改めましてーー私が連邦捜査部S.C.H.A.L.E(シャーレ)の「先生」です」

 

 

 

その後は自己紹介をして、物資の支援をして、対策委員会の顧問になって、近々またやってくるであろうヘルメット団に対してカウンターを行う事になった。

 

原作の通りに事を進められそうで内心歓喜である。

そういえばだがーー他人と話す時には「私」という一人称を使う様にしている。あと口調も内心とはなるべく変えてる。なんでって?「先生」はそうだっただろう?

 

 

 

 

 

 


 

 

コミュニティ・黒見セリカ

 

 

 

お、俺を泥棒と間違えたセリカじゃん。俺を泥棒と間違えた。

 

 

「それは!っ……申し訳ありませんでした」

 

 

冗談だよ冗談。長くなるかはわからないけど短く無い間は関わるんだし仲良くしよーぜ?

 

 

 

ハハと軽い雰囲気で笑い飛ばしながら俺は言う。

 

半分嘘だ。アビドスとは長い間関わらせてもらう気満々で、アビドスとは仲良くなりたい。あとセリカのツンツンしてるところが見たい。

 

欲望多めの発言だったが特に得るものは無く彼女の好感度を下げただけに終わった……

 

やばいやばい、真面目にやんなきゃ。そのためにすべきことはーー

 

 

まあセリカがアビドスのみんながとっても好きだって事がわかったから特に気にしてないよ!

 

 

「は?」

 

 

全力のおべっかだ!

 

 

 

 


 

 

 

 

黒見セリカ、アビドス高等学校に2人しかいない1年生であり少なくとも俺の記憶の限りではアビドスに入った理由が語られていないのでなんでこの学校に入学したの?と聞いてみたい生徒だ。

 

はっきり言ってほぼ()()()()この学校に入るよりも別の学校に入学した方が()()価値観では良さそうに見える。

 

「神秘」の関係か、メタ的な理由か。

 

まあ、そんなことはどうでもいいんだ。彼女たちには彼女たちの理由がありアビドスに入った。それだけで十分だ。

 

おべっか、とは言うもののキャラゲーの味方キャラが嫌なキャラであることなど少ない。というかブルアカの生徒たちは二次創作だと全員メインヒロインやれるポテンシャルあるわ。

 

ゲームのメインヒロイン?シロコでしょ。

 

見た目と声がいいなんて禁句を除いたところでセリカへのイメージはーーー

 

 

 

120円、160円、バイト戦士、テンプレツンデレネコミミ、チョロイン、名前紛らわしい三銃士、……キャ◯?

 

おいコラ。ゴミみたいなもんばっか出してんじゃ無いよ。特に最後。はいこれでネタ選択肢はおしまい。おしまいです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セリカは可愛い。その精神性が。見返りなく愛を注げるのは考えなくても誰にもはできないことだとわかる。

 

周りに秘密にしてまでバイトをして金を貯め、その使い道は学校の借金返済だ。常軌を逸している。自分が彼女の立場だったら恩人がいたとしてもそんな苦行を背負おうとは思わない。

 

それは貧乏くじを引く性格だ。他人の損を引き受けて彼女はそれを当然のこととしている。愚か、とも言い換えていい。そんな生き方をしていては幸せになどなれない。

 

そのくせ簡単な詐欺に引っかかるほど純粋で適度に強欲で、行動が早くて、彼女はミスをする。もう一度、彼女は幸せになる生き方をしていない。

 

それでもどうしようもなくその生き方は綺麗で、泥臭くて、可愛いのだ。

 

 

あとそんな子が見せるしおらしい顔と花のような笑顔はとっても可愛いと思います!!!

 

 

てか考えたけどこれってそこそこ仲良くならないと出せないんだよな。ツンデレは初対面だとツンしかないしそれだけだとただの嫌味な人だからな……

 

 

「アビドスのみんなはとっても仲が良いんだね」「セリカはアビドスのみんなが大好きなんだね」の2つで乗り切るしかないか。

何だったんだこの時間は、超高速思考してまで初手に使った答えしか出せないのかよこのポンコツが。

 

必死こいて言葉を捻りだしてセリカとお話しした。喋っている内に顔を伏せてうずくまってしまったが最終的には「……さっきの話絶対に誰にも言うんじゃ無いわよ!」とキレ気味に口止めされた。

 

 

……楽しくお話しできたな!ヨシ!

 

 

 


 

絆ランクアップ!

1→2

あいつともうはなしたくない。

 

 

 

 

 

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