ヘビはカエルに食べられる。たまに兎に食べられる。 作:Kkmn
0.可愛い幸せ蛇娘ちゃん
────あら…博士博士。起きたみたいですよ、この失敗作ちゃん♡
─────ほう?先生のいらん個性を詰め込んだ身体で意識を保てるとは驚きじゃわい。
─────貧弱な子供の頭脳に、返り討ちにした元ヒーローの頭脳を混ぜ込んで起きるものなのですね…ほ~ら、あなたの大事な子供たちを殺した私が目の前にいまちゅよ~♡…きゃっ、そんなにガラスを叩いて…意識もハッキリしてますね♪
────じゃがやはり動きがぎこちないのう。性別も違う上、子供の身体になったのじゃから当然じゃろうがな
───▼▼───
───『おや、目覚めたのかい?"失敗作のゴミ箱"。いや、"元ヒーロー"君。素晴らしい、良く目覚めたものだ。今の…君のその身体は君が運営していた孤児院の子供だよ。"個性"を複数持てるかの実験台にさせてもらってたんだ。』
───『とても優秀な子だったよ!2個までは耐えてくれたんだ。だが欲を出してしまってね。3個目を入れてみたら顔中から血を撒き散らして壊れてしまったみたいなんだよ。いやぁ、もったいない事をしてしまった。』
───『だが!幸運なことに死んではいなかったんだ!そこでちょうどいいし"個性"の『ゴミ箱』として使わせてもらうと思ってね。君がいつまで理性を保てるがわからないが、"ゴミ箱"として頑張ってほしい。』
───────『あぁ、それと安心してほしい。君の元ヒーローとしての身体。そして"個性"は、有効に活用させてもらうよ。』
───※※───
その声のゴミクズにガラス越しに殴りかかろうとした拳は─────たぷっ…♡と形の良い小麦色の双丘に跳ね返された。
「…はぁぁっ……!!!……はっ…はぁっ…ゆ、め………」
…夢だ。夢だったのだ。
それを寝起きの頭で理解し、自分を抱きしめる腕から手を出し、べっとりと嫌な汗で張り付いた前髪をぬぐう。
今だ爆音を鳴らし続ける心臓に、少し落ち着こうと手をやろうとして…そこでまたたゆんっ♡と弾む乳房に指が沈み込み、冷や汗が溢れる。
また"彼女"の胸を触ってしまったのかと脳が混乱するが…違う。この大きい乳房は自身のものだ。
「んがぁ……くー……Zzz……」
どうやら隣で眠る彼女には寝ぼけたパンチなんてまったくノーダメージだったらしい。
むにゃむにゃと夢の世界でまどろんでいるようだ。けど自分を抱きしめる腕の力は決して緩めない。
「……みるこ、さま…おきてる…?」
「Zzz.…Zzz……すぴぃ…」
「…だ、だめだ…」
ぎゅむっ、むちぃ~~~~っ…♡♡
おきたい。切実に。シャワーを浴びたい。
恵体の女体の力強い腕に囚われながら、目覚めた少女は顔面をその褐色の巨大な双丘の中に捕らえられていた。
頬はハリの強いきめ細やかな乳肌に圧迫され、視界は濃い小麦色の肌に目隠しされている。
さらに鼻腔は少しの汗っぽさと同時に、どこかクラクラするような蠱惑的なニオイを伝えてくるのだ。
「う、ぅ……♡」
抱きしめられた少女の腰の奥がきゅん♡と疼き、少女は甘く唸る。
昨日の夜あれだけ「愛された」というのに、また目の前の女性に「愛される」ことを望んでいる自分に困惑しているのだ。
愛されたい。使われたい。徹底的に欲望をぶつけられたい…♡
「…っ//」
甘い衝動に突き動かされ、腰を揺り動かして太ももを物足りなそうにすり合わせていた自分を戒める。
ダメだ、このまま裸のまま抱きしめられていたら自分から求めてしまいかねない。
そもそも昨日の晩やった跡がまだ残っているのに、新たにやっている場合ではない。シャワーに行きたい。
「…んがぁ……んあ?ふわぁ……」
「…!!みる、こ、さま。」
乳房に圧迫された顔の上の方から、くあ、という欠伸が聞こえてくる。
それと同時により一層強く抱きしめられ、彼女の乳房の谷間のさらに奥に誘われることになる。それに伴い匂いも濃くなりクラクラとしそうになる。
よかったこれでやっと解放される。つまりシャワーを浴びれる。
"今は"少女とはいえ、自分の本来の性別は男なのだ。"個性"のせいとは言えこんな不貞な同衾などダメなのだから早く─────
「……あー…その上目遣いエロいな…ハメていいか?いいよな」
「へ。」
寝起きで微睡んでいた意識もぶっ飛ぶほどの衝撃をいきなり"ぶちこまれ"…少女の視界はひっくり返った。
──────▼▼─────
「ケロケロ、おはようミルコさん。そしてナナちゃん。今日もかわいいわね」
「あ…お、はよう。つゆ…ちゃん」
濡れた鱗をリビングで拭いていた時にやってきた訪問者に、ほっと安心感を覚え破顔した。
ひらひらと手を振りながら部屋に入ってきた彼女は、こちらの火照ってるカラダを見渡すなり一言呟いた。
「…ヤりましょう?学校までまだ時間あるわ」
「ヤだ!」
「ケロケロ、冗談よ冗談」
無表情でえげつない下ネタを放り込まれたが彼女はちょっと残念そうにカバンを放り投げ─────散らかっていたリビングをてきぱきと掃除し始めた。
ここの部屋主が粗雑、ではなく大雑把な性格なのでそれはもうモノが散乱しているのだ。
「しゃーねーだろ。一か所に長居することなんてほとんどねーんだから」とは本人の談である。
梅雨ちゃんがお部屋に来るようになってからは幾分マシになってるが。
「おう!いつもワリいなカエルっ娘!朝飯食ってけよ!」
「朝ごはん作るのワタシよ、ミルコさん」
「キャロットラペがいい!頼んだぞ!」
「聞いてないわね、ケロケロ」
お風呂場から顔だけ出してた彼女は、自分の要望だけ告げるとまたお風呂場に戻ってしまった。
「ケロ、ナナちゃん、ニンジンの皮剥いててくれる?」
「うン、わか、った。」
キッチンへ向かうべく覚束ない……足取り?で"下半身をしならせる"彼女を、梅雨はちら、と横目で見た。
そのまま"シュルシュルとフローリングを這い"、"指先まで鱗に覆われた手"で冷蔵庫を開いてニンジンを数本取り出す。
彼女のその何気ない一連の仕草を、お部屋の掃除を続けながらも目にしっかりと焼き付けていた。
人目を引く腰まで伸びた光沢のある美しい濃緑の長髪、そしてそれに劣らず輝く切れ長の金色の瞳。
うっとりするほど長いまつ毛についた輝くお風呂上りの滴が、瞬きされるとはらりと頬を伝う。
濡れた頬は窓からの朝日を浴びてうっすらと桃色に色づき、血色のよい唇はぷるぷるとみずみずしい。
高く整った鼻梁と、瑞々しく艶やかな唇。その端整な顔立ちには大人びた魅力と十代特有の可愛らしさが同居していた。
それでいて背はすらりと高く、形も整ったEカップの美巨乳に、キュッと引き締まった腰。
それらの要素だけ見れば、彼女は普通の容姿麗しい、"普通の少女"だっただろう。
だが彼女にはそうはならない異形の要素がこれでもかと詰め込まれていた。
その見惚れる程の美麗なロングヘアーから覗く、無数の蠢く小さな蛇達。
そしてその下半身は人間の要素など微塵も見当たらない、濃緑の硬い鱗に覆われた蛇そのものの。
更には鈍く輝く鱗は彼女の頬や腹部、乳房を除く全身の柔肌を包み込んでいた。
地肌も他の少女とは違う、きめ細やかさや柔らかさこそあるものの、うっすらと緑がかかっている。
「…ちゅ、ちゅ…つゆ、ちゃ。こノ、ニんじン、いたンデる?」
「ケロ?…いえ、それくらいなら大丈夫よ。」
その異形の蛇の少女の口では、言葉を発するのも難しいらしい。
唇から覗くのは歯ではなく"牙"。さらにはその奥にチラリと見える舌は、人間のものとは似ても似つかない、細長いチロチロとした蛇のそのものだ。
その舌で"普通の人間"だった時のように話しても意味のないうなり声しか発せれない。
実際"初めて出会った頃"は会話することはおろか、人間らしい言葉を使う機能さえ失ってしまっていたのだ。
「ありがとうナナちゃん。あとはやるから待っててね」
「え…いEヨ、キる、くらい」
「ケロ、またおっぱいで手元見えなくて指切っちゃうわよ」
「…っ///う…うロこ、あるかラ、へい、き…///」
頬を朱に染め、ぷいっと顔を反らす。
それだけの動作でたぷんっ♪と音が出そうなほどにその美巨乳が揺れるのだから、それはもう邪魔で仕方ないだろう。
ただ、こんなにも感情を露わにしてくれる"ようになった"少女に、梅雨は聖母を連想させる優しい笑みで彼女を撫でた。
…出会った頃はそれはもう酷かったわね。と彼女は内心ひとりごちた。
─────大雨の路地裏、ボロ布を羽織った少女。見開かれ血走った目、複数の"個性"を暴走させた、恐ろしい異形の姿。
あの時ヒーローや警察を呼ばずに、手を差し伸べられた自分を誇りに思う。
そこまで思い出し、彼女はかぶりを振った。
「…それじゃあテーブルのうえ片づけて待っておいてくれるかしら?」
「ウ、ん。わカッた」
ぎこちなく下半身を動かしながら横切る彼女の髪のニオイにドキリ、としかけるが、すぐに頭を振る。
人生で一度も嗅いだことのないほど香しく芳しい、脳が溶けると錯覚するほどの良い匂い。
彼女の"個性"の一つ"
何度か…というよりほぼ毎日理性を奪われ、蛇の少女もそれを喜々として受け入れてるが今は朝なのだ。
…ダメよ蛙吹梅雨!朝ごはんを作ってからゆっくりと楽しむのよ。ケロケロ。
『─────えー、次のニュースです。S県市内の通学中の小学生複数人が誘拐されたということです。警察、ヒーローは米国から密入国した、複数の個性を持つ"敵"による児童誘拐事件が相次いでいることから、おそらく同一犯によるものだと見て捜査を─────』
「─────っ……!!」
しかしそんな色ボケした思考も、リビングのテレビから流れて来たニュースによって遮られた。
その内容を聞いた途端、彼女はすぐにその長い舌でリモコンを掠め取り電源ボタンを押した。
「ケロ……」
しかし、その消える直前の液晶画面に映っていた「凶悪"敵"」と────そして消えた画面に反射する感情の消えた顔の少女。
その顔はまさしく"瓜二つ"であり…その全身を鱗に覆われたヘビの"個性"までもが完全に同一であった。
「……シャ……」
その小さな身体がプルプルと震えているのを見て、梅雨はそのカラダを後ろからそっと抱きしめた。
拳は変色するほどにきつく握りしめられ、牙を突き立てられた唇からはツー、と一筋の血が滴る。
「ナナちゃん、大丈夫。…あなたじゃない。あなたはそんなことする人じゃないわ」
「………」
─────ああ、可哀そうに。こんなに震えてしまって。こんなに悲しんで。この子は何もしていないのに。
その震える拳を両手で包み込み────そのまま胸に優しく抱きしめる。
今だ震えは収まらないが、幾分かマシになったように感じる。あとは…。
「お顔、こっち向けて?」
「……つ、ユ─────んっ…」
まさしく言葉通りの鼻先にあった顔に驚く間もなく、半ば強引に唇を奪われる。
ためらう間もなく戸惑う間もなく、ただその生暖かく粘液に包まれた舌がじっくりと傷口を舐めていく。
─────年頃の女の子だから、もっとお顔を大事にしなきゃいけないのに。
そうでなくともこんなにも可愛らしいのに。
そう内心で呟きながら、梅雨は抵抗のそぶりを見せ始めた蛇の少女の細長い舌を翻弄していた。
「ふぁ─────んっ…♪れ、ろぉ…♡ぷはっ♡」
「んふっ、んむぅっ……んふぁぁ…♡」
数秒の後その顔に柔らかさが戻ってきたのを確認すると、彼女は薄く微笑んでキスの拘束を解いた。
二人の唇の間には美しい唾液の糸の橋がかかり、窓からの朝日に銀色に輝いている。
お互いに頬は上気し、ほんのりと汗ばんだ顔からは仄かな色気がにじみ出ていた。
「大丈夫、大丈夫だからね。怖くないわ。ナナちゃん。」
「……う、ん…」
そのまま首に腕を回され、ぎゅっ。と、強く、そして優しく抱きしめられる。
兎の主人よりは幾分控えめだが、それでもふくよかさを感じられる膨らみに顔を埋めさせられた。
その頬を包む感触と頭を優しい手つきで撫でられる感覚。
それらは蛇の少女にとって険しい顔がへにゃりと呆けるほど心地よく、うっとりと夢心地で目を閉じるしかできなかった。
(…おとな、なのに、おとこなのに……こんな、子供に、あやされるなんて…)
母性の如き安らぎに包まれる中で、心のどこかがチクリと傷み─────梅雨ちゃんの服を掴む手が揺れた。
しかしその僅かな心の機微さえ彼女にはお見通しだったようだ。
その鱗で覆われた不気味な鋭い手を、慈しむようにぎゅっと握り返してくれる。
「ケロ…また暗いコト考えてるお顔よ。ダメ、もっと気楽にならなきゃ」
「……で、モ…」
「ワタシもミルコさんもついてるんだから、もっと肩の力抜いて?いい子だから」
「………はう…///」
あぁ、だめだ。やっぱり優しい梅雨ちゃんの声を聴くと、ふわふわしちゃう…。
その少し独特な声音を耳元で囁かれると────赤ちゃんになったかと思うくらい、何も考えられなくなる。
でも、いいのかな…こんなに甘えてばかりで。やっぱり…じぶんはヒーローだったんだから…。
「ケロケロ、やっぱり口だけじゃダメね。身体に教え込ませてあげないと」
「ェ?」
「─────もっと素直に甘えられるようにしてあげるって意味よ」
そして梅雨ちゃんはソファーへと私を抱いたまま飛び込んで─────ふぇ??
そして更に一枚だけ羽織っていたシャツをあっと思う間もなく脱ぎ脱ぎさせられて???
「大丈夫、今日もいっぱい気持ちよくして、甘えさせてあげるから─────ね???」
丸みを帯びたその優しい顔が、妖艶な雰囲気を纏ってにっこりとほほ笑む。
抵抗する意思もその笑顔に奪われてしまった
あぁ、でもあの時もそうだった。
あのゴミとして死ぬだけの自分を、その手が強引に助けてくれたんだ。
そう、立場も、身体も、記憶も、個性も。何もかもを奪われゴミ同然だったあの頃の私を─────。
どういう展開がいい?
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スーパー梅雨ちゃん無双
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主人公ちゃんがひたすらえっちぃ目に
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スーパーミルコさん無双
-
ひたすら百合百合