なでしこ(兄)のゆるキャン△   作:てるまるまる

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野クルの冬キャン 開始!

 

 えー、はい。どうも皆さん親知らずを抜いたてるまるまるです! めちゃくちゃ歯が痛いです! 

 はい、どうでもいいですね。実をいうと歯が痛いことよりも最近暇がまじでないんですよね。大学生舐めてましたわ……。なんで週に実験レポート2個もあんねん! できるか! (泣)

 てことで見ていただいてる皆様には何度もお待たせしてしまい申し訳ないのですが、首を長くしてお待ちいただければと思います。

 具体的には週1くらいの投稿になるかと……。

 

 ────────────────────────

 

 

「二人ともおくれてごめんーーっ!」

 

「おー来た来た」

 

「大垣さん、犬山さん遅れてごめんね。甲府駅で迷っちゃって……」

 

「えーですよー。まったり行きましょか〜」

 

 あれから各自キャンプへの準備(テントやシュラフの購入など)を行い、ようやく来たる野クルでの冬キャンの日。眠れない夜を過ごしながらも時間通りに起床し、かなり余裕を持って(なでしこが早く行きたがっていたため)家を出たはずだったのだが電車というものを普段からあまり使わない俺となでしこは見事に甲府駅を彷徨い予定通りの時間を超過してしまったのだった。なんで乗り換えでホームを跨ぐねん! てか構内複雑すぎるねん、迷っちゃうだろ! 

 

「よし、冬用シュラフも何とか手に入れたし」

 

「テントももう一個買い足したし?」

 

「んじゃー今日の目的地"イーストウッドキャンプ場"へ……しゅっぱーつ!」

 

「「「おーっ!」」」

 

 部長の大垣さんに合いの手を入れつつみんなでの初キャンプを成功させるべく駅の出口で気合を入れる。なんか珍しく大垣さんが部長らしいことをやっている気がする……。(失礼)

 

「あきちゃん、今日泊まるところってどんな所なの?」

 

「よく聞いてくれた!」

 

 今日の宿泊地である"イーストウッドキャンプ場"について気になったなでしこが大垣さんに声を掛ける。なでしこも俺もキャンプ場については詳しく知らされていなかったからか気になっていた。

 

「薪がタダで温泉が近くて夜景がキレイで一泊1000円!! ってゆーナイスなキャンプ場らしい」

 

「夜景かぁー楽しみ〜」((o(´∀`)o))ワクワク

 

「温泉もええねー」

 

 薪がタダか……キャンプファイヤーできるやん! (やめましょう)それに一泊1000円っていう金欠学生キャンパーにとっては破格のお値段設定。最高かよー。

 

「駅から4キロ、徒歩で50分くらいやって」

 

「ちょっとした遠足って感じだねー」

 

「なー」

 

 駅から徒歩で50分か。こういう場合大体はバスが出てそうだけど今回は徒歩で行くらしい。健康にいいね! 

 なでしこの言う通りちょっとした遠足…………いや散歩って感じだな。(フィジカルチート)

 

「そうだ、"夕飯は任せて!! "って言ってたけど何作んの? 言われた通りパックご飯は持ってきたぞ」

 

「キャンプっぽいごはんだよ! 何かは夜のお楽しみっ!!」

 

「あ、なでしこそれ言っちゃうと……」

 

「カレーとか?」

 

「お、お楽しみだよっ!」

 

(カレーか) (カレーやな)

 

 あらら、これはおそらくバレちゃったな。元気よくヒントを出そうとしたなでしこを止めようと声をかけたが、そのヒントを元に犬山さんに見事に言い当てられて動揺するなでしこ。パックご飯持参でキャンプっぽいご飯なんてカレー一択しかないんだから、そこは言ったらあかんでしょ……。

 

「ていうかなでしこちゃんそんなに荷物背負って大丈夫なん? こういうの(キャスター)あった方が疲れへんよ? 各務原先輩も」

 

「や、やばいかなぁ?」

 

 犬山さんの言う通りなでしこと俺は大垣さんや犬山さんとは違い大量の荷物(ほぼなでしこのもの)を自分で背負っているため、この先の上り坂を心配されるのは当たり前といえるか……。

 

「しかたねぇなぁ。疲れた時はその荷物あたしが背負ってやんよ」(-д☆)キラッ

 

「キャーあきちゃんカッコイイーっ」

 

「キャーッ」

 

 見かねたのか大垣さんがやたらとカッコつけてイケメン風にキザな言葉を言う。きゃーかっこいいー(棒)。というか多分その必要はないと思うんだが。なぜって? そりゃー……

 

 

 数分後……

 

 

「……なあイヌ子」

 

「……なに?」

 

「あいつに荷物全部持ってもらわねーか?」

 

「わー!!」

 

 なでしこはフィジカルチートだからな! (ブーメラン)登り坂に入り数分後、大垣さんと犬山さんは早速バテておりそんな2人とは対照的になでしこは元気いっぱいに周囲の景色に興奮しながら先頭を爆走する。ゴールドシップ並みやな。

 

「笛吹公園まで600mやって…………あそこで一休みせーへん?」

 

「だなー」

 

「大丈夫か? 大垣さん、犬山さん」

 

「パイセンもそんな荷物背負って疲れないんすか?」

 

 バテ始めた二人は少し先の笛吹公園で休憩を取ることに決めたそうだ。そんな二人になでしこを見つつも声を掛けると俺にもなでしこに対する似たような疑問が返ってきた。たしかに俺の背負ってる荷物はなでしこの約1.5倍くらいの大きさがあり、重量もなでしこの2倍くらい重かったりするが意外にも全然余裕である。強靭! 無敵! 最強! 

 

「まあ、プラスで2人の荷物を持っても大丈夫なくらいかな?」

 

「まじすか……」

 

「とんだ体力お化けや……」

 

 何を隠そうこの男、なでしこ以上のフィジカルチートなのである。

 

「だから本当にキツくなったら遠慮せずに言ってくれて大丈夫だからね」

 

「た、頼もし過ぎる……」

 

「せやな……」

 

「しかし、あと600mか…………」キュッキュッ

 

 こんな所で倒れたらキャンプどころではなくなるため本当に大変になってきたら遠慮せずに頼るように2人に言っておくと、おもむろに大垣さんがボードを取り出しマッキーで何かを書き始めた。ボードはどっから出した。

 

「…………」スッ

 

「…………荷物持とうか?」

 

「…………お願いします」

 

 ボードに"笛吹公園までのせてください! "という字とともに大垣さんがヒッチハイクをし始めたため(やっぱ限界だったんかい)大垣さんのキャスターを引っ張って歩く。

 

「っと、犬山さんはどうする?」

 

「私は大丈夫ですー」

 

「そう?」

 

「おーい、こっちだよー」

 

 犬山さんにも荷物を持つか聞いたが大丈夫だというのでとりあえずなでしこが呼んでるため並んで歩き出す。うむ、荷物が増えても全くと言っていいほど変わらんな。というか大垣さんの荷物が軽いのか、はたまたキャスターがすごいのか。

 

「いまいくぞーなでしこー」

 

 ────────────────────────

 

「ふおぉぉー! すごい眺めだよここっ!!」

 

「まあ、結構有名な夜景スポットだしなー」ふぅ

 

 あれから大垣さんが俺に荷物を持たせるのに罪悪感が芽生えたのか自分で荷物を持つと言い出したが、結局途中でバテて犬山さんが交互で持ってもらうように提案する(犬山さんも結構疲れていたようだった)という一幕がありながらもなんとか笛吹公園に到着した我々野クル一行。はしゃぐなでしこが今日も可愛いですまる。

 

「お兄ちゃん! あきちゃん! あおいちゃん! 写真とろ!! 写真!!」

 

「いいぞー」

 

 興奮した様子でなでしこが集合写真を撮ろうとしていたのでなでしこにスマホを貸してもらい、予め持ってきていた自撮り棒にセットしてと(準備がいい)……

 

「撮るぞー、はいチーム(?)」カシャ

 

「チームってなんすか?」

 

「さあ? なんとなく?」

 

「なんすかそれ」

 

 よくわからん掛け声をして自撮り棒のシャッターボタンを押すとスマホには手前に俺となでしこ、奥側に大垣さんと犬山さん(だいぶ疲れた表情)という並びで写真が写っている。うむ、よき。

 

「こっちも絶景だよーっ!」タッタッ

 

「きゃーっなでしこーこっち向いてー」カシャカシャカシャ

 

「ホントに元気な子達じゃのう……」

 

「ワシらも昔はああじゃった…………」

 

「あ、中のカフェでスイーツも食べられるんだー」

 

 様々な景色を色々な視点で見ようとするハイパーエンジェルなでしこを自分のスマホで写真に収めつつ(家に帰ったら3枚ずつプリントアウトしよう)なでしこの後を追っていると、遠くでおじいちゃんおばあちゃんがするような会話をしている大垣さんと犬山さん。君たちまだそんな大層な年齢じゃないでしょ……。すると、なでしこが半円状のドームの中がカフェとなっておりそこでスイーツが食べられることを発見したため、おじいちゃんおばあちゃんやってる2人に声を掛ける。

 

「おーい、中で「「うおおおお!」」……わお」

 

 中でスイーツ食べながら休憩しようと言おうと思ったらなでしこの声が聞こえていたのか、ものすごい勢いで荷物ひったくっておじいちゃんおばあちゃんもとい大垣さんと犬山さんがガチダッシュしてきた。さすが女の子。スイーツにかける想いが違うぜ。

 

「「「う──んまぁ──!」」」

 

「うめーうめー」

 

「疲れとると甘いもんがウマーやなぁ」

 

「暖房効いてる店内で食うアイスうめー」

 

 半円状のドームとなっている中の一角にあるカフェ"オーチャードカフェ"で各自山梨県産のフルーツを使っているというパフェやらソフトクリームやらを食べてその味に舌鼓を打つ。ちなみに俺は巨峰ソフトでなでしこはりんごソフト、大垣さんはブルーベリーソフトを犬山さんは季節のフルーツパフェをそれぞれ食べている。巨峰ソフトうめー。

 

「なでしこ、巨峰ソフト美味いから食べてみー」スッ

 

「うん! あーん……ムグムグ……ん──っ! 美味しいー!」

 

 うーむ、天使か? まって、俺の妹可愛すぎない? やっぱりなでしこは美味いもの食べてるときの笑顔が一番可愛いなー(もちろんどんな顔でもなでしこは常に可愛いがな!)。あー久しぶりに生きがいを感じるー。

 

「お兄ちゃんもはい、あーん」

 

「あーん……うむ、りんごソフトもいけるなー」

 

「でしょでしょ!」

 

 正直なでしこからあーんしてもらえるという人生最高の出来事に気を取られて味なんかろくにわからなかったが、とにかくなでしこが可愛かったですまる。(鼻血)

 

(見た? あき、あの流れるような動作。絶対日頃からアレやってるで)

 

(ああ、あれが兄妹というやつか)

 

「? どしたの? ………………二人も食べたいのか? 巨峰ソフト」

 

((!!))

 

 何やらコソコソと大垣さんと犬山さんが密談しているのを見て、持ち前のIQ58万の頭脳(笑)をフル回転させ、女の子はスイーツが好き、そして色んな種類のスイーツが食べたい、複数人集まっているならなおのこと分け合いっこしてスイーツを共有するはず、つまり、大垣さんと犬山さんも俺たちと分け合いっこして色んな種類のスイーツが食べたかった? そうすれば仲も深まるし一石二鳥だ、というふうに連想ゲームのようなものを脳内で繰り広げ二人は分け合いっこに混ぜてもらいたかったという結論を脳内演算ではじき出した(この間0.1秒)俺は言い淀んでいる二人に対し先駆者となるべく声をかける。誰だって最初の一歩を踏み出すには勇気がいるからな。(迷言)

 

(おいおい、どうするよイヌ子。パイセン100%善意で言ってるぞコレ)

 

(……)ゴクリ

 

(イヌ子?)

 

(私いくわ。よー考えてみたら分け合うことは不自然じゃあらへんもん。だから大丈夫、大丈夫や、大丈夫なんや……)

 

(めちゃくちゃ大丈夫じゃなさそうなんだが……)

 

「じゃ、じゃあ一口もらえますー?」

 

「いいぞー」

 

 犬山さんから分けて欲しいとのリクエストがあったため、巨峰ソフトを一口分スプーンですくい目の前に差し出す。……よくよく考えたらこれ大丈夫なのか? 大丈夫だな(判断が早い!!)

 

「あーん………………、…………」

 

「どう? 美味くない?」

 

「美味い…………です…………///」

 

 なぜ敬語? とりあえず美味かったようで何より。……てか、よくよく考えたら大丈夫じゃない気がしてきたな。随分昔になでしこと食べ物をあーんし合っていたら確か桜ねーちゃんから"あんた達それ絶対外でやるなよ"みたいなこと言われたような気がするような…………しないような。

 

「パ、パイセンあた「あきちゃんも分け合いっこしよぅ!」……お、おう」

 

 記憶の底から桜ねーちゃんの注意喚起を思い出して若干焦っていると、なでしこが大垣さんに分け合いっこをしないか提案していた。いいなー。なでしこかわいいなー。

 

 ────────────────────────

 

「キャンプ場まで1.7キロかー。温泉の方が近いけどどうする?」

 

「「おんせーん」」

 

「欲望に正直でよろしい」

 

 あれから時折分け合いっこしながら各々が食べ進め、皆が食べ終わった頃に大垣さんがこれからの予定について決めるためにそう聞いてくる。うむ、外寒いからさっさと温泉行こう。そうしよう。

 

「パイセンもそれでいいっすか?」

 

「うん…………」

 

「「「…………」」」

 

「……」

 

「あかん、尻に根が張ってもーた」

 

「わたしもー」

 

「俺もー」

 

「分からんでもないけどさー」

 

 誰も動かない! 寒い外に対して暖房が効いて非常に温い室内! 否! 動けるはずもなく! まずいぞ、このままではここから一生動くことができずに枯れ果てるまで椅子に養分を吸い取られてしまう……。うおー! 動け俺の脚! 

 

「よし、行くかー」

 

「せやなー」

 

「そうだねー」

 

「えっ?」

 

 えっ? みんな判斷が早くない? 俺がめちゃくちゃ脳内で葛藤していると大垣さんを筆頭に椅子からさっさと立ち上がり温泉に行く準備を始めていた。判断が早いって。

 

「……なにしてんすか? パイセン」

 

「葛藤してる……心の中で」

 

「……置いてきますよ」

 

「すんません。すぐ行きます(泣)」

 

 ぐすん。

 

 ────────────────────────

 

「ほっとけや温泉だってー面白い名前だねー!」

 

 笛吹公園から少し歩いたところにあるほったらかし温泉、別名ほっとけや温泉に我々野クル一行は来ていた。うむ、たしかに変な名前だ。ほっとけや〜。

 

「そこの休憩所に大きな荷物置いて入りに行くかー」

 

「せやなー」

 

「おんせーん」

 

「レッツゴートゥーザオンセン」

 

 俺達から見て右の休憩所のほうが空いていそうだったため、そちらへ行き各々の大きな荷物を置くとする。このとき、俺たちは魔の手が首元に迫っていることを知る由もなく、ジャングルの奥地へと向かった。(デジャブ)

 

「おお……このくつろぎスペース、温泉に浸かった客を完全にオトしにかかる悪魔の刺客たち。ここで一度くつろいだら二度と起きては帰れまい……」

 

「せやな……尻に根が張るなんてレベルやないわ」

 

「もはや永眠できるレベルだ」

 

 入った休憩所の全貌を見渡し、その広いくつろぎスペースに加えて座布団やら石油ストーブやらの完全にひと眠りいかがですか? と言わんばかりの待遇に各々が戦慄する。一度寝たら二度と起きれまい……。そんなことを思っていると、

 

「ん? んんー?」

 

「どうした? なでしこ?」

 

 なでしこが自分のスマホとにらめっこしていたので何事かと声をかける。かわいいなぁなでしこは。

 

「どれど「あーっ!! リンちゃんだこれ──っ!!」……うおぉ」キーン

 

 何をそんなに集中して見ているのか気になったのでなでしこのスマホを覗き込むと突然なでしこが大声を出したため、近距離範囲攻撃(ご褒美)を直でくらった俺は耳鳴りでうなだれる。ぐおぉ。

 

「どうした、なでしこ?」

 

「リンちゃんがテレビ(ライブカメラ)に映ってるんだよ──っ!!」

 

「ホントや志摩さん今霧ヶ峰におるんねー」

 

 霧ヶ峰? エアコンか? きーりーがーみねーってやつ? ……知ってる人いる? おらんか。

 

「霧ヶ峰ってどこにあるの?」

 

「長野県の諏訪湖の近くにある高原だな」

 

「長野かぁそんな遠くまで」

 

「すごいな志摩さん(……まさか自転車で行ってるわけ……ないよな?)」

 

 俺と同じく霧ヶ峰がどこにあるのか知らなかったなでしこが大垣さんに場所を聞くと長野県にあると言う話だ。というかさすが野クルの部長、地理に関してはお手の物なんだな。

 

「今めちゃ寒いはずだけど大丈夫なのか?」

 

「さすがソロキャン少女やねぇ。ライブカメラで返事なんておもろいことすんねー」

 

「だねー」

 

「そうだな」

 

 結構というか意外にも志摩さんってユーモアのある子だったんだな。……てか返事はしなくていいのか? うーむ。

 

『志摩さん、なでしこ達返事するの忘れてるからもう大丈夫だよ』

 

『そうなんですか、分かりました。わざわざありがとうございます』

 

『いえいえー』

 

 本格的に志摩さんが道路に出だしてて危ない気がしたので事故になる前に連絡しておく。ちな連絡先はお土産渡したときに斉藤さんが"よかったら連絡先交換しときましょー"って言い出して流れ的に志摩さんのももらった。しっかし律儀な子だなー志摩さんって。

 

 ────────────────────────

 

 話がぜんぜん進まない件について。書きたいことが多すぎるんじゃ〜。

 

 

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