前回投稿日が7月5日で今回投稿日が7月19日と…………え? 二週間も空いてね?
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キーンコーンカーンコーン……
「はぁ、そろそろ閉めなきゃだけど……」
今日もいつも通り図書委員としての仕事でカウンターで本の貸出を行っていて、下校のチャイムがなったためそろそろ図書室を閉めて鍵を職員室に渡さないといけないのだが……
「暖かくて出られん……」
この寒い冬にストーブで温まった部屋でぬくぬくしていたのをやめて寒いところへと出るとなると非常に億劫になる。これがストーブの魔力か……恐ろしい。出たくねー。
「今年もあと一ヶ月ちょっとか……」
壁にかけられたカレンダーを見てふとそんなことを思う。そんなことの次に考えるのはつい先日の初バイクでの長野旅だった。
「長野よかったなぁ、色々回れたし温泉気持ちよかったし……帰りめっちゃ湯冷めしたけど」
そうだ、長野といえば……
「お土産渡そうと思ってたのに放課後になってしまった……」
なでしこと各務原先輩にお土産を渡そうとしていたのに見かけたり会うことがなく渡せなくて、結局放課後になってしまったのだった。先輩はともかくなでしこならクラス違うけど学年は同じだからどこかで見かけると思ったんだけどなぁ……。ん?
「なんだコレ?」
カバン入れたなでしこへのお土産の隣に同じくらいの大きさの段ボールが入っており、入れた覚えがないため伝票のラベルを見てみる。
「(私こんなの入れたっけ?)……有限会社ショーワプレ?」
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今朝
「リン朝ごはんは?」
「ギリギリだからきょうはいいや……」
「仕方ないわね、はいお弁当。それと、あなた宛に何か届いてたわよ」
「ありがと、じゃいってきます」
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「あーー」
よくよく思い出してみたら今朝に寝ぼけ眼でお弁当とともになんかもらってそのままカバンに入れたんだっけ。
「朝お母さんから受け取ってそのまま持って来ちゃったのか。なんで出かけに渡すかな……」
で何だっけこれ? わかんないしとりあえず開けてみるか。
「お、これかぁ。長野行く前に注文したんだっけ」
とりあえず開けてみるとそれは長野に行く前にあることをしたいがために買ったとあるキャンプ用具だった。
(思ってたより小さいんだな。単行本くらい?)
……誰もいないよな。よしっ。
「……」カチャカチャ
周りに見ている人が誰もいないことを確認してからさっそく買ったソレを組み立てていく。
「…………買っちった」ムフー
組み立て上がったのはコンパクト焚き火グリル。やっぱり新品のキャンプギアを組み立てるとテンション上がる。これで直火禁止のキャンプ場で焚き火とか、炭火を使って美味しい料理とかやれるんだ……!
「キャンプでYAKINIKU……」ゴクリ
「あ、またニヤニヤしてるー」
「!?」ビクッ
近くにおいてあったキャンプ飯の雑誌を手に取り、肉レシピが出てきたので思わずキャンプでの焼き肉を想像してたらいつの間にかいた斉藤から声をかけられて雑誌を落としそうになる。
「何これ? メタル賽銭箱?」
「ちがうわ」
何だよメタル賽銭箱って。れっきとした焚き火グリルだろ。
「ふーん焚き火ってこういうのでやるんだー」
「これは小さいやつだけどね」
「たまにこういうの使う焼き肉屋さんあるよね」
「そうなの?」
普通焼き肉屋といったら丸い七輪みたいなやつだと思うけど。
「これも一応鉄板使って焼き肉できるよ」
「あ、やっぱりそうなんだ。外で一人焼き肉かぁ……」
キャンプでYAKINIKU……絶対うまいに決まってる。
「リン、初めは何焼く?」
「とりあえずタン塩かな。つぎは豚バラ、これも塩で」
「うんうん、私は塩豚トロとかいくかな」
「お、それもあり」
斉藤と焼肉談合をしていると段々とお腹が空いてきた。
「麦ごはん食べつつカルビ焼いて……ロース、ハラミはタレで」
「やばいやばい」
「ホルモンもいこっか!」
「私シロコロホルモンで!」
やばい本格的にお腹空いてきたー。
「一度網を綺麗にして〜」
「もう一度塩ものを軽く食べる」
「そうそう」
「で、最後にスープで〆」
「アイスもあるよ〜」
最後は軽く塩もので口をさっぱりさせてからスープで完全に流し込むことで食後も心地よく過ごせる。これは絶対に必要なルーティンだ。
「お会計三万五千円となります」
「たけぇよ。自炊焼き肉で何食ったらそんなになんだよ」
「あはは……。……?」
自炊にしてはあまりに高い値段設定に思わずツッコミを入れると笑っていた斉藤が何かに気づいたように私のカバンに目を向けた。
「それ、まだなでしこちゃんに渡してないの?」
「ん? ああ。意外と会うタイミング無くて……」
「それに、各務原先輩にも買ってきたんでしょ?」
「うん。……って何で知ってんだよ」ジトー
なでしこへのお土産はでかいしカバンから見える位置にあるけど、各務原先輩へのお土産は制服のポケットに入れてるから斉藤からはわからないはずなんだが。
「ふふん、さてなぜでしょー?」
「からかい上手め」
「(リンは意外と思ってるよりもわかりやすいからね~)部室に行ったらどっちもまだいるんじゃない?」
「あそこは何かノリが苦手で……」
「うん知ってる」
じゃあ何で聞いたんだよ。
「……こんちわー」カラカラ
「!」ビクッ
「あ、いたいた、志摩さん……と斉藤さん」
「どうも~」
「こ、こんにちは」ドキドキ
び、びっくりした。ちょうどなでしこと先輩へのお土産について話してたらまさかその本人が登場するとは……。
「き、今日はどんなご用で……」
「ああ、志摩さんと斉藤さんにお土産を渡そうと思ってね。はいどうぞ」
「あ、ありがとうございます」
「ありがとうございます〜。どこに行ってきたんですか?」チラ
「野クルのみんなでイーストウッドキャンプ場ってところにキャンプしにいったんだよ」
「そうなんですね〜」チラ
先輩からおそらくお土産の入った紙袋をもらった。というかさっきから斉藤がチラチラこっちを見てくるんだが。……おまえもお土産を渡せってことか。このお節介焼きめ。……でもちょうどいいし渡しちゃおう。
「あ、あの……」
「? どうしたの志摩さん」
「わ、私もお土産があって……これなんですけど」
そう言って制服のポケットから小さな紙袋に入ったお土産を渡す。な、なんでかめちゃくちゃ緊張するんだが。お土産渡すのってこんなに緊張するものだったか……?
「俺に?」
「……」コクリ
「ありがとう志摩さん。開けてみてもいいかな?」
「は、はい」
「…………これは……こけし?」
「ころぼっくるひゅってのころぼっくるです」
私が渡したのは霧ヶ峰高原付近にあるころぼっくるひゅって(ボルシチ食べたところ)というところの、こけしみたいなお店のマスコットキャラクターであるころぼっくる。我ながらいいセンスだぜ。
「リン、ちょっと」
「?」
先輩がお土産を開けたときからなぜかフリーズしてた斉藤に図書室の端に連れて行かれる。なんだろう。
「なにあれ」
「なにってころぼっくるだけど」
「そうじゃなくて、なんであれが好きな人へのお土産なのかって話」
「かわいいから…………というか何で私が先輩のこと好いてる前提なんだよ」
「リン……」
別に私は先輩のことが好きというわけではない……と思う。というかその憐れんだ目やめろ。あからさまに残念な人を見るような目をするなよ。
「リン、これからお土産を買う際には相談してね」
「え、別にいい「し・て・ね?」……わ、わかったよ」
(なんか姉妹みたいだなぁ……)
そ、そんなにひどかったのか? 私が渡したお土産。だとしたら先輩すごくがっかりしてるんじゃ……。先輩に嫌われるのは……やだな。
「……」チラ
「……ふふっ。そんなに不安そうな顔しなくても大丈夫だよ」
「!」
「志摩さんがよく考えて買ってきてくれたお土産なんだから嬉しくないはずがないよ。大事にする、ありがとうね志摩さん」
「……///」プシュー
(わーお、これはクリティカルヒットしたね〜)
や、やばい……急に熱出てきた気がする。顔が熱い……。
「そういえば先輩。なでしこちゃんどこにいるかわかりますか?」
「ん? なでしこなら野クルの部室にいるけど……どうしたの?」
「リンがなでしこちゃんにもお土産買ってきたらしいのでー」
「あーなるほどね。じゃあ呼んだほうがいい?」
「お願いします〜」
な、なんか勝手に話が進んでるんだけど……。
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「お兄ちゃん! リンちゃんが呼んでるってほんと!?」ガラガラ!
「ほんとだぞー」
斉藤さんになでしこを呼んでほしいと言われ電話をかけてから数分後、なでしこが息を若干切らしながら図書室に入ってきた。ちなみにその斉藤さんは"明日のお昼はここで焼き肉しようね〜"と志摩さんにいいながら途中で帰っていった。大惨事だわ。去り際にお土産についてのお礼を言ってきたのでやばい子ではないはず(失礼)。多分斉藤さんなりのジョークだろう。
「なでしこ、これ長野のお土産」
「えっ!? おみやげ!? 私に!?」
「生菓子だから早く食べなよ」
志摩さんからの用事が自分にお土産を渡すことだとは知らなかったなでしこは驚きながらも嬉しそうにお土産(生チョコまんじゅうと書かれている)を受け取る。
「ありがとうリンちゃん! 大事にするよー!!」
「いや食えよ」
それはそう。
「お兄ちゃん! リンちゃんからお土産もらっちゃった!」
「よかったなぁ、なでしこ」
「うん!」
志摩さんからもらったお土産を見せながら嬉しそうに報告してくるなでしこに和む。かわいい。
「リンちゃん! ちょっと食べてみていい?」
「え? うん」
お腹が空いていたのかはたまた食べた感想を直接伝えたいのか、なでしこが志摩さんに許可を取ってからもらったお土産の包装を丁寧に剥がしていく。えらい!
「いただきまーす!」はむっ
「……」ゴクリ
「ん~~~っ!! これすごく美味しいよリンちゃん!」
「そう、ならよかったよ」ホッ
とても美味しかったのか美味しい美味しいといいながらパクパクと食べ進めていくなでしこ。うむ、かわいいな。
「む? なにこれ? ミニ賽銭箱?」
「おまえもか」
食べ進める内に志摩さんの前のカウンターに置いてある物が気になったのかなでしこが志麻さんに聞いている。たしかに最初から気になってたんだが何なんだこれ? 志摩さんのことだからおそらくはキャンプ道具なんだろうけど……。
「これはコンパクト焚き火グリルっていって、これで焚き火とか料理ができるんだよ」
「へぇーこんなにちっちゃいのでも焚き火とかってできるんだねー」
コンパクトという名の通り畳んでみると単行本1冊分くらいの小ささになった、すげー。これがあれば直火禁止のキャンプサイトでも火を使った料理ができるってことかー……つまり、なでしこにどこでも美味しい料理を食べさせてあげることができるのでは? ……俺も買おうかな。
「あのさ、それで今度肉焼いてみる?」
「うん! やる!! やろうよ! "焼き肉キャンプ"!」
「あ、いやキャンプという訳じゃ……」
後で志摩さんにコンパクト焚き火グリルのサイトを教えてもらおうと心に決めていたら、なにやら焼き肉キャンプなるものをやるということになっている……一度火がついたらなでしこは止まらないからな〜。
「そうだ! リンちゃん、今週の土日ひま!?」
「まあ、バイトはないけど……」
「じゃあ今度は私がいいキャンプ場探してみるよ!! 野クルの名にかけて!!」
あれよあれよという間になでしこが焼き肉キャンプの予定を組み立てていく。さすが策士なでしこ。えーと、今週の土日は…………空いてはいるな。よかったー。
「お兄ちゃんももちろん来るよね! ねっ!!」
「もちのろんよ!」
「やったー! よーし、かんばるぞー!」
乗るしかないこのビッグウェーブに! …………そういやそろそろ期末テストが近づいてるんだっけ。まあ、そのときになったらいつも通りなでしこと勉強会開けば大丈夫だろ。大丈夫、僕天才だから( ー`дー´)キリッ
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次回投稿予定日は8月の上旬となります。夏休み入ったら二期位まで話進めたい……。というか夏休み遅いねん。はよこいや(#^ω^)。