場面切り替わって主人公視点です。
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車に揺られながら窓から流れ行く景色を俺"各務原蒼也"は眺めていた。今日は地元である静岡を離れ新天地である山梨へと家族総出で引込す日だ。
現在は姉の"各務原桜"が運転する車で山梨へと向かっている最中である。助手席には俺の可愛くて愛らしいマイエンジェルシスター"各務原なでしこ"がすやすやと寝息を立てながら眠っていた。
グッ……可愛すぎるだろ……!
「そろそろ見えるわよ」
なでしこの可愛らしい寝顔に思わずダメージ(ご褒美)を受けていると、運転席の桜ねーちゃんから声がかかった。そろそろか。
「お~いなでしこー、そろそろ起きろー」
そう声をかけながらなでしこにソレを見せるために体をさすって起こそうとする。がしかし……
「むにゃ……えへへ~まだ食べられるよぅ……」Zzz
「うっ……!」ドサリ
そうやは眼の前が真っ白になった……
あまりの可愛さに俺の脳みそがキャパオーバーし、情報が完結しないッ!
脳が焼ききれそうな感覚を覚えながら俺は意識を失った。
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「はっ……ココハドコダ……ボクハダレダ?」
「何馬鹿なことやってんの、家に着いたから荷物運ぶの手伝いなさい」
「うい」
新たな家についたところで正常な意識を取り戻した俺は、人生で一回はやりたいことランキング第三位くらいには入る"気づいたら知らない天井だった"みたいなことをしていると、呆れ顔の桜ねーちゃんから華麗にスルーされたので大人しく従っておくことにしたのだった。(´・ω・`)ショボーン
「ここが俺の部屋か……」
俺の部屋はなでしこのすぐ隣の部屋で既に荷物の配送は済んでいたのか段ボールが3、4箱積み上がって部屋の真ん中においてあった。
「さて、ちゃっちゃと終わらせますかねー」
そう意気込んだはいいものの……
「お? これって……確か小学校のころの卒業アルバムだよな?」
選んだひとつめの段ボールから懐かしいものが出てきてしまい、全人類に備わっているであろう片付け中に卒業アルバムとか見ちゃう性質から俺はアルバムを開いてしまったのだ。
それがこの世の終わりだとも知らずに……。
「なでしこはこのときからかわいいなー……あたりまえだが」
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「はっ……! 今何時だ……?」
片付け中の思わぬ刺客によって足止めを食らっていた俺はなんとか意識をそらすことに成功し、壁にかけてある時計を見るとすでに18時を過ぎ窓からの景色は真っ暗になっていた。
「…………まいっか」
その事実に唖然としつつも意識を瞬時に切り替えられる俺は五条○かもしれない。大丈夫僕天才だから( ー`дー´)キリッ
人はそれを現実逃避というのであった。
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「あれっなでしこは?」
とりあえず荷解きは頭の隅に追いやりなでしこに進捗を聞きに行こうと部屋へ行ったがおらず、荷解きを終わらせてリビングでまったりしているのかと思ったらリビングには桜ねーちゃんしかいなかったのでなでしこの所在を聞くと
「なでしこならだいぶ前に自転車で富士山見に行ったわよ」
どうやら俺が卒業アルバムに意識を取られている(主になでしこの写真しか見ていないが)間に昼間見れなかった富士山を見に行ったようだった。しかし……
「まだ帰ってきてないの?」
「……えぇ」
だいぶ前に出ていったというのにまだ帰ってきていないという事実に少し焦る俺。かくいう桜ねーちゃんも少し落ち着きのないような感じだった。
なでしこがもし行方不明になったら……と嫌な想像ばかりが俺の頭を駆け巡り居ても立っても居られなくなった俺は急いでなでしこを探す準備をする。
「俺探しに行ってくる。桜ねーちゃんは入れ違いになったときのために一応家で待ってて」
「……わかったわ」
「大丈夫、絶対見つけて帰ってくるから」
なんとなく桜ねーちゃんが不安そうな感じだったので薄っぺらいが安心させるためのテンプレ文みたいなことをいってから玄関へ行き外へ出る。
外で待っている俺の愛車TREK DOMANE AL 2 DISCいわゆるロードバイクに跨り、スマホショルダーにスマホを取り付けマップを開く。とりあえず近場で富士山がよく見える場所を手当たり次第に捜索しよう。
「なにもないと良いがな……」
一抹の不安を胸に最大限の速度でペダルを漕いでいく。
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一話遅れで主人公が登場しました。以下主人公プロフです。
名前:各務原 蒼也(そうや)
好きなもの:家族(特になでしこ)、なでしこの笑顔を見ること、なでしこの手料理、運動全般
嫌いなもの:???
人物像:なでしこの一歳上の兄。容姿は桜似のクール系男子(つまり結構なイケメンである)、髪の毛は紫の肩くらいまでの長さを後ろでヘアバンドで適当に結っている。
小さい頃からなでしこを支えるためにいろんなことを幅広く行い対応能力をめちゃ爆アゲしたシスコン(本人は否定するが)。パワフルななでしこに合わせられることから身体能力もそこそこあり、そのような行動からアウトドア派かと思いきやインドア派にも合わせられる話題の広さと基礎能力の高さがある。
嫌いなものは特に無いと本人は思っているが、意外なものが嫌いだったり……?