なでしこ(兄)のゆるキャン△   作:てるまるまる

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クリキャンはじまるよ!パートワン!

 

 待たせたな……! (4ヶ月ぶり)

 ホンマに遅くなりました……。申し訳ねぇ! (泣)

 そんな中、今回ちょい短めです。いやまあ2部構成なんで。おねしゃす。

 

 ────────────────────────

 

「テントよし、シュラフよし」

 

「鍋よし、食材よし」

 

「その他諸々準備よし」

 

「お姉ちゃん! 準備できました!」

 

「はいはい」

 

 時が流れるのは早いもので今日は待ちに待ったクリキャンの当日である。なでしことともに今日の持ち物チェックをしつつ、桜ねーちゃんの車に乗せていく。

 

「あとは…………」

 

 昨日仕込んだアレを積み込めば完了っと。これを昨日なでしこにバレないように作っていたからちょっと寝不足気味なのは秘密だ。

 

「およ? お兄ちゃんなにそれ?」

 

「ひみつ」

 

「ええー?」

 

 これはいくら愛しのなでしこでも教えてあげられない。サプライズの意味がなくなっちゃうからね……ヒントはクリスマスといえばの食べ物だよ。

 

「クリスマスっぽい食べ物…………?」

 

「まあ楽しみにしててよ」

 

「わかった!」

 

 この笑顔100円…………どころじゃないな、世界、買えるわ。

 

「じゃあ出発するわよ」

 

「イエッサー!」「おー」

 

 さあ、クリキャンの始まりだ……! 

 

 ────────────────────────

 

「え? もうチェックインされてるんですか?」

 

「ええ」

 

 場面は変わり本日のキャンプ場の受付。14時集合なのに対して現時刻は13時10分と少し早めに着いたため、チェックインをこちらで済ませておこうと勇んで受付に寄ったのだが…………まさかもう誰か着いていたとは。いったい誰だ? 大垣さんあたりか? 

 

「搬入ですが今日は小さいお子さんの団体が宿泊に来ていますので、乗り入れ時は十分注意してくださいね」

 

「わかりました」

 

 ってことはキャンプサイトにいるであろうクリキャンメンバーの誰かを探しながら移動する感じか……予約してる区画のサイトは事前に知らされてるが、これは……なかなか骨が折れそうだぞ? 

 

「お?」

 

「お兄ちゃん! あれリンちゃんだよね!」

 

「うむ」

 

 なーんて思ってた時期が私にもありましたよ、ええ。

 

「おーい! リンちゃーん!」

 

 なでしこが窓から顔を出して手を振ると、こちらに気づいた志摩さんも手を振り返してくる。先に着いていたのは志摩さんだったのか。

 

「いやー14時まで待ちきれなくて早く来ちゃったよぅ」

 

「12時集合で良かったかもね」

 

「だねー」

 

「よいしょっと……桜ねーちゃん、荷下ろし終わったよ」

 

「わかったわ。それじゃあ三人とも、夜は暖かくして風邪引かないでね」

 

「はーい」「分かった」「はい」

 

 それぞれ返事して、それを聞いた桜ねーちゃんは納得したように一つ頷いてから車を発進させた。

 

「おねーちゃん、また明日ねー」

 

「…………お姉さんにあんま心配かけるなよ」

 

「??」

 

 さーてと早速テント建てちまうかな~。

 

 ブーンブーン

 

「む」「お?」「およ?」

 

『じゅかいの牧場で牧場スイーツ食べとるよー』

 

 と思ったが志摩さんのスマホにチャットがきたため少し気になり全員で覗き込むと、犬山さんから大垣さんがアイス食べてる写真とともにそのようなメッセージがきていた。

 

「いいなーアイス、おいしそー!」

 

「どうする? 近くだし歩いて行く?」

 

「むぅ~〜…………今月お小遣い使いすぎて厳しいからがまんするぅ」

 

 確かに今月は色々出費があったからなぁ…………全然俺が出すことは厭わないのだが、あんまりにもそういうことしてると桜ねーちゃんに怒られるからここは心を鬼にして苦渋の決断をせねばならん。

 まあ、桜ねーちゃんに怒られるのはご褒美なんだがな! 

 

 グゥ~〜〜

 

「え、えへへ。お昼食べたんだけどなぁ」

 

 おっと、なでしこの飼ってる猛獣が鳴き出してしまったようだ。

 

「だったら、ここで軽くおやつ食べるか」

 

「やったー!」

 

「何か手伝うことある?」

 

「あ、じゃあこれでホットミルクを…………」

 

「りょうかい」

 

 下ろした荷物の中から志摩さんと同じコッヘルとバーナー(これまた志摩さんに激推しされて買った)を取り出し、勝手知ってるように火をつけて受け取った"まじうま牛乳9.5"を入れたコッヘルを火にかける。

 

「材料から見るに作るのは……スモアかな?」

 

「そうです」

 

「すもあ?」

 

「ビスケットでチョコと焼きマシュマロはさんだやつ」

 

「美味しそう!」

 

「まぁまてまて」

 

 ふむ……ビスケットをチョコビスケットにすれば2つ持ってくる必要がないからお手軽なのか。さすがプロキャンパーの志摩さん、荷物なんて気合で持って行けばいいタイプな俺とは真逆だな。賢い。

 

「焼いたマシュマロをチョコビスにはさんで…………」

 

「ふぉおお……!」

 

「はい、できた」

 

 それでは早速…………! 

 

「「「いただきまーす」」」

 

「〜〜〜っ!!」

 

「おお……!」

 

 丁寧に焼かれた主役のマシュマロがふんわりと舌に甘みを纏わせ、かつ全く別の食感のビスケットがそれぞれ喧嘩せず調和している。そしてそれらをマシュマロの熱で溶けたチョコレートが陰ながら支えている……! 

 

「おいひ〜〜! リンちゃんもっと!! もっとちょうーだい!」

 

「うむ」

 

「にしても、ほんとうまいな……これ」

 

 ズズズ……っはぁ~、ホットミルクと合うー。

 

「あ、私おせんべい持ってきたよ。食べる?」

 

「うん、食べる」

 

「俺も」

 

「それにしても、いいところだよねぃ」

 

「富士山も見えて芝生が心地良いしなぁ」

 

「リンちゃんに聞いてよかったよ!」

 

「私じゃないよ、知ってたのはうちのお爺ちゃんだよ」

 

「キャンプ道具くれたっていう?」

 

「はい」

 

 四尾連湖で志摩さんのおじいさんの話を聞いたがここでも出てくるとは。

 志摩さん、おじいちゃん子だな? 

 

「お爺ちゃんてリンちゃんに道具くれて、もうキャンプやめちゃったの?」

 

「いや、今は一人用のキャンプ道具に買い替えてバイクで色々回ってるみたい」

 

「へぇー! 会ってみたいなーキャンプお爺ちゃん!」

 

「意外と会ってたりするかもな」

 

 割とガチで。

 俺のバイクの師匠ともいうべき人もキャンプ道具携えてバイクで色々回る人だったしなぁ。

 

「そういえば、今日犬山さんがすごいお肉で夕飯作るって聞いたんだけど……何作るか知ってる?」

 

「ううん、私も知らないよ。お兄ちゃんは?」

 

「俺も知らんなぁ、やっぱキャンプっぽいご飯じゃないのか?」

 

「そうですかね?」

 

「でもすごいよねぇ、私A5ランクのお肉なんて初めて食べるよー!」

 

「やはり肉……肉はすべてを解決する……!」

 

「A5ランク……」

 

 やべぇ、めちゃ腹減ってきた。せんべい食ってるけど。

 

「なでしこは朝何作るの?」

 

「おっ! よく聞いてくれたねっ!」

 

「なでしこまっ「日本の朝ごはんだよっ!」……」

 

「ふーん」

 

「あれっ? 何作るか気にならないの!?」

 

「ごはん、鮭、納豆、みそ汁」

 

「あちゃー……」

 

「なっ!? なんで分かったの!?」

 

「あれなんかデジャブ…………」

 

 うん、四尾連湖でもこんなことあったような……。厳しいって(真顔)

 

「でも、キャンプでそういう朝ご飯もアリかも。楽しみにしとくよ」

 

「うん! 楽しみにしてて!」

 

 まあ、終わりよければすべてよしって感じや。

 相変わらずなでしこが可愛くてお兄ちゃん困ってます。

 

「あっ……」

 

「なでしこ?」

 

「どうした?」

 

「スモア……もうない」

 

「「あー」」

 

 いつの間にか結構な数あったスモアが綺麗さっぱり皿の上から消えていた。恐るべし胃袋。

 

「リンちゃん……」

 

「もうねぇよ」

 

「……ふっふっふっ安心したまえ、お二人さん」ゴソゴソ

 

「「?」」

 

「コイツを使ってもう一品作るから」

 

 そう言って俺が取り出したるは、赤い彗星…………! 

 

「リンゴ?」

 

「うむ、この今旬のふじりんごを使って焼きリンゴwithバニラアイスを作る……!」

 

「ふぉおおー! 焼きリンゴ!」

 

 さぁまたもや始まりました! 蒼也の3分クッキング! 

 はいパチパチパチパチー。

 まずは皮ごとりんごを食べるため調理する前によく洗います。

 次に爪楊枝でりんご全体に小さな穴を開け、芯の部分をくり抜きそこへ切れてるバター、砂糖、はちみつを俺考案の黄金比でぶち込みます。

 そして最後にりんごをアルミホイルで包み焚き火の中にin! 

 そこから数分待てば…………

 

「わくわく……」

 

「ごくり……」

 

「そろそろか」

 

 りんごを救出! し、あつあつの焼きリンゴを果物ナイフで切り、皿にいい感じに盛り付ける。

 

「そして〜……スー◯ーカップバニラアイス!」

 

「おおー!」

 

「各務原家は代々スー◯ーカップ派だ」

 

 ということで、バニラアイスを盛り付けた焼きリンゴの上にonすれば…………

 

「完成だ……!」

 

「おいしそう!!」

 

「おお……!」

 

「さあ、ご賞味あれ」

 

「「いただきます!」」

 

 そういえば、家族以外に料理振る舞ったのあやの以外にいないな。……がっぱ緊張してきたな。

 

「おいしいー! これすごくおいしいよお兄ちゃん!!」

 

「うむ、うまい……!」

 

「ほっ、そりゃよかったよ」

 

 安心した。なでしこに料理振る舞うのは初めてじゃないが、志摩さんに振る舞うのは初めてだからな。

 マズイとか言われたら普通に泣く自信あったわ。(ドヤ)

 

「あれ? お兄ちゃんは食べないの?」

 

「ん? ……ああ」

 

 今回用意したりんごは2個であり2人分しか作れなかったので、そのことを疑問に持ったであろうなでしこに聞かれる。

 がしかし、安心したまえいつだって俺はなでしこ優先だ。なでしこが幸せなら……オッケーです(-д☆)キラッ

 

「ええーじゃあ一緒に食べようよぅ!」

 

「いやいや」

 

「はい、あーん」

 

 おお、有無を言わさぬりんごの圧……! 

 お兄ちゃんなでしこが成長しててうれしいです。ただ、ちょーっと可愛すぎて怖いので堪忍してください。(早口)

 

「……」

 

「…………」

 

「……」

 

 くっ、ここで据え膳食わぬは漢の恥か……! 

 ええいままよ! 

 

「あむ…………」

 

「…………」

 

「…………」モグモグ

 

「…………どう?」

 

「完璧」

 

 全てがな。そう、全てがな。(意味深)

 

「…………」スッ

 

「うん? 志摩さん?」

 

「ど、どうぞ……///」

 

「うぇ?」

 

 ま、まさかのおかわりですか? 

 …………ここで据え膳(以下略)! 

 

「…………」モグモグ

 

「…………」

 

「…………///」

 

「おいしい……です、はい」

 

 ええオイシイデスヨモチロン。

 

 ────────────────────────

 

 前回の投稿日4ヶ月前か……。

 就職活動したくない……社会が怖い…………((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 

 

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