なでしこ(兄)のゆるキャン△   作:てるまるまる

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クリキャンはじまるよ!パートツー!

 

 あ、どうも。生きてますよ。

 就活がようやく落ち着きをみせてきたので、またちょくちょく投稿しようかなと思います。

 こんな作品でもお待ちくださっていた方達には遅くなってしまい大変申し訳ありませんでしたぁ! 

 ノロ過ぎる作者ですが是非これからもお付き合いください! 

 

 ────────────────────────

 

 さて、そんな甘い一幕がありつつもじゅかいの牧場でアイスを食べていた大垣さん達から志摩さんに救援要請がきていた。

 どうやら薪が安かったがそこから運ぶ手段がなかったらしく志摩さんに原付で運んでもらおうとのことだった。

 そして、現在志摩さんが薪を原付に載せて戻ってきていた。(なんか前回までのあらすじみたいだねby作者)

 

「お疲れ様、志摩さん。積載重量大丈夫だった?」

 

「まあ、なんとか……」

 

「薪たくさん買ってきたねぇー」

 

「……後で大垣がもう一束持ってくるよ」

 

「もしや歩きで?」

 

「…………はい」

 

「まじかよ」

 

 大垣さん、南無…………。

 まあ、さすがに原付で薪を三束積載して運んでくるのは無理だったか。

 

「さてと、それじゃ運びますか」

 

「手伝うよお兄ちゃん!」

 

「じゃあ一束はお願いしようかな」

 

「オーキードーキー!」

 

 はい、かわいい。(真顔)

 相変わらずなでしこがいい子すぎてお兄ちゃんハジケそうです。(キモ)

 

「あ先輩、わたしもなにか……」

 

「志摩さんは運転大変だったろうし、ここは俺となでしこに任せてよ」

 

「うんうん!」

 

「……ありがとうございます」

 

 そうしてこうしてえっちらおっちらと薪を運んでいると…………

 

「あ、鳥羽せんせー」

 

「ほんとだ」

 

 キャンプ椅子に座り大きないびきをかきながら無防備に寝ている鳥羽先生が。ほんとに大丈夫なのかこの人…………。

 

「んご〜……」zzz

 

「もー、こんな所で寝てたら風邪引くよせんせー」

 

「「よく言うよ(ぜ)」」

 

「およよ?」

 

 まさか本栖湖での出来事を忘れたわけじゃあるまいよな…………? 

 

「ってお化けみたいになってんじゃねえか」

 

「でもこうしないと肩から上が冷え上がっちゃうよー」

 

「なでしこ、流石に口と鼻だけはだしてやれ。めっちゃ息苦しそうだぞ」

 

「むぅ、だったら……」ごそごそ

 

「いやいや、こっちのほうがいいんじゃないか……?」ごそごそ

 

「えっと、こうかな……?」ごそごそ

 

「おっ、いいんじゃないか?」

 

「じゃあ最後に眼鏡をかけてと…………これでよし!!」

 

「妖怪酒飲み覆面レスラー」

 

 さあ、おあがりよ! 

 さあなんということでしょう、時間をかけ完成したるは圧倒的な不審者感を醸し出した覆面レスラーもビックリの妖怪酒飲み覆面レスラーだ! 

 

「ぷぷ……」

 

「ぷくく……」

 

「ふふ……」

 

 流石に面白みが過ぎる。

 

「…………?」

 

 …………ザッ…………ザッ…………

 

 ん? なんか聞こえるな。

 

「おい、なんだあれ? ……うさぎ?」

 

 俺の視力53万をもってして音の発生源を探るとうさぎのようなうさぎ(?)がこちら目掛けて走ってきているのを目にした。

 ……いやどゆこと? 

 

「なあ、なでしこあれなんだと思う?」

 

「?」

 

「あれよあれ」

 

「! リンちゃん! ウサギがこっちに走って来てるよ!」

 

「いや、あれはウサギじゃない……!」

 

「あ、あれは……!」

 

 うさ耳つけた…………犬!? 

 しかもなんかダウン着てるし。……ってかあれ斉藤さんのとこのちくわじゃなかったっけ? 

 

「「ちくわだーっ!」」

 

「おー、全力犬ダッシュしてんなぁ」

 

 ………………ってなんかこっち突っ込んでくる勢いじゃないか!? 

 ちょちょちょまてまてまて! スローダウン! お手! おすわり! 

 

「ちょっとまっ…………ぐふっ!!」

 

 な、なかなかいいもん持ってんじゃねぇか…………。

 あ、危うくエサにされるところだったぜ。

 

「わん!」

 

「ふっ……おーよしよし」わしゃわしゃ

 

 頑張って突っ込んできたちくわを盛大に撫でることで出迎えてやる。よーしよし、めんこいやつだな。

 

「おーい、リン、なでしこちゃんおはよー」

 

「出たなウサギ犬の飼い主」

 

「あっ、各務原先輩もおはようございます」ペコリ

 

「おはよう斉藤さん」

 

 ちくわのあとに来たのはもちろんちくわの飼い主である斉藤さんだ。にしても斉藤さんすごい大荷物だな……ほんとに一泊の荷物なのか? 

 

「そういえば大垣さん達はまだなの?」

 

「大垣達ならそろそろ……」

 

「おーみんな集まっとるねぇ」

 

「あ、来た来た」

 

 おっと、噂をすればなんとやら。犬山さんと薪を運んできた大垣さんが合流した。ふむ、大垣さん……お疲れ様。

 

「おまたせー」

 

「二人共おはよー」

 

「大垣さん、大丈夫?」

 

「だ、だいじょぶ……っす」ぜーぜー

 

「にしても斉藤さん、えらい大荷物やなぁ」

 

「クリスマスっぽいものをちょっとねー」

 

 クリスマスっぽいもの……? 

 斉藤さんもおもてなしの何かを用意してきたのかな? 

 

「いやーつかれたー…………そういやパイセン、その丸まってるやつなんすか?」

 

「ああこれね、斉藤さんのとこのちくわ」

 

「ちくわ?」

 

「うわ、ウサ耳や! かわええなぁー」

 

「おーほんとだ、てか見事に丸まってら」

 

「ちくわーこっちおいでよー」

 

「…………わふ」プイッ

 

「あらら……」

 

「ちくわ、パイセンにべったりだな」

 

「なんでだろな?」

 

 俺の腕が狭い所と認識されているのかなのか(チワワは狭いとこが好きって誰かが言ってた)、なぜかちくわがずーっと腕の中でくるまっている。

 よーしよしよし。限界までわしゃわしゃしてやるぜぃ。

 

「ちくわー……」

 

「ちょっと待ってね……」ごそごそ

 

「?」

 

「ほらほらおやつだぞーちくわー」フリフリ

 

「わん!」

 

「あ、出てきた」

 

 斉藤さんがバックから出した"まじうまささみソーセージ"に見事に釣られてちくわがようやく顔を出した。

 さすが飼い主、扱い方をよくわかってらっしゃる。そこにしびれる憧れるぅ! 

 

「なでしこちゃん、これ持って」

 

「え、うん」

 

「全力ダッシュ!!」

 

「えっ? えっ? うん!!」

 

 おや? 雲行きが怪しくなってきたんぞ……。

 

「わん!」ダッ

 

「わーっ!」ダッ

 

「「「…………」」」

 

「食うか食われるか、弱肉強食だよなでしこちゃん……!」

 

「楽しそうやな〜」

 

 …………。

 

「おらぁ! まてぇーい! なでしこを追いかけていいのは俺と桜ねーちゃんだけだぞぉ!」

 

「……た、楽しそうやな」

 

「「「「いやいやいや」」」」

 

 許すマジ! ちくわ! 

 捕まえて撫で回しの刑にしてやるぞぉ!! 

 人間様の恐ろしさ(笑)を教え込んでやる! 

 

「まあ、パイセン達が弱肉強食ってる内にテント立てちまうか」

 

「せ、せやな」

 

「おー」

 

 ────────────────────────

 

「はっはっ…………!」

 

「わんわん!」

 

「まてぇー!」

 

 くっ! あやつなかなかいい脚もってやがるじゃあないか。

 ふん…………だがな! 人間様の頭脳に勝てると思うなよ! 

 

「ふぅっ…………!」ザッ

 

「わふ……!」ザッ

 

 つまり、進行方向を予測して回り込むことなどわけないのだぁ! 

 ハッハッハー! さあ観念するがいいわ! 第三部完! 

 

「おら……「わん!」なな、なにぃ!?」

 

 こ、こいつフェイントを! 

 伸ばした手を避けられたが……まだだ、まだ終わらんよ! 

 

「逃がすか……!」

 

「……わん!」

 

 な、なにぃ! 二段階でフェイントだとぉ!? 

 1回引いた上での攻め、すげぇ考えられてやがる…………! 

 手を伸ばせ、まだ俺の手は届くはずだ! まだ終わらんよ! 

 くっ、この……! あ、やべ。

 

「ぶべらっ!」ずしゃぁ! 

 

「お、お兄ちゃーん!?」

 

 …………ふっ、負けたぜ完敗だよ。(真っ白)

 フェイント2回した上でさらに俺の足を絡ませて転ばせるなんて、とんだ策士だぜ。

 認めるよ、俺はお前を否定したかった。(by虎◯)

 

「わふぅ……」ドヤァ

 

「…………」(#^ω^)

 

「…………」

 

 ふ、ふふ……。いやいや落ち着け俺ビークールだ、そう相手はたかだか犬だ。今まで俺が相手取って来たやつ(笑)に比べたらなんてことはない人畜無害な犬さんだぜ。

 それに、なでしこの前で無様な姿を晒すわけには行かないからな。

 なぜって? そりゃあもちろん…………お兄ちゃんだからな! 

 

「わふ」あむ

 

「あ」

 

「…………わふっ」ダッ

 

「ま、待ってよぅちくわー!」ダッ

 

「…………」

 

 …………やっぱ許すマジ、ちくわ。

 せっかくなでしこが俺を心配して介抱してくれていたというのに、その時間を秒で終わらせやがった……! 

 

「まてぇー! なでしこ(とソーセージ)を返せー!」

 

 

 それから数分後…………

 

 

「まてぇーい!」

 

「まってよー、ちくわー!」

 

「「「「まてー!」」」」

 

 うん…………いや、なんか後ろについてきてるんだが? 

 どこからともなく現れた名も知らぬ子どもたちと一緒になってちくわを追いかける。

 あやつ、スロースターターだな。さっきより走るスピードが上がってやがる……! 

 

「ふぅ…………お? なんか飛んできたな」

 

 よっと、これは…………フリスビー? いったい誰が……

 

「パイセーン! パスパスー!」

 

「大垣さんか…………ほれっ」

 

 飛んできた方向を見ると大垣さんが手を降っていたので持っていたフリスビーを投げて返す。

 

「チビたちいくぞーっ!」

 

「「「「わーっ!」」」」

 

「わんっ!」

 

 いや、ちくわ上手っ! ジャンピングキャッチかましたぞ……。

 

「よーし、いくよーっ!」

 

「…………!」キラン

 

 おい! なでしこからのパスだ! 

 こ、これは俺のもんだー!!! (シスコン)

 

「おらっ!」パシ

 

「「「「おー!」」」」

 

「おにいちゃんすごーい!」

 

「いまのどうやったの!」

 

「もっかいやって!」

 

「もっかいもっかい!」

 

 5mくらい上にあったフリスビーをジャンピングキャッチして華麗に着地したら(フィジカルチート)、子どもたちの興味を一挙に引いてしまいもみくちゃにされる。

 

「おっとと、まあまてまて」

 

「いやー、パイセン人気者っすねー」

 

「大垣さん、丁度いいところに。これ適当に投げてくれる?」

 

「いや、適当でいいんすか?」

 

「むしろいい」

 

 まあ適当に投げてもらったほうが演出感なくていいし、そっちのほうが盛り上がるだろ。

 

「よっしゃ…………ほい!」

 

「おっと……!」ダッ

 

 結構遠くにいくな。

 …………だが、いける! 

 

「ほっ!」バッ

 

「おお!」

 

「……っと」

 

「「「「おおーっ!」」」」

 

「パイセン、すげぇ!」

 

 落ちかけたフリスビーを地面スレスレの所で下から拾い上げローリングで体勢を整える。いやぁ結構ギリギリだったぜー。

 

「すげー! 仮◯ライダーみたい!」

 

「もっかいやってー!」

 

「よしきた、大垣さーん!」

 

「オッケーっす!」

 

 その後は10回ほど同じように俺が大垣さんから来るフリスビーをアクロバティックに取る遊び(?)をしたり、

 

「おにいちゃん! 肩車してー!」

 

「つぎおれー!」

 

「おれもおれも!」

 

「わたしも!」

 

「順番なー」

 

 肩車してそのままフリスビーを取る遊びをしたり、

 

「ちくわ、いくぞー!」

 

「わんっ!」

 

「まてー!」

 

「わー!」

 

「こっちこっち〜」

 

「わんわん!」

 

 ちくわと俺VS子どもたちとなでしこ達という形でフリスビー鬼ごっこしたり、とにかく子どもたちと一緒に遊びまくった。

 

 

 そうしてあっという間に時は過ぎ…………

 

 

「いや~遊んだ遊んだ〜(フィジカルチート)」

 

「つ、つかれたズラ」

 

「やっぱ子どもたちは元気やんな〜」

 

「でも楽しかったねー」

 

「ね〜」「うむ」

 

 いやー子どもってのは不思議なもんだなぁ。関わってるだけで癒されるというか、なんか元気をもらえるんだよな。

 

「あ、あの!」

 

「ん?」

 

 とりあえず戻って焚き火でココアを入れようとテントに戻っている最中に先ほど別れた子どもたちの中の一人が声をかけてきた。

 ……ん、ああ俺? 

 

「どうしたの?」

 

「あ、あの……えっとぉ」

 

「?」

 

「こ、これどうぞ!」

 

「これは……?」

 

「あ、えっと……さ、さっき遊んでくれたお礼です///」

 

 その子が手に持って手渡してきたのは四葉のクローバーだった。

 

「これを俺に?」

 

「うん!」

 

「ふふっ、ありがとうね」ニコッ

 

「……///」

 

 あー…………うーん、子どもは純粋過ぎるな。心臓に悪い。

 まあ、うん、これは栞にでもするかなぁ。

 

「さ、親御さんが心配するだろうからお戻り」

 

「おにいちゃん! ありがとう!」

 

「こっちこそ、遊んでくれてありがとうね」

 

「うんっ! ばいばい!」

 

「ばいばい」

 

 …………さてと、見送りも終わったしみんなのところへ戻るか。

 

「おまたせー…………どしたの?」

 

「いやぁ、パイセンって人たらしっすよね」

 

「「うんうん」」

 

「え、なに唐突な悪口?」

 

「お兄ちゃん……」

 

 え、なに。なでしこまで残念な人を見るような目で見ないでください。お兄ちゃん悲しすぎてハジケとんじゃうから。

 

「ま、さっさと戻ってお茶にするズラー」

 

「「「ズラー」」」

 

「え? ほうち?」

 

 ここにきて放置ですか? 

 いじけちゃうぞ、お兄ちゃん悲しすぎていじけちゃうぞ。

 

「…………」じとー

 

「し、志摩さん?」

 

「…………」ふいっ

 

「え、なんでぇ?」

 

 え、なんでぇ? (泣)

 

 ────────────────────────

 

 そろそろ一つのターニングポイントを迎えそうだ。

 ぜひお待ちを。

 

 

 

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