リンちゃん視点どうしよ……。キャラ捏造・妄想多めです。
──────────────────────
とりあえずジャージに着替えて外に出た我々野クル一行。ジャングルの奥地には一体何があるのか? 我々はその謎を解き明かすべくジャングルの奥地へと向かった。
というのは冗談で野クルが一体どんな活動を普段行っているのかを知るべく体験入部のときのようなレクリエーションを行うことになった。
「いつもはどんなことしてるの?」
「いつもは落ち葉焚きだな」
「校内の落ち葉とか枝とか燃やしてコーヒー飲んだりしてるんよ」
ほーん、結構ちゃんとそれっぽいことはしてるんだな(何故上から目線?)。創設初期だからてっきりキャンプ雑誌読んでキャンプに思いを馳せてるだけかと思ったわ(失礼)。
「他には?」
「アウトドア雑誌読んだり……」
「……」(´・ω・`)
おそらく想像していたもの(実際にキャンプしてみんなで焚き火を囲んで夜ふかしするのを想像していたのであろう)と違っていたなでしこがあからさまにしょんぼりとしだした。わかるぞなでしこ、俺ももっと森に潜ってカエル食ったりと野性的な活動をしてるもんだとばかり思ってた(ディスカバリーチャンネルやん)。
「(おい、あからさまにがっかりしてるぞ……)」コソコソ
「(でもそれくらいしかやっとらんし……)」コソコソ
「(こういうときどうしたらいいんだ? 各務原兄)」
「(ふむ……)」
ちなみに俺の呼び名は大垣さんからは"各務原兄"となった。一応先輩ではあるんだがなどうでもいいが。
というか俺に振るなよ。まあ、
「なでしこ、ラーメンあるぞ、食べるか?」
「食べるー!」
(ただのラーメン好きじゃねえか……)
なでしこは基本食べ物をあげれば大喜びしてくれるので非常食(もちろんなでしこ用)として持っていたラーメンをちらつかせる。お兄ちゃんなでしこが純粋すぎて変な人についてかないか心配です。
ま、なでしこを攫おうとする輩は俺が地の底にまで追いやり徹底的に社会的にも抹殺してやるから大丈夫だが。つか、おそらく落ち葉焚きするために外に出たんだろうが……
「「落ち葉なんにもなくね? (いよ?)」」
「昨日焚き火したからな」
なーんやそれ。だるっ。
───────────────────────
結局部室に戻ってきた我々野クル一行。ジャングルの奥地には一体何があるのか? 我々はその謎を(略)。
「そうだ、各務原ちゃん。キャンプ道具の本見る? テント特集回」
「見るっ!!」
「(テンション上がったぞ)」( ´∀`)bグッ!
「(ぐれいとぐれいと)」( ´∀`)bグッ!
テントか、俺もキャンプ初心者だから見ておこ。というか、もう既に入部してる体で話してるっぽいから俺もキャンプやることになってんのか。
まあ、そのほうがなでしこをそばで見守ることができるし都合がいいな。神は私に味方してくれているッ!
「なになに……ロッジ型、ロッジドーム型、Aフレーム型、ドーム型とな」
「テントって色々あるんだねー……あっ! これすごいよ!」
テントの種類の多さに驚愕しているとなでしこが雑誌の中で興味を惹かれるものがあったのか、指さしながら雑誌を見せてくる。かわいい。
「ワンタッチテント?」
指さされたところを見てみるとそこにはワンタッチテントという文字が。
どうやら傘を開くように一発でテントを広げて設営できるテントらしい。これ相当力ないと開かなそうじゃないか? というか立てるのムズそう。
「ねぇねぇあおいちゃん、この自立式と非自立式ってなに?」
「うんそれな。自立式はフレームがあってペグや張り網がなくても建てられるテントで非自立式はペグや張り網が必要なテントやな。フレームがない分非自立式はコンパクトにできるってかいてあるで」
「ホントだ」
なるへそな。テントの中にも自立できたやつと自立できなかったやつがいるんだな。テント社会は非情なり。結構サイトの地面が硬いところとかだとペグが必要ない非自立式のほうが良いとかありそうだな。
……えっ? なんでそんな事知ってんだって? なでしこが興味を持ったことに関して下調べしておくのは世の常識だろ!
「おまえら雑誌読んで満足すんなよ。道具は使ってナンボなんだからさ」ゴソゴソ
なんか上から目線でドヤりながら大垣さんがそんな事を言ってきた。何探してんだ? 道具ってことはテントか(正解)?
「ということで実物をご用意しました!!」バーンッ
「「おおー」」
「それ夏休みにキャンプやろうとしてネットで注文したのに9月に届いてほったらかしになっとった激安テントやないの」
取り出したるは実物のテントだった。実際に実物を見た俺たちは歓声を上げるがしかしそれは訳ありのテントだった……。
おいおい、タグ着いたまんまだししかもタグに980円(税込)って書いてあるぞ。
「きゅうひゃくはちじゅうえん……」
「各務原妹、その本に載ってるテントの価格を読み上げてみろ」
そのあんまりな価格になでしこも思わず口に出してしまったみたいだが大垣さんに雑誌の価格を読み上げてみろと言われていた。……テントの価格?
そう言われなでしこの読んでいるビバーク? だかの雑誌を覗き込みなでしこと一緒にテントの価格を読み上げてみる。どれどれ……
「3万9000円」
「4万5000円」
「……6万6000円」
「……8万2000円」
「め、めがちかちかしてきた」
「そ、そうだな」
「だろ? これくらいしか買えるやつなかったんだよー!!」
なでしことテントの価格にフラフラと目眩がしていると大垣さんがそう主張する。……キャンプって大人の趣味なんだな。こりゃバイトしてない学生がやるにはハードルが高いだろうなー。
……俺? もちろんバイトはしてまっせ。ロードバイクのギアとか部品に消えてくけどな。あと、食費(もちろんなでしこのため)。
───────────────────────
ということで中庭に移動して実際に組み立ててみた。準備運動は忘れずにな! いっちにーさんしー。
「よし」
まず、平でペグが刺さる軟らかい地面を探す。なでしこ、そこじゃないと思うぞ。次に、場所が粗方決まったらそこへテント本体を広げ畳んであるポールを伸ばす。なでしこ、しならせて遊ぶと折れたら危ないよ。そして、テント上部のスリーブにポールを通しポールの端をテント本体の四隅にある穴に固定し……
「ん? はまらんぞ……」
四隅にある穴に固定……
「これ長さ合ってんのか?」グググッ
俺の対角線上にいる大垣さんがポールを穴に固定しようとしているが、ポールの長さがテントと合っていないのかなかなか嵌まらないでいる。おい、なんかやばいくらいボールがしなってるんだが……。
これ折れそうじゃないか? そう思い大垣さんに一旦声をかける。
「大垣さん、一旦スリーブに入れ直して……」バキッ!
「OH……」
「「「ぎゃーっ!」」」
ポールの寸法がギリギリだからスリーブに入れ直して調整しようと声をかける途中でポールが大きな音を立てて折れてしまった。なんてこったい\(^o^)/。
「どどどどうしよう?!」
「落ち着けなでしこ、素数を数えて落ち着くのだッ!」
「お前が落ち着け」
なんとか慌てるなでしこを落ち着けようとしたが逆に大垣さんにツッコまれてしまった。
1……3……5……なんだっけ? どうでもいいか。とりあえずこれどうしたらいいんだ……? そんな事を考えていると、
「お困りのようだねー」
「「斉藤(さん)」」
黒髪ショートヘアのThe日本人みたいな女子が手にパイプのようなものを持ちながらこちらへ歩いてきた。大垣さんと犬山さんは知り合いみたいだけど誰だろう。
唐突だけどこの世界顔面偏差値高くね(特大ブーメラン)。大垣さんも犬山さんもこの間のソロキャンパーさんも美人さんだったしな。
まさか……そういう世界なのか(どんな世界やねん)? そんなくだらないことを考えていると、その斉藤さん? がポールの折れた部分に持っていたパイプを通しガムテープで周りを固定しあっという間にボールを修繕してしまったではないか。すご。
「これでよしっ」
そうしてポールの長さがパイプ分で若干伸びたことによりなんとか980円テントが完成した。やったぜ☆
「980円だけどちゃんとテントしてるよー」
「材質はそれなりだけどなー」
980円だがそれなりに様になっており、ポールの長さがギリギリなのと注文から手元に届くまでがかなり長いのを除けば結構破格の値段設定なんじゃないか? このテント。
「斉藤さんありがとね助かったよー。でもあんな事よー知っとったねー?」
ほんとにそう。まさか、この子も学生の身でありながら金欠に苦しみながらもキャンプをするという学生ベテランキャンパーの一員なのだろうか? あの日のソロキャンパーさんみたいな。
「テント持っとるの?」
「あ、ちがうちがう。あそこの子に聞いたのよ」
あそこの子? そう斉藤さんが指さした方向を見ると…………
「あの子って…………」
「あーっ!! あのときの!!」
なんと指差す先の図書館には本栖湖でなでしこを助けてくれたソロキャンパーさんがいたのだった(図書委員かな?)。
おいおい、小学生かと思ったら高校生でしかも同じ高校だったのかよ。びっくり仰天ものやん。
「なんだ、おまえらシマリンと知り合いだったのか?」
「シマリン! シマリンっていうんだー?!」
「人をゆるキャラみたいに言うのやめーや」
シマリン? シマーリン? シーマリン? シ・マリン? どれが正解だ(どれも不正解)? と俺が首を傾げていると隣の斉藤さんが正解を教えてくれた。
隣の斉藤さんってなんかアニメのタイトルみたいだな。どうでもいいって? ……どうでもよくないだろ!
「志摩が苗字で名前はリンだよー」
なるほど、シマ・リンだったか……(違う)。とそこで、
「リンちゃん! ……リンちゃーん!! この間はありがへぶっ!」ドンッ
「なでしこー!!!」ダッ
なでしこが一直線に志摩さんのいる図書室へ突撃しようとして、その前に図書室の窓へと激突した。くそっ、俺が事前に感知できていれば止められたものを……図書室の窓許すまじ!!
なでしこの超絶美人フェイスに傷がついたらどう落とし前つけんだ!! と心のなかでブチギレながらなでしこに駆け寄る。
「なでしこ、大丈夫か? 鼻血出てないか?」
「はながいたい……」
鼻が痛いだって?! このままでは鼻から細菌が入り込んでなでしこの鼻が変形してしまう! 救急車! 救急車呼ばないと(大袈裟)……。
どなたかこの中にお医者様はいらっしゃいませんか!? あなたはAEDをあなたは救急車を持ってきて(?)ください!
「お、おいだいじょうぶ「リンちゃん!」……か?」
「同じ学校だったんだねー! 私たちと一緒に野外活動サークルやろ……う……」
「(嫌そうな顔)」じとーっ
そこっ! なでしこが誘ってるんだから嫌そうな顔しない! 鼻をぶつけてもそのままの勢いでなでしこが心配して窓から顔を出した志麻さんにサークルへの勧誘をしたがものすごく嫌そうな顔をして断られていた。どんまいなでしこ。
おそらくあれは自分の領域に他人を介在させることを良しとしないタイプだから仕方がないだろう。ちなみに俺もそうだった。俺は孤高のソロプレイヤーなのだ(by誰?)。
「……」シュン
「まあ、また誘えばいいさ。なでしこ?」
「……うん」
共に野クルの面々のところへ戻って、なでしこをそう慰める。……しょうがないな。
「なでしこ、ん」
「……?」
なでしこに両手を広げて見せる。が意図が伝わらなかったのか首を傾げていたので(かわいいな……)意図を説明してやる。
「たまにはお兄ちゃんに甘えてもいいんだぞ? いつも俺ばっかりが甘えてるしな」
うわ、自分で言ってて超恥ずかしいなこれ。誰だ? こんなキショいセリフ考えたのは! ……俺です。
「……」ぎゅ
「……」よしよし
「「「(シスコンだ……)」」」
一瞬逡巡してからちょっと恥ずかしそうにしながら抱きついてくるなでしこ。
う──ーん、可愛すぎて死にそう。けっしてシスコンなわけでわないのであしからず(誰に対して弁明してんねん)。
────────────────────────
意外にもお兄ちゃんっ子ななでしこ(だったらいいなぁ)。うーん、可愛すぎて死にそう。