処女が許されるのは16歳までだよね~?   作:耳野笑

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 前回のあらすじ!

 半魔――インキュバスとなったフォンと一緒に過ごす内、ベルは彼の裸足を見たり顔面を踏まれたりするだけで興奮するようになってしまった!

 夏の一大イベントである『聖祭』の日がやってくる!

 聖祭当日、ベルはフォンとのデート中、騎士団の同僚と出会った! そして独り身である彼女たちにフォンの存在がバレて「裏切り者」と罵倒されたのだった!

 ベルはフォンから「来年の聖祭も一緒に過ごしたい」と伝えられる! その時、寮内で媚薬流出事件が発生し、ふたりでこれを鎮圧する!

 疲れ果てて眠ってしまったフォン! ベルはフォンを抱きしめながら、彼への想いが強まるのを感じたのだった!


第7話 お嬢様、はじめてのSMプレイ

 

 ある日のこと。僕とベルはギルド会館の応接室へと呼ばれた。ギルド長曰く「Aランクの依頼がある」とのことである。

 

 僕とベルは応接室へ入る。

 

 若い女性がいた。依頼者がわざわざ依頼内容の説明に来ることは稀だ。なにかしらの事情があるのだろうか。

 

「はじめまして、今回クエストを依頼した者です」

 

「はじめまして。どんな内容なんですか?」

 

 女性はくちごもる。小さな声で、うつむきながら――。

 

「……ど、ドスケベエロ魔道具の回収です」

 

「……」

 

 僕は絶句した。ちらりとベルを見る。同じように困惑の表情を浮かべている。

 

「あの、いまなんて?」

 

「ドスケベエロ魔道具の回収です……」

 

「セクハラで訴えますよ」

 

「待ってください! 違うんです! 真剣に、切実に困ってるんです!」

 

 女性は慌てて弁明する。

 

「実は武器職人だった祖母が、先日亡くなりまして。祖母は色んな武器を作っていて……その、お恥ずかしい話なのですが、性的な魔道具も作っていたようなんです」

 

「は、はあ……」

 

「その中でも特に強力な効果を持つのが、『ドスケベエロ魔道具』です」

 

 女性はそういって、資料を取り出した。そこに書かれていたのは――。

 

 ドスケベエロ魔道具『くっ殺SMウィップ』。どんな高潔な騎士でもたちどころにマゾ堕ちさせる魔法の鞭。

 

「う、うわぁ……」

 

 この女性が直接ギルド会館へ依頼しに来たのも頷ける。こんな不名誉なものをクエストボードに大々的に貼り出されたら、一家の恥である。

 

「祖母は亡くなる直前、ドスケベエロ魔道具の隠し場所を描いた『宝の地図』を市井にバラまき、こういいました。『探せ! この世の叡智をそこに置いてきた!』と」

 

 カスのワン○ースだった。

 

「こちらが宝の地図です。これ以上の身内の恥が世間に広まる前に、回収していただきたいのです」

 

 女性は宝の地図を机上に広げる。

 

「もし先に入手されていた場合はどうするんですの?」

 

「その場合は教えてください。こちらで入手者を探し、買い取らせていただきます」

 

「分かりましたわ」

 

 こうして、僕たちはドスケベエロ魔道具回収クエストを引き受けることになった。

 

 *

 

 『くっ殺SMウィップ』の隠し場所は、雪山の廃館である。

 

 しんしんと雪が降る。

 

 綿のように柔らかく、一粒一粒が大きい雪が、ゆっくりと舞い散る。視界のほとんどが真っ白だ。

 

 僕たちは廃館へ向けて、雪の山中を歩いている。防寒着を着込み、炎魔法で適宜暖を取りながらの登山である。

 

 ちなみに、テントや毛布といったキャンプ用品は、僕の召喚した岩人形兵(ゴーレム)に持たせて歩かせている。こういう時、召喚術士(サモナー)は便利だ。

 

「夏でよかったね~」

 

「そうですわね。冬だったら登山が大変ですわ」

 

 1日で山の中腹くらいまで辿り着いた。目的の廃館は山頂にあるため、あと1日以上は掛かる見込みである。

 

 そろそろ暗いので、いい時間だ。

 

「今日はここで泊まろっか」

 

 *

 

 私たちはテントを立て、中に入った。大きめのサイズなので、ふたりくらいなら余裕で寝転がれる。

 布団を敷き、いつでも寝れる状態にした。

 

 魔鉱石が仄かに光り、テント内が優しい橙色に染まる。ストーブ型の携帯暖炉魔具を使っているので、テント内は温かい。

 

 小テーブルの上に携帯食料を乗せて、ふたりで食べる。ビーフシチューの温かさが、冷えた身体に染み渡る。

 

 美味しい。けれど、フォンさんの実家でいただいたものには及ばない。

 

「貴方が作ってくれたビーフシチューの方が美味しかったですわね」

 

「……っ」

 

 うつむくフォンさん。魔鉱石により橙色に照らされている空間なので分かりづらいが、フォンさんの頬がわずかに赤らんでいる。ように見えた。

 

「どうしたんですの?」

 

「い、いきなり嬉しいこと言われたから、びっくりしちゃって」

 

 橙色に染まったスカイブルーの瞳。驚きと、嬉しさを宿した眼差しだった。

 

 食事を終える。寝る前に、身体を洗わなければいけない。水魔法でタオルを湿らせて清拭(せいしき)をする、のだけど――男女ペア故の問題がある。

 

 異性同士のパーティーなら、いつかはこういう場面も来てしまいますわよね。フォンさんの裸を見てしまっても……し、仕方ありませんわよね?

 

 どくんどくんと、激しく心臓が打つ。ごくりと生唾を飲む。私は期待を込めて、フォンさんを見つめる。

 

 フォンさんはタオルを手にして――。

 

「じゃあ、身体拭いちゃうからあっち向いててね?」

 

「あ……。はい、分かりましたわ」

 

 くっそぉ……ダメですのね……。フォンさんならワンチャン見せてくれるかもって思ったのに……。

 

「なに?(笑)♡ もしかして裸見れるかもって期待してた?(笑)♡」

 

「そ、そんな不埒な妄想してませんわっ! 無礼千万に過ぎますわよっ!」

 

「え~?(笑)♡ いま、す~っごい残念そうな顔してたけど?(笑)♡」

 

「本当にしてませんわよっ!」

 

 ニヤニヤと小ばかにしたような笑みを浮かべるフォンさん。私は自分の矜持を守るために全力で否定して、反対側を向く。

 

 その直後。

 

 しゅる、ぱさっ。

 

 服を脱ぐ衣擦れの音が聞こえる。魔法使い用の装束が落ちて、次に、ズボンを脱いで――。

 

 あ、やっばい。エロすぎ、これ。下半身がめっちゃ熱くなる。

 

 耳に全神経を集中させて、フォンさんの脱衣音を聞く。

 

 ぱさっ。

 

 今、おそらく、パンツを脱いだ。つまりフォンさんは今、生まれたての姿と同じはず。

 

 湿らせたタオルで身体を拭く音が聞こえる。興奮して、下腹部が熱を帯びる。

 

 あー、やっばい。振り向いちゃダメかな……。

 

「ねえ、ベル」

 

「な、なんですの?」

 

「背中拭いてくれない?」

 

「えっ!?!?!?!?!?」

 

 耳を疑う提案だった。

 

「そ、そっち向いてもいいんですの!?」

 

「うん、背中向けてるから、拭いてくれる?」

 

 おそるおそる振り向く。そこには、裸でこちらに背を向けて座るフォンさんの姿があった。

 

 肌、白っ……。肌理(きめ)細かっ……。綺麗……。

 

 私はフォンさんへと近づき、湿らせたタオルを受け取る。

 

 ……。

 

 ごくり、と生唾を飲む。裸の男の子が、目の前にいる。本当に、全裸の、生まれたての姿の男の前に、私がいる。

 

 人生初の状況に、心臓がバクバクと爆音を鳴らす。

 

 そして、私はフォンさんの背にタオルを当て、上下に擦る。背中の硬い感触が、タオル越しにも伝わる。

 

 なんか……なんか、私すごいことしてますわ!!!

 

「フォンさん」

 

「なに?」

 

「その、セクハラになってしまったら申し訳ないのですが、以前から気になっていたことがあって……」

 

「いってみて」

 

「髭とか、いつ処理してるんですの? ムダ毛なさすぎませんこと?」

 

「生えてないよ。僕全身脱毛してるから」

 

 え。

 

 全身脱毛? ということは、あ、アソコも生えてない……? ぱ、パイ○ンなんですの!? あっ、ヤバっ、想像したら鼻血出そう……!

 

「あ~(笑)♡ 今想像したでしょ~(笑)♡」

 

「なっ!? し、してませんわよっ!」

 

 図星を突かれて、動揺してしまう。

 

 私は無言でフォンさんの身体を拭く。

 

 静寂が満ちる。時折、簡易ストーブがパチッと鳴る音がする。

 

 これ、今なら、フォンさんのアソコ覗けるんじゃ……。

 

 一度考えてしまうと、もうそのことから頭が離れない。いけない考えだと分かっていても、やりたくなってしまうのが人の性だ。

 

 私は前傾して、フォンさんの前部を覗こうとする。

 

 もうちょっと、もうちょっとで、フォンさんのチ○ポが見え――その時、黒い何か目の前を横切った。

 

「ひゃあっ!?」

 

 それは、フォンさんの尻尾だった。普段は収納されている、淫魔(インキュバス)の器官だ。

 

「ベルのすけべ~(笑)♡」

 

「な、なんのことですの!? 覗こうとなんてしてませんわよっ!」

 

 私は必死で抗弁するが、フォンさんの尻尾は『ぜんぶお見通しだぞ~(笑)♡』と言わんばかりに、私の頬をつんつんっとつついてくる。

 

 こ、これムカつくっ……!

 

「だめで~す(笑)♡ 処女が見れるのはここまでで~す(笑)♡」

 

「こいっつッ……!」

 

 つんつんされた後、尻尾が私の手からタオルを奪っていく。

 

「じゃあ、服着るからあっち向いててね」

 

 く、くっそぉッ……!!!!!! ちょっとくらいオチ○ポ見せてくれてもいいじゃありませんの……!

 

 *

 

 翌日、僕たちは道中で何度か魔獣を倒しながら、廃館へと辿り着いた。

 

「あ、宝箱だ!」

 

 来賓室と思しき部屋に置かれた宝箱。開けてみると特殊な形の鞭が入っていた。一つの柄に、九つの革紐が取り付けられている。いわゆる、バラ鞭というものだ。

 

「これが、『くっ殺SMウィップ』……」

 

「他の方に取られていなくてよかったですわね」

 

 隠し場所が魔獣棲息域である上に、雪山登山まで強いられるという過酷さもあってか、先客はいなかった。

 

 そして、僕たちは廃館を後にした。程なくしてまた暗くなってきたので、テントを立てた。

 

 夕飯を食べて、清拭をして、あとは寝るだけだ。

 

 だが――。

 

 僕は手に持った『くっ殺SMウィップ』をじっと見つめる。

 

 ――どんな高潔な騎士でもたちどころにマゾ堕ちさせる魔法の鞭。

 

 どんな高潔な騎士、でも。

 

 ……ごくり、と唾を飲む。

 

 隣にいるベルを見る。すでに毛布をかぶって、入眠しようとしている。

 

「フォンさん、どうしたんですの?」

 

「……」

 

 紅蓮色の瞳が、不思議そうに僕のことを見上げる。

 

 ヤバい。ヤバい。やってみたい。ベルのこと、いじめてみたい。

 

「ベル、じっとしてて」

 

「え、え?」

 

 そして、僕はベルへと顔を近づけ――。

 

 *

 

 フォンさんの顔が近付いてくる。

 

 鼻先が触れ合いそうな距離感。

 

 ……うそ、これ、キスされる? なんで、いきなり? 私、初めて――。

 

 間近に、碧い瞳。氷像のような、綺麗な顔。

 

 心臓が爆発しそうなくらい強く拍動する。

 

 無言の時間。スカイブルーの双眸が、じっと私を見つめている。今夜の雪は一段と強く、びゅうびゅうとテントを叩く風の音が聞こえた。

 

 そして――。

 

催淫術・強制発情(セオル・エロス)洗脳術・自我隷属(スレイヴ・エゴサンディス)

 

「ぅあッ……!!!!!」

 

 身体が熱い。子宮が疼き、じくじくと熱を帯びる。力が入らない。なにこれ、なにこれなにこれ、身体が燃えるように熱いっ……!

 

 こ、これ、淫魔(インキュバス)の洗脳!?

 

「な、なんでいきなりこんなことするんですの!?」

 

 フォンさんの顔は紅潮している。興奮しているのか、少し息が荒く、瞳孔も開いている。

 

「ご、ごめんね、ベル。こんなの手に入れたら、使ってみたくなっちゃうよ」

 

 そういうフォンさんが手に持っているのは、くっ殺SMウィップだ。

 

「はあっ!? それ私に使うつもりですの!?」

 

「お願い、いじめさせてっ! プライドが高くて処女なのがコンプレックスな女の子を目の前にしたら、処女煽りして尊厳を辱めたくなっちゃうんだよ!」

 

「この人を法で裁けない世界狂ってますわ!」

 

 フォンさんの背から黒い翼が生えて、尾てい骨から長い尻尾が伸びる。青い瞳は妖しい光を灯し、嫣然と潤んでいる。――目を合わせてしまったが最後、洗脳から抜けられない。

 

「ベル、四つん這いになって」

 

「ぐっ……」

 

 嫌なのに。身体が勝手に動いてしまう。洗脳に掛かっていて、抵抗できない。

 

 私はフォンさんにお尻を向ける形で、四つん這いになった。

 

「さ、最悪ですわッ……!!!!!!!!」

 

 まるで奴隷か、あるいは家畜のように、尻を上げて服従を示す体勢。

 

 強烈な羞恥に襲われる。屈辱過ぎて、血管が切れそうだ。

 

 嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ。こんなの、騎士じゃない。こんなの、令嬢じゃない。こんなの、私じゃないっ!

 

「あははっ(笑)♡ カッコイイよ、ベル(笑)♡」

 

 脳味噌の中で、切れてはいけない血管がブチブチッ!と切れた音が聞こえた。

 

「貴方だけは許しませんわ! 私にこんな辱めを強いるなんて……絶対に許しません! 必ず倍返しにしてさしあげますわっ!」

 

「え~まだ何も始まってないよ? 本番は、これからだもん」

 

 四つん這いのまま、首を動かして後ろを見る。バラ鞭を振りかぶるフォンさんの姿が、視界の端に映る。

 

「ひゃあんッ!?!?!?!?!?!?!?」

 

 バチィン!と、私の尻に衝撃が走り――尻骨から背骨に掛けて、電流のような性的刺激が貫いた。

 

「え、えっ、なにいまのっ」

 

 感じたことのない種類の快楽だった。これ、まさか、ドスケベエロ魔道具の効果……!? こんなに強力なんですの!?

 

 さらにフォンさんはバラ鞭を振りかぶり――。

 

「んひゃっ!♡ あっ、ああんっ!♡ ひゃあんっ!♡」

 

 バチン!バチン!と、尻を叩かれる。

 

 視界の端に揺れる、重くてしなやかな九つの革紐。尻を打たれる度、鈍い痛みを重ねられる。 

 

 その度に、耐え難い快楽の電気信号が尻から身体を貫き、脳味噌に直撃する。身体全体が気持ちよさに震え、小刻みに震える。

 

 ヤッバい。ありえない。ありえないくらい、気持ちいいっ。

 

「ぐっ、ううっ……!♡」

 

 身体が昂り、更にお尻を上げてしまう。

 

「あはっ!♡ ベル、自分でお尻振ってる~!(笑)♡」

 

「振ってませんわよっ……!」

 

「ワンちゃんみたいで可愛いよ、ベル(笑)♡」

 

「こいつッ……! ひゃあんっ!♡ んんっ!♡」

 

 バチン!バチン!と、尻を襲う衝撃。

 

 痛い。痛いのに、気持ちいい。

 

 背骨を駆ける強烈な、気持ちよさ。震えるほどの快楽に耐えかね、私はバランスを崩して、胸から布団に崩れ落ちた。気持ちよすぎて、力が入らない。腕で、自分の体重を支えられない。

 

 それでも、執拗に、格差を分からせるように、尻を打たれ続ける。

 

 痛い。のに、気持ちいい。

 

 悔しい。

 

 悔しいっ。

 

 なのに、感じちゃうっ……!

 

「んっ!♡ はあっ!♡ はあっ!♡ はぁんっ!♡」

 

「気持ちよさそ~(笑)♡ そんなにスゴいんだ、これ」

 

「気持ちよくなんてっ……!♡ あっ……!♡ ありませんわよっ……!♡」

 

「とかいいながら喜んじゃってるよ?(笑)♡ やっぱりマゾじゃん(笑)♡」

 

「ぐうッ……!♡ くっそおッ……!♡」

 

「可愛い♡ 可愛いよ、ベル♡」

 

 女としての敗北。

 

 立場を、理解させられている。

 

 魂に、負け組の烙印を刻みこまれる。

 

 なのに、惨めにも下腹部は熱を帯びていく。

 

「ふぅ……楽しいね、これ」

 

「はあっ……はあっ……! 楽しくなんてありませんわよっ!」

 

 フォンさんが一度殴打をやめる。

 

 痛みと、それに伴う快楽が、体に残留している。じんじん、じんじん、と後に残る痛みが、体内に沁み込んでくるような感覚。フォンさんからこの身体に消えないものを植え付けられているような、被支配感に満たされる。

 

「ベル」

 

 倒れ伏す私に、フォンさんが覆いかぶさってくる。

 

 な、なんですの……?

 

 フォンさんは、私に左耳に顔を近づけて――。

 

「マゾ処女(笑)♡」

 

「んひゃっ!」

 

 耳もとで、囁かれた。温かい吐息が耳をくすぐり、こそばゆさに身体が跳ねてしまう。

 

 さらに、フォンさんは私にマウントを取るように覆い被さったまま、耳穴に舌を入れてくる。くちゅっ♡と耳穴の中で音が響いた瞬間――脳が気持ちよくて、びくびくっと身体が跳ねる。

 

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」

 

 くちゅくちゅっ♡れろっ♡れろ~っ♡と、温かい舌が耳を這い、耳穴を侵していく。

 

 常人が一度に感じてはいけない快楽。急激に分泌される、違法薬物でしか得られないであろう量の幸福ホルモン。

 

 くっ殺SMウィップで発情させられた身体が、さらに昂っていく。へこっへこっ、と腰を振ってしまう。

 

 熱い。身体が熱い。ヤりたい。ヤりたいヤりたいヤりたいっ!

 

「マゾ(笑)♡」

 

「んんっ!♡」

 

「貧乳(笑)♡ あらゆる男子から相手にしてもらえなかった、絶壁貧乳(笑)♡」

 

「ぐぅうううううううううううッ……!」

 

 温かい吐息と、心を抉る罵倒が、耳奥へ直接注ぎ込まれる。

 

 身体が熱を上げ、血潮が灼熱のように燃え滾る。

 

 怒り。惨めさ。劣等感。それら全てが、獣のような唸り声となって漏出する。

 

「ふぐぅううううううううううッ!!!!!!」

 

「マゾ(笑)♡ マゾ処女(笑)♡ 一生男の子と繋がる予定のないザコマ○コ♡」

 

「こいっつッ……!!!!!」

 

「ベルの負け組おマ○コも『惨めな処女にS○Xの機会を恵んでくださ~い』っていってるよ?」

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ! 本当にッ! マジでほんっとうに許しませんわっ! 覚悟なさいませっ! 生まれてきたことを後悔するまでブチ犯してさしあげますわッ!」

 

 犯したい。この生意気なオスガキを犯したい。猿のように、S○Xのことしか考えられない。

 

 とにかく、めちゃくちゃにしたい。この男を、泣かせたい。

 

 ヤりたい。

 

 今、人生で一番、切実にヤりたいっ!

 

「ベル、仰向けになって」

 

 洗脳に掛かっている私は、言われるがまま仰向けになる。

 

 フォンさんは装束のボタンを外し始める。装束も、下着も脱いで、上裸になる。

 

 はち切れんばかりに膨らんだ双丘。みっちり筋肉の詰まった肉厚の胸板。この世すべての女の劣情を誘う、凶悪な巨乳だ。

 

 いつ見ても、でっか……! なんですのこの乳は……!

 

 フォンさんは私を見下ろす。スカイブルーの双眸は、オレンジ色に染まっている。

 

「おっぱい、触りたい?」

 

 こくりと頷く。すると、フォンさんはくすっと微笑んで、おっぱいを目の前まで持ってきて――。

 

「そのまま指一本動かさないで」

 

「ぐうっ!?」

 

 命令され、私の肉体はそれに従う。

 

 フォンさんのおっぱいに触れようとした手が、動かなくなる。

 

 その状態で、フォンさんは私の顔面の前でおっぱいを寸止めし――。

 

「ほら、もうちょっと(笑)♡ もうちょっとだよ(笑)♡」

 

 興奮のせいで、とんでもない量の唾液が分泌され、口腔内に留まる。

 

 くそっ。くそっ。しゃぶりたい、さわりたい、めちゃくちゃにしたいっ。

 

「じゃあ、明日までお預けね(笑)♡」

 

「はあッ!? ふ、ふざけないでくださいませっ! こんな生殺し、耐えられるわけありませんわっ!」

 

「おやすみ、ベル(笑)♡」

 

 そして、フォンさんはそのまま私の横に寝転がる。

 

「こ、このオスガキぃいいいいッ!!!」

 

 下半身が燃えるように熱く、ショーツの中がぐしょぐしょになっている。興奮で火照った身体の熱が引かない。

 

 襲う。襲う。絶対襲う。

 

 こいつ、めちゃくちゃにレ○プしてやる。

 

 くそっ、動けッ、動けッ、私の身体っ!

 

 ち゛っ゛く゛し゛ょ゛お゛ぉ゛お゛ッ!

 




『フォン』

性別:男性
種族:ヒューマンとインキュバスのハーフ
容姿:銀髪、水色の瞳。この世界においてIカップ相当の巨乳(胸板が大きい程カップ数が大きい)
職業:Aランク冒険者・召喚術士
備考:処女をからかって遊ぶのが大好き。

『ベル』

性別:女性
種族:ヒューマン
容姿:金髪、ツインテドリル、紅蓮色の瞳。Aカップ。
職業:騎士団員(謹慎中)→仮冒険者
備考:処女であることに強いコンプレックスを抱いている。
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