予玖土町決闘都市   作:ラットマンΣ

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厄災の星 リリス

 ———予選最終日

 

「さて、ケイト、私たちの仕事は分かってるな?」

 

 リリスがケイトに問いかける。

 

「わぁってるよ! 美影と閻魔を見つけてしばく、んでもって異世界のカードを回収する。だろ?」

 

「惜しいな、そこに付け加えて彼らを地獄に帰すまでが目的だ。アキルの為にね」

 

 リリスはそう言って過去視の魔眼で2人の位置を探る。

 

「居たぞ、食屍鬼街(グールがい)だ」

 

「んじゃまぁ行きますかね」

 

 

 

 ———予玖土町食屍鬼街

 

「そう言えばケイト、キミでほとんどのグールズのレアハンターを狩ったらしいじゃないか?」

 

 リリスが唐突に話を切り出す。

 

「ん? まぁ、そうだけど。アキルの目的に邪魔だし異世界のカード回収出来るし一石二鳥ってやつよ!」

 

 ケイトは笑顔で応える。

 

「ふむ、キミはデュエルでも容赦がないな。良いことだ。さて……居たぞ」

 

 そう言うリリスの目線の先には美影と閻魔が居た。

 

「よう美影に閻魔サマ! とりあえずデュエルしてくんね? そんでもって負けたら地獄に帰ってくれや」

 

 ケイトが単刀直入に言い放つ。

 

「あら、イカれた殺し屋に宇宙人のセットじゃない? 珍しい組み合わせね? で、真の要件は?」

 

 美影は冷たい目でリリス達を睨む。

 

「まぁ、アキルの目的の邪魔だからかな? 特に閻魔」

 

 ケイトは応えた。

 

「あぁ、()()()()()()()。下がってあげたいけど気に食わないから却下。アンタたちの言いなりにはならないわ」

 

「そか、じゃあデュエルで決着つけようや。あ、対戦相手はリリスと美影、アタシと閻魔で」

 

「構わないわ。さっさとそこのご老体をぶちのめしてアキルの目的をぶっ潰そうかしら?」

 

「ハッ! 面白いジョークを言うな、美影。私に勝てたらの話をするとはね。敗者には相応しいジョークだ」

 

 リリスは美影を煽る。

 

「あら、ご老体には私の実力がわからないのかしら? まぁ、構わないけど」

 

「……言うじゃないか、餓鬼が。お説教が必要なようだ。さて……」

 

「「デュエル!!!」」

 

「私の先攻! 私のターン! フィールド魔法『地縛牢』を発動、更に『地縛囚人ラインウォーカー』を召喚! 効果により『異界共鳴-シンクロフュージョン』を手札に加える。更に『地縛囚人ストーンスィーパー』はフィールド魔法がある時特殊召喚できる! 更に『異界共鳴-シンクロフュージョン』発動! このカードの効果により『地縛囚人ラインウォーカー』と『地縛囚人ストーンスィーパー』を墓地に送り擬似的なシンクロ召喚と擬似的な融合召喚を同時に行う! では、いくぞ? 『地縛囚人ラインウォーカー』に『地縛囚人ストーンスィーパー』をチューニング! 地に縛られし翼よ、今こそ戒め解き放ち天空へ飛び立て! 擬似シンクロ召喚! 『地縛戒隷ジオグリフォン』! そして『地縛囚人ラインウォーカー』と『地縛囚人ストーンスィーパー』で融合! 地に縛られし巨獣よ戒め解き放ち世界を喰らえ! 擬似融合召喚『地縛戒隷ジオクラーケン』! 『ジオクラーケン』の効果、フィールド魔法『白銀の迷宮城(ラビュリンス・ラビリンス)』を手札に加え、そのまま張り替え。そして二枚のカードを伏せてターンエンド、キミのターンだ」

 

 リリスのフィールドには巨獣が二体と白銀の城、そして不明なセットカードが二枚、対する美影の動きはどうなるか。

 

「あら? 宇宙からやって来たのに地に縛られるとかどんなギャグかしら? それとも飛べなくなった自分への自虐かしら?」

 

 美影はリリスを煽る。

 

「まぁ、私としては地に縛られてると言うよりこの星を愛してるからこそ縛られてるのさ! まぁ、キミみたいな餓鬼には理解できないようだがね?」

 

「あんまり調子に乗るなよババア? アンタに目にもの見せてやる! 私のターン! ドロー! 私は分裂するマザースパイダーを特殊召喚! 更に効果発動! 自身を生贄にベビースパイダー3体をレベル5にして特殊召喚! そしてベビースパイダーの効果! 一体のベビースパイダーを捕食することにより更にレベルを5アップ! レベル10となったベビースパイダー2体でオーバーレイ! 来なさい! No.35! 毒持つ蜘蛛よ! その毒を持って希望を奪え! エクシーズ召喚! 『ラベノスタランチュラ』!」

 

「来たな、No.! だがまだ様子見としよう」

 

「痛い目を見ることになるわよ? 私はラベノスタランチュラ一体でオーバーレイ! ランクアップエクシーズチェンジ! 現れなさい! No.84! 希望と絶望は表裏一体! 生きる為の痛みと知れ! 『ペインゲイナー』!」

 

「ほう、セルフランクアップか、面白いことをするじゃないか」

 

「……! まだ終わらない! ペインゲイナー一体でオーバーレイ! ランクアップ! ファイナルエクシーズチェンジ! 現れなさいNo.77! 7つの罪、それは生きる限り拭えないもの! 大罪の海に溺れよ! 『ザ・セブンシンズ』!」

 

「ほう、ランクアップでランク12まで上げたかそろそろ頃合いか、罠発動『ウェルカム・ラビュリンス』! デッキより『白銀の城のラビュリンス』を特殊召喚! 更に『白銀の迷宮城』の付与効果により『セブンシンズ』を破壊する!」

 

「甘いわね、『セブンシンズ』は破壊される場合オーバーレイユニット一つを身代わりにできるわ!」

 

「ほう、少し計画は狂ったが問題ない『ジオグリフォン』の効果発動! 墓地より地縛モンスター一体を特殊召喚できる。蘇れ『地縛囚人ラインウォーカー』! 効果により墓地の『異界共鳴-シンクロフュージョン』を手札に加える! 更に罠発動! 『ビッグウェルカム・ラビュリンス』! その効果により『迷宮城の白銀姫』を特殊召喚し手札に戻す! この瞬間『白銀の城のラビュリンス』の効果発動! 相手の場か手札をランダムに一枚破壊する! 対象は手札だ!」

 

「……『セリオンズ"リリー"ボレア』が破壊される。私は『セリオンズ"エンプレス"アラシア』の効果、墓地の『セリオンズ"リリー"ボレア』を装備して特殊召喚! 更に効果発動! 手札の『無尽機関アルギロ・システム』を捨て『ボレア』を装備状態から特殊召喚! 2体でオーバーレイ! 現れなさい! フェイクNo.1! 地獄を統べる暴食の化身! エクシーズ召喚! 『インフェクション・バアル・ゼブル』! エクシーズ召喚成功時『バアル・ゼブル』の効果発———

 

「甘い! 『地縛戒隷ジオクラーケン』の効果発動! このターンに特殊召喚された全ての相手モンスターを破壊し、一体につき800ポイントのダメージを与える! 『バアル・ゼブル』と『セブンシンズ』はさよならだ! まぁ、『セブンシンズ』には耐えられてしまうがね」

 

「くっ……『バアル・ゼブル』が……だが効果は有効! エクストラデッキを確認し一枚破壊する! ……『厄災の星(ロギアステラ)ティ・フォン』を墓地へと送るわ!」

 

(エクストラデッキを確認したけど確認できなかったカードが二枚あった……せこい手を使うじゃない。どっちにしろティ・フォンは厄介だったから問題はないはず……)

 

「どうした? 顔色が悪いぞ?」

 

「別に」

 

(ここでベビースパイダーの効果を使うか? 今ならラベノスタランチュラを蘇生して総攻撃力を上げてワンターンキルを狙うか? いや……未判明のエクストラ二枚が何をしてくるかわからない以上下手にライフを減らしたくない。ライフは4000ポイント制、なら!)

 

「バトル! 『セブンシンズ』で『白銀の城のラビュリンス』を攻撃! オールシンダークネス!」

 

「ふっ……擦り傷にすらならないな」

 残りLP2900ポイント

 

「……私はこれでターンエンド。せこい手使うじゃない、リリス」

 

「まぁ、私も友の願いがかかっているのでね。なりふり構っていられないのさ。では、私のターン、ドロー! ……! ちょうどいいキミが確認できなかったエクストラのカードを見る時が来たようだ……そしてキミの敗北の時もね! 私は『RUM-七皇の剣(ザ・セブンス・ワン)』を発動! このカードはエクストラおよび墓地からオーバーハンドレッドナンバーズ一体を特殊召喚し、カオス化させる! 来いNo.101! 深き底に眠りし魂の方舟よ、今こそ起動せよ! S・H・Ark Knight! そしてカオスエクシーズチェンジ! 現れろ! CNo.101! 眠りし魂の守護者よ闇を纏て願いを紡げ! S・H・Dark Knight!」

 

「何?! オーバーハンドレッドナンバーズですって?! ナンバーズは1〜100までのはず?! ……いや、アキルが使ってたCNo.1000の存在から予測はできたはず……私のミスかッ!」

 

「さて、驚いてもらったところで終幕だ! 『S・H・Dark Knight』の効果発動! 相手フィールドの特殊召喚されたモンスターをカオスオーバーレイユニットとして吸収する!」

 

「何ですって?!」

 

「キミのフィールドには今『セブンシンズ』しかいない、では吸収させて貰おうか! そしてバトル! 『S・H・Dark Knight』! 『ジオクラーケン』! 『ジオグリフォン』! でダイレクトアタック!」

 

「くっ、きゃあああ!!!」

 LP0

 

「さて、No.と白紙のカード(ブランクカード)はいただくよ、それと……」

 

 リリスはパチンと指を鳴らす。

 同時に美影の後ろに黒いゲートが現れる。

 それは無限地獄へと続くゲートだ。

 

「くっ……吸い込まれるっ! 閻魔! 後は任せたわよ!」

 

 そう言って美影は無限地獄へと消えていった……

 

「さて、ケイトの方はどうなっているかな?」

 

 サディスティックな笑みを浮かべながらケイトと閻魔のデュエルを観戦し始めた。

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