予玖土町決闘都市   作:ラットマンΣ

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混戦必死!悪魔の双子デュエリスト!

 

 ———予玖土町 繁華街の巨大モニター並びに全参加者デュエリストのデュエルディスクにて

 

 蒼葉アキルが映し出される。

 

「デュエリスト諸君! まずは一日目の対戦を終わりとするわ! 現時点で白紙のカード(ブランクカード)を持っていない方も明日までは参戦可能よ! 明日からは白紙のカード(ブランクカード)並びに一部の特殊カードを持たないデュエリストは即失格となるから注意してちょうだい! それともう一つ、重要な発表があるわ! 明日からは三人の伝説のデュエリストが参戦するわ! その一人は……この方よ!」

 

 アキルがそう言った瞬間モニターにある男が映し出される。

 

「デュエリスト諸君! 今回の決闘都市はあらゆるデュエル大会を過去にする大規模大会だ! 故に我が海馬コーポレーションも全力を尽くしている! ならばこそ、()()()が出ないわけにはいくまい!」

 

 映し出された男こそ伝説のデュエリストの一人、『海馬瀬人』だ。

 

「明日からは俺を含めかつてのバトルシティを闘い抜いたデュエリストが参戦する! 精々俺を楽しませてくれ! フフフ、ハハハ、ハーハハッハ!!!」

 

 その言葉と共に画面は暗転した。

 

 

 

 ———予玖土町 ホテル蒼葉にて

 

「いやー、まさか伝説のデュエリスト海馬社長が参戦とは驚きましたね!」

 

 静葉は無邪気に語る。

 

「確かにあれはビビったわ、つか後二人もいるんだろ? もしかして武藤遊戯さんも参戦するのかな?」

 

 クレアが珍しくさん付けして人名を叫ぶ。

『武藤遊戯』知らぬ人はいない伝説の決闘者だ。

 二人がその話題で盛り上がるなか、メリアーナだけは浮かない顔をしていた。

 

「……はぁ、私は白紙のカード(ブランクカード)無し。このままじゃ明日で実質敗退ですか……」

 

「なんだ? もう諦めるのかよメリアーナ?」

 

 クレアがメリアーナに問う。

 

「ええ、『ブラック・ローズ』と『ブラッド・ローズ』は指定されたリストに入っているからこのまま行けばまだ生き残れます。けど、もう私は……」

 

「らしくねぇな、いつもの勝気なメリアーナはどこに行ったんだよ? ディアベルゼも黙りっきりだし」

 

(うるさいわねぇ……クレアにはわかんないわよこの気持ち)

 

(だとさ、クレア。ディアベルゼのやつもだいぶきてるみたいだ)

 

 ディアベルスターが呟く。

 

「ま、まぁ! 明日のことは明日考えましょう! 幸いホテルは参加者は無料で使えるみたいですし! 嫌なことは忘れてお風呂にでも入りましょう!」

 

 空気に耐えきれなくなった静葉が話題を変える。

 流れで入浴を終えた一行は疲れから泥のように眠るのであった。

 

 

 

 ———静葉の夢の中

 

 砂嵐のような映像が流れている。

 かつて……いや、未来で世界を救おうと戦った最後の一人が見た景色が映し出される。

 

『10の光からなる時械神の先に選ばれた聖者のみが扱うことを許された隠されたダアトがある!』

 

 ダアト、セフィロトにおいて知識を司る隠されたセフィラ。

 何の因果か静葉にはセフィラの奇蹟を扱う能力がある。

 

『無は無限を超え無限の光から生まれる究極の時械神!』

 

 映像はそこで途切れた。

 静葉の現在のデッキ枚数は5()9()()1ピース欠けている。

 そして彼女のデッキは相反する二つの力を持ち合わせていた。

 交わることのない二人の英雄の力を合わせたデッキ、それが応えるのはまだ先の話だ。

 

 

 

 ———翌朝

 

「まぁ、なんだかんだあって二人行動になったわけだが、メリアーナ、本当について来ていいのか?」

 

「ええ、昨日までの自分とはさよならです! 今日こそ勝利を得ますよ!」

 

(いいぞー! メリアーナ! その調子よ!)

 

(全く、気の代わりが早い奴らだ……)

 

(アステーリャもそんなこと言って、私といれて嬉しいくせにぃ)

 

(ディアベルスターだ! お前といると調子狂うんだよ……)

 

 現在メリアーナとクレアの二人は伝説のデュエリストを探して回っていた。

 静葉は朝起きた時既におらず、書き置きだけがあった。

 書き置きには『武者修行をして来ます 静葉』とだけ書いてあった。

 故に今は二人きりでデュエリスト探しと言うわけだ。

 

「にしても、見つからねぇな」

 

「そりゃこんな裏路地にはいないでしょう。もっと大通りの方に———

 

「「みぃつけた」」

 

「?!」

 

「初めまして、僕はレアハンターのアダム」

 

「私はレアハンターのイヴ」

 

「「今から貴方達には私達(僕達)とタッグデュエルをして貰うよ! 当然逃がさないから!」」

 

 そう言って現れた双子のデュエリスト、アダムとイヴはデュエルディスクからウィンカーを飛ばし、クレアとメリアーナのデュエルディスクを捕縛する。

 

「……らしいぜメリアーナ? 売られたケンカは買うっきゃないよな?」

 

「ええ、勿論。そのデュエル受けて立ちますわ!」

 

「「それじゃあ行くよ?」」

 

「「「「デュエル」」」」

 

「僕のターン! 僕は『ジェスターロード』を召喚! 更に『ジェスターコンフィ』を特殊召喚! 2体のレベル1モンスターでオーバーレイ! 現れよNo.31呪縛の十字架を背負いし悪魔! 『アベルズ・デビル』! 攻撃表示! 更にカードを三枚セットしてターン終了! タッグデュエルでは互いの先攻プレイヤーは攻撃できずドローできない! 僕はこれでターン終了だ!」

 

「いくぜ、アタシのターン! まずは『反逆の罪宝-スネークアイ』を発動! これで———

 

「甘い! カウンタートラップ! 『ナンバーズ・プロテクト』発動! 効果により『罪宝』は無力化される!」

 

「チッ! なら手札一枚を捨てて『黒魔女ディアベルスター』特殊召喚! 効果により『ルシエラ』をセット! ターンエンド!」

 

「私のターンドロー! 私も『ジェスターロード』と『ジェスターコンフィ』を召喚! 2体のレベル1モンスターでオーバーレイ! 現れよNo.13! 痛みの十字架背負いし悪魔! 『ケインズ・デビル』! 攻撃表示! 更に『時を裂く魔瞳』発動! 以降手札のモンスター効果は使えなくなるが通常ドローが2枚になり通常召喚が2回行えるようになる! これはアダムにも適応されるわ! 更にカードを3枚伏せてターンエンド!」

 

「私のターン! ドロー! ……墓地に『罪宝』が眠る今! このカードは特殊召喚できる! 来て! 『原罪のディアベルゼ』!」

 

(呼ばれて参上! さぁ、アステーリャ! 足引っ張らないでよ!)

 

(ディアベルスターだ! ……そっちこそ足引っ張んなよ?)

 

「さらに私はセットされていた『死の罪宝ルシエラ』を発動! 効果により2体のNo.の攻撃力を2500ダウンし破壊する!」

 

「甘いわよ、トラップ発動! 『ナンバーズ・ウォール』! これによりNo.はNo.との戦闘以外で破壊されずNo.は効果で破壊されない!」

 

「くっ……ならば『トイ・ボックス』発動! 効果でデッキから2体の『トイ』モンスターをセットする! 更に『白き森のルシア』召喚! 効果でセットされた

『トイ・ソルジャー』をコストにワンドロー! 更に『トイ・ソルジャー』の効果発動! 自身を特殊召喚しレベル4光属性をサーチ! 来て! 『マナドゥム・リウムハート』! 更に『トイ・ソルジャー』にチューナーモンスター『白き森のルシアをチューニング! シンクロ召喚! 『ヴィサス=アムリターラ』効果で『伍世壊カラリウム』をサーチして発動! 『マナドゥム・トリッド』をサーチ! 更にカードを一枚セット! この瞬間『ディアベルゼ』の効果! セットされた『トイ・タンク』と『ナンバーズ・ウォール』を破壊!」

 

「く……」

 

「これで一気に決める! バトルフェイズ! ———

 

「ふふ、かかったね? 『ケインズ』の効果発動ORU1つを取り除き『ケインズ』に攻撃を強要する! 更に! 『アベルズ』がいる場合『ケインズ』は破壊されず、ダメージは相手が受ける! これで終わりだよ!」

 

「……! 『神秘の中華鍋』発動『ヴィサス』をリリースして2800ライフ回復! 行きなさい『ディアベルゼ』!」

 

「だけどダメージはそっちが受ける!」

 

「キャァァァァア!!! ……『ディアベルスター』は『ルシエラ』の効果で完全耐性を得ているため攻撃しない……ターンエンド……」

 

「甘いよ! 『ケインズ』の効果はプレイヤーに及ぼす効果! さあ、かかっておいでディアベルスター!』

 

(ちっ……黒・魔・法(ブラック・マジカ)!)

 

「キャァァァア! くっ……うぅ……ですがライフはまだ1800ポイント残ってます!」

 

「なかなかやるねぇ、けど僕のターンのスタンバイフェイズに『ディアベルスター』は墓地に送られる」

 

「だが、『ディアベルスター』はただじゃやられない! 場のカード、『トイボックス』を墓地に送って復活! さらに効果で『微睡の罪宝モーリアン』をセット!」

 

「くくく、お姉さんたちにはこのフィールドは突破不可能! せいぜい足掻いて見せてよ!!! 僕のターン! 2枚ドロー! カードを2枚伏せてターン終了!」

 

「こいつはまずいな……私のターン! ドロー!」

 

(モーリアンを使えば奴のコンボは破綻する。だけど問題は『ナンバーズ・プロテクト』があった場合だ。そうなれば勝ち目はなくなる……だがアタシはこいつにかけるしかねぇ!)

 

「カードをセット! この瞬間ディアベルゼの効果発動! 今セットした『シルウィア』と真ん中のセットカードを破壊する!」

 

「……『ナンバーズ・ウォール』が破壊される」

 

「バトルフェイズ!」

 

「この瞬間『アベルズ』の効果発動! 攻撃を強要する! これで終わりだよ!」

 

「その効果にチェーン! 『微睡の罪宝モーリアン』発動『ケインズ』を裏側表示に変更する!」

 

「僕たちの鉄壁の布陣を崩そうとしたみたいだったけど残念だったね! カウンタートラップ『ナンバーズ・プロテクト』これにより無効! いくら攻撃力が高くても僕たちの双子悪魔は突破できないんだよねぇ!」

 

「…………いいや、これでいい! あとは賭けだ! 『ディメンション・マジック』発動! 場の魔法使いをリリースし新たな魔法使いを呼び出す事ができる! 『ディアベルスター』をリリース! 来い! 『蛇眼の大炎魔(スネークアイズ・ディアベルスター)』! バトル! 『蛇眼の大炎魔(スネークアイズ・ディアベルスター)』で『アベルズ』を攻撃!」

 

「自棄になったのかい? これで終わ———

 

「『蛇眼の大炎魔(スネークアイズ・ディアベルスター)』の効果発動! 戦闘を行う相手モンスターとこのカードを永続魔法扱いでマジック・トラップゾーンに置く!」

 

「なっ……?!」

 

「『蛇眼の大炎魔(スネークアイズ・ディアベルスター)』の効果! 『蛇眼束縛』!」

 

「バカな⁈『アベルズ』が魔法カードに……っ! だけどフィールドにさえ存在していれば双子悪魔のロックはまだ維持できる!」

 

「しぶとい野郎だ……ターンエンド!」

 

「私のターン! 2枚ドロー! くそ! 『アベルズ』が邪魔でカードが伏せられない! 1枚だけセットして———

 

「その瞬間『ディアベルゼ』の効果発動! 邪魔なら破壊して差し上げますわ! 『アベルズ』と『伍世壊カラリウム』を破壊!」

 

「な……わ、私はこれでターン終了……」

 

(これで双子悪魔のコンボは崩れ去ったな)

 

(やっちゃえ! メリアーナ!)

 

「私のターン! ドロー! 手札から『マナドゥム・トリッド』を召喚! 更に手札の『マナドゥム・リウムハート』の効果! 『トリッド』を破壊して特殊召喚し『カラリウム』を手札に加える! 更に『蛇眼の大炎魔(スネークアイズ・ディアベルスター)』の効果発動! 永続魔法化している時、墓地の炎属性を新たに永続魔法化してこのカードを特殊召喚する! 『トリッド』を永続魔法化して特殊召喚! 行きます! バトルフェイズ! 『ディアベルスター』と『ディアベルゼ』のコンボ攻撃! 『幻想大炎魔(ミラージュ・フレア)』!!!」

 

「「うわぁァァァア!!!」」

 

 

 

「やったぜメリアーナ!」

 

「やったわねクレア!」

 

 メリアーナとクレアは喜びのハイタッチをする! 

 一方、アダムとイヴはこそこそと逃げる準備をしていたが……

 

「セキュリティだ。レアハンターアダム、レアハンターイヴお縄に尽きな!」

 

 そう言って現れたセキュリティによってアダムとイヴは拘束される。

 クレアとメリアーナにはそれぞれ『No.13』『No.31』そして2枚づつの白紙のカード(ブランクカード)がセキュリティ経由でアダムとイヴから渡された。

 

「よっしゃあ! この調子で今日も勝つぞ!」

 

「ふふ、ええ! 勝ってやりますとも!」

 

 そう言って二人は騒がしい大通りへと向かうのだった。

 

 

 

 ———一方その頃 とある路地裏にて

 

「レアハンター、警戒してたけどこんなもんかアタシとレッドデーモンの敵じゃねぇな!」

 

 1人の紅い少女の近くには無数のレアハンターが倒れていた。

 少女の紅い視線は次なる獲物を求め光り輝いていた。

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